fc2ブログ

平和な田舎暮らしに美容・健康など自由気ままに綴っています!
奇跡の観測を続け宇宙の驚きと美しさを伝えているハッブル宇宙望遠鏡
2021年04月13日 (火) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「子どもの頃に信じていたこと」
夜空のはるか彼方にある、めくるめく世界。

驚きに満ちた姿を私たちに教えてくれているのは、ハッブル宇宙望遠鏡です。

“宇宙は美しい!” (NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観てね!)

ハッブルは、天文学者だけでなく、一般の人たちも魅了しています。

画像の美しさの秘密は、望遠鏡の性能だけでは、ありません。

撮影された画像は、研究者とNASAの専門の美術チームによって、科学的で
美しい天体画像に生まれ変わります。

観測がとても緻密なため、データをもとに立体感のある画像も作り出せます。

まるで、宇宙を旅しているかのようです!

同じ天体を、間隔を空けて観測し、連続的に見てみると…。

突然、輝いた星の光により、周りのガスが照らし出されて行く様子が、捉え
られました。 次々と、宇宙の新たな扉を開いて来た、ハッブル宇宙望遠鏡。

打ち上げから30年。

数々の実績から、宇宙の魅力を再発見する旅に、ご案内します!

年老いた星が、ガスやチリを猛烈な勢いで吹き出し、最期を迎えようとして
います。

“何か、プロ野球のオールスター戦を見ているような感じですよね”

“イチローもいれば、大谷もいれば、ダルビッシュもいれば、みたいな…”

“おぉ~とかって、こういう感じですよね”

“そのぐらい豊かなスター揃いというフィールドですね!”

このカリーナ星雲の中に、ひときわ異彩を放つガスの塊があります。

まるで、宇宙にそびえる巨大な山… ミスティック・マウンテンです。

ハッブル宇宙望遠鏡、20周年を記念して公開されたものです。 (2010年)

“多分、この柱が、3光年とか5光年とかいう高さのチリの柱が見えてますけど
ジェットを出しているのです”

柱の先に注目して下さい。 左右にジェットが噴き出ています。

雲の中に、星の赤ちゃんが潜んでいます。

カリーナ星雲は、星の輪廻転生を映し出す、壮大な宇宙絵巻でした。

NASAから、毎年のように、記念画像が公開されるようになって行きました。

21周年を記念して公開されたのは、まるで宇宙に咲くバラのようだと称された
銀河です。 (Arp273銀河/2011年/3億光年)

“なかなか、こんなに細かい所まで見える画像は、ハッブルでないと撮れない
のですが…”

“よく見ると、この上のバラのような構造の右上の所に、もう1つ小さな銀河が
上に乗っかっている様子も分かります”

“また茎の部分でも、よく見ると真ん中部分が少し変形して色が少し違ってて
そこでも星形成が起こっているのではないかと思われますね”

続いても、人気の高い星雲です。 オリオン座の三つ星の近く。

馬の頭のように見えるガスの雲が、見えて来ました。

馬頭(ばとう)星雲です。 (2013年/1500光年)

この馬頭星雲を、近赤外線カメラで捉えた画像が、23周年記念として公開
されました。

可視光線だと、ガスの雲は、シルエットにしか見えませんが、内部の様子が
詳細に捉えられました。

“赤外線なので、この星雲の中の温度が高い場所というのが、顕著に見える
わけですね”

“ですから要は、例えて言うと、レントゲンでX線を使って体の中を透かして、
骨の構造を見ているのと同じように、赤外線カメラを使う事…”

“その波長域の光だけを使う事によって、普通は厚い雲・霧によって見えない
内部… この星雲の内部を描き出すという事に成功しているのですね”

26周年を記念して公開された、NGC7635 バブル星雲。 (2016年/8000光年)

矢印の所に、太陽の45倍の質量を持つ星があります。

その星から放たれる強烈なエネルギーの影響で、星間ガスがバブルのような
形になったと考えられました。

バブル状になったガスの直径は、10光年もあります。

なぜ、これほど大きくなったのか?その理由は、まだ、よく分かっていません。

28周年の記念画像は、とても神秘的です。 地球からの距離、4000光年。

巨大な干潟(ひがた)星雲の一部です。 (2018年/4000光年)

星雲の中で、太陽の30倍以上の質量がある大質量星(だいしつりょうせい)が
たくさん見つかりました。 実は、大質量星の誕生は、謎に包まれています。

ハッブルの観測に、研究者たちの探究心が、あおられます。

“人によっては、こういう姿に天国の造形等をイメージする方もいるそうですが
非常に不思議な… 神々しいイメージとして受け取る方もいると思います”

“科学的な、天文学的な興味とは別に、ハッブル宇宙望遠鏡のすごい所は、
皆さん、誰が見ても想像力を、かきたてられる”

“それぞれが多分、違う印象や違う世界を、そこに描くと思うのです”

“だから宇宙に対する興味や関心というのは、圧倒的にワッと広げた感じが、
僕なんかは、ありますね!”

そして、30周年。 選ばれた記念画像は…。

南半球から見える、大マゼラン雲の中に、その天体はあります。

大マゼラン雲とは、私たちの天の川銀河のすぐ近くにある、小さな銀河です。

地球からの距離、16万3000光年。 大マゼラン雲の星形成領域です。

30年間140万回以上観測された画像の中で最も神秘に満ちた美しさがある。

そんな理由から、選ばれました。 (2020年)

“ハッブル宇宙望遠鏡でないと、なかなか撮れない画像なので、多くの人は
初めて、この天体を見たとか、知りましたという方が、ほとんどだと思います”

“全体の大きな赤っぽく広がっているのが、星形成領域です”

“ある程度、大きな星形成領域で、そんなにたくさんは見えないかも知れま
せんが、中心に大質量の星が、たくさんあります”

“数十個の大質量星によって、周りが、どんどん活性化してますので、少し、
構造が真ん中の所、緑色に見えたりしてて、周りは水素ガスですね”

NASAは、この画像を、コズミック・リーフ。 宇宙のサンゴ礁と呼びました。

赤く輝くガスの雲の中では、大質量星が、次々と生まれています。

すぐ側にある青い星雲の中心には太陽の20万倍もの明るさを持つモンスター
のような星が、周囲のガスを青く輝やかせています。

ハッブル宇宙望遠鏡が、30年にわたり、観測を続けて来た集大成です!

長きにわたり私達に宇宙の驚きと美しさを伝えてくれたハッブル宇宙望遠鏡。

最後の修理から、すでに10年以上。

小さな故障は地上からの操作で何とか復活させ奇跡の観測を続けています。

今も、なお、新しい画像が、次々と届けられています。  宇宙は美しい!

ハッブル宇宙望遠鏡は、これからも私たちに、新たな驚きと感動を与え続けて
くれるに違いありません!



☆コズミック・ツアー 2☆

大爆発を起こして最期を遂げた、星の残骸、かに星雲。

ハッブル宇宙望遠鏡をはじめ、さまざまな波長で捉えた観測画像をもとに、
再現しました。 さぁ、かに星雲ツアーに、ご案内しましょう!

死んだ星の残骸が、網の目状に広がっています。

ガスに含まれる、さまざまな物質が、色んな光を出しています。

カラフルですね!  かに星雲のパルサーが見えて来ました。

1秒間に、30回転しています。

パルサーの強力な磁場の影響で出来たリングが、広がって行きます。

6500年光年の距離にある、かに星雲でした。