fc2ブログ

平和な田舎暮らしに美容・健康など自由気ままに綴っています!
恐竜を絶滅させたといわれる6600万年前に起きた事件の真相とは?
2021年07月27日 (火) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「あなたが怒ったとき、何をしたら機嫌が良くなりますか?」
繁栄を極めていた恐竜。 1億6000万年という途方もなく長い期間、地球に
君臨していました。 しかし、6600万年前に彼らは、こつ然と姿を消します。

その原因は何か? ある説が最も有力です。それは巨大小惑星の天体衝突。

その痕跡と思われるクレーターも見つかっています。 メキシコ・ユカタン半島
にある、チクシュルーブ・クレーターです。

実際は海に沈んでいますが、形が特殊で大小2つの円で構成されています。

これまでチクシュルーブ・クレーターは海底に沈んでいるため、調査はほとんど
進んでいません。 ここを調べる事は、世界中の研究者の悲願でした。

2016年、ついに6600万年前の事件現場を掘削するプロジェクトが始まりました。

大発見に次ぐ大発見! 新たな事実が明らかになって行きます。

なんと衝突が僅か数秒ズレていれば、この大事件は起きなかったかも知れな
いというのです。たった1つの小惑星が、どのように悲劇を引き起こしたのか?

初めて明らかになる、詳細なシナリオです。

恐竜を絶滅させたといわれる、小惑星の地球への衝突。 その詳細は、いまだ
謎に包まれている。 6600万年前に起きた事件の真相とは、何か?

私たち人類が生まれる、はるか昔。 恐竜が繁栄した頃の地球は、どのような
姿だったのでしょうか?

古生物学者の2人がやって来たのはアメリカ・ニューメキシコのビスティ・バッドランズ。

恐竜が最も繁栄した白亜紀の地層から、数多くの化石が見つかります。

“骨じゃないか? この地層を調べよう! 岩から突出した物を探します。
それが化石の手がかりとなるからです”

“この形状は恐竜の背骨だと思います。 おそらくペンタケラトプスでしょう。
5本の角があります。 額に2本、鼻に1本、頬に2本です”

“トリケラトプスは3本の角が顔にありますが、こいつは更に2本の角がありま
す。 かなり派手な恐竜です”

掘り起こす前に慎重に石こうで、くるみます。僅かな証拠も逃さないためです。

“いくよ! とれたぞ! とてもイイね! 間違いなく背骨の一部ですね。
このように動いていたはずです”

ペンタケラトプスは白亜紀の後期、恐竜が存在した最後の1000万年に生息
していました。

“彼らは、この地の主要な草食動物。 例えるなら白亜紀の乳牛ですね。
この周辺の至る場所に生息していたはずです”

巨大な草食恐竜が、かっ歩する当時のバッドランズは、きっと、こんな風景
だっでしょう。 “1000万年の間、ここはジャングルでした。 大きな木々が生い
茂り、川も流れていたはずです”  肉食恐竜も数多くいました。

“ここニューメキシコには、あのTレックスがいました。 更にTレックスの祖先に
あたるビスタヒエヴェルソルというティラノサウルスもいました。彼らはステーキ
ナイフのような鋭い歯を持っています”

化石から6600万年前の地球は、間違いなく、恐竜の楽園だった事が分かり
ます。 しかし、恐竜たちの最後は着実に迫っていました。

“全てが変わってしまったのは、ほんの一瞬の事件によってでした”   そう、
その時は、突然、やって来ました。 直径10キロ以上の小惑星が地球に衝突。

恐竜たちは爆風で吹き飛ばされ超高温にさらされ、次々と死んで行きました。

しかし、大きな疑問が残っています。当時、恐竜は地球全体で繁栄していまし
た。 本当に、たった1つの小惑星の衝突だけで全てを死に追いやったのか?

それを知るためには、あらゆる場所を検証しなくてはなりません。

アメリカ・ニュージャージー州にある、エーデルマン化石公園。この地で、恐竜
絶滅の謎に迫っている古生物学者です。

“この道を下ると、何百万年もの時を遡ります。 最も深い場所まで降りると、
そこは6600万年前の地球です”

博士は化石の調査から、当時の環境を突き止めました。

“当時、この辺りは海の中でした。 あの辺りの木は22メートルあるのですが、
その辺りが海面だったのでしょう”

海底に堆積した砂の層から、保存状態のいい化石が数多く発見されました。

“あ~、美しい! いい音が聞こえます!”

6600万年前の海も、また、生き物たちの楽園でした。

“恐竜時代の最後の境界線です。 ここの層には2枚貝の化石がありました。
6600万年前、恐竜だけでなく、地球上の全ての生物の75%が死んでしまいま
した”  博士が特に注目しているのは、大型の肉食恐竜です。

“私たちは、ここでモササウルスの化石を発見しました。 いわば、海に住む
巨大なトカゲです。 手足にはヒレがあり、どう猛なアゴと歯を持っています”

“彼らは喉の先端に、第2のアゴを持っています。 歯は獲物を逃さないように
前後ろ反対に付いています”  大型の生物は他にもいます。

“この美しい化石は、古代の海に住んでいたワニです。外に、とんがったとても
長い口を持ち、歯がギッシリ詰まっていました”

“彼らは海底で待ち伏せて獲物を捕らえていたのでしょう。この化石は原型を
とどめているので、生存時の様子まで伺い知る事ができます”

水の中の大型恐竜は、どのようにして滅んで行ったのでしょうか?

博士の研究チームは、海に住んでいた生物の化石を次々に発見し、分析を
始めました。  “5年間の発掘で、2万5千個の化石を発見しました”

“彼らは同じ時代を生き、そして突然、一緒に死に、すぐに埋められてしまいま
した。 6600万年前の悲劇です”

ここの化石からは、天体衝突のすさまじさも、見て取る事ができます。 彼らの
亡骸を埋めていた砂の中に、その痕跡はありました。

“この球体は、当時ガラスの球だったものです。小惑星が地球に衝突した際に
岩石が溶け、空中に舞い上げられました”

“溶けた岩石は、すぐに冷め、ガラスに変成し、雨となって大量に降り注いだの
です。 数多くの化石と共に発見されました”

ガラスの他にも、天体衝突の痕跡が残っていました。

“この鉱物は衝撃変成石英といって、核爆発や小惑星の衝突といった、高い
圧力でしか生まれない特殊なものです”

天体衝突の影響は、海の中にも及んでいたようです。 しかし、新たな謎も
浮かび上がって来ました。 発見されたガラスと衝撃変成石英は、どちらも
大きさ1ミリにも満たない小さな粒。

これがぶつかって、海中の恐竜が死んでしまうなんて事が、本当に起こりうる
のでしょうか?絶滅の原因は、きっと他にあるはずです。真相は一体、何か?

謎を解く鍵は、小惑星が衝突した現場にこそ、あるはずです。

メキシコ・ユカタン半島。1991年、ここに恐竜を絶滅させた小惑星が衝突したと
見られる巨大クレーターが見つかりました。

キッカケは、メキシコの国営石油会社が、油田発見の調査を行った事でした。

発見の功労者の男性です。“1970年代の後半になると性能のいい航空機用
の磁気センサーが開発されました。それが油田探しにとても役立ったのです”

飛行機で調査したのが、メキシコ湾に面した、ユカタン半島沖です。

飛行機に積んだセンサーで、磁気を帯びた岩石を調べる事で、海底の構造を
推定できます。 毎日データをチェックしていた彼は、ある異変に気付きました。

時折、センサーの針が大きく振れる場所があったのです。

その位置を地図に書き込んで行ったところ、全く想定していなかったものが
見えて来ました。 キレイな半円形の模様です。 直径は、なんと180キロ。

関東平野が、スッポリと入る大きさです。

この模様を1950年代に調べられた陸地の別のデータと、つなげてみると…
海と陸の模様がつながり、1つの円になりました。

発見された場所にちなみ、チクシュルーブ・クレーターと名付けられた巨大な穴。

その規模や地質的年代から、これこそが、恐竜絶滅の証拠であると有力視
されるようになります。

その後、この巨大クレーターが、極めて特殊な構造である事も分かって来ました。

地下構造の調査が専門の教授です。 チクシュルーブ・クレーターには奇妙な
特徴があるといいます。