2020年12月11日 (金) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ 「金縛りにあったことある?」
島に住む考古学者は、言う。 “モアイを倒す事は、相手の1番、大切にして
いるもの、つまりマナを奪うという意味がありました”
“相手と祖先とのつながりを断ち切り、彼らを守るものを、根こそぎ奪おうとした
のです”
しかし、本当の悲劇が起こるのは、これからです!
イースター島との謎 その⑲ 木彫り像が語る島の惨劇!
浮き出た、あばら骨。 苦痛に、ゆがむ表情。
島の博物館に保管されている、木彫り像。
飢えた人を表しているとも、言われています。
戦争の時代が続く中、食用のニワトリやネズミも奪われ、食べ尽くされました。
飢えの限界を迎えた人々は、恐るべき行動に出始めます。
その現場と伝えられるのが、島の西側の小さな洞窟。
古くから、アナカイタンガタ と、呼ばれています。
アナは洞窟。 カイは食べる。 そして… タンガタは人間。
この伝承の裏付けとされる、発掘された人骨です。
これは、腕の一部。 よく見ると、刃物のあとがあります。
人が切り刻んだ痕跡です。
考古学者は、言う。 “17世紀のこの島は、飢餓の極限状態でした”
“彼らは、それほど追い詰められていました”
“伝承によると、弱者・子供や女性が犠牲になりました”
“飢えと絶望の時代です”
17世紀初めに起きた、森林崩壊から、僅か100年。
最盛期に2万人を超えた人口は、3000人にまで減ったのです。
イースター島とモアイの謎 その⑳ 最後のモアイに託された希望!
ラパ・ヌイの文明滅亡。 それは、部族同士が憎しみ合い、お互いのモアイを
壊し合い、自滅への道を止められなかったため。
長年、そう考えられて来ました。 ところが… イギリス・ロンドン。
イースター島から1万4000キロの意外な街で近年、戦争による自滅説を覆す
新説が現れました! 大英博物館。
ここには、19世紀に島から持ち出された、貴重なモアイがあります。
最後まで倒される事なく、無傷のまま崇拝され続けた、唯一のモアイです。
その秘密は、背中の刺青(いれずみ)にあります。
複雑で美しい彫刻が、ほとんど摩耗せずに、そのまま残っています。
この背中を中心に、モアイを、3次元カメラで撮影。
コンピューターで分析すると、その図柄の正体が見えて来ました。
くちばしと、長い首を持つ生き物。 鳥のように見えます。
鳥は、豊穣や再生の象徴です。
しかし、この鳥には、人間のような手足も付いています。
一体、何者なのでしょうか? 考古学者は、言う。
“背中に2つ描かれているのは、鳥人というモチーフで、新しい信仰の対象と
なったものです。ラパ・ヌイは、鳥人信仰という新たな宗教を生み出しました”
“このモアイは、最後まで倒されず、崇拝され続けていました”
“つまり、それまでのモアイ信仰から、新しい鳥人の信仰に移り変わる”
“まさに、その時期に作られたのでしょう”
モアイに代わり鳥人をあがめる新しい信仰とは、どのようなものだったのか?
イースター島では、各地に、鳥人のモチーフが残っている事から、ラパ・ヌイが
深く崇拝していた事が分かります。
この鳥人信仰は、戦争に代わるものを生み出します。
島の南西部の岩場で、部族同士が競う、命懸けの儀式です。
“あの岩場です。 あそこには、渡り鳥が、卵を産みにやって来ます”
“年に1度、あの岩場に向かって、レースが行なわれました”
“このレースで勝った人の部族の首長が、鳥人・神様の化身として、あがめ
られたのです”
毎年8月。 島の南西部の外れ。
崖の上に集まった、各部族を代表する若者たち、数十人。
一斉に、海に向かって駆け出します!
高さ、280メートルの断崖を、すさまじい速さで下り…。
泳いで目指すのは、1.5キロ先の岩場、モツヌイ。
激しい潮の流れ。 命を落とす若者も多かったと、伝えられます。
モツヌイに上陸した若者たちは、その年、最初の渡り鳥の卵を探します!
やがて、最初の卵を手に入れた若者は、再び、スタート地点へ!
類まれな体力と運を併せ持つ、選ばれし若者から、部族の首長は、卵を受け
取ります。 すると、その首長こそが神の化身、鳥人として、あがめられます。
鳥人とその部族は、翌年の儀式まで、島じゅうから貢ぎ物を受けるのが決まり
です。
こうして、新たに、全部族共通の神を作り出す事で、滅亡につながる争いを
避けようとしたのです。
プライヤ・アンチャ大学の考古学者は、言う。
“かつては部族それぞれが、それぞれの首長や祖先を崇拝し、争いの時代が
続きました”
“ところがその後、島全体の長(おさ)を決める仕組みを編み出して、部族間の
争いを超越したのです。文明崩壊の寸前に適応し、社会を再構築したのです”
島に住む考古学者は、言う。 “モアイを倒す事は、相手の1番、大切にして
いるもの、つまりマナを奪うという意味がありました”
“相手と祖先とのつながりを断ち切り、彼らを守るものを、根こそぎ奪おうとした
のです”
しかし、本当の悲劇が起こるのは、これからです!
イースター島との謎 その⑲ 木彫り像が語る島の惨劇!
浮き出た、あばら骨。 苦痛に、ゆがむ表情。
島の博物館に保管されている、木彫り像。
飢えた人を表しているとも、言われています。
戦争の時代が続く中、食用のニワトリやネズミも奪われ、食べ尽くされました。
飢えの限界を迎えた人々は、恐るべき行動に出始めます。
その現場と伝えられるのが、島の西側の小さな洞窟。
古くから、アナカイタンガタ と、呼ばれています。
アナは洞窟。 カイは食べる。 そして… タンガタは人間。
この伝承の裏付けとされる、発掘された人骨です。
これは、腕の一部。 よく見ると、刃物のあとがあります。
人が切り刻んだ痕跡です。
考古学者は、言う。 “17世紀のこの島は、飢餓の極限状態でした”
“彼らは、それほど追い詰められていました”
“伝承によると、弱者・子供や女性が犠牲になりました”
“飢えと絶望の時代です”
17世紀初めに起きた、森林崩壊から、僅か100年。
最盛期に2万人を超えた人口は、3000人にまで減ったのです。
イースター島とモアイの謎 その⑳ 最後のモアイに託された希望!
ラパ・ヌイの文明滅亡。 それは、部族同士が憎しみ合い、お互いのモアイを
壊し合い、自滅への道を止められなかったため。
長年、そう考えられて来ました。 ところが… イギリス・ロンドン。
イースター島から1万4000キロの意外な街で近年、戦争による自滅説を覆す
新説が現れました! 大英博物館。
ここには、19世紀に島から持ち出された、貴重なモアイがあります。
最後まで倒される事なく、無傷のまま崇拝され続けた、唯一のモアイです。
その秘密は、背中の刺青(いれずみ)にあります。
複雑で美しい彫刻が、ほとんど摩耗せずに、そのまま残っています。
この背中を中心に、モアイを、3次元カメラで撮影。
コンピューターで分析すると、その図柄の正体が見えて来ました。
くちばしと、長い首を持つ生き物。 鳥のように見えます。
鳥は、豊穣や再生の象徴です。
しかし、この鳥には、人間のような手足も付いています。
一体、何者なのでしょうか? 考古学者は、言う。
“背中に2つ描かれているのは、鳥人というモチーフで、新しい信仰の対象と
なったものです。ラパ・ヌイは、鳥人信仰という新たな宗教を生み出しました”
“このモアイは、最後まで倒されず、崇拝され続けていました”
“つまり、それまでのモアイ信仰から、新しい鳥人の信仰に移り変わる”
“まさに、その時期に作られたのでしょう”
モアイに代わり鳥人をあがめる新しい信仰とは、どのようなものだったのか?
イースター島では、各地に、鳥人のモチーフが残っている事から、ラパ・ヌイが
深く崇拝していた事が分かります。
この鳥人信仰は、戦争に代わるものを生み出します。
島の南西部の岩場で、部族同士が競う、命懸けの儀式です。
“あの岩場です。 あそこには、渡り鳥が、卵を産みにやって来ます”
“年に1度、あの岩場に向かって、レースが行なわれました”
“このレースで勝った人の部族の首長が、鳥人・神様の化身として、あがめ
られたのです”
毎年8月。 島の南西部の外れ。
崖の上に集まった、各部族を代表する若者たち、数十人。
一斉に、海に向かって駆け出します!
高さ、280メートルの断崖を、すさまじい速さで下り…。
泳いで目指すのは、1.5キロ先の岩場、モツヌイ。
激しい潮の流れ。 命を落とす若者も多かったと、伝えられます。
モツヌイに上陸した若者たちは、その年、最初の渡り鳥の卵を探します!
やがて、最初の卵を手に入れた若者は、再び、スタート地点へ!
類まれな体力と運を併せ持つ、選ばれし若者から、部族の首長は、卵を受け
取ります。 すると、その首長こそが神の化身、鳥人として、あがめられます。
鳥人とその部族は、翌年の儀式まで、島じゅうから貢ぎ物を受けるのが決まり
です。
こうして、新たに、全部族共通の神を作り出す事で、滅亡につながる争いを
避けようとしたのです。
プライヤ・アンチャ大学の考古学者は、言う。
“かつては部族それぞれが、それぞれの首長や祖先を崇拝し、争いの時代が
続きました”
“ところがその後、島全体の長(おさ)を決める仕組みを編み出して、部族間の
争いを超越したのです。文明崩壊の寸前に適応し、社会を再構築したのです”
| ホーム |