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ハッブル宇宙望遠鏡は生まれたばかりの星も見つけ出した!
2021年04月09日 (金) | 編集 |
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夜空のはるか彼方にある、めくるめく世界。

驚きに満ちた姿を私たちに教えてくれているのは、ハッブル宇宙望遠鏡です。

“宇宙は美しい!” (NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観てね!)

ハッブルは、天文学者だけでなく、一般の人たちも魅了しています。

画像の美しさの秘密は、望遠鏡の性能だけでは、ありません。

撮影された画像は、研究者とNASAの専門の美術チームによって、科学的で
美しい天体画像に生まれ変わります。

観測がとても緻密なため、データをもとに立体感のある画像も作り出せます。

まるで、宇宙を旅しているかのようです!

同じ天体を、間隔を空けて観測し、連続的に見てみると…。

突然、輝いた星の光により、周りのガスが照らし出されて行く様子が、捉え
られました。 次々と、宇宙の新たな扉を開いて来た、ハッブル宇宙望遠鏡。

打ち上げから30年。

数々の実績から、宇宙の魅力を再発見する旅に、ご案内します!

ハッブルは地球から、およそ7000光年の距離にある、ガスの雲の中心を狙い
ます。 赤いガスの雲の塊が、いくつか見えて来ました。

星の材料となる水素が集まった、ガスの雲です。

こちらのガスの中心のやや上に、柱のように見えるガスの雲があります。

わし星雲の中心部を、ハッブルが捉えます。

それまで、ぼやけた感じにしか見えなかった3本の柱が、初めて鮮明に捉え
られました。 柱の根元から先まで3光年。 光の速さで3年かかる大きさです。

この柱の中で、星が誕生しているといいます。

“私自身、星が誕生する様子や、惑星が誕生する過程というのを研究している
ので、これは印象に残る天体の1つですね”

“この画像でいう、右上の緑になってる所と、黒いテトリスのようなブロックの
ような欠けている所があると思うのですが、そのブロックで欠けているほうに
太陽の数十倍、重いような若い星があって、そこから強烈な紫外線を受けて
照らされて、分子雲と呼ばれるガスとチリから出来ている所が、ワーッと光で
蒸発して、輝いているというような姿が捉えられています”

ハッブルは、ガスの雲の中で、生まれたばかりの星も見つけ出しました。

その現場は、オリオン座の三つ星の下にあります。 オリオン星雲です。

4つの明るい星は、ラテン語で台形を意味するトラペジウムと呼ばれています。

その左下には… 繭のような不思議な形が見えて来ました。

これが、ガスとチリに包まれた… 星の赤ちゃんです。

この、星の赤ちゃんを、更に詳しく観測した画像です。

繭の中が、見えて来ました。 中では、一体、何が起きているのでしょうか?

太陽のような恒星は、宇宙空間に漂うガスやチリが、集まって生まれます。

やがて、ガスの中心は熱くなり、原始星が作られます。

原始星の周りには、将来、惑星となるガスやチリの円盤が出来ます。

円盤の上下には、すさまじいジェットが噴き出します。

ジェットは、数兆キロにもわたって、宇宙空間に広がります。

ハッブルが捉えた画像は、将来、惑星が生まれるチリの円盤と、その中心の
原始星から噴き出るジェット、そして、それらを包んでいるようなガスとチリの
姿だったのです。

オリオン星雲からは、こうした星の赤ちゃんが、いくつも見つかりました。

ハッブルは、実際には見る事が難しいとされて来た、あるものも捉えました。

それは、はるか遠く、50億光年かなたにある銀河団の、更に先の天体です。

“これは、重力レンズと呼ばれる天体です”

“アインシュタインが予測していた重力レンズ現象というのを、実際にあるのだ
というのを、観測的に明らかにしたという意味で、すごくインパクトがあるので
興味深い画像だと思います”

青く引き伸ばされているのは、この銀河団の背後にあるより遠くの銀河です。

見えないはずの銀河。 なぜ、映し出されたのでしょうか?

実は手前にある銀河団の重力が空間をゆがめ、まるでレンズのように背後の
暗い銀河を引き伸ばしていたのです。

ハッブル宇宙望遠鏡は、重力レンズを、次々に捉えました。

重力レンズは、遠くの銀河を観測する新たな目として、注目される事になった
のです。 驚きと発見を与えてくれる、ハッブル。

中でも、准教授が最も衝撃を受けたものが、あるといいます。

北斗七星のすぐ近く。  地上の望遠鏡では何も映らない小さな領域を、
ハッブルは、10日間にわたって観測し続けました。

すると、何もないと思われた空間に、なんと、1500個もの銀河が浮かび上がり
ました。 ハッブル・ディープ・フィールド(1996年)。

100億光年のかなたまで銀河が続いている事を示した、ハッブル宇宙望遠鏡
を代表する1枚です。

“何もない… もしかしたら、本当に何も映らないかも知れない”

“そこに、こんなものが潜んでいたというのは、私は、すごいなと思います”

“他のハッブルの画像というのは、長くても数時間程度の露出だったのに
対して、こちらはトータルで100時間以上もの露出をかけていて…”

“そこにまず、ハッブルが力を注いだという、そのプロジェクトの方々のすごさ”

“当時、何が見えるか分からなかった”

“まだ誰も、こういう事をしていなかったというところで、100時間以上かけて
みたら、どんな宇宙が見えて来るのだろうというのをやったチャレンジ精神と、
更にそれが見事に画像として、数千個もの銀河が見えたというところのすごさ
ですかね… これが間違いなくパイオニアだと思います”

遠くの宇宙にも、あふれんばかりの銀河がある。

まさにハッブルによって、宇宙の新たな扉が開かれました。

次は、大躍進するハッブル宇宙望遠鏡を、ご紹介します!



☆コズミック・ツアー 1☆

ハッブル宇宙望遠鏡の精密な画像をもとに、オリオン星雲を再現しました。

さぁ、オリオン星雲ツアーに、ご案内しましょう! (1500年光年)
(NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観て下さい!)

地球からでは不可能ですが、コンピューター上なら、星雲を真横から見る事が
できます。 画面の端から端は、およそ1光年の範囲。星雲の中心付近です。

谷のようにへこんだガスの底に4つの明るい星トラペジウムが輝いています。

右の方から、黒いベールのようなものが、近付いて来ました。

暗くて、中は見えませんが、ガスやチリの巨大な塊です。

こうした暗黒のエリアから、次々と星が生まれて来ます。

まるで巨大な滝のような、輝く雲の渓谷。 トラペジウムに近付いて来ました。

1番明るい星は、太陽の10万倍の明るさがあります。

厚い雲の塊は、オリオンサウスと呼ばれ、ここも星の製造工場です。

次は、星の赤ちゃんを見に行きましょう! 星の赤ちゃんが近付いて来ました。

生まれたての原始星からジェットが噴き出しガスとチリの円盤も見えています。

将来、この円盤の中で、地球のような惑星が、誕生するかも知れません。

地球から1500年光年。 はるかかなたに、星々のドラマがありました。