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新しい映像技術は将来、地球にいながら宇宙探査する事ができる?
2021年04月07日 (水) | 編集 |
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今、国際宇宙ステーションで、劇的な進化を遂げているものがあります。

宇宙飛行士が使う、カメラです。 ハイビジョンの4倍の画素数の4K!

更に高精細な、6Kカメラで撮影しているのです。 夕日の映像です。

高さによって変わる大気の濃さが、層となって見えています。

“肉眼で見るより、素晴らしいですよ!”

“人間の目ではハッキリしない細かい部分まで、キレイに見えるのです”

天体観測の世界でも、カメラの進化で、多くの成果を上げています。

太陽の様子を、立体的に撮影。

詳細な映像で、太陽活動の仕組みを、解き明かそうとしています。

“太陽の中で起こるダイナミックな変化が、捉えられるようになったのです”

“太陽研究の大きな一歩です!”

新しい映像技術は、宇宙の謎を、どのように解き明かそうとしているのか?

今回は、宇宙開発や天文学の世界で進む、映像革命の最前線に迫ります。

史上、最も詳細な、大赤斑の画像です。

研究者たちは、この画像の、ある場所に注目しました。

大赤斑の中心から少し上、大量にある、白い粒のような部分です。

ジュノー・プロジェクトの主任研究員は、言う。

“画像を見て、本当に驚きました!”

“大赤斑にある白い点は、浮かんでいる雲だったのです!”

“小さく見えますが、実際は、大きく発達しています”

“これが雷雲だったら、稲妻が観察できるかも知れませんよね!”

この白い雲が雷雲なら近くに水分が存在すると主任研究員は考えています。

ジュノーが撮影し、多くのボランティアが、そのデータを加工する事で、木星の
更なる新しい姿を映し出すはずです。

画像の加工技術の進化は、惑星探査の可能性をも、広げようとしています。

2012年。 火星に着陸した、探査車キュリオシティ。

地表を精密に撮影するカメラが、いくつも搭載されています。

毎日、数百枚もの画像を撮影。 地球に送り続けています。

それらの画像をつなげると… まるで火星にいるかのように360度、見渡せる
バーチャルリアリティーの画像が出来上がります。

NASAの博士は、バーチャルリアリティーの画像を活用して、地球にいながら
火星を探査するシステムを開発しています。

このシステムを使えば、宇宙飛行士でなくても、探査が行えるといいます。

使うのは、特殊なレンズが付いた、ゴーグルです。

かけると、火星の様子が立体的に見えます。

丘の斜面に堆積した土砂の層、また、微妙な起伏などから、その地形の成り
立ちも見えて来ます。

平面の地図では、気付く事のない発見があると、博士は考えています。

“これを使えば、地球の研究者が火星を歩いて、周りに何があるか?”

“見て、確かめる事ができます!”

“これまで研究して来た火星に関する知識を、探査に生かせるのです”

“もし実用化できれば、世界中のデータ共有され、科学的に大きな進歩を
もたらすに違いありません!”

今、映像革命は、太陽系の至る所で進んでいます。

土星探査機カッシーニが搭載した、CCDカメラ。

至近距離から捉えた、土星の姿です。

リングは、複雑な構造をしている事が、明らかになりました。

2015年には、地球から、はるかに離れた冥王星を撮影。

ハート形の不思議な模様に、私たちは驚かされました。

冥王星に近寄った画像も、衝撃的でした。

冷え固まった窒素が、氷河のように表面を削り、複雑な形を、つくり出していた
のです。 太陽を、間近で撮影しようというプロジェクトも、始まっています。

開発しているのは、1000度以上でも撮影ができるという探査機。

太陽の裏側に回り込んで、観測しようという計画です。

宇宙を捉える映像の進化に、終わりはありません!

次は私たちに、どんな宇宙の謎を、解き明かしてくれるのでしょうか?



☆宇宙博物記☆

太陽観測衛星SDOを開発した、航空宇宙企業の研究所です。

あの太陽カメラの実物大模型を、見せてもらいました。

こちらが、太陽カメラですね! 意外と大きいのですね!

長い筒は望遠鏡です。 長さは、およそ1.5メートル。(太陽大気観測装置AIA)

後ろに、センサーがあります。

太陽観測衛星には、この望遠鏡カメラが4本、搭載されています。

でも衛星は、10の異なる温度で太陽を撮影しているはず…。

なぜ、望遠鏡は、4本だけなのでしょうか?

“観測衛星には、2種類の温度を観測する望遠鏡が3本、4種類の温度を観測
する望遠鏡が1本、搭載されているのです”

実は、この望遠鏡には、半分だけ、光を遮る蓋が付いています。

蓋が下にあると、光は、望遠鏡の上半分から入ります。

2枚の鏡とフィルターには特定の温度の波長だけを残す加工がしてあります。

センサーは、その温度だけを捉えます。

蓋が回転し、今度は上を遮ると、光は、下のルートへ。

今度は、別の温度の波長を通し、記録します。

こうして1本の望遠鏡で、複数の太陽の表情を観測できるのです。

太陽の不思議を、私たちに伝えてくれるカメラ。

こんなところにも、工夫があるのですね!