2021年04月03日 (土) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「気がつくと時間を忘れて観続けてしまう動画、ドラマは?」
今、国際宇宙ステーションで、劇的な進化を遂げているものがあります。
宇宙飛行士が使う、カメラです。 ハイビジョンの4倍の画素数の4K!
更に高精細な、6Kカメラで撮影しているのです。 夕日の映像です。
高さによって変わる大気の濃さが、層となって見えています。
“肉眼で見るより、素晴らしいですよ!”
“人間の目ではハッキリしない細かい部分まで、キレイに見えるのです”
天体観測の世界でも、カメラの進化で、多くの成果を上げています。
太陽の様子を、立体的に撮影。
詳細な映像で、太陽活動の仕組みを、解き明かそうとしています。
“太陽の中で起こるダイナミックな変化が、捉えられるようになったのです”
“太陽研究の大きな一歩です!”
新しい映像技術は、宇宙の謎を、どのように解き明かそうとしているのか?
今回は、宇宙開発や天文学の世界で進む、映像革命の最前線に迫ります。
カメラの進化による映像革命は、天文学の発展も支えています。
40年間、オーロラを研究している教授も、最新カメラの威力を実感しています。
かつてオーロラは、撮影するのが最も難しい被写体の1つと、されて来ました。
スペースシャトルから撮影した、オーロラの写真があります。
オーロラの光は、うっすらとしか写りませんでした。 (2000年撮影)
そして、こちらが最新の画像。 カメラの感度が飛躍的に向上しオーロラの光を
鮮明に捉えられるようになりました。
画像を連続して撮影すると、こんな動画も出来上がります。
オーロラは、まるで生きているかのように、形を変えて行きます。
緑だけでなく、赤や紫などの色も、鮮やかに確認できるようになりました。
“宇宙からの高精細な映像で、オーロラは下が緑で、上は赤という構造が
一目で分かるようになりました”
“また、オーロラの1つ1つの形は、地球の磁力線に沿って、できている事も
確認できます。 カメラが進化したおかげですね!”
オーロラの形と地球の磁場。 一体、どのような関係があるのでしょうか?
オーロラを引き起こすのは、太陽の表面で起きる大爆発、太陽フレアです。
太陽フレアが起きると、高いエネルギーを持ったプラズマが、一気に広がり、
地球に、やって来ます。 地球には、プラズマの進入を防ぐ磁場があります。
しかしプラズマの一部は磁力線に沿って北極や南極等、極地に入り込みます。
この時、プラズマが大気とぶつかって発光する現象が、オーロラです。
オーロラの光が、地球の磁力線に沿って現れるのは、そのためです。
“オーロラは、磁力線に沿って、カーテンのような形になっています”
“このように高さがあり、東西に長く伸びています”
“でも、それに当てはまらない、オーロラもあるのです”
“それが、ここに映っている、ディフューズ・オーロラ”
“ぼんやりとしたオーロラと、呼ばれているものです”
“地上からは、ほとんど見えなかったものですよ!”
上にハッキリ見えるのが、通常のオーロラ。
その下に、ぼんやりとしたオーロラも、映っているというのです。
ぼんやりとしたオーロラは、通常のオーロラよりも低緯度。
赤道に近い所に現れると、考えられています。
実際に、ISSから撮影した映像です。 画面上の奥が、北方向です。
確かに、奥の方に通常のオーロラ、手前に、ぼんやりとしたオーロラが、
あります。 そのオーロラには、高さが、ほとんどありません。
横に広がり、ぼんやりとした、淡い光になっている事が分かりました。
ぼんやりとしたオーロラは、太陽フレアと関係していますが、詳細については
よく分かっていません。
カメラが更に進化し研究が進めば、その関係も明らかになるはずだと、教授は
考えています。
“ぼんやりとしたオーロラの観測は、宇宙からのカメラのおかげで、簡単になり
ました。 いずれ、そのプロセスも解明できると思っています”
キレイに見える映像から、人間の目では見えないものまで見える映像へ。
カメラの進化は、宇宙開発の進め方も、大きく変えようとしています。
アメリカが開発中の次世代ロケットSLS。
史上最大のロケットで、月や火星の有人探査も、視野に入れています。
2016年に行われた、エンジンのテストです。
この時、エンジンがうまく機能しているかを確認するため、NASAは新型の
カメラを投入しました。 カメラの名前は、ハイ・ダイナミック・レンジ・ステレオX。
今までのカメラではロケットが噴出する燃焼ガスは白一色でしか見えません。
明るすぎて、カメラが調整しきれないからです。
ところが新型のカメラで撮影すると、ガスの中まで鮮明に映す事ができます。
噴き出すガスの動きも、手に取るように分かります。一体、なぜ可能なのか?
実は、このカメラ、同時に複数の映像を捉えています。
燃焼ガスを映した映像や、周りの暗い部分を映した映像など、それぞれの
場所に適した明るさで記録。 そして、最も鮮明な部分だけを切り出して合成。
明るいところも、暗いところも、ハッキリ見える映像を作り出しているのです。
カメラを開発した、NASAステニス宇宙センターの博士です。
“通常のカメラで、ロケットが噴出するガスを撮ると、真っ白になって、細かい
ところは何も見えませんよね!”
“しかし新型のカメラでは、中の様子がハッキリと確認できます”
“複雑な流れがあるのが、見えますよね!”
“これらの流れが、とても重要なのです”
“ロケットに必要な推進力を生み出すには、噴出するガスの複雑な流れを
コントロールしなければ、ならないのです”
この映像を見ればエンジンが想定通りに動いているかも、すぐに分かります。
トラブルが起きた場合の原因究明も、容易になりました。
新型のカメラが加速させる宇宙開発。
大型ロケットSLSは、2019年、初の打ち上げを行う予定です。
この後は、太陽を細かく映すカメラが登場!
太陽の知られざる姿が、見えて来ました。
今、国際宇宙ステーションで、劇的な進化を遂げているものがあります。
宇宙飛行士が使う、カメラです。 ハイビジョンの4倍の画素数の4K!
更に高精細な、6Kカメラで撮影しているのです。 夕日の映像です。
高さによって変わる大気の濃さが、層となって見えています。
“肉眼で見るより、素晴らしいですよ!”
“人間の目ではハッキリしない細かい部分まで、キレイに見えるのです”
天体観測の世界でも、カメラの進化で、多くの成果を上げています。
太陽の様子を、立体的に撮影。
詳細な映像で、太陽活動の仕組みを、解き明かそうとしています。
“太陽の中で起こるダイナミックな変化が、捉えられるようになったのです”
“太陽研究の大きな一歩です!”
新しい映像技術は、宇宙の謎を、どのように解き明かそうとしているのか?
今回は、宇宙開発や天文学の世界で進む、映像革命の最前線に迫ります。
カメラの進化による映像革命は、天文学の発展も支えています。
40年間、オーロラを研究している教授も、最新カメラの威力を実感しています。
かつてオーロラは、撮影するのが最も難しい被写体の1つと、されて来ました。
スペースシャトルから撮影した、オーロラの写真があります。
オーロラの光は、うっすらとしか写りませんでした。 (2000年撮影)
そして、こちらが最新の画像。 カメラの感度が飛躍的に向上しオーロラの光を
鮮明に捉えられるようになりました。
画像を連続して撮影すると、こんな動画も出来上がります。
オーロラは、まるで生きているかのように、形を変えて行きます。
緑だけでなく、赤や紫などの色も、鮮やかに確認できるようになりました。
“宇宙からの高精細な映像で、オーロラは下が緑で、上は赤という構造が
一目で分かるようになりました”
“また、オーロラの1つ1つの形は、地球の磁力線に沿って、できている事も
確認できます。 カメラが進化したおかげですね!”
オーロラの形と地球の磁場。 一体、どのような関係があるのでしょうか?
オーロラを引き起こすのは、太陽の表面で起きる大爆発、太陽フレアです。
太陽フレアが起きると、高いエネルギーを持ったプラズマが、一気に広がり、
地球に、やって来ます。 地球には、プラズマの進入を防ぐ磁場があります。
しかしプラズマの一部は磁力線に沿って北極や南極等、極地に入り込みます。
この時、プラズマが大気とぶつかって発光する現象が、オーロラです。
オーロラの光が、地球の磁力線に沿って現れるのは、そのためです。
“オーロラは、磁力線に沿って、カーテンのような形になっています”
“このように高さがあり、東西に長く伸びています”
“でも、それに当てはまらない、オーロラもあるのです”
“それが、ここに映っている、ディフューズ・オーロラ”
“ぼんやりとしたオーロラと、呼ばれているものです”
“地上からは、ほとんど見えなかったものですよ!”
上にハッキリ見えるのが、通常のオーロラ。
その下に、ぼんやりとしたオーロラも、映っているというのです。
ぼんやりとしたオーロラは、通常のオーロラよりも低緯度。
赤道に近い所に現れると、考えられています。
実際に、ISSから撮影した映像です。 画面上の奥が、北方向です。
確かに、奥の方に通常のオーロラ、手前に、ぼんやりとしたオーロラが、
あります。 そのオーロラには、高さが、ほとんどありません。
横に広がり、ぼんやりとした、淡い光になっている事が分かりました。
ぼんやりとしたオーロラは、太陽フレアと関係していますが、詳細については
よく分かっていません。
カメラが更に進化し研究が進めば、その関係も明らかになるはずだと、教授は
考えています。
“ぼんやりとしたオーロラの観測は、宇宙からのカメラのおかげで、簡単になり
ました。 いずれ、そのプロセスも解明できると思っています”
キレイに見える映像から、人間の目では見えないものまで見える映像へ。
カメラの進化は、宇宙開発の進め方も、大きく変えようとしています。
アメリカが開発中の次世代ロケットSLS。
史上最大のロケットで、月や火星の有人探査も、視野に入れています。
2016年に行われた、エンジンのテストです。
この時、エンジンがうまく機能しているかを確認するため、NASAは新型の
カメラを投入しました。 カメラの名前は、ハイ・ダイナミック・レンジ・ステレオX。
今までのカメラではロケットが噴出する燃焼ガスは白一色でしか見えません。
明るすぎて、カメラが調整しきれないからです。
ところが新型のカメラで撮影すると、ガスの中まで鮮明に映す事ができます。
噴き出すガスの動きも、手に取るように分かります。一体、なぜ可能なのか?
実は、このカメラ、同時に複数の映像を捉えています。
燃焼ガスを映した映像や、周りの暗い部分を映した映像など、それぞれの
場所に適した明るさで記録。 そして、最も鮮明な部分だけを切り出して合成。
明るいところも、暗いところも、ハッキリ見える映像を作り出しているのです。
カメラを開発した、NASAステニス宇宙センターの博士です。
“通常のカメラで、ロケットが噴出するガスを撮ると、真っ白になって、細かい
ところは何も見えませんよね!”
“しかし新型のカメラでは、中の様子がハッキリと確認できます”
“複雑な流れがあるのが、見えますよね!”
“これらの流れが、とても重要なのです”
“ロケットに必要な推進力を生み出すには、噴出するガスの複雑な流れを
コントロールしなければ、ならないのです”
この映像を見ればエンジンが想定通りに動いているかも、すぐに分かります。
トラブルが起きた場合の原因究明も、容易になりました。
新型のカメラが加速させる宇宙開発。
大型ロケットSLSは、2019年、初の打ち上げを行う予定です。
この後は、太陽を細かく映すカメラが登場!
太陽の知られざる姿が、見えて来ました。
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