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地球の生物の多様性は海から山まで至る所に見られ輝きを放っている
2021年08月20日 (金) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「あなたが怒ったとき、何をしたら機嫌が良くなりますか?」
地球は恵まれた惑星です。 青い空に、なだらかな山、豊かな水、生きて行く
には、場所です。 しかし、初めから、こうだったわけではありません。

地球は最初はカオスでした。 大きな変容の末に、この楽園が出来たのです。

変容にかかった歳月は、およそ40億年。 小さな変化… 大きな変化…。

その結果が、今の地球です。 宇宙に行くと、その変革を担っていたのが生命
だという事に気付きます。

合計1000日以上、宇宙に滞在した8人の宇宙飛行士たち。 宇宙での体験を
もとに、地球について語ります。

生き物は、生きて死ぬだけでなく、周りの世界を変えます。 生物の多様性は
海から山まで至る所に見られ、輝きを放っています。

宇宙から地球を見ると、生命の存在を感じます。 生命こそが地球を形づくった
のだと。 陸も、空も、川も、岩も、全て、生命がつくりました。

しかし生命には、つくるだけでなく、破壊する力もあります。 生命は不思議な
だけでなく、恐ろしいのです。

ニューヨーク。 900万人近くが住む、この都市に、宇宙飛行士のマイク・マッシ
ミーノは暮らしています。

アポロ11号の月面着陸は6歳の時でした。 怖がりな子供だったので、ニール
アームストロングのようにはなれないと思っていました。高い所も、速い乗り物
も苦手。 宇宙飛行士に向いているとは、思ってもいませんでした。

しかし何年にもわたる厳しい訓練の末マッシミーノは宇宙へ飛び立ちました。

そこで、恐怖は消え去りました。 2回目の船外活動が順調に進んだので、
少しの間、地球を見ました。 あまりの美しさに、胸がいっぱいになりました。

泣けて来ました。 涙が込み上げて来て… その時、思ったのです。

これこそ、天国からの眺めに違いないと。 天国から地球を見下ろしたら、
きっと、こんな風に見えるのだろうとね。 でも、ハッと気付いたのです。

違う。 これは、それよりも美しい! 地球こそ天国だと。 まさに、楽園を見て
いる気持ちでした。 地球は、いわば楽園です。

しかし、はるか昔の地球は、天国とは程遠い場所… まさに、地獄でした。

そこに見えたのは、猛烈な火山の噴火。 地球の内部では、とけた岩が沸き
上がり、渦巻いていました。 つまり、地表にあるものは全て動くという事です。

地球は、燃え盛る中心部から、地表に巨大な変化を引き起こしました。

恐竜の専門家たちには、喜ばしい変化です。 土を深く掘る事なく、化石を
見られるからです。 巨大恐竜の事を想像するのは、難しくありません。

ここ、カル・オルコは、かつて、淡水の湖の岸辺でした。 その時、水平だった
土地が、今では完全に直立しています。 とてつもない力が働いた事が、見て
とれます。 地球の力は、湖の岸辺を切り立った崖に変えました。

しかしこうして形成された岩も、そもそも大陸自体も、ある奇妙な生物なしには
存在しなかったかも知れません。

それは、藻類(そうるい)でもあり、菌類でもある生物。 最も過酷な場所でも
生息し、トナカイの食料でもあります。

年に2回、トナカイを移動させます。 食べさせてやるためです。 トナカイは、
生きるために必要な、全てを与えてくれます。

トナカイの移動は、かなりの重労働です。 最後は、ほとんど眠れません。

トナカイは、地衣類(ちいるい)を食べます。雪で隠れていても、匂いを嗅ぎつけ
ます。 私にとって地衣類は、とても大切です。 金や銀よりも価値があります。

地衣類が存在しなければ、ここでトナカイは生きて行けません。 そして私も。

地衣類は、クールなのです。 地球上の、あらゆる場所に生息しています。

地球の、およそ8%は、地衣類に覆われています。 岩の形を変える事もでき
ます。 成長とともに伸びる菌糸が、岩を崩すのです。

なんと、このプロセスが、新しい陸地をつくる助けになります。 地衣類をはじめ
とする生物は、長い年月をかけ、岩を砕いて来ました。 その結果、小さな岩の
カケラが、たくさん出来ました。 カケラの一部は海に流され、水を含みます。

そして海底にたまり、やがて、地球の中へと引き込まれ、マントルの岩石を
とけやすく、流動しやすくします。 こうして、火山の噴火が引き起こされます。

大量に放出された溶岩。 それこそが、新しい陸地を形成して来たのです。

生物が、陸地をもたらしたのです。 生物がいなければ、7つの大陸は、恐らく
存在しませんでした。 あったとしても、溶岩の量が少なくて、広い海に陸地が
1つ。 陸地は、生物のおかげで、つくられたのです。 ゆっくり時間をかけて。

宇宙では時間に対する認識が変わります。 長い年月をかけて変化して来た
地球を前にしているわけですから。

どんな生物も地球の変化に関わっていると思います。 地衣類のような単純な
ものでも、動物や人間のように複雑なものでも、どんなレベルの生命体で
あったとしてもです。 時間は、かかるでしょうけどね。

宇宙ステーションから地球を眺めていると、突然、地球の歴史が見えて来ま
した。 自分が基準としていた、時間の感覚が変わりましたね。

地球が、45億年以上前に誕生した事は知っていましたが、それが、本当に
意味する事を… 理解していませんでした。

生物が、今の世界を形づくるまでには、数十億年かかりました。 ただし、その
過程では、さまざまな事態が起こりました。時には思いも寄らないような事も。

私は、熱帯の島が大好きです。 飛行機から降りたら、ビーチへまっしぐら!

潮風を肌に感じ、砂を踏みしめる。 では、砂は、どこから来たのか? 実は、
そのほとんどは、魚がつくっているのです。

‘水深5メートルまで潜って、サンゴ礁に沿って調査しよう’

サンゴ礁にいるのは、ブダイの仲間。 食欲旺盛。 かたいサンゴを食べ続けて
います。 ガリガリと噛んで、すり潰す音が聞こえます。 生命の営みを感じ
させる音です。 ブダイの仲間は、食べたサンゴをサンゴ砂として排泄します。

ブダイの仲間が、1年間に排泄するサンゴ砂は、1匹当たり、およそ1トン。

そんな魚が、ここには、たくさん生息しています。 島の砂からは、ブダイの
仲間が排泄したと考えられる、サンゴ砂が見つかります。

島によっては、フンが砂の構成の70%以上を占めています。 ブダイの仲間は
これらの島々の形成に欠かせません。 生命の物語は続きます。

魚が、新たなビーチをつくると、更に多くの生物が現れます。 そして瞬く間に
楽園が出来上がって行くのです。

宇宙にいると、海に淡いブルーの小さな輪が、いくつも見えます。 周りには、
濃いブルーの海が広がっているのですが、浅瀬になるにつれてグラデーション
を成して行くのです。

宇宙から見えるこの美しい光景を生み出したのが、そこにすむ生命かと思うと
実に興味深いですよね。 小さな生命が、なせる業に驚きます。

日々の営みを通して小さな魚たちが島を作り出すわけですから、衝撃ですよ。

ブダイの仲間は、島を、つくろうとしたわけではなく、ただ、食べていただけ。

島々は、偶然、生まれたわけです。 しかし、そうした偶然が、いつも、うまく
行くとは限りません。

およそ30億年前、初期の海のバクテリアが、あるものを、つくり出しました。

酸素です。 それは世界を変えました。 偶然、つくり出された酸素によって、
温室効果のあるメタンなどが減り、地球は冷えて行ったのです。

やがて地球は凍り始め… しまいには赤道まで、すっかり凍りついて、巨大な
雪の玉のようになりました。

数十億年前の地球は生物にとって過酷な場所でしたが、幸運にも、そこには
水がありました。 氷は、水に浮きます。 氷の下は、一種の避難所でした。

生命は、何百万年もの間、氷の下で生き長らえました。 火山によって状況が
一変するまで。 火山が二酸化炭素を放出すると、気温は上昇しました。

氷はとけ、生命は急速に多様化しました。 大気を変えた生命は、危うく自滅
するところでした。 しかし生き延び、大地に根を張りました。 新しい生物たち。

私たちの世界が、つくられたのは、生物のおかげです。 ただし、それは、
思いもかけない方法でした。