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地球以外の惑星である火星に生命は本当に存在したのか?
2021年06月28日 (月) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ:「最近発見したことは?」
私達が住む太陽系。 数多くの探査機が宇宙に送り出され、その謎に迫って
来ました。 探査の実現に欠かせなかったのは、科学者や技術者たちの情熱
です。 関係者の証言と記録映像をもとに描く、太陽系探査の舞台裏。

今回は、夜空で赤く輝く… 火星です。

表面は岩石で覆われ、大気も存在する、地球の隣人です。

19世紀末、多くの人が、火星人はいると信じていました。

その切欠の1つが、アメリカの天文学者パーシバル・ローウェル(1855-1916)
の主張です。

彼は、火星表面に見える溝のようなものは、人工的な運河だと考えました。

高度な文明を持った火星人が、運河を作ったに違いないと考えたのです。

“ローウェルは、かつて火星にあったかも知れない文明について本を出し、
水を運ぶための人工的な運河について書いています。 そうして人々は、
火星人の存在を信じるようになって行ったのです”

“火星人が存在するというイメージを与えたのは、科学とSFでした”

“一般の人は、火星に対する憧れを抱いていたのです” (私も憧れてました)

“子供の時、火星には知的生命体がいて、地球人より進んでいるかも知れ
ないと聞いたのを覚えています。 火星は、謎に包まれていました”

“未知の世界でした”   火星に生命は、いるのか?

その思いが、火星に探査機を送る原動力となります。

そして探査の結果に、科学者や技術者は、一喜一憂して来ました。

“火星には、ロマンを感じます。 地球とは別世界であり、太陽系で最も地球に
似ている惑星でもあるからです”

“地球の事を知るために、火星というのは1番いい比較対象という事で、そこで
興味を持ちましたね。 生命は、我々だけなのでしょうか?”

“火星には、どんな物語があるのでしょうか?”

そして今、日本も、火星へと探査機を送ろうとしています。

火星の生命をめぐる、人類の果てしなき冒険に迫ります。

パラシュートが展開され、高度およそ1キロで、着陸機が切り離されました。

エンジンをかけたまま、着陸まで持って行きます。

固唾をのんで見守っていました。 初めての事ですから…   ‘着陸成功!’

‘素晴らしい! 12時12分7秒1に着陸’ 着陸した時は、信号が送られている
事しか分かりません。結果が分かるまで40分、待たなくてはならないのです。

‘データが届くのを待っています’  探査機のカメラは、このようにスキャンして
いました。  ‘情報が入って来ました’  画像が、少しずつ見えて来ました。

‘岩だ!なんと美しい’  土が見えて来ました。 そして岩も。 たくさんの岩が
続きました。   ‘信じられない!’   着陸機の脚が見えて来ました。

最初に画像を見た時は、本当に感動しました。 革新的でした。

アポロ11号の時よりもワクワクしました。 数時間後、火星の地平線の映像が
送られて来た時は、ため息が出ました。

バイキングからの写真を初めて見た時、それは人類史上に残る瞬間でした。

刻一刻と表情を変える火星の様子を、目の当たりにしたのです。

火星にも気象現象があり、表面に霜が降りる事が分かりました。

日没や日の出も見ました。 巨大な砂嵐も見ました。 忘れる事はできません。

着陸の成功に沸く管制室。 しかし、バイキングの真のミッションは、まだ、
これから始まろうとしているところでした。 それは火星での生命の探査です。

いよいよ、地球以外の惑星で、生命の探査が始まります。 搭載されている
実験装置で、火星の土壌のサンプルを採取し、生命の痕跡を探ります。

調べたい事は限りなくありました。とにかく早く、火星の土を手に入れたかった
のです。火星に生命が存在するかどうか、どうやって調べるかが課題でした。

実験方法の募集がありました。 その中には、エサを載せた小皿を置けばいい
という提案もあったのです。実験は単純なものでしたが、とても独創的でした。

人間は、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出します。 一方、植物は、二酸化
炭素を吸収し、酸素を排出します。 つまり、代謝です。

バイキングでは、代謝に関する、3つの異なる実験が行われました。

その1つが、LR(標識放出)実験と呼ばれたものです。土壌を採取して、養分と
水を与えます。 微生物がいれば、二酸化炭素やメタンガスが放出され、
測定器で検出される仕組みです。

ところが、この実験が、物議を醸し出す事になります。

私が提案した実験は、遠くまで小さな微生物を探しに行く事にちなんで、ガリ
バーと名付けました。 ところがNASAは、LR実験という、実に、真面目くさった
名前に変えてしまったのです。 私は、その名前が気に入りませんでした。

バイキングが火星に着陸して12日。 ようやく、最初の実験が行われました。

探査機から3メートルほどアームを伸ばし… それを引きずりながら、土壌サン
プルを集め、回収します。 それが、複数の実験装置に分配されます。

実験は、7日間、続けられました。 火星に、生命が存在する事を見つけたら、
これまでにない究極の発見となるでしょう。 実験を始めて10日後に、ようやく
データが届きます。 みんなと一緒に、それを待っていました。

データの印刷ボタンを押して… しばらく様子を見ていたら… 突然、データの
数値が上昇して、陽性の反応が出たのです。

私は驚いて、生命の発見だ!と、言いました。生命がいる証拠だったのです。

陽性の反応である事は、疑いようがありませんでした。 生命の存在を示して
いました。 私は、シャンパンを持って来るように言いました。

最初に受信されたデータに、全ては、この夜に始まったと書いて、一緒にいた
全員に、そこにサインしてもらいました。

でも、なぜか、バイキングの他の科学者たちは、このデータが生命の存在を
証明するとは認めませんでした。 別の解釈を主張したのです。 生命ではなく
土壌の性質によって数値が上昇したと、解釈されてしまったのです。

超酸化物の影響だと言われたのですが、それって何?という感じでした。

塩素と酸素で構成される分子が土壌の中で反応して、データに影響を与えた
のかも知れなかったのです。 決定的だったのは、NASAが主導していた別の
実験では、土壌の中から生命の痕跡が見つけられなかった事でした。

NASAの生物学部門の部長は、火星の生命に懐疑的でした。 彼の主張は、
偏っていたと思います。 火星には生命が存在せず、その理由まで分かった。

それは、火星に水がないからだとまで、言い切りました。

科学者とは、客観的で公平でなければならないのに、彼は違ったのです。

生命を発見したと言うためには、バイキングの3つの実験、全てで、生命の
存在を示さなければなりません。 LR実験を裏付けるものが必要でした。

他の2つの実験では、陽性の反応が出ませんでした。

懐疑的な空気が強くなって行きました。

NASAは、LR実験の装置に欠陥があったか検証する事はありませんでした。

火星に生命は存在していない、という事は証明されていません。

それでも、NASAの偉い人たちの意見が通り、反論している人たちの声は、
かき消されてしまったのです。 望みが消えました。 NASAは結論づけました。

太陽系で生命が存在するのは、地球だけである。 我々は、夢から覚めた。

宇宙で孤独な存在なのだと…。  なぜ、そう言い切れるのでしょう?

私は、NASAを説得しようと、手紙を送りました。 しかし、君が言っている事は
バカげている。 これ以上、議論する事はない、という返事がきました。

これには落ち込みました。 火星に生命はいないと、NASAが結論づけた事に
より、人々は、火星への興味を急速に失います。

火星探査は、中断される事になりました。 しかし、その後、思わぬところから
ブームが巻き起こります。バイキングの火星着陸から20年後、NASAが、火星
から来た隕石の中に、生命の痕跡らしきものを見つけたと発表したのです。

1984年に科学者たちが南極を訪れた時に、やや変わった色の岩石を見つけ
ました。 その岩石は、その後、NASAに持ち帰って分析されました。

その結果、岩石の中に含まれていたガスが、バイキングの探査によって、
火星の表面から測定されたガスと、ピッタリ合致する事が判明したのです。

それは動かぬ証拠。 火星からの隕石を手に入れたのです。

火星から来た岩石には、球状の炭素の粒が見つかりました。

そこで我々は、その炭素の粒を、まだ何も知らないスタンフォード大学に送り、
分析をしてもらいました。

すると、その炭素の粒に、有機物が含まれている事が分かったのです。

‘本日は、信じられないような日になり、とても興奮しています’