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このスケールを空から見ると宇宙人が描いた?ナスカの地上絵の謎
2021年02月24日 (水) | 編集 |
第2141回「おすすめの旅行術は?」
目の前に広がるのは、南米ペルーのナスカ台地。

そう、あの巨大な地上絵で有名な、ナスカだ!

こちらは、ジャングルに立つピラミッド。

中米グアテマラにある、マヤ文明のものだ。

古代文明の謎に魅せられた人々を巡ると、一体、何が見えて来るのか?

知りたいのは、古代の文明を生きていた人々の心。

その心を求めて、古代への旅が始まる。

アメリカ大陸に栄えた、2つの古代文明。

中米のマヤ文明と、南米のアンデス文明。

謎多き異形の文明、遺された品々は… 何を物語るのか?

それは生きた証。  生きようという志。

アンデス文明では、各地に神殿が建てられ、ミイラを作る風習がありました。

しかし、文字がなかったため、最も謎に満ちた文明ともいわれています。

アンデスの遺跡は、どんな素顔を見せてくれるのでしょうか?

そしてナスカの地上絵は、何を、私たちに伝えようとしているのでしょうか?

アンデス文明を巡る旅。 始まりはペルーの首都、リマ。

街を行き交う人々は、どことなく僕たちと、趣が似ている。

僕たち日本人と同じ、モンゴロイドだというのだ。

しかし一旦、街を離れると、そこは紛れもない異国の地だ。

僕にとっては、憧れの異国…  その憧れの場所というのは、マチュピチュ。

今回、訪れるのは、アンデス文明の代表的な遺跡がある、3つの都市。

謎多きアンデス文明の中でも、特にミステリアスな巨大地上絵のあるナスカ。

アンデス文明最後の時代を飾った、インカ帝国の首都、クスコ。

最後が、ナビゲーターの憧れの場所、謎の空中都市マチュピチュです。

アンデス文明を巡るこの旅にナビゲーターはある強い興味を抱いていました。

一次文明というのは、どこの文明から影響を受けたとかではなく、人が生きる
というところから、ゼロから生まれた文明…。

一次文明とは、何か? 有名な古代文明といえば、四大文明。

エジプト ・ メソポタミア ・ インダス ・ 黄河。

いずれも、その土地で独自に生まれ、発展しました。

そうした文明が、一次文明です。

日本の様に中国の影響を受けたと考えられる文明は二次文明と呼ばれます。

アンデス文明は、独自に生まれた、一次文明の1つなのです。

人間の本質的な事に、すごく、基づいているというか…。

それを研究する事で、それを知る事で、人間の本質が少し垣間見れるのでは
ないかと…。

この旅は、いわば、人間の本質を探る旅。

さあ、ナビゲーターに、どんな出会いが待っているのでしょうか?

ペルー南部の都市、ナスカ。

ここにある地上絵は、人間の本質と関わりがあるか? 否か?

とにかく、見なければ始まりません! 向かったのは、町の飛行場。

貴重な地上絵を保護するため、観光手段は限られ、小型飛行機が人気です。

やっぱり、すごく広いですね… あ、あれ、クジラだ!

皆さん、分かりますか? ナビゲーターは、すぐに分かった、これ。

線を強調してみると、確かに、クジラですね! (全長63メートル)

機内に流れるのは、日本語をはじめ、6カ国語のアナウンス。

あれが、結構、1番クッキリしてるかも知れない…。

アナウンスでも紹介していた、こちらはハチドリ。

確かにクッキリしているので、形が十分、分かります。

くちばしから尻尾まで、全長97メートル。

次は、こちらも有名な地上絵のコンドルです。 全長135メートル。

広げた翼も、100メートルを超えます。

クモは、全長46メートル。   海の動物あり。 昆虫あり。

実に、多様な動物の姿が、刻まれています。

このスケールを空から見ると、宇宙人が描いたという、おとぎ話しが出て来た
のも、無理はない気がして来ます。

遊覧時間は、およそ30分。 あっという間でした。 ナスカの地上絵という謎。

飛行機もない時代に、一体、誰が? どうやって?

そして、何のために描いたのでしょうか?

ナスカの街なかにある、研究所に向かいました。

迎えてくれたのは、なんと、日本人。 山形大学の教授です。

山形大学は、4年前に、ここナスカに専門の研究所を作り、地上絵の研究に
取り組んでいます。

Q: どうして、地上絵を研究しようと思ったのですか?

“自分で、やり始めたのは、93年ぐらいからですかね…”

“私、専門は、考古学じゃないんです。 実は”

“文化人類学といって、異文化研究なのです”

“つまり、他の社会の人たちの物の考え方”

“多分、地上絵を見ると分かるのですが、ある種の我々と違うようなイマジ
ネーションだとか、創造力を持っている。 多分、そこの部分だと思うのです”

“この地上絵は、あまり有名な割に、ほとんど研究…”

“ほとんどではなく、まだまだ研究する余地があるので、それで、やろうかなと
いう風に思いました”

研究では、地上絵を作った人々の暮らしぶりにも、迫っています。

ナスカで発見された土器の数々が、ここに運び込まれ、修復されています。

土器は、赤や茶色など、鮮やかな色彩が特徴。

図柄は、地上絵と共通するものも。

こちらはハチドリ。 くちばしの向きを、そろえてみると、突き出した鋭いくちばし
という特徴が同じです。

こちらはクモ。 やはり、地上絵と表現が、とても似ています。

サルに至っては… 構図までソックリです。

しかし、土器を眺めているだけでは、ここに来た甲斐がありません。

実は、この山形大学は、世界で唯一、ナスカ台地に入って調査する事が
許されている研究機関なのです。