FC2 トラックバックテーマ:「小さなものから大きなものまで！なにか才能はありますか？」
太陽…。　それは、私たちに熱と光を与えてくれます。　いわば生命の燃料。

太陽のエネルギーがなければ、何も生まれず、育たず、生きて行く事はできま
せん。　しかし太陽は、恩恵をもたらすだけではありません。

私たちの幸せを願って、微笑みかけているわけではないのです。

太陽は、友だちではなく、恐ろしいモンスターなのです。

惑星を破壊する太陽。　その邪悪な面は、地上からでは分かりません。

しかし、合計1000日以上、宇宙に滞在した、8人の宇宙飛行士たちに聞けば、
光輝く太陽が、いかに恐ろしい存在であるかが分かるはずです。

“宇宙空間では、太陽のすさまじいエネルギーを、実感できます”

“まるで神のように、太陽は命を与える事も、奪う事もできます”

“太陽は爆発しながら、私たちに宇宙線を放射しています”

“太陽から出る放射線がそのまま降り注いだら、生命など…存在できません”

しかし、私たちは生きています。　地球のおかげです。

地球の中心核・大気、そして生命そのものが、いかにして太陽の脅威から
私たちを守っているかを、お話ししましょう！

地球に備わる、ヨロイのようなシールド。　　その正体は…。

奇跡のように、興味深いものです。

群衆の中にいる、あの男性、他の人とは、ちょっと違います。

宇宙飛行士なのです。

高度600キロの宇宙空間で、望遠鏡の修理をした事もあります。

そして、星の研究に、生涯をかけて来ました。

宇宙滞在50日間を体験した、ジェフ・ホフマンは、言う。

“今も昔も、太陽を見ると、人は心引かれます”

“年に2回、太陽は、ニューヨーク・マンハッタンに延びる大通りに沿って沈み、
街全体を、美しいオレンジの光に包み込んで、多くの人々を魅了します”

“ある意味、私は、太陽の正体を見たと言えるでしょう”

“少なくとも、地上の人たちよりは、ハッキリと見ています”

“エアロックを開いて、船外に出て、体の向きを変えます”

“映画オズの魔法使いでは、ドロシーが家の外に出ると、画面が白黒から
カラーに変わりますが、あれと似ています”

‘サンバイザーを忘れないで！　太陽に、にらまれたら大変よ！’　　　‘了解’

“初めて宇宙に行った時、何よりも驚いたのは、真っ暗な空間に浮かぶ太陽を
見た時です。　太陽は、恒星なのだと実感しました”

“特に船外活動の時、太陽のパワーを強烈に感じました”

“体中を、貫かれるようでした”

“日が当たっているところの温度は120度。　日陰ではマイナス150度”

“宇宙服が、よくあの温度に耐えたものだと思います”

“しかし宇宙飛行士でさえ、太陽のパワーをほんの僅かしか実感できません”

“太陽の武器は、いくつもあります”

“熱・光…　そして、惑星を壊滅させるほどの威力がある、太陽フレア”

“火星を見て下さい”

“数十億年前には、火星も地球と同じような環境だったと、考えられています”

“生命が誕生する可能性があったのです”

“それを消し去ったのは、太陽からの放射線です”

“原子爆弾の数十億倍もの破壊力を持つ太陽フレアが火星から大気を奪って
しまいました。　海は蒸発して消えてしまったのです”

地球は、火星よりも太陽に近いのに、なぜ、私たちは、灰にならずに済んだ
のでしょうか？　　それは、優れた防御機能があったからです。

防御機能がある場所は…　宇宙との境界や…　深い海の底。

そして、人を寄せ付けない、こんなところです。

コンゴのニーラゴンゴ山。　　　　　火山学者は、言う。

“ガスマスクをして寝る事になるね…”

“たまにガスが晴れるとキレイなのだが、常にマスクをしていないと危ない”

火山学者の仕事は、ユニークです。　ここが彼の職場。

20年以上にわたり、世界中の活火山に足を運び、溶岩の標本を集めて来ま
した。

溶岩の分析は、地球の中心で起きている事や、太陽から私たちを守っている
ものは何かを知るための有力な手段です。

調査隊のリーダーは、言う。　　　‘1番下は、新しい溶岩で覆われてるね’

火山学者は言う。　“ああ、あの壁面に沿って、溶岩が流れてるから気を付け
ないと”

“溶岩は、極めて高温です。　1100度ぐらいあります”

“触れたものは、全て焼き尽くします”

調査隊のリーダーは、言う。

‘よし、降りるぞ！　　　この端まで降りて、様子を見よう…　　すごいな…’

‘噴火したばかりかな？’　　　“そうだね”

‘ここから更に、下に降りる方法はないよ。　間違いない！’

‘こりゃ～、どう見ても無理だ！’

火山学者は、言う。　　　“分かった…　ミッションは中止だ！”

“少しでも分別があったら、降りないよな…”

新しい噴火口があるため、下まで降りる事はできませんでしたが、わざわざ
降りなくても、溶岩が近くまで飛んで来ました。

“この辺りは、火山弾だらけだ！　一面が覆われてる”

“うわ～！　ここから噴火口が見える！　山を揺さぶっているようだ！”

調査隊のリーダーは、言う。　　　‘引き返そう！’

火山学者は、言う。　　　“了解！　出直しだ！”

“採取した溶岩の標本は、ウランとトリウムを含む放射性物質です”

“これらの元素は、地球の熱を維持する上で、非常に重要です”

しかしそれが私たちを太陽から守るｼｽﾃﾑとどんな関係があるのでしょうか？

火山から噴き出してくる溶岩は、私たちの星の中心に、溶解炉がある事を
示しています。