fc2ブログ

平和な田舎暮らしに美容・健康など自由気ままに綴っています!
保護区サバンナで暮らすキリンの絶滅の危機は確実に忍び寄っている
2021年07月18日 (日) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ:「最近発見したことは?」
西暦2040年、今から20年後のアフリカ東部。 サバンナの予想される姿です。

動物保護区は半減し、広大な土地が農民の手に渡り、自然の領域が侵され
ています。 大地を移動するのは、ゾウの群ればかり。

多くの種が姿を消しました。 そして、新たな悲劇が… 地球上で最も背が高く
優雅な動物であるキリンに、絶滅の時が近付いています。

生まれて初めて見るリスが気になります。 ディクディクです。 非常に小柄な
ウシ科の一種であるディクディクに、トゥイガの目は、くぎづけになっています。

母親の帰りを待つ間、トゥイガは、じっと立っています。 キリンは、何時間も
動かずに立っている事が出来ます。

敵の注意を引かないようにする、知恵なのかも知れません。 キリンが、1日に
必要とする水は、35リットル。 乾季に確保するのは大変です。

水を求めて移動するトゥイガの母親。悲しい光景に出会いました。 幼いゾウが
ひん死の状態です。 ケガをしている、わけではありません。

水が足りないのです。 乾季になって以来、多くのゾウが命を落としています。

大人のゾウが助けようとしますが、子供は起き上がれません。 ライオンが
近付いて来ます。 弱ったゾウは、格好の獲物です。

ゾウが威嚇しても、ライオンは、すぐに戻って来ます。 肉食動物が密集し、
水不足が続く保護区。 年を追うごとに、状況は深刻になっています。

キリンを絶滅の危機へと追いやる、大きな原因です。

トゥイガの母親のお腹には、ライオンと戦った痕が、傷となって残っています。

トゥイガは、まだ、敵と戦った事がありません。 幼いトゥイガの最大の関心は
食事です。

ところが、いくら母乳をおねだりしても母親が相手にしてくれません。 母親の
気を引こうと、新たな作戦に出ます。

母親の周りを駆け回って、必死のアピール。 効果は、あったようです。

長く続いた乾季が終わり、待ちに待った雨が降り始めました。 トゥイガは、
生まれて3週間、経ちました。 今日も母親の帰りを、じっと待っています。

首には幼いキリン特有の、たるみがあります。 生まれて初めて体験する雨。

空から降る自然の恵みを、ようやく味わう事が出来ました。 ウシツツキたちが
飛んで来ました。 トゥイガは、鳥と共生する事を学んだようです。

母親を待つ事にも、慣れて来ました。 雨のおかげで、遠くまで移動しなくても
水分を補給できます。 母親に十分、甘えたあとは、思い切り駆け回ります。

泥の中を走るのも、初めての体験です。 キリンは大人になると、時速50キロ
もの速さで走る事が出来ます。

雨は長く続きませんでしたが、小川に水が戻りました。サバンナの動物たちが
待ち望んだ水場の出現です。

少し離れたところから、キリンが水場を見つめています。 水場の近くは、既に
ライオンが占領しています。

草食動物の多くが水を飲めるのは、肉食動物のあと。サバンナの厳しい掟です。

ゾウの群れが、水場に近付きます。 安心して水を飲むには、ライオンを追い
払わなくてはなりません。 ライオンに立ち向かえるのは、ゾウだけです。

敵が、いなくなりました。 ようやく、水場に近付けます。 トゥイガ親子も、水に
ありつけました。 いつ、干上がってしまうか分かりません。

雨の恵みを堪能します。 ライオンたちは、遠くへ行っていませんでした。

生後、半年ほどのキリンを、獲物にしたのです。 ハゲワシも待ち構えます。

無残な光景をキリンは、ただ見つめる事しかできません。 トゥイガは無事です。

ライオンの群れは、1キロ以内を、うろついています。 うなり声が、夕暮れの
サバンナに響き渡ります。

トゥイガを守るため、母親は別の縄張りを、探さなければなりません。

トゥイガは初めて、生まれ育った場所を離れます。 ライオンから逃れるため、
トゥイガと母親は、長い旅に出ました。 安全な、すみかを求めて…。

食事中のゾウがいます。 キリンにとっては心強い存在です。 トゥイガ親子は
ゾウの側で、夜を過ごす事にしました。

日が暮れても、キリンの行動は、さほど変わりません。 寝る時も立ったまま。

睡眠時間は、哺乳類で最短の1日平均2時間! 1度に、30分以上、眠る事は
ありません。 翌朝、新しい仲間が増えていました。

幼いキリンと、その母親が、安全を求めてゾウの群れに加わったのです。

大人のキリンの主食は、アカシアの葉です。 トゥイガは、将来、主食となる
アカシアの葉に慣れようとしています。

チクチクと刺すトゲを、まだ上手に、よける事ができません。 トゥイガの母親は
体に付いた寄生虫を、上手に取り除く方法を思いつきました。

初めての土地では、新たな出会いがあります。 ジェレヌクです。

小柄なウシ科の仲間です。 大きな耳が特徴です。 アカシアなどの植物から
水分を取り込み、水を飲まなくても生きる事ができます。

ジェレヌクは、前足を上げて、2メートルの高さにある葉も、難なく食べます。

その様子がキリンに似ているため、キリンカモシカとも呼ばれます。

トゥイガは、父親を知りません。 キリンのオスは、交尾が終わると群れを去り
家族と離れるからです。 キリンの額の突起物は、オシコーンと呼ばれます。

オスのオシコーンには、長い毛が生えていません。 キリンには、発情期が
ありません。 メスは、15日ごとに交尾する事ができます。

オスが、メスの臭いを嗅いでいます。メスが、興味を示さない場合もあります。

オスは、メスの尿をなめて、交尾できるか調べます。 尿の臭いに反応して
オスの唇が開く事を、フレーメン反応と、いいます。

交尾の権利を得るには、まず、他のオスに勝たなければなりません。

首を使った激しい決闘は、ネッキングと呼ばれ、時には激しすぎるあまり首が
折れたり、それが致命傷となる事もあります。 決して脚は使いません。

角は存分に使います。 とがってはいませんが、相手を痛めつけるには強力な
武器です。 相手を転倒させようとする、巧妙なオスもいます。

決闘に勝った者だけが、交尾の権利を得られるのです。 メスを求めて、群れ
から群れへ移動し、戦い、そして交尾する。 キリンのオスの一生です。

トゥイガは、2時間前から、母親が帰るのを待っています。 既に空腹です。

先に戻って来た仲間の母親が、子供に母乳を与えます。トゥイガも、さりげなく
近付いて行きます。しかしキリンが母乳を与えるのは、自分の子供だけです。

他の子供に飲ませる事はありません。 13頭のメスのライオンが、キリンの
群れから、僅か数キロ離れた場所に集まっています。

野生動物の生息域が狭まるにつれ、キリンなどの草食動物は、より一層、
危険にさらされています。

キリンが敵に気付く前に、ライオンは獲物の臭いを嗅ぎつけます。 トゥイガの
母親は、まだ戻って来ません。

トゥイガは空腹に耐えられず、土を口に入れました。 鉄分の味がする土は、
美味しくありません。 ようやく、母親たちが帰って来ました。

子供たちが待つ場所まで、あと数キロです。 しかし、その間に、敵が潜んで
いる事は知りません。一夜を明かしたライオンの群れは獲物に飢えています。

夜明けの狩りが始まります。 用心深く、近付きます。 狙いをつけたのは、
トゥイガの母親です。 13対1では、勝ち目はありません。

トゥイガは、まだ、何も知りません。 自分が、孤児となった事を…。

もう、母親の母乳を飲む事はできません。 守ってくれる母親と、成長に必要な
母乳が無ければ、トゥイガの未来は絶望的です。

この先、数週間しか生きられないでしょう。 サバンナで暮らすキリンの子供の
うち、4頭に3頭が、同じ運命に直面しています。

20世紀の初め、アフリカには、何百万頭ものキリンが生息していました。

しかし、今日では、8万頭にまで激減しています。 絶滅の恐れがある、多くの
野生動物の中で、キリンは、これまで陰に隠れた存在でした。

今、キリンの絶滅の危機は、ゆっくりと、確実に、忍び寄っているのです。