2022年01月08日 (土) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ:「11月22日はペットたちに感謝する日!あなたの飼っているペットについて教えてください!」
東京の自然を皆さんと調べる、東京生きもの調査隊。 まずは、こちら!
皇居のお堀でクルクルと回る、謎のカモ。 そこへ、私も私も~と集まってきて
みなんでクルクル! この不思議な行動。 回りすぎw なんだこりゃ?
アーティスティックスイミング? …と、ネットでも話題に。
一体、このカモたち、なぜ、クルクル回っているのでしょう?
東京生きもの調査隊、今回は冬に見られる身近な生きものたちを、徹底的に
調査します。 あっ! 排水管から出て来たのは、なんと… タヌキ!
番組で目撃情報を募集したところ、都内各地から驚きの情報が寄せられまし
た。 1メートル近い塀に飛び乗る、まるでネコのように身軽な姿や、外来種の
アライグマとの白熱バトルにも遭遇。 知られざる暮らしに迫ります!
更に、夜の川では、研究者もビックリの情報が! 川に、いるはずのない
生きものが… “橋の上で寝ているという報告例は、ない”
誰も知らない東京の姿を探して、調査開始です!
調査ファイル1 クルクル回るカモの秘密
まずは、クルクル回るカモの謎。調査隊が向かったのは、高層ビルに囲まれた
皇居です。 毎年、冬になると、たくさんのカモがロシアや北極圏などから越冬
のために、皇居のお堀にやって来ます。
クルクル回るカモは、どこにいるのでしょうか?
調査隊が訪ねたのは、東京のカモに詳しい、バードリサーチ研究員。 早速、
案内してもらうと… “あの辺、少し集まってますね”
門のそばで見つけたのは、20羽ほどのカモの群れ。 あっ、同じ場所で回り
ながら泳いでいます。 間違いありません。 これこそ、クルクル回るカモ!
このカモの名は、ハシビロガモ。 しゃもじのような幅の広いくちばしが、名前の
由来です。 隣にいる地味なのはメス。 オスとメスで、色が全然違うのです。
クルクル回り続ける、この不思議な泳ぎ。 ハシビロガモは、一体、何をしてい
るのでしょうか? 観察していると、回っているカモのそばに、次々に他の
ハシビロガモが近付いて来ます。
あっという間に、10羽以上の群れになって、みんなで回り始めました。 よく
見ると、みんな水の中に、くちばしを入れて、パクパクと動かしています。
何かを食べているようです。
カモたちが集まっていた辺りの水を、網ですくってみると… 入っていたのは、
大量のプランクトン。 これが、ハシビロガモの主食。
クルクル回る事に、何か関係があるのでしょうか?
“グルグルと群れで回ると水流が起こって、下からプランクトンが巻き上がって
くる” 群れで回ると、プランクトンが巻き上がるって、一体、どういう事?
そこで、クルクル、アヒル大実験! 泳ぐハシビロガモの代わりに、アヒルの
人形に、水中モーターを、つけたものを用意。 人形を4つ使ってクルクル回る
カモの群れの動きを再現します。
プランクトンに見立てた細かく刻んだゼリーを水槽の中に入れて、準備完了。
早速、実験開始です。 クルクル回り続けること、およそ30秒。 うん?
沈んでいたゼリーが、水面に向かって動いています。 なぜなのか?
実は、群れでクルクル回りながら泳ぐ事で、水面の水が外側に押し出され、
回転の中心部分に、上向きの流れが生まれるのです。
ちなみに、群れを作らずバラバラに回ると、ご覧の通り。 流れが弱いため、
ゼリーは巻き上がりません。 ハシビロガモが、群れでクルクル回る理由。
それは流れを作る事でプランクトンを水面に集め、効率的に食事をするための
技だったのです。
冬、皇居のお堀には、ハシビロガモの他にも多くのカモの仲間が見られます。
こちらは、ヨシガモ。 都心部では皇居以外で、ほとんど見られません。 緑と
茶色に輝く独特な顔の模様は、ナポレオンの帽子に例えられます。
白と黒のコントラストが美しい、キンクロハジロ。 ぴょこんと飛び出た羽が、
トレードマーク。 ちょんまげみたいで、カワイイですね。
今回、調査隊が皇居で確認できたカモは8種。 大都会のど真ん中にもかか
わらず、皇居は都内で有数のカモの越冬地になっているのです。 そんなカモ
たちに、大人気の鳥がいます。
こちらのオオバンです。 全長は、40センチほど。 オオバンの特技は、潜水。
深さ4メートルほどまで潜る事ができるといいます。 水底から取って来たのは
水草。 オオバンの大好物です。
このオオバン、なぜ、カモたちに大人気なのでしょう? 観察を続けると、
オオバンに付きまとうカモの姿が…。 オオバンが潜ってもカモは、その場から
離れません。 そして、浮上したオオバンに急接近。
水草を横取りしてしまいました! カモの狙いは、水草。 だから、オオバンの
周りには、いつも、たくさんのカモたちが集まるのです。
オオバンが潜れば、カモが、すかさずスタンバイ。 でも、場所を間違えると…
こんなハプニング(カモにぶつかる事)も! 文字通り、カモにカモにされる
オオバン。 大変ですね~。
ちょっと待った! 何でカモは横取りするのですか? 水草くらい自分で取れば
いいじゃない。 実は、そうもいかないのです。 こちらのカモを見て下さい。
あら、逆立ちして何してるの?
必死に水草を取ろうとしているのですが、このカモたち潜るのが苦手なのです。
お堀の水草は夏場には水面まで葉を伸ばしているのですが冬には大部分が
枯れてしまい、食べられる部分は水底にしか残りません。
だから潜水の苦手なカモたちは、オオバンから奪うしかないのです。 カモに
とって、やわらかい水草は冬の時期のご馳走。こんなに水草が豊富な水辺は
都心部には、皇居以外に、ほとんどないのですよ。
でもね、皇居に水草を食べる鳥たちが、たくさん来るようになったのは、つい
最近の事なのです。 こちらは、今から30年ほど前の、お堀の映像。 当時は
水が汚れていて、水草は、ほとんど育ちませんでした。
そのため今、見られるようなカモが越冬に来る事はなかったそうです。それが
25年前に浄水施設が設置され水がキレイになるとスゴイ事が起きたのです。
それまで皇居では確認されなかった絶滅危惧種の水草ツツイトモが、大発生
したのです。 でも、絶滅危惧種なのに、なぜ大発生したのですか?
水草の種は、水が汚れていた時期も、泥の中で生き残っていたのです。
それが、水がキレイになって光が水底に入るようになった事で、一斉に芽を
出したのではと、考えられているのです。
こうした出来事がキッカケとなり、皇居の水草を復活させようと、2年前から
近くのビルの池に、お堀の泥を運び、埋もれていた種を発芽させようとする
試みも始まっています。
現在、皇居で絶滅した5種類の水草の復活に成功しています。人々の努力が
皇居を、カモたちの楽園に変えたのです。
調査ファイル3 川に海の生物が!
今回、最後の情報は、こちらの写真。 海から遠く離れた葛飾区の橋で、
海鳥の大群を捉えました。 大群は、夜も見られるといいます。 なぜ、こんな
内陸に、海の鳥が集まるのでしょうか? 情報をくれたのは、こちらの親子。
‘海鳥って、あまり見ないので、たくさんいるのは、なぜなのかなと思って…’
この日も、早速、発見。 確かに、白っぽい大きな鳥が、たくさんいます。
正体は、セグロカモメ。 全長60センチほどで、冬にロシアなどからやって来る
渡り鳥です。 海から20キロも離れた川に現れた、カモメの大群。
確かに、何とも不思議な光景です。 そこで、セグロカモメを研究して30年の
専門家に現場を見てもらいました。
‘なぜ、海から離れているのに、カモメが、こんなにいるのですか?’
専門家 “海から離れたところでも、カモメは見られます。おじさんたちはカモメを
捕まえて足輪をつけて調べているけど、1日に大体80キロ以上も移動する”
意外にも、カモメが川にいるのは、珍しい事ではないそうです。 でも今回、
大発見が! 普通、カモメは、天敵を防ぐため、夜は海に戻って眠ります。
夜も海へ戻らない大群は、これまで全く知られていなかったのです!
専門家 “夜に橋の上で寝ている報告例は、ない”
この橋は、水を通すための水道橋。 人が近付けず安全なため、ねぐらに
選んだのではないかと、専門家は考えています。
専門家 “来年以降も、観察を継続して、とても貴重な記録だと思います”
身近な自然を、じっくり見ると、まだまだ大発見が眠っているかも知れません。
春、皇居のお堀には、カモたちの姿はありません。 繁殖のため北国に渡った
のです。 水の中では… 水草の新芽が赤く色づいていました。
こちらは、練馬区の住宅街のタヌキ。 今日は昼間から夫婦でお出かけです。
春は、タヌキの子育てシーズン。 これから忙しくなりそうです。
東京の自然を皆さんと調べる、東京生きもの調査隊。 まずは、こちら!
皇居のお堀でクルクルと回る、謎のカモ。 そこへ、私も私も~と集まってきて
みなんでクルクル! この不思議な行動。 回りすぎw なんだこりゃ?
アーティスティックスイミング? …と、ネットでも話題に。
一体、このカモたち、なぜ、クルクル回っているのでしょう?
東京生きもの調査隊、今回は冬に見られる身近な生きものたちを、徹底的に
調査します。 あっ! 排水管から出て来たのは、なんと… タヌキ!
番組で目撃情報を募集したところ、都内各地から驚きの情報が寄せられまし
た。 1メートル近い塀に飛び乗る、まるでネコのように身軽な姿や、外来種の
アライグマとの白熱バトルにも遭遇。 知られざる暮らしに迫ります!
更に、夜の川では、研究者もビックリの情報が! 川に、いるはずのない
生きものが… “橋の上で寝ているという報告例は、ない”
誰も知らない東京の姿を探して、調査開始です!
調査ファイル1 クルクル回るカモの秘密
まずは、クルクル回るカモの謎。調査隊が向かったのは、高層ビルに囲まれた
皇居です。 毎年、冬になると、たくさんのカモがロシアや北極圏などから越冬
のために、皇居のお堀にやって来ます。
クルクル回るカモは、どこにいるのでしょうか?
調査隊が訪ねたのは、東京のカモに詳しい、バードリサーチ研究員。 早速、
案内してもらうと… “あの辺、少し集まってますね”
門のそばで見つけたのは、20羽ほどのカモの群れ。 あっ、同じ場所で回り
ながら泳いでいます。 間違いありません。 これこそ、クルクル回るカモ!
このカモの名は、ハシビロガモ。 しゃもじのような幅の広いくちばしが、名前の
由来です。 隣にいる地味なのはメス。 オスとメスで、色が全然違うのです。
クルクル回り続ける、この不思議な泳ぎ。 ハシビロガモは、一体、何をしてい
るのでしょうか? 観察していると、回っているカモのそばに、次々に他の
ハシビロガモが近付いて来ます。
あっという間に、10羽以上の群れになって、みんなで回り始めました。 よく
見ると、みんな水の中に、くちばしを入れて、パクパクと動かしています。
何かを食べているようです。
カモたちが集まっていた辺りの水を、網ですくってみると… 入っていたのは、
大量のプランクトン。 これが、ハシビロガモの主食。
クルクル回る事に、何か関係があるのでしょうか?
“グルグルと群れで回ると水流が起こって、下からプランクトンが巻き上がって
くる” 群れで回ると、プランクトンが巻き上がるって、一体、どういう事?
そこで、クルクル、アヒル大実験! 泳ぐハシビロガモの代わりに、アヒルの
人形に、水中モーターを、つけたものを用意。 人形を4つ使ってクルクル回る
カモの群れの動きを再現します。
プランクトンに見立てた細かく刻んだゼリーを水槽の中に入れて、準備完了。
早速、実験開始です。 クルクル回り続けること、およそ30秒。 うん?
沈んでいたゼリーが、水面に向かって動いています。 なぜなのか?
実は、群れでクルクル回りながら泳ぐ事で、水面の水が外側に押し出され、
回転の中心部分に、上向きの流れが生まれるのです。
ちなみに、群れを作らずバラバラに回ると、ご覧の通り。 流れが弱いため、
ゼリーは巻き上がりません。 ハシビロガモが、群れでクルクル回る理由。
それは流れを作る事でプランクトンを水面に集め、効率的に食事をするための
技だったのです。
冬、皇居のお堀には、ハシビロガモの他にも多くのカモの仲間が見られます。
こちらは、ヨシガモ。 都心部では皇居以外で、ほとんど見られません。 緑と
茶色に輝く独特な顔の模様は、ナポレオンの帽子に例えられます。
白と黒のコントラストが美しい、キンクロハジロ。 ぴょこんと飛び出た羽が、
トレードマーク。 ちょんまげみたいで、カワイイですね。
今回、調査隊が皇居で確認できたカモは8種。 大都会のど真ん中にもかか
わらず、皇居は都内で有数のカモの越冬地になっているのです。 そんなカモ
たちに、大人気の鳥がいます。
こちらのオオバンです。 全長は、40センチほど。 オオバンの特技は、潜水。
深さ4メートルほどまで潜る事ができるといいます。 水底から取って来たのは
水草。 オオバンの大好物です。
このオオバン、なぜ、カモたちに大人気なのでしょう? 観察を続けると、
オオバンに付きまとうカモの姿が…。 オオバンが潜ってもカモは、その場から
離れません。 そして、浮上したオオバンに急接近。
水草を横取りしてしまいました! カモの狙いは、水草。 だから、オオバンの
周りには、いつも、たくさんのカモたちが集まるのです。
オオバンが潜れば、カモが、すかさずスタンバイ。 でも、場所を間違えると…
こんなハプニング(カモにぶつかる事)も! 文字通り、カモにカモにされる
オオバン。 大変ですね~。
ちょっと待った! 何でカモは横取りするのですか? 水草くらい自分で取れば
いいじゃない。 実は、そうもいかないのです。 こちらのカモを見て下さい。
あら、逆立ちして何してるの?
必死に水草を取ろうとしているのですが、このカモたち潜るのが苦手なのです。
お堀の水草は夏場には水面まで葉を伸ばしているのですが冬には大部分が
枯れてしまい、食べられる部分は水底にしか残りません。
だから潜水の苦手なカモたちは、オオバンから奪うしかないのです。 カモに
とって、やわらかい水草は冬の時期のご馳走。こんなに水草が豊富な水辺は
都心部には、皇居以外に、ほとんどないのですよ。
でもね、皇居に水草を食べる鳥たちが、たくさん来るようになったのは、つい
最近の事なのです。 こちらは、今から30年ほど前の、お堀の映像。 当時は
水が汚れていて、水草は、ほとんど育ちませんでした。
そのため今、見られるようなカモが越冬に来る事はなかったそうです。それが
25年前に浄水施設が設置され水がキレイになるとスゴイ事が起きたのです。
それまで皇居では確認されなかった絶滅危惧種の水草ツツイトモが、大発生
したのです。 でも、絶滅危惧種なのに、なぜ大発生したのですか?
水草の種は、水が汚れていた時期も、泥の中で生き残っていたのです。
それが、水がキレイになって光が水底に入るようになった事で、一斉に芽を
出したのではと、考えられているのです。
こうした出来事がキッカケとなり、皇居の水草を復活させようと、2年前から
近くのビルの池に、お堀の泥を運び、埋もれていた種を発芽させようとする
試みも始まっています。
現在、皇居で絶滅した5種類の水草の復活に成功しています。人々の努力が
皇居を、カモたちの楽園に変えたのです。
調査ファイル3 川に海の生物が!
今回、最後の情報は、こちらの写真。 海から遠く離れた葛飾区の橋で、
海鳥の大群を捉えました。 大群は、夜も見られるといいます。 なぜ、こんな
内陸に、海の鳥が集まるのでしょうか? 情報をくれたのは、こちらの親子。
‘海鳥って、あまり見ないので、たくさんいるのは、なぜなのかなと思って…’
この日も、早速、発見。 確かに、白っぽい大きな鳥が、たくさんいます。
正体は、セグロカモメ。 全長60センチほどで、冬にロシアなどからやって来る
渡り鳥です。 海から20キロも離れた川に現れた、カモメの大群。
確かに、何とも不思議な光景です。 そこで、セグロカモメを研究して30年の
専門家に現場を見てもらいました。
‘なぜ、海から離れているのに、カモメが、こんなにいるのですか?’
専門家 “海から離れたところでも、カモメは見られます。おじさんたちはカモメを
捕まえて足輪をつけて調べているけど、1日に大体80キロ以上も移動する”
意外にも、カモメが川にいるのは、珍しい事ではないそうです。 でも今回、
大発見が! 普通、カモメは、天敵を防ぐため、夜は海に戻って眠ります。
夜も海へ戻らない大群は、これまで全く知られていなかったのです!
専門家 “夜に橋の上で寝ている報告例は、ない”
この橋は、水を通すための水道橋。 人が近付けず安全なため、ねぐらに
選んだのではないかと、専門家は考えています。
専門家 “来年以降も、観察を継続して、とても貴重な記録だと思います”
身近な自然を、じっくり見ると、まだまだ大発見が眠っているかも知れません。
春、皇居のお堀には、カモたちの姿はありません。 繁殖のため北国に渡った
のです。 水の中では… 水草の新芽が赤く色づいていました。
こちらは、練馬区の住宅街のタヌキ。 今日は昼間から夫婦でお出かけです。
春は、タヌキの子育てシーズン。 これから忙しくなりそうです。
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