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人類が生物絶滅の危機に直面したら別の星に居住地をつくるしかない
2021年08月18日 (水) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「あなたが怒ったとき、何をしたら機嫌が良くなりますか?」
宇宙船の窓からは、地球の秘密がよく見えます。夜明けや夕暮れ時、地表の
影が、ちょうどよく並ぶと小惑星が形づくったクレーターが、よく見えるのです。

宇宙から放たれた巨大な弾丸が、地表に残した永遠の傷痕です。

10億年分の隕石落下に匹敵する衝撃でした。 地球に衝突した巨大小惑星は
辺り一面を炎に包みました。 ほとんどの生物は、生き残れませんでした。

小惑星は、再び、地球にやって来るでしょう。 それは時間の問題です。

では、我々は、何をすべきでしょう? 恐竜のように、ただ空を見上げて、死を
待つのみ? 恐竜が絶滅したのは、宇宙へ飛び出す力がなかったからです。

人間には恐らく、地球を脱出する能力があります。   … 地球を脱出?

家を、ちょっと留守にするのだってこたえるのに、2度と戻って来られないと
したら、どんなにツライか… 故郷にとかいう話しではなく、この地球にです。

慣れ親しみ、自分が必要とする全てを捨てて行く、片道切符の旅です。

合計1000日以上、宇宙空間に滞在した8人の宇宙飛行士たちに聞けば、
人類が、移住の選択を迫られている理由が分かるでしょう。

生物絶滅の危機に直面したら、どこか別の星に、居住地をつくるしかないで
しょう。 文明を維持するためには、火星や月に基地を持つ事が重要です。

人類の存続は、私たちの選択次第です。 私たちは、地球との絆を断ち切り、
宇宙生活がもたらす、肉体的・精神的極限状態に耐えられるでしょうか?

答えは、地球に… しかも、かなり意外な場所にありました。

数億年、受け継がれて来た血液。 突然変異した昆虫。 そして陸地を捨てた
人間。 地球を脱出して別の惑星に行くのは、なまやさしい事ではありません。

死者も出るでしょうが、これが人類を救う道なのかも知れません。

決断の時は、今!   脱出か? 絶滅か?

地球は、いくつもの激変をくぐり抜けて来ました。氷河時代を繰り返し、火山灰
が地表を覆った事も…。 こうした事象は、遅かれ早かれ再び起こるでしょう。

巨大な小惑星の接近や、大噴火によって、地球が窒息状態になりそうだと
分かった時、標準的な対策とは別に、プランBがあると安心です。

別の惑星で基地を造る事には、リスクが伴います。 技術を限界まで推し進め
なければ、ならないでしょう。 その恩恵を受けるのは、人類全てです。

今日のミッションは、皆既日食との追いかけっこです。 飛行機で、月の影を
追いかけるなんて、滅多にない機会です。

F15で、マッハ2.5まで速度を上げて、影の中に3分間とどまる事を目指します。

私が、簡単に説明しましょう。 父が空軍にいたから、分かるのです。

彼らは、かつてないミッションに挑みます。 それは、ある惑星から別の惑星に
行くのが、どれだけ大変かを教えてくれます。

銀河系では、全てのモノが動いています。 日食で月が太陽の前を横切る時、
月の影は時速2700キロで進みます。でも私たちも動いている事をお忘れなく!

地球は、時速1700キロで自転しています。だから月の影の中に、とどまるには
それより速く飛ぶ必要があるのです。 追跡可能な、最速の物体の捕獲。

これが出来れば、何だって迎撃できますよ。

‘日食が始まった。  影が広がって来た。  スタンバイしろ!  OK!’
‘宇宙にいるみたいだ。  素晴らしい!’

子供の頃は、月に行く事が夢でしたが、月が、こんなに速く動いているとは、
思ってもみませんでした。

‘日食が終わるまで待機!  太陽の光だ!  真昼に戻った!’

日食で出来た月の影を追う、この実験で、少しは分かったと思います。

宇宙船を打ち上げて常に動き続けている月や火星に到達する事が、どれだけ
大変かという事が。 地球は、自転しているだけでなく、時速11万キロで公転
しています。 火星はというと、時速8万キロ以上。

銃で撃った弾を、別の弾で撃つようなものです。 私たちは火星・木星・土星に
探査機を送りました。 しかし、探査機は機械です。

人間を送り込む難しさは、レベルが違います。 ですから、ロケットに点火する
前に、それが、どんな事になるのか理解しておく必要があります。人間は未知
なるものに恐怖を抱きます。 恐怖を克服するための最大の武器は準備です。

空を飛ぶのが好きなのは、能力の限界まで、自分を追い込む事ができるから
です。 特に、旧式を飛ばす場合は…。

全神経を集中して、どうすれば命の危険を回避できるか、絶えず考えます。

どの様な危険が待ち構えているかを予測し、対処できるように備えるのです。

地球に別れを告げ、別の星へ向けて宇宙船のエンジンを点火する。 今はまだ
ギリギリ不可能です。 でも、1902年当時、空を飛ぶ事は不可能でした。

ライト兄弟のおかげで可能になったのです。 1969年までは月面を歩くなんて
あり得ない事でしたが、その後、12人が月に足跡を残します。

私たちは、宇宙ステーションから月、やがては火星へと行くでしょう。 なぜなら
人類が生き残るために、それが必要だからです。 目指すはゴルディロックス
惑星と呼ばれる、暑すぎず、寒すぎない、地球のような星です。

それが見つかるまでは、火星が、私たちの選択肢です。 もし、地球脱出が
技術的に可能になったとしても… 生物学的には?

永遠に続くものはありません。 地球も同じ!

人類が、地球より長生きしたいなら、別の惑星にフランチャイズが必要です。

地球は、単なる岩の塊ではなく生きた惑星です。 さまざまな生物が、相互に
絡み合う生命のネットワーク。 人類が地球の一部なら、地球も人類の一部。

では、地球を離れる時、何を持ち、何を置いて行くのでしょう?

私の3度目の宇宙飛行で最後の準備として行ったのが消毒用のアルコールで
全身を拭う事でした。 細菌を、できるだけ取り除くためです。

宇宙船内を、不衛生な環境にしたくないですからね! しかし、数十億年に
わたり、地球に住んで来た細菌は、色んな場所で増殖します。

細菌の検出には、やはり長年、地球にいる、ある生物が必要です。

カブトガニは、恐竜より2億年も前から地球にいます。 この生物が、宇宙で
驚くほど役に立つ事が分かりました。 カブトガニの免疫系は原始的ですが、
優れた能力があります。 彼らの青い色をした血液を活用します。

カブトガニの血液中の細胞は細菌と接触すると酵素を作り出します。 これらの
酵素で、1ppt未満の細菌を検知できます。

これは競技用のプールで、1粒の砂糖を見つけ出すのと同じ事です。

カブトガニの、ごく微量な血液で汚染を検知できるのです。 体についた細菌を
異物として取り除きたい気持ちは、よく分かります。

でも顕微鏡で見れば体の中には、おびただしい数の細菌がいます。私たちの
体には、人の細胞より細菌の細胞の方が多くいます。まさに内なる宇宙です。

人の微生物叢(そう)、すなわち、体内の微生物の集まりについての研究が
進むと、細菌は密航者ではなく、乗組員なのだと分かって来ました。

いくつかの細菌は、我々と共に、別の惑星に連れて行く必要があるのです。

世界最大の生物を探しています。 シロナガスクジラです。 ほとんどの生物は
微生物叢に頼らなければ、生きて行けません。

人とクジラは、驚くほど、よく似ています。 私たちは陸を歩き、彼らは海を泳ぎ
ますが、生物学的メカニズムは同じなのです。クジラのデータ収集は大変です。

草原で、ゾウが1頭、急に消え、8キロ先に現れるようなものですから…。

息を吐く度、クジラは宝のようなデータを噴き上げます。 クジラに負担のかから
ないデータ収集法とは? 答えは、ドローンです。 クジラが潜るのは9分間。

だから、8分経ったらドローンを飛ばして、2回目の潮吹きに備えます。

1回の潮吹きで入れかわる空気は、体積で言うと小型車以上。 驚異的です。

胃の中の細菌が、消化に必要な事は知られていました。 今は、肺の中の
微生物叢が感染症の予防をしている事も分かって来ました。人間と同じです。

細菌の世界は、体の外だけでなく、中にも存在します。 もし、2つの世界が
引き離されたら、どうなるか? 知る人は、いません。

そして宇宙には、持って行けないモノもあります。 私たちには、馴染み深い
ものです。 飛び込み台の上に立つと、さまざまな感情が交錯します。

恐怖・プレッシャー・緊張… 好きだから、やっています。命の危険は承知の上
です。 空中にいるのは、2.9秒。 何でも起こり得ます。

1つでもミスを犯せば… 一巻の終わりです。 私たちは重力に慣れ親しんで
います。 地球の膨大な質量が、私たちを地面へと引っ張る力… それが1G。

そして人間は、重力の縛りから逃れる方法を、見つけ出しました。

宇宙飛行士が、魔法にかけられたように思う瞬間、それは打ち上げロケットが
役目を終えた時、訪れます。 適切な高度と適切なスピード。エンジンは停止。

宇宙空間で、生まれて初めて経験する、無重力です。 魔法の力で、体が
天井に引っ張られているように感じます。

無重力状態は、とにかく楽しくて自然に笑顔になります。 無重力と戯れようと
食べ物で遊んだり、宙返りしたり、宇宙ステーション内での移動も壁を1押し、
スーパーマンのように飛んで行きます。

しかし超人になった錯覚も束の間、すぐに重力がいかに必要かを実感します。

重力があるから、どちらが上か分かるのです。 座った時の体の重みや、腕を
上げて感じる重み、それらが、どちらが上かを知らせてくれます。

ところが無重力になった途端、そうした感覚は全て失われ、吐き気に襲われ
ます。 宇宙に初めて行った時は、気持ちが悪くなりました。 楽しいはずの
宇宙が、これかと思いました。 宇宙、滞在初日、私は、吐いてしまいました。

地球では、重力によって体内の水分は全て下に引っ張られています。宇宙に
行くと体液の大移動が起こり、3時間、逆立ちしているような気分になります。

心臓の大きさや、心臓血管系の配置は、重力によって決まりました。 骨格や
筋肉の強さ、人体の構造の全ては、重力が形づくったものなのです。

地球上では、常に重量挙げをしているようなものです。 重力にあらがって、
体を支えています。 重力がないと、筋肉や骨は衰えて行きます。

だから宇宙船内には、重力が感じられるように設計されたマシンがあり、押し
たり、持ち上げたり、走ったり出来ます。

でも、これまでに作られた最高のマシンを使っても、私の腰から太ももにかけ
ての骨密度は、宇宙滞在中に8%減少してしまいました。

無重力は惑星探査に、どんな影響を与えるのか?目的とする惑星に着いても
体が衰えて役に立たなかったとしたら…。

対策はしていますが、万全とはいえません。 宇宙では、顔がむくみ、度々、
吐きます。 映画では見ないシーンです。

人間は、骨の髄まで地球の一部なのです。 地上では守られていますが、
この星を離れれば、自分たちで何とかするしかありません。