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私たちが知らなかったマリモの神秘の営みが繰り返されていた?
2021年01月26日 (火) | 編集 |
緑の、ま~るい、マリモ。  皆さん、何で丸いか、知っていますか?

大自然が広がる、北海道の阿寒湖。

世界で、ここにしかない、マリモの大群生地があります。

水深2メートルの浅瀬に見えて来たのは、なんと、20万個ものマリモ!

うわ~、でかい! 大きいものは、直径30センチにもなります。

えっ? マリモを真っ二つ?

実は、この細い糸状の1本1本が、マリモと呼ばれる藻(も)なのです。 (毬藻)

丸いマリモは、数え切れない藻が集まって出来た、集合体です。

これまで確認された丸いマリモの生息地は、ヨーロッパや日本を中心におよそ
40カ所。 しかし、次々と姿を消しています。

そして今年、とうとう阿寒湖が確認される最後の群生地となってしまいました。

しかも大型のものは、湖の北側、サッカーグラウンド半分ほどの浅瀬にしか
住んでいません。

なぜ、世界で、ここにだけ、丸いマリモの群生地が残っているのでしょうか?

その謎を解くため特別な許可を得て、初めて1年間の長期撮影に臨みました。

分かって来たのは、マリモを育くむ、自然の絶妙なバランスです。

湖を吹き抜ける、特徴的な風。 手つかずの森から注がれる、澄んだ水。

いくつもの自然条件が積み重なって、ま~るいマリモが育っていました。

そして、世界で初めて撮影された不思議なマリモの生態。

あれ? 回転してる!   まるで、1つの生き物みたいだ!

更にマリモは、意外な方法で、命をつないでいました。

冬、氷に閉じ込められたマリモ。

なんと、雪解けとともに、生まれ変わっていました。

マリモの研究者は、言う。

“えー! こんな事が起きるのですか? という事がありますから…”

“実は、ここにいるべき理由が、ちゃんとある”

世界で、阿寒湖だけに群生する、ま~るいマリモ。

その神秘の姿を、じっくり、ご覧いただきましょう。

さて、マリモの謎解きは、いよいよ最終盤!

一体、丸いマリモは、どうやって命をつないでいるのか?

この謎解きのために、去年の秋の、ある事件に遡ろう。

去年11月。 大型の低気圧が、北海道を直撃!

風速18メートルを超える強風が、チュウルイ湾に吹き荒れました。

急いで向かった、マリモ博士。

目にしたのは、岸辺に打ち上げられた、マリモの無残な姿でした。

その多くが、長い年月をかけて育った、20センチ以上の大型のものばかり!

群生地のマリモの3分の1が、打ち上げられていました。   4日後。

マリモは波にもまれ、バラバラになっていました。

浅瀬には、砕けてカケラとなった、たくさんのマリモ。

一体、どうなってしまうのだろう?

実は、マリモ博士が打ち上がりを見たのは、今回が初めてではありません。

1995年。  2002年。  2007年。   これまで3回、目撃しています。

マリモ博士は、ここに、マリモがチュウルイ湾で生き続けて来た最大の秘密が
あると考えています。

“過去のデータを一覧表にしてみて、おや?と思ったのが、5年から7年周期で
起こっているという事だった”

“周期性があるという事は、そこに、恐らく、生物としての営みのサイクルが
あるのではないか? と…”

冬。  厳しい寒さが、阿寒湖を包みます。

打ち上げられたマリモのカケラに、試練が訪れます。

シベリアから、オオハクチョウが、やって来ました。

ここで羽を休め、南に向かう体力を養います。

あーっ! ハクチョウたちが、マリモを食べ始めました!

波打ち際に漂うカケラは、格好のエサです。   次なる試練は、猛烈な寒さ。

阿寒湖は、氷点下20度まで冷え込みます。 1晩で凍りつくマリモ。

やがて朽ちて行きます。 氷の下には、難を逃れたマリモのカケラがいました。

冷たい水の中で、じーーーっと春を待ちます。   4月下旬。

阿寒に、ようやく春が訪れました。  分厚い氷が解け始めます。

春風が、チュウルイ湾に吹き始めました。

雪解けで水かさが増した湾に、引き波が起こります。

マリモのカケラが、浅瀬から沖合に向けて、一斉に動き始めました。

少しずつ、少しずつ、戻って行きます。 たどり着いたのは、元いた群生地。

ここに留まり、再び、光合成を始めました。

マリモは、5年から7年かけて大きくなり、打ち上げられ、そして再生していた
のです。

釧路市マリモ研究室のマリモ博士は、言う。

“これは去年のですね… まだ、できたて…”

“角が鋭くて、できたての断片だという事は分かります”

“この阿寒湖のチュウルイ湾という所で球状マリモが生成し群生する背景には
壊れては再生するという輪廻があったという事ですね”

“輪廻だよね。生き物だから… スペクタルに近いような”

“えーこんな事が起きるのですかという事が、ずっと見てるとありますから…”

“実は、ここにいるべき理由が、ちゃんとあるという事が分かって来ると、
驚かざるを得ないですよね…”

マリモ博士と、1年にわたって見つめた、ま~るいマリモ。

1本ではか弱い藻が集まって丸くなり、1つの命のように振る舞っていました。

丸い体には、敵と戦い、仲間と共に、生き抜く力がありました。

それを育んでいたのが、母なる阿寒の大自然。

マリモの群生地では、私たちが知らなかった、神秘の営みが繰り返されて
いました。  初夏。 地元の小学生たちが、チュウルイ湾にやって来ました。

マリモ博士が講師を務める、年に1回のマリモの観察会です。

マリモ博士が、子供たちに語りかけます。

“また5年かけて、この中から、大きなマリモが生まれて来る”

“この辺り一帯が、大きなマリモで敷き詰められて、また打ち上って来る”

“だから、覚えておいてな! 高校生の時に、必ず、上がるから!”

“あぁ、そういえばあの時、小学校6年生の観察会で見たやつが、大きくなった
んだなぁと、思い出して下さい”

世界で、たった1つ残された、丸いマリモの群生地、阿寒湖。

神秘の球体は、今日も、ゆ~らゆら…。