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アフリカの広大な自然動物保護区でも野生動物の減少がとまらない
2021年07月17日 (土) | 編集 |
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西暦2040年、今から20年後のアフリカ東部。 サバンナの予想される姿です。

動物保護区は半減し、広大な土地が農民の手に渡り、自然の領域が侵され
ています。 大地を移動するのは、ゾウの群ればかり。

多くの種が姿を消しました。 そして、新たな悲劇が… 地球上で最も背が高く
優雅な動物であるキリンに、絶滅の時が近付いています。

これは、かろうじて生き延びている、キリンの群れの物語です。 キリンは、
2016年に、絶滅危惧種に指定されました。

ケニア最大の保護区、ツァボ国立公園では、4000頭のキリンが、広さ200万
ヘクタールのサバンナに生息しています。

野生動物の楽園であるはずの保護区でさえ、キリンの生息数は、30年の間に
半減しました。 地元の人々にとって、キリンは格好の獲物です。

食料にするため、密猟が後を絶ちません。 更に、目に見えない脅威が、忍び
寄っています。

野生動物は、この地に住み着いた人間によって生息域を侵され、獲物などの
限られた資源を、奪い合わなくてはなりません。

気候変動の影響によって、年々、不足する水の確保は、特に深刻です。

日が昇ると同時に、1頭のマサイキリンのメスが、水飲み場を探し始めました。

9月、ようやく乾季が終わろうとする時期です。 メスの背の高さは、4メートル。
小さな群れを率いています。 キリンは、個体ごとに体の模様が異なります。

人間の指紋や、シマウマのシマ(模様)と、まさに同じです。 キリンは、通常、
2頭から10頭の群れで移動します。

群れが、どのような方法で作られているのか? ハッキリした事は、分かって
いません。 保護区では、もう2年、まとまった雨が降っていません。

アフリカ東部は、しばしば過酷な気候に直面します。 ケニアでは過去60年で
最悪の干ばつに見舞われています。

毎日、何十キロもの距離を移動するキリン。群れを率いるメスは妊娠しています。

どうしても水が必要です。 幸運にも、干上がっていない小川を見つけました。

水を飲むために頭を下げると、キリンは無防備な姿勢になります。 身重の
メスにとっては、特に危険な瞬間です。シマウマが様子を、うかがっています。

オスのキリンが、最初に水場に近付きます。 口を水につけるのは、簡単では
ありません。 体を折り曲げている間に、敵に襲われる危険もあります。

頭を5メートル下げるためには、脚を曲げなくてはなりません。 頭に、血が
上らないのは、大きな心臓があるおかげです。

キリンの心臓は、重さが14キロあり、2メートルある首に血を巡らせます。

心拍数は毎分170回。 人間の倍以上です。 周囲2キロを見渡せるキリンは
サバンナの見張り役。 シマウマも、安心して水場に近付きます。

水牛の死骸。 敵が近くにいるサインです。 ライオンは、草食動物の1番の
敵です。 ハイエナやリカオンにも、警戒する必要があります。

保護区が狭まるにつれ、ライオンに狙われる危険は、増して行きます。 いつ
キリンが犠牲となっても不思議ではありません。

ツァボ国立公園に生息するライオンは、たてがみが短く、特に、どう猛な事で
知られています。

キリンたちは別の場所へ移動し、妊娠中のメスは、独りで出産に備えます。

キリンは、立ったまま出産します。 赤ちゃんは、2メートルの高さから、産み
落とされます。 15カ月の妊娠期間を経て、母親は無事、出産しました。

この子を、トゥイガと名付けましょう。 スワヒリ語で、キリンという意味です。

トゥイガの体重は、既に50キロありますが、まだバランスを、うまくとれません。

体を支えて立ち上がるには、前足を安定させる必要があります。

母親は、トゥイガの体をなめて、キレイにし、立つように促します。 キリンの
子供は母乳を飲むために、生まれて1時間以内に立たなくてはなりません。

もし出来なければ、母親に見捨てられてしまいます。 トゥイガは立ちました。

しかし周りに敵が潜んでいるかも知れません。危険との闘いはこれからです。

絶滅の恐れがあるキリンにとって、子供の存在は貴重です。

トゥイガは、生まれて数日、経ちました。 背丈は既に、2メートル。

7歳までに、大人の高さに成長します。 まだ、へその緒は、ついていますが、
ようやく脚をコントロール出来るようになりました。

キリンの歩き方は、特徴的です。 側対歩(そくたいほ)と呼ばれ、同じ側の
前足と後ろ足を同時に持ち上げて、歩きます。 ラクダなどと同じです。

トゥイガは、生まれて初めて、ゾウに出会いました。 レッドエレファントと呼ば
れる、ツァボだけに生息するゾウです。 好奇心いっぱいに、見つめています。

ゾウは、赤褐色の土を全身に浴びて、寄生虫を駆除します。 体が赤みを
帯びているのは、そのためです。

キリンの子供は、存在感のあるゾウから、本能的に距離を置きます。

トゥイガの体に、鳥がとまっています。 ウシツツキです。 キリンが、自分では
取り除けない、ダニやシラミなどを好んで食べてくれます。

鳥に体を、つつかれる事に、トゥイガは慣れていません。 トゥイガの母親は、
ウシツツキを気にせず食事をしています。

キリンは、成長するにつれて鳥に慣れ、共生する事を覚えて行きます。

ウシツツキは、キリンの体を清潔に保ってくれる、ありがたい存在です。

時には、ごちそうの取り合いも起こります。 キリンのために働いたあとは、
大きな背中に乗って移動します。

生まれて間もないトゥイガは毎日、数時間、母親と離れなければなりません。

母乳を作るための食料を探しに、母親は長い距離を移動しますが、幼い
トゥイガは、ついて行けないからです。 しかし、独りぼっちではありません。

同じように、母親の帰りを待つ子供がいます。 すぐに、敵の餌食になりそうな
子供たちは、生後、数カ月の間は、仲間と連れ立って行動します。

100メートルほど離れた場所からは、大人のメスが、子供たちを見守ります。

既に子育てを終えた、乳母のような存在です。 時折、乳母役のメスは子供
たちを連れ、サバンナの散歩に出掛けます。

子供たちに、集団で移動する事を教えると同時に、敵の目を欺くためと考えら
れています。

他のキリンに出会うと群れは膨らみ、数時間から数日間、共に行動します。

キリンの社会に厳密なルールはなく、状況に応じて集まったり、離れたたりし
ます。 好奇心旺盛な若いキリンが群れを離れ、単独で行動しようとしています。

土の固さが、経験した事のない感触に変わりました。道路です。サバンナでも
人間が近くにいる事を伝えています。 黄色い花に、引き付けられました。

普段、食べいる草より美味しそうです。単独行動をする若いキリンは、ライオン
やハイエナの格好の獲物ですが、幸い見つからずに済みました。

トゥイガの母親は、アカシアの木を見つけました。 アカシアの葉をキリンは、
1日に30キロも食べます。

必要な水分の、およそ半分を、やわらかい葉から取り込んでいるのです。

長さ50センチもある舌で、トゲをよけながら葉を食べます。 舌の色が黒いのは
紫外線の吸収を防ぎ、日焼けを避けるためです。

長い毛に覆われた唇で、枝や葉に、虫がいないかを確かめます。 キリンの
上アゴには、物をかみ切るための歯がありません。

そのため、唇で葉っぱを挟み、下アゴの歯で、こそげ取ります。

食べ方や、歩き方がラクダに似ているため、キリンの学名には、ヒョウ柄の
ラクダという意味があります。

トゥイガの母親は、1日に、25キロ移動します。 忙しくても、毎日、2~3回、
子供のもとに帰り、母乳を与えます。 待ちわびていた母親が戻って来ました。

母乳には、栄養と脂肪が、たっぷり含まれています。 1回の授乳は、およそ
2分。 子供が乳離れするのは、生後15カ月ほど経ってからです。

トゥイガは葉っぱを食べようとしますが、固形物を食べるには少し早すぎます。

恐らく、味覚も、まだ発達していません。 もう1度、母乳にありつこうとしますが
母親は、食料を求めて出掛けて行きます。 好奇心旺盛なトゥイガ。