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人類の歴史史上初の宇宙望遠鏡は期待外れで最悪の失敗作だった?
2021年04月08日 (木) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ:「ついつい気になってしまう他人の行動は?」
夜空のはるか彼方にある、めくるめく世界。

驚きに満ちた姿を私たちに教えてくれているのは、ハッブル宇宙望遠鏡です。

“宇宙は美しい!” (NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観てね!)

ハッブルは、天文学者だけでなく、一般の人たちも魅了しています。

画像の美しさの秘密は、望遠鏡の性能だけでは、ありません。

撮影された画像は、研究者とNASAの専門の美術チームによって、科学的で
美しい天体画像に生まれ変わります。

観測がとても緻密なため、データをもとに立体感のある画像も作り出せます。

まるで、宇宙を旅しているかのようです!

同じ天体を、間隔を空けて観測し、連続的に見てみると…。

突然、輝いた星の光により、周りのガスが照らし出されて行く様子が、捉え
られました。 次々と、宇宙の新たな扉を開いて来た、ハッブル宇宙望遠鏡。

打ち上げから30年。

数々の実績から、宇宙の魅力を再発見する旅に、ご案内します!

地上から見る宇宙は、大気の影響を受けています。

もし、宇宙で天体を観測すれば、地上には届かない、さまざまな光まで捉え、
全く違った姿を目にする事が出来るのではないか?

その挑戦の始まりは、ほろ苦いものでした。

宇宙望遠鏡の製作が始まったのは、1980年。

NASAが構想してから、20年目の事でした。

光を集める鏡の大きさは… 直径2.4メートル。 (主鏡)

望遠鏡全体は、大型バスほどの大きさがあります。

製作を始めて10年後。 史上最大の宇宙望遠鏡を載せたスペースシャトル、
ディスカバリー号が、打ち上げられました。 (1990年4月24日)

スペースシャトルには、大きな荷物を運ぶ事ができる、貨物室があります。

これがなければ、大型の宇宙望遠鏡は、実現しませんでした。

地上600キロメートル。

スペースシャトルの限界の高度に、その宇宙望遠鏡は放たれました。

大きな夢が叶った瞬間です!

望遠鏡の名前は宇宙の新たな扉を開いた偉大な天文学者からもらいました。

“宇宙には、私たちにの銀河系以外にも、たくさんの銀河がある”

その事を発見した、エドウィン・ハッブル (1889-1953) です。

ハッブルと名付けられた宇宙望遠鏡にも新たな発見の期待が寄せられました。

打ち上げから1カ月後、初めての画像が届きました。

ところが、期待は大きく裏切られました。

画像は、地上で観測できるものと、大差ないものだったのです。

このままでは、高額な経費と数十年にわたる労力が、宇宙空間で消えて
なくなる。

必死の検証から、原因は、鏡を製造する時に、形が、僅かに違ってしまい、
正しく焦点を結べなくなっている事だと、突き止められました。

1993年12月2日。  ハッブル宇宙望遠鏡を救うために、スペースシャトル、
エンデバー号が打ち上げられました。

第1回サービスミッションです。 サービスには、修理の意味があります。

宇宙飛行士にとっても、初めての経験。

2人の宇宙飛行士が、息を合わせながら、最新のカメラに取り替えます。

カメラの中には鏡を補正するための特殊な光学装置が組み込まれています。

20日後。  ハッブルから画像が送られて来ました。

5000万光年かなたのM100銀河。 星々まで、手に取るように分かります。

驚きの画像でした!  こちらは、修理前に撮影された画像(ボケている)。

比べてみると… どれほど性能が上がったか、一目瞭然です!

埼玉大学教育学部の准教授はハッブルの美しい画像に心奪われた天文学者
です。

准教授は、ハッブルのような光学望遠鏡を使って、星の誕生を中心に研究
しています。

准教授が、日本のすばる望遠鏡で観測した、星形成領域S106です。

星の材料となるガスとチリの雲が、まるでリボンのように広がっています。

今も、すばるを代表する画像の1つです。

准教授にとって天文学との出会いは、ハッブルの様に、ほろ苦いものでした。

“大学に入る時は、別の薬学部を志望していたのですが、実験で、ちょっと…”

“生物実験で解剖ができなかったので…”

“カエルの解剖すらできなかったので、薬学部は無理だなと…”

“もちろん、宇宙が好きだったので、宇宙には興味がありました”

“自分で観測をして宇宙の謎を、解き明かしてみたいなんて格好良い事を
思って、天文科に進みました”

准教授が天文学の道を選んだ、ちょうどその頃、ハッブルは、宇宙史に残る
大事件を目撃していました。 赤く、数珠つなぎになった、不思議な画像。

これは、バラバラになった彗星の姿、シューメーカー・レヴィ第9彗星です。

1994年7月16日から1週間にわたり、彗星の破片は、次々と木星に衝突。

木星に刻まれた衝突痕を、ハッブルはクッキリと捉えました。

准教授は、今も、この出来事が、とても印象的に残っているといいます。

“大学生の時の授業で1番印象に残っているは、シューメーカー・レヴィ彗星が
木星に衝突するかも知れないっていう話しも、あったようなのですが、そんな
わけはけないって、先生が、おっしゃっていたのが印象的で…”

“その後、見事に衝突したので、私は、それが1番印象に残っています”

“すごくレアなイベントで、それが、しかも、画像として捉えられたというのは、
すごい事だなと思いました”

カメラの修理が終わり、本領を発揮し始めた、ハッブル宇宙望遠鏡。



☆コズミック・ツアー 1☆

ハッブル宇宙望遠鏡の精密な画像をもとに、オリオン星雲を再現しました。

さぁ、オリオン星雲ツアーに、ご案内しましょう! (1500年光年)
(NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観て下さい!)

地球からでは不可能ですが、コンピューター上なら、星雲を真横から見る事が
できます。 画面の端から端は、およそ1光年の範囲。星雲の中心付近です。

谷のようにへこんだガスの底に4つの明るい星トラペジウムが輝いています。

右の方から、黒いベールのようなものが、近付いて来ました。

暗くて、中は見えませんが、ガスやチリの巨大な塊です。

こうした暗黒のエリアから、次々と星が生まれて来ます。

まるで巨大な滝のような、輝く雲の渓谷。 トラペジウムに近付いて来ました。

1番明るい星は、太陽の10万倍の明るさがあります。

厚い雲の塊は、オリオンサウスと呼ばれ、ここも星の製造工場です。

次は、星の赤ちゃんを見に行きましょう! 星の赤ちゃんが近付いて来ました。

生まれたての原始星からジェットが噴き出しガスとチリの円盤も見えています。

将来、この円盤の中で、地球のような惑星が、誕生するかも知れません。

地球から1500年光年。 はるかかなたに、星々のドラマがありました。