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ハッブル宇宙望遠鏡の連続画像から様子が手に取るように分かる
2021年04月11日 (日) | 編集 |
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夜空のはるか彼方にある、めくるめく世界。

驚きに満ちた姿を私たちに教えてくれているのは、ハッブル宇宙望遠鏡です。

“宇宙は美しい!” (NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観てね!)

ハッブルは、天文学者だけでなく、一般の人たちも魅了しています。

画像の美しさの秘密は、望遠鏡の性能だけでは、ありません。

撮影された画像は、研究者とNASAの専門の美術チームによって、科学的で
美しい天体画像に生まれ変わります。

観測がとても緻密なため、データをもとに立体感のある画像も作り出せます。

まるで、宇宙を旅しているかのようです!

同じ天体を、間隔を空けて観測し、連続的に見てみると…。

突然、輝いた星の光により、周りのガスが照らし出されて行く様子が、捉え
られました。 次々と、宇宙の新たな扉を開いて来た、ハッブル宇宙望遠鏡。

打ち上げから30年。

数々の実績から、宇宙の魅力を再発見する旅に、ご案内します!

ガスが、網の目状に広がる様子を、ハッブルは詳細に捉えました。

“この画像は、NASAにとっても、思い入れが深いものだと思いますね”

“それは、ハッブルだけではなく、その後の赤外線望遠鏡スピッツァーや、
X望遠鏡チャンドラなど、NASAが打ち上げた衛星では必ず、このM1という
かに星雲に向けて、同じように… 違う波長ですが、同じように撮っていて”
(波長 → X線 ・ 紫外線 ・ 可視光線 ・ 電波 ・ 紫外線)

“で、違う波長で並べてみると、こんな風に見えるよというのを、公開している
のが、また、印象深いなと思います”

かに星雲の中心には、大質量の星の残骸、中性子星があります。

直径は、僅か20キロほど。

しかし、質量は太陽と同じぐらいある、とても奇妙な天体です。

中性子星から出る電磁波のビームが、地球でパルスとして観測される事から
パルサーと呼ばれています。 パルサーは、周囲のガスに影響を及ぼします。

ハッブルの連続画像から、その様子が、手に取るように分かりました。

観測を続ける、ハッブル宇宙望遠鏡。

中でも、大きな功績となって行ったのが、遠い宇宙の観測です。

実は、宇宙で遠くを見る事は、大きな意味があります。

遠くで放たれた光は、高速で地球に向かって来ます。

光が移動する間も、時間は進みます。

そのため、観測される画像は、過去の姿になります。

つまり、遠くを見れば、宇宙の歴史を遡る事ができるのです。

M104ソンブレロ銀河(2003年)。 2800万年前の姿です。

ソンブレロとは、スペイン語で、帽子の事。 銀河を真横から見た姿です。

こちらは、M51子持ち銀河(2005年)。 渦巻銀河を、真上から見ています。

銀河の右上に別の銀河があります。 そのため子持ち銀河と呼ばれています。

銀河の直径は、およそ10万光年。

私たちの天の川銀河と、同じぐらいの大きさです。

渦の中で赤く見えている所で、星が誕生しています。

“まさに、星が生まれている現場ですね”

“私たちの天の川銀河もそうなのですが、渦の腕の部分の方が、多く活発に
星が誕生しているという事が、銀河規模では考えられているので、同じような
様子が捉えられているのだと思います”

ハッブルは、不思議な形をした銀河も、撮影しました。

銀河と銀河が衝突している… 衝突銀河です。

さまざまな形をした衝突銀河の画像が、次々と届けられました。

重力で引き合った2つの銀河が、衝突を繰り返しながら、1つの大きな銀河に
なって行く途中の1コマです。

“理論計算で…例えば、ある銀河Aが、こういう動きをして、銀河Bが、こういう
動きをして、そしたら、どんな形になるのだろうと予測する事はできるのです”

“数値計算で… コンピューター・シミュレーションで”

“それが、その通りにできる。 観測と理論が、非常に、ここは、うまくマッチ
している分野かなという風に、個人的には思います”

“やっぱり、子供たちなり、一般の方々は、銀河や星は衝突しないのですか?
という素朴な疑問があると思うのですが、そういうような姿が捉えられている
というところで、興味深いなと思います”

美しい画像で、次々と新たな宇宙の扉を開き、私たちに驚きと感動を与えて
くれる、ハッブル宇宙望遠鏡。 撮影した画像は、すでに50万枚を超えました。

“美しい画像なんて必要ないと言う方も、研究者には、いると思いますね”

“見た目なんて、どうでもいいと言う人も、いると思いますね”

“でも、百聞は一見にしかずという言葉もあるので、やっぱり、クリアな画像
というのは非常に大切というか、意義深いところがあると思います”

世界が注目するハッブル宇宙望遠鏡。 修理を重ね寿命を延ばして来ました。

しかし20年を迎えようとした時、ハッブル宇宙望遠鏡に最大の危機が訪れます。



☆コズミック・ツアー 1☆

ハッブル宇宙望遠鏡の精密な画像をもとに、オリオン星雲を再現しました。

さぁ、オリオン星雲ツアーに、ご案内しましょう! (1500年光年)
(NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観て下さい!)

地球からでは不可能ですが、コンピューター上なら、星雲を真横から見る事が
できます。 画面の端から端は、およそ1光年の範囲。星雲の中心付近です。

谷のようにへこんだガスの底に4つの明るい星トラペジウムが輝いています。

右の方から、黒いベールのようなものが、近付いて来ました。

暗くて、中は見えませんが、ガスやチリの巨大な塊です。

こうした暗黒のエリアから、次々と星が生まれて来ます。

まるで巨大な滝のような、輝く雲の渓谷。 トラペジウムに近付いて来ました。

1番明るい星は、太陽の10万倍の明るさがあります。

厚い雲の塊は、オリオンサウスと呼ばれ、ここも星の製造工場です。

次は、星の赤ちゃんを見に行きましょう! 星の赤ちゃんが近付いて来ました。

生まれたての原始星からジェットが噴き出しガスとチリの円盤も見えています。

将来、この円盤の中で、地球のような惑星が、誕生するかも知れません。

地球から1500年光年。 はるかかなたに、星々のドラマがありました。