2021年03月08日 (月) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「気がつくと時間を忘れて観続けてしまう動画、ドラマは?」
見渡す限りのジャングル。
頭を突き出しているのは、中米グアテマラにある、マヤ文明の遺跡だ。
前の旅は、南米アンデス文明だった。 砂漠のような過酷な台地。
一転して、こちらは緑の世界。 密林の古代文明だ。
石碑に刻まれた、絵のような不思議な文字。
秘密のベールが、少しずつ剥がされると、どんな歴史が浮かび上がって来る
のか? 密林が育んだ、謎の文明の素顔とは…?
アメリカ大陸に栄えた、2つの古代文明。
中米のマヤ文明と、南米のアンデス文明。
謎多き異形の文明、遺された品々は… 何を物語るのか?
それは生きた証。 生きようという志。
密林に隠されたマヤ文明は今、最新科学を使った調査が進められています。
さまざまな調査で中心となっているのは、日本の研究チームです。
ようやく、その実態が、少しずつ、浮かび上がって来ています。
ナビゲーターにとって、その旅は、古代の人の心に触れる旅。
謎多きマヤ文明は、どんな心を語り始めるのでしょうか?
“中央のところから、秋分と春分に、太陽が昇るのです”
“左側が、夏至に太陽が昇って、右側が、冬至に太陽が昇る”
“つまり、1年の周期を、明確におさえていたという事です”
西にある神殿ピラミッドから見ると、建物の中央から太陽が昇る時が、秋分と
春分。 左から昇る時が夏至。反対側の建物から昇る時が冬至という訳です。
マヤの人々は、つまり、太陽の動きに、極めて敏感でした。
Q: それは、どうやって分かったのですか?
“それは、太陽の運行の周期を調べるわけです”
“そうすると実際に1年というのが365日と、ちょっと、というのが分かって来る”
Q: やっぱ、それが分かっていれば、乾季と雨季がある訳だから、もう、すぐ、
雨が降るとかも分かるという事ですよね。 “そうですね”
Q: 何も知らない人たちは、スゴイってなる。
“種まきの時期が分かるという事も、大変重要な事ですよね”
“だから、非常に神聖王というか、現人神というか、超自然的な力を持った人”
Q: でも、実際、その王というか、貴族の人たちが、研究して見つけてる訳
ですよね? 実際、本当に力を持ってる王様だったのですね。
“暦は、僕らにとっては当たり前の事だけど、彼らにとっては政治的な道具”
“それを知っている事自体が、凄い事。 権力の源な訳ですよね”
Q: へぇ~。 なるほど…。 そっか…。
太陽の動きを知り、作物を育てる時期を知る。
それは、王の権力を維持する上で、非常に重要だったのです。
権力者も、自らの権威を守るため、太陽の力を、積極的に利用していました。
ティカル遺跡の中央広場にある、2つの神殿。
東西を結ぶ直線上に、建てられています。
東のピラミッドの頂点には、王が政を執り行う神殿が設けられていました。
民衆が集まる広場から見上げると、ちょうど、王の後ろに太陽が昇って来る
という仕掛けになっているのです。
密林の古代文明マヤ。 この密林こそが、マヤを現在も、なお、謎多き文明に
している最大の理由だ。
ティカルも文明衰退後、放棄され、密林に埋め尽くされ、人々の記憶からも
消え去った。 多くの都市も同じだった。 こんな伝説もある。
1人の神父が道に迷って、密林の中を、さまよった。
その時、目に映った石造りの建物。 忘れ去られたマヤの遺跡だった。
これは今から60年前。 ティカルの発掘が行われる前の写真だ。
樹木が、ほとんど覆い尽くしていた。 周辺に広がる密林。
上空から見ても、地面が全く見えない。 その下に、何が隠されているのか?
Q: マヤ文明でいうと、都市って、まだ見つかっていない都市とかも、たくさん
あるって事なのですか?
“そうですね。 やっぱり、このグアテマラのジャングルの中だと、まだまだ
見つかっていない遺跡が、たくさんあると思いますね”
Q: 見つけたいですね。 “見つけたいですねぇ~”
でも、実は、未発見の都市を見つけたいというのは、教授の本気です!
既に、その困難な調査に乗り出していました。
主に担当するのは、10年近く教授と一緒に調査をしている共同研究者です。
グアテマラ市にある、共同の研究センターです。
いかに、未知なる遺跡を探すか?
共同研究者たちには、ある秘策がありました。
パソコンの画面に映っているのは、グアテマラの密林を、特殊な方法で撮影
した画像です。 地面の起伏が、赤の濃淡で描き出されています。
“これを見て下さい。 ライダー技術で作った地図です”
“ライダー技術は、ご存知ですか?”
“地形の起伏を明らかにしてくれる技術なのですよ!”
ライダー技術とは、何か? こちらは、富士山の麓に広がる樹海です。
ライダー技術の画像に切り替えると…。
まるで、樹海の木々が消えたように、地表がハッキリと映し出されています。
山頂の噴火口も。 溶岩の流れた跡も、一目瞭然です!
この技術を、マヤ文明の未知なる遺跡探しに、投入しようというのです。
ターゲットに選んだのは、セイバル遺跡を中心とした地域です。
セイバル遺跡は、およそ10年前から、教授たちが発掘を続けているマヤ文明
最古の遺跡です。 ティカルから、南西90キロメートルにあるセイバル。
その周辺、およそ400キロ平方キロメートルの密林を調査します。
茨城大学の教授は、言う。
“もし、400平方キロメートルを地上で測量するとなると、数十年、もしかすると
100年ぐらいかかって来るかも知れません”
“それを、たったの5日間で、測量する事ができます”
“その測量によって、このセイバルという都市全体と、その周囲に何があった
のか?という事が、分かるという事です”
調査は、小型飛行機を利用します。
2015年3月。雨の少ない乾季を狙って、アメリカから専門チームを招きました。
飛行機に積まれた、この機械が、ライダー技術の要となるレーザー装置です。
この機械から照射されるレーザーは、木々を通り抜けて、地表に到達します。
そして、そのレーザーの、はね返りを拾います。
この往復時間を詳細に分析すれば地表までの距離が分かり起伏を明らかに
する事ができます。
見渡す限りのジャングル。
頭を突き出しているのは、中米グアテマラにある、マヤ文明の遺跡だ。
前の旅は、南米アンデス文明だった。 砂漠のような過酷な台地。
一転して、こちらは緑の世界。 密林の古代文明だ。
石碑に刻まれた、絵のような不思議な文字。
秘密のベールが、少しずつ剥がされると、どんな歴史が浮かび上がって来る
のか? 密林が育んだ、謎の文明の素顔とは…?
アメリカ大陸に栄えた、2つの古代文明。
中米のマヤ文明と、南米のアンデス文明。
謎多き異形の文明、遺された品々は… 何を物語るのか?
それは生きた証。 生きようという志。
密林に隠されたマヤ文明は今、最新科学を使った調査が進められています。
さまざまな調査で中心となっているのは、日本の研究チームです。
ようやく、その実態が、少しずつ、浮かび上がって来ています。
ナビゲーターにとって、その旅は、古代の人の心に触れる旅。
謎多きマヤ文明は、どんな心を語り始めるのでしょうか?
“中央のところから、秋分と春分に、太陽が昇るのです”
“左側が、夏至に太陽が昇って、右側が、冬至に太陽が昇る”
“つまり、1年の周期を、明確におさえていたという事です”
西にある神殿ピラミッドから見ると、建物の中央から太陽が昇る時が、秋分と
春分。 左から昇る時が夏至。反対側の建物から昇る時が冬至という訳です。
マヤの人々は、つまり、太陽の動きに、極めて敏感でした。
Q: それは、どうやって分かったのですか?
“それは、太陽の運行の周期を調べるわけです”
“そうすると実際に1年というのが365日と、ちょっと、というのが分かって来る”
Q: やっぱ、それが分かっていれば、乾季と雨季がある訳だから、もう、すぐ、
雨が降るとかも分かるという事ですよね。 “そうですね”
Q: 何も知らない人たちは、スゴイってなる。
“種まきの時期が分かるという事も、大変重要な事ですよね”
“だから、非常に神聖王というか、現人神というか、超自然的な力を持った人”
Q: でも、実際、その王というか、貴族の人たちが、研究して見つけてる訳
ですよね? 実際、本当に力を持ってる王様だったのですね。
“暦は、僕らにとっては当たり前の事だけど、彼らにとっては政治的な道具”
“それを知っている事自体が、凄い事。 権力の源な訳ですよね”
Q: へぇ~。 なるほど…。 そっか…。
太陽の動きを知り、作物を育てる時期を知る。
それは、王の権力を維持する上で、非常に重要だったのです。
権力者も、自らの権威を守るため、太陽の力を、積極的に利用していました。
ティカル遺跡の中央広場にある、2つの神殿。
東西を結ぶ直線上に、建てられています。
東のピラミッドの頂点には、王が政を執り行う神殿が設けられていました。
民衆が集まる広場から見上げると、ちょうど、王の後ろに太陽が昇って来る
という仕掛けになっているのです。
密林の古代文明マヤ。 この密林こそが、マヤを現在も、なお、謎多き文明に
している最大の理由だ。
ティカルも文明衰退後、放棄され、密林に埋め尽くされ、人々の記憶からも
消え去った。 多くの都市も同じだった。 こんな伝説もある。
1人の神父が道に迷って、密林の中を、さまよった。
その時、目に映った石造りの建物。 忘れ去られたマヤの遺跡だった。
これは今から60年前。 ティカルの発掘が行われる前の写真だ。
樹木が、ほとんど覆い尽くしていた。 周辺に広がる密林。
上空から見ても、地面が全く見えない。 その下に、何が隠されているのか?
Q: マヤ文明でいうと、都市って、まだ見つかっていない都市とかも、たくさん
あるって事なのですか?
“そうですね。 やっぱり、このグアテマラのジャングルの中だと、まだまだ
見つかっていない遺跡が、たくさんあると思いますね”
Q: 見つけたいですね。 “見つけたいですねぇ~”
でも、実は、未発見の都市を見つけたいというのは、教授の本気です!
既に、その困難な調査に乗り出していました。
主に担当するのは、10年近く教授と一緒に調査をしている共同研究者です。
グアテマラ市にある、共同の研究センターです。
いかに、未知なる遺跡を探すか?
共同研究者たちには、ある秘策がありました。
パソコンの画面に映っているのは、グアテマラの密林を、特殊な方法で撮影
した画像です。 地面の起伏が、赤の濃淡で描き出されています。
“これを見て下さい。 ライダー技術で作った地図です”
“ライダー技術は、ご存知ですか?”
“地形の起伏を明らかにしてくれる技術なのですよ!”
ライダー技術とは、何か? こちらは、富士山の麓に広がる樹海です。
ライダー技術の画像に切り替えると…。
まるで、樹海の木々が消えたように、地表がハッキリと映し出されています。
山頂の噴火口も。 溶岩の流れた跡も、一目瞭然です!
この技術を、マヤ文明の未知なる遺跡探しに、投入しようというのです。
ターゲットに選んだのは、セイバル遺跡を中心とした地域です。
セイバル遺跡は、およそ10年前から、教授たちが発掘を続けているマヤ文明
最古の遺跡です。 ティカルから、南西90キロメートルにあるセイバル。
その周辺、およそ400キロ平方キロメートルの密林を調査します。
茨城大学の教授は、言う。
“もし、400平方キロメートルを地上で測量するとなると、数十年、もしかすると
100年ぐらいかかって来るかも知れません”
“それを、たったの5日間で、測量する事ができます”
“その測量によって、このセイバルという都市全体と、その周囲に何があった
のか?という事が、分かるという事です”
調査は、小型飛行機を利用します。
2015年3月。雨の少ない乾季を狙って、アメリカから専門チームを招きました。
飛行機に積まれた、この機械が、ライダー技術の要となるレーザー装置です。
この機械から照射されるレーザーは、木々を通り抜けて、地表に到達します。
そして、そのレーザーの、はね返りを拾います。
この往復時間を詳細に分析すれば地表までの距離が分かり起伏を明らかに
する事ができます。
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