2021年01月25日 (月) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「小さなものから大きなものまで!なにか才能はありますか?」
緑の、ま~るい、マリモ。 皆さん、何で丸いか、知っていますか?
大自然が広がる、北海道の阿寒湖。
世界で、ここにしかない、マリモの大群生地があります。
水深2メートルの浅瀬に見えて来たのは、なんと、20万個ものマリモ!
うわ~、でかい! 大きいものは、直径30センチにもなります。
えっ? マリモを真っ二つ?
実は、この細い糸状の1本1本が、マリモと呼ばれる藻(も)なのです。 (毬藻)
丸いマリモは、数え切れない藻が集まって出来た、集合体です。
これまで確認された丸いマリモの生息地は、ヨーロッパや日本を中心におよそ
40カ所。 しかし、次々と姿を消しています。
そして今年、とうとう阿寒湖が確認される最後の群生地となってしまいました。
しかも大型のものは、湖の北側、サッカーグラウンド半分ほどの浅瀬にしか
住んでいません。
なぜ、世界で、ここにだけ、丸いマリモの群生地が残っているのでしょうか?
その謎を解くため特別な許可を得て、初めて1年間の長期撮影に臨みました。
分かって来たのは、マリモを育くむ、自然の絶妙なバランスです。
湖を吹き抜ける、特徴的な風。 手つかずの森から注がれる、澄んだ水。
いくつもの自然条件が積み重なって、ま~るいマリモが育っていました。
そして、世界で初めて撮影された不思議なマリモの生態。
あれ? 回転してる! まるで、1つの生き物みたいだ!
更にマリモは、意外な方法で、命をつないでいました。
冬、氷に閉じ込められたマリモ。
なんと、雪解けとともに、生まれ変わっていました。
マリモの研究者は、言う。
“えー! こんな事が起きるのですか? という事がありますから…”
“実は、ここにいるべき理由が、ちゃんとある”
世界で、阿寒湖だけに群生する、ま~るいマリモ。
その神秘の姿を、じっくり、ご覧いただきましょう。
さて、皆さん、マリモの事、だいぶ分かって来ましたね?
(分からない方は、前のページを読んでください)
でもマリモには、他の植物はにない、大きな謎があります。
それは、なぜ、この丸い形で、生きて来たのか? という事です。
もう1度、思い出して下さい。 丸いマリモは、糸状の細い藻の集まりです。
丸い形は、表面にしか光が当たらず、中の部分で光合成ができません。
植物として、最も効率が悪い形なのです。
釧路市マリモ研究室のマリモ博士は、言う。
“私たちの常識では、葉っぱのように体積に対する表面積を増やして、外界と
接触する面積を最大にとる事が、1番有利だと言われていた”
“マリモは真反対な生き方をしているので、彼らが何のために球をつくって、
しかも群れて生活しますから、そこに、どんな秘密があるのかなと…”
何のために、丸い形でいるのか? この夏、その謎が、解き明かされました!
植物が盛んに育つこの時期、マリモが暮らす浅瀬では、生き物たちの争いが
始まります。 ん? マリモに、何かが突き刺さっています。
夏場に急成長する、ヨシ(竹のように上に長く伸びる植物)です。
更に、マリモに、何か生えて来ました。 天敵のシオグサ(海藻類)です。
表面を覆われ、このままでは光合成が、できなくなってしまいます。
その時でした! マリモを回転させる、風速7メートルの風が吹いて来ました!
マリモが大きく、スイングを始めます。 そして… 回転を始めました!
んん? よく見ると、シオグサが取れています。
マリモは、互いに体をぶつけ合って、表面のシオグサを取っていました。
細い藻が集まって出来たマリモ。丸くなる事で外敵に打ち勝っていたのです。
でも、まだ疑問が残ります。
重なり合っていると、下の方は光が当たらないのに、大丈夫?
ちょっと、このマリモに注目!
マリモが、波の力を利用して、自由自在に動き回っていました。
こっちのマリモも… あっちのマリモも… 動き回っている。
釧路市マリモ研究室のマリモ博士は、言う。
“結構、大きく動いているね… やっぱり、入れ替わっているんだね、上下ね”
マリモが動いた後に顔を出すのは、下に埋もれていたマリモです。
上のマリモがいなくなる事で、光を浴びる事が出来るようになりました。
マリモは群生する事で、他の水草にスペースを奪われる事を、防いでいます。
そして、みんなで場所と光を分かち合い、生きていました。
“球体をつくるという事にも意味があるけれど、球化して波の力を借りて、
集団が常時、動く事に、すごく大きな意味がある”
“この浅瀬という非常に過酷な競争社会で、彼らは生きる場所を確保し続けて
来たという事なのだと思います”
緑の、ま~るい、マリモ。 皆さん、何で丸いか、知っていますか?
大自然が広がる、北海道の阿寒湖。
世界で、ここにしかない、マリモの大群生地があります。
水深2メートルの浅瀬に見えて来たのは、なんと、20万個ものマリモ!
うわ~、でかい! 大きいものは、直径30センチにもなります。
えっ? マリモを真っ二つ?
実は、この細い糸状の1本1本が、マリモと呼ばれる藻(も)なのです。 (毬藻)
丸いマリモは、数え切れない藻が集まって出来た、集合体です。
これまで確認された丸いマリモの生息地は、ヨーロッパや日本を中心におよそ
40カ所。 しかし、次々と姿を消しています。
そして今年、とうとう阿寒湖が確認される最後の群生地となってしまいました。
しかも大型のものは、湖の北側、サッカーグラウンド半分ほどの浅瀬にしか
住んでいません。
なぜ、世界で、ここにだけ、丸いマリモの群生地が残っているのでしょうか?
その謎を解くため特別な許可を得て、初めて1年間の長期撮影に臨みました。
分かって来たのは、マリモを育くむ、自然の絶妙なバランスです。
湖を吹き抜ける、特徴的な風。 手つかずの森から注がれる、澄んだ水。
いくつもの自然条件が積み重なって、ま~るいマリモが育っていました。
そして、世界で初めて撮影された不思議なマリモの生態。
あれ? 回転してる! まるで、1つの生き物みたいだ!
更にマリモは、意外な方法で、命をつないでいました。
冬、氷に閉じ込められたマリモ。
なんと、雪解けとともに、生まれ変わっていました。
マリモの研究者は、言う。
“えー! こんな事が起きるのですか? という事がありますから…”
“実は、ここにいるべき理由が、ちゃんとある”
世界で、阿寒湖だけに群生する、ま~るいマリモ。
その神秘の姿を、じっくり、ご覧いただきましょう。
さて、皆さん、マリモの事、だいぶ分かって来ましたね?
(分からない方は、前のページを読んでください)
でもマリモには、他の植物はにない、大きな謎があります。
それは、なぜ、この丸い形で、生きて来たのか? という事です。
もう1度、思い出して下さい。 丸いマリモは、糸状の細い藻の集まりです。
丸い形は、表面にしか光が当たらず、中の部分で光合成ができません。
植物として、最も効率が悪い形なのです。
釧路市マリモ研究室のマリモ博士は、言う。
“私たちの常識では、葉っぱのように体積に対する表面積を増やして、外界と
接触する面積を最大にとる事が、1番有利だと言われていた”
“マリモは真反対な生き方をしているので、彼らが何のために球をつくって、
しかも群れて生活しますから、そこに、どんな秘密があるのかなと…”
何のために、丸い形でいるのか? この夏、その謎が、解き明かされました!
植物が盛んに育つこの時期、マリモが暮らす浅瀬では、生き物たちの争いが
始まります。 ん? マリモに、何かが突き刺さっています。
夏場に急成長する、ヨシ(竹のように上に長く伸びる植物)です。
更に、マリモに、何か生えて来ました。 天敵のシオグサ(海藻類)です。
表面を覆われ、このままでは光合成が、できなくなってしまいます。
その時でした! マリモを回転させる、風速7メートルの風が吹いて来ました!
マリモが大きく、スイングを始めます。 そして… 回転を始めました!
んん? よく見ると、シオグサが取れています。
マリモは、互いに体をぶつけ合って、表面のシオグサを取っていました。
細い藻が集まって出来たマリモ。丸くなる事で外敵に打ち勝っていたのです。
でも、まだ疑問が残ります。
重なり合っていると、下の方は光が当たらないのに、大丈夫?
ちょっと、このマリモに注目!
マリモが、波の力を利用して、自由自在に動き回っていました。
こっちのマリモも… あっちのマリモも… 動き回っている。
釧路市マリモ研究室のマリモ博士は、言う。
“結構、大きく動いているね… やっぱり、入れ替わっているんだね、上下ね”
マリモが動いた後に顔を出すのは、下に埋もれていたマリモです。
上のマリモがいなくなる事で、光を浴びる事が出来るようになりました。
マリモは群生する事で、他の水草にスペースを奪われる事を、防いでいます。
そして、みんなで場所と光を分かち合い、生きていました。
“球体をつくるという事にも意味があるけれど、球化して波の力を借りて、
集団が常時、動く事に、すごく大きな意味がある”
“この浅瀬という非常に過酷な競争社会で、彼らは生きる場所を確保し続けて
来たという事なのだと思います”
| ホーム |