2021年07月26日 (月) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「あなたが怒ったとき、何をしたら機嫌が良くなりますか?」
国の天然記念物の貴重な鳥。 世界で沖縄だけに暮らす、ヤンバルクイナ。
現在の生息数は、僅か1500羽。 絶滅の危機に瀕しています。
そんなヤンバルクイナを守るため、獣医師や生物学者など、各分野の専門家
たちが集結。 大規模な保護プロジェクトが始まりました。
人の手で育てて森に放し、生息数を増やそうという試みです。
これまでに50羽以上が森に放たれた中、去年、1羽のオスが偉業を成し遂げ
ました! なんと、野生下でヒナを育てる姿が、初めて確認されたのです。
ヤンバルクイナを、絶滅の危機から救う事は出来るのか?
貴重な映像が、いっぱい!2年に及ぶ保護プロジェクト密着ドキュメントです!
(映像は、NHKのダーウィンが来た!を見て下さいね!)
しか坊が暮らす、沖縄、やんばるの森。 世界屈指の希少生物の宝庫です。
木々の間を縫うように飛ぶ鳥。 キツツキの仲間、ノグチゲラ。 この森にしか
いない固有種です。
こちらは、イシカワガエル。 日本で最も美しいカエルと、言われています。
ユニークな哺乳類も。 ケナガネズミは、全長60センチ。 日本最大のネズミで
木の上で暮らします。
そんな貴重な生き物たちの脅威となってきたのが外来種のマングースでした。
2000年から、沖縄県や国による、捕獲作戦がスタート。 結果、現在は、やん
ばるの大部分で、捕獲数がゼロになるまで数を減らしました。 ところが…。
地面に散らばった、ヤンバルクイナの羽根。 何者かに襲われる事件が、今も
後を絶たないのです。 実は、その犯人の多くは… 野生化したペットたち。
マングースによる被害が減る一方、捨てられたイヌやネコが野生動物を襲って
いる実態が、明らかになって来たのです。
そこで保護プロジェクトでは、地元の学生と協力し、捨て犬や捨て猫をなくそう
とする活動を始めました。
更に、森にいるネコを捕獲し、新たな飼い主が見つかるまで保護する活動も。
それでも、なかなか被害はなくなりません。
皆さん、ペットは責任を持って、最期まで、かわいがって下さいね!!
4月中旬。雨降る、やんぱるの森です。 しか坊夫婦は、どうしているでしょう?
午前7時。 巣にいるのはメスのようです。 くぼみのおかげで、雨は、しのげて
いるみたい。 あっ、何か食べています。 卵の殻のようです。
実はこれ、巣やヒナの存在を、天敵から隠すための行動だといいます。
という事は… ヒナです! 無事に生まれていました! しかも、ヒナは2羽。
人に育てられたヤンバルクイナが、野生で初めて繁殖に成功した、歴史的な
快挙です! 午後2時過ぎ、しか坊が戻って来ました。
ヒナがいるからか、いつもより少し早い戻りです。 映像を見た地元の獣医師
たちは… しか坊の成果に、大興奮!
“とりあえず、ヒナを、かえしたっていうのは、すごいですよね!本当にスゴイ”
翌日。 巣には、しか坊がいました。 ヒナも、元気いっぱい!
お母さんが戻って来ました。 獲物を、くわえています。 こうして、虫などを
ヒナに運んでいるのです。
あっ、また。 しか坊が受け取って、ヒナに渡しています。 どうやら、お母さんは
食べ物を運ぶ係、しか坊は巣でヒナを守る係のようです。
少しずつヒナの動きが活発になって来ました。しか坊父さんの近くを、ちょこっと
お散歩。 カワイイですねぇ~。
それから、しばらく。 しか坊が、巣の外へ出ました。 すると、ヒナも! 実は、
これが巣立ち。 ふ化から1日で、もう外へ出るのです。
しかし、この日から、家族の姿は、見られなくなってしまいました。 それから
1カ月。 獣道に仕掛けたカメラが、親子を捉えました。
しか坊の子供と、そのお母さんです。 おや?子供が引き返しました。 奥から
来た、もう1羽。 しか坊です! 子供を連れて、食べ物探し。
もう、すっかりお父さんです。調査によると、しか坊たちは姿が見られなかった
間、縄張りの中の道路沿いで過ごしていた事が分かりました。
車が通る危険な場所。 でも、日当たりがいいので、森の中より草が茂ってい
ます。 子供が、まだ、しっかり歩けない時期は、天敵から身を隠すのに都合が
良かったのかも知れません。
ところが、その後、私たちは、ある異変に気付きました。 いつも、子供が1羽
しか、いないのです。 姿を見ない間に、1羽は命を落としてしまったようです。
ちょっと待った! せっかく2羽、生まれたのに、道路沿いなんて危険な所に
いたせいなのではないですか?
確かに。 実際、子育て時期には、ヤンバルクイナの交通事故が多いのです。
でも道路沿いには、事故の危険を差し引いても、尚、魅力がある様なのです。
その魅力とは、こちら。 道路沿いの側溝です。 ジメジメしているので、獲物
となるミミズや虫を見つけやすいのです。
親は、道路沿いの藪にヒナを隠し、その目の前で獲物をゲット!
すぐ、子供に届ける事ができます。 皮肉な事ですが、今や道路沿いは、
ヤンバルクイナの子育ての重要な場所になっているのです。
そのため、ドライバーの皆さんには、十分、気を付けてほしいのです。
沖縄に、暑い夏が近付く頃。 しか坊が、堂々と家族を率いています。
子供も足取りが、しっかりして来ました。 水辺にやって来たのは、お母さんと
子供。 見よう見まねで、一緒に水浴びをしています。
ここは一家のお気に入りの場所。 家族団らんの時間です。 この日は子供が
1羽で入浴。 あっ、何か見つけたようです。 そ~っと近寄って…。
わっ! ビックリ! 小さなイモリでした。 子供は、好奇心旺盛なお年頃。
イモリに興味津々です。 しか坊に見守られながらも、少しずつ、1羽で行動
する事が増えて来ました。 親離れが、近付いているのかも知れません。
ケッケッケッ! どうしたのでしょうか? 警戒の声で鳴いています。
けたたましい鳴き声とともに駆け回る、ヤンバルクイナたち。 一体、何の騒ぎ
なのでしょう? 研究者によると、さっきの騒動は、縄張りをめぐる争い。
しか坊から離れた瞬間、縄張りを持たない侵入者が、弱い子供を狙って襲い
かかり、激しい争いになったのです。 手前を走って来たのが、しか坊。
その後ろにいるのが子供で、追って来たのが侵入者です。 我が子を襲った
侵入者に、しか坊は、飛び蹴りを食らわせました。
果敢に子供を守った、しか坊。 もう、臆病者とは言わせません! 頼もしい
お父さん。 すっかり野生のヤンバルクイナです。
沖縄やんぱるの森。 2年にわたって密着した保護プロジェクト。 今回しか坊が
成し遂げた快挙は、大きな希望となりました。
地元の獣医師は、言う。 “我々の育てたヤンバルクイナ(しか坊)が、野生の
嫁をもらって、成功したわけですよね。 たった1例だけど、光が見えて来た。
やって来た事、間違ってなかったと思います”
今年も、この森に、新たな10羽が放される予定です。 絶滅の危機を乗り越え
ようと、懸命に歩むヤンバルクイナたちを、しっかり見守って行きたいですね!
国の天然記念物の貴重な鳥。 世界で沖縄だけに暮らす、ヤンバルクイナ。
現在の生息数は、僅か1500羽。 絶滅の危機に瀕しています。
そんなヤンバルクイナを守るため、獣医師や生物学者など、各分野の専門家
たちが集結。 大規模な保護プロジェクトが始まりました。
人の手で育てて森に放し、生息数を増やそうという試みです。
これまでに50羽以上が森に放たれた中、去年、1羽のオスが偉業を成し遂げ
ました! なんと、野生下でヒナを育てる姿が、初めて確認されたのです。
ヤンバルクイナを、絶滅の危機から救う事は出来るのか?
貴重な映像が、いっぱい!2年に及ぶ保護プロジェクト密着ドキュメントです!
(映像は、NHKのダーウィンが来た!を見て下さいね!)
しか坊が暮らす、沖縄、やんばるの森。 世界屈指の希少生物の宝庫です。
木々の間を縫うように飛ぶ鳥。 キツツキの仲間、ノグチゲラ。 この森にしか
いない固有種です。
こちらは、イシカワガエル。 日本で最も美しいカエルと、言われています。
ユニークな哺乳類も。 ケナガネズミは、全長60センチ。 日本最大のネズミで
木の上で暮らします。
そんな貴重な生き物たちの脅威となってきたのが外来種のマングースでした。
2000年から、沖縄県や国による、捕獲作戦がスタート。 結果、現在は、やん
ばるの大部分で、捕獲数がゼロになるまで数を減らしました。 ところが…。
地面に散らばった、ヤンバルクイナの羽根。 何者かに襲われる事件が、今も
後を絶たないのです。 実は、その犯人の多くは… 野生化したペットたち。
マングースによる被害が減る一方、捨てられたイヌやネコが野生動物を襲って
いる実態が、明らかになって来たのです。
そこで保護プロジェクトでは、地元の学生と協力し、捨て犬や捨て猫をなくそう
とする活動を始めました。
更に、森にいるネコを捕獲し、新たな飼い主が見つかるまで保護する活動も。
それでも、なかなか被害はなくなりません。
皆さん、ペットは責任を持って、最期まで、かわいがって下さいね!!
4月中旬。雨降る、やんぱるの森です。 しか坊夫婦は、どうしているでしょう?
午前7時。 巣にいるのはメスのようです。 くぼみのおかげで、雨は、しのげて
いるみたい。 あっ、何か食べています。 卵の殻のようです。
実はこれ、巣やヒナの存在を、天敵から隠すための行動だといいます。
という事は… ヒナです! 無事に生まれていました! しかも、ヒナは2羽。
人に育てられたヤンバルクイナが、野生で初めて繁殖に成功した、歴史的な
快挙です! 午後2時過ぎ、しか坊が戻って来ました。
ヒナがいるからか、いつもより少し早い戻りです。 映像を見た地元の獣医師
たちは… しか坊の成果に、大興奮!
“とりあえず、ヒナを、かえしたっていうのは、すごいですよね!本当にスゴイ”
翌日。 巣には、しか坊がいました。 ヒナも、元気いっぱい!
お母さんが戻って来ました。 獲物を、くわえています。 こうして、虫などを
ヒナに運んでいるのです。
あっ、また。 しか坊が受け取って、ヒナに渡しています。 どうやら、お母さんは
食べ物を運ぶ係、しか坊は巣でヒナを守る係のようです。
少しずつヒナの動きが活発になって来ました。しか坊父さんの近くを、ちょこっと
お散歩。 カワイイですねぇ~。
それから、しばらく。 しか坊が、巣の外へ出ました。 すると、ヒナも! 実は、
これが巣立ち。 ふ化から1日で、もう外へ出るのです。
しかし、この日から、家族の姿は、見られなくなってしまいました。 それから
1カ月。 獣道に仕掛けたカメラが、親子を捉えました。
しか坊の子供と、そのお母さんです。 おや?子供が引き返しました。 奥から
来た、もう1羽。 しか坊です! 子供を連れて、食べ物探し。
もう、すっかりお父さんです。調査によると、しか坊たちは姿が見られなかった
間、縄張りの中の道路沿いで過ごしていた事が分かりました。
車が通る危険な場所。 でも、日当たりがいいので、森の中より草が茂ってい
ます。 子供が、まだ、しっかり歩けない時期は、天敵から身を隠すのに都合が
良かったのかも知れません。
ところが、その後、私たちは、ある異変に気付きました。 いつも、子供が1羽
しか、いないのです。 姿を見ない間に、1羽は命を落としてしまったようです。
ちょっと待った! せっかく2羽、生まれたのに、道路沿いなんて危険な所に
いたせいなのではないですか?
確かに。 実際、子育て時期には、ヤンバルクイナの交通事故が多いのです。
でも道路沿いには、事故の危険を差し引いても、尚、魅力がある様なのです。
その魅力とは、こちら。 道路沿いの側溝です。 ジメジメしているので、獲物
となるミミズや虫を見つけやすいのです。
親は、道路沿いの藪にヒナを隠し、その目の前で獲物をゲット!
すぐ、子供に届ける事ができます。 皮肉な事ですが、今や道路沿いは、
ヤンバルクイナの子育ての重要な場所になっているのです。
そのため、ドライバーの皆さんには、十分、気を付けてほしいのです。
沖縄に、暑い夏が近付く頃。 しか坊が、堂々と家族を率いています。
子供も足取りが、しっかりして来ました。 水辺にやって来たのは、お母さんと
子供。 見よう見まねで、一緒に水浴びをしています。
ここは一家のお気に入りの場所。 家族団らんの時間です。 この日は子供が
1羽で入浴。 あっ、何か見つけたようです。 そ~っと近寄って…。
わっ! ビックリ! 小さなイモリでした。 子供は、好奇心旺盛なお年頃。
イモリに興味津々です。 しか坊に見守られながらも、少しずつ、1羽で行動
する事が増えて来ました。 親離れが、近付いているのかも知れません。
ケッケッケッ! どうしたのでしょうか? 警戒の声で鳴いています。
けたたましい鳴き声とともに駆け回る、ヤンバルクイナたち。 一体、何の騒ぎ
なのでしょう? 研究者によると、さっきの騒動は、縄張りをめぐる争い。
しか坊から離れた瞬間、縄張りを持たない侵入者が、弱い子供を狙って襲い
かかり、激しい争いになったのです。 手前を走って来たのが、しか坊。
その後ろにいるのが子供で、追って来たのが侵入者です。 我が子を襲った
侵入者に、しか坊は、飛び蹴りを食らわせました。
果敢に子供を守った、しか坊。 もう、臆病者とは言わせません! 頼もしい
お父さん。 すっかり野生のヤンバルクイナです。
沖縄やんぱるの森。 2年にわたって密着した保護プロジェクト。 今回しか坊が
成し遂げた快挙は、大きな希望となりました。
地元の獣医師は、言う。 “我々の育てたヤンバルクイナ(しか坊)が、野生の
嫁をもらって、成功したわけですよね。 たった1例だけど、光が見えて来た。
やって来た事、間違ってなかったと思います”
今年も、この森に、新たな10羽が放される予定です。 絶滅の危機を乗り越え
ようと、懸命に歩むヤンバルクイナたちを、しっかり見守って行きたいですね!
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