2020年12月08日 (火) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ 「金縛りにあったことある?」
イースター島博物館の考古学者は、言う
“こうした目をはめ込むと、モアイに命が宿りました”
“するとモアイ。 すなわち祖先とコミュニケーションがとれるようになるのです”
黒目の部分は、赤い火山岩… 岩滓 (がんさい) 。
白目の部分のサンゴは、丁寧に磨かれたのか、ピカピカです。
ラパ・ヌイたちが、モアイの目を、どれほど大事にしたかが、うかがえます。
目をはめ込み、土台 アフ の上に設置された、モアイ。
その視線の先に、必ず、部族の村があります。
村人は、常に、モアイの目から出る、マナを浴びようとしました。
モアイは、先祖代々の首長をしのぶとともに、生命の力、マナを部族の暮らし
全てに及ぼし、子々孫々まで幸せに導く存在だったのです。
島を訪れる観光客にとって、1番、人気の高いお土産は、やはり、モアイの
ミニチュア! こちらでは、お土産用のモアイを、島の石で作っています。
石工の男性は、鉄製の斧を使って、器用にモアイを削り出します。
1体、作るのに、僅か1時間! 1日で、6体ほど作るそうです。
“売れるかどうか、決め手になるのは、石の色だね!”
“お客さんは、本物のモアイに似た色のものを欲しがるから…”
実は、本物のモアイで使っている石は、今では採掘禁止になっています。
特別な石で、島で採れる場所は、ただ1カ所しか、ないそうです。
その貴重な石が採れる場所とは、島の東側にある火山ラノララクの斜面です。
麓の草原では、黒く細長い塊が、たくさん、無造作に転がっています。
これらは全て、作りかけのモアイ! まるで巨人たちのピクニックです!
山の中腹には、岩肌に人物像を彫ったものの、まだ切り出していないモアイも
数多くあります。
ここラノララクには、イースター島で、なぜ、1000体ものモアイの大量生産が
可能だったのか? その秘密が隠されていました。
イースター島とモアイの謎 その⑬なぜ巨大なモアイを大量生産できたのか?
モアイ大量生産の秘密。 それは、このラノララクの石の特殊な性質に理由が
あります。
地元の歴史家は、言う。 “これも、作りかけのモアイです”
“モアイは、ほぼ全てが、ここラノララクで作られました”
“ここの石は、巨大な石像を作るのに、適しているのです”
ラノララクの岩は、降り積もった火山灰が固まった、凝灰岩でできています。
いわば、灰の塊。 従って、軟らかく、切ったり削ったりしやすい性質です。
ラパ・ヌイたちは、鉄の道具を持っていませんでしたが、島の西部で採れる
黒曜石や玄武岩等、凝灰岩より硬い石器を使ってモアイを削り出したのです。
モアイを作るには、まず、岩肌に下絵を彫り、そして、手前から、くり抜くように
立体的に削り、奥へと掘り進んで行きます。
最後に、岩肌とつながった背中を切り離し、移動させれば、出来上がりです!
“削りやすいといっても、モアイは巨大です”
“特に大きいものは、1年半くらい掛かったでしょう”
さまざまな性質の石を使い分けながら、地道な作業を続ける事が、モアイの
大量生産を支えていたのです。
イースター島とモアイの謎 その⑭ モアイを、どうやって運んだのか?
ラノララクで作られ、それぞれの集落へと運ばれたモアイ。
大きなものでは、重さ50トンにも及びます。
最も遠くにあるモアイは、ラノララクから、実に、15キロも離れています。
車輪もクレーンもない時代。一体どうやって、この巨像を運んだのでしょうか?
1956年、ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールは、この謎を解き明か
そうと実験に挑みました。 モアイを木製のソリにのせ、引っ張る方法です。
ところが、180人もの人手をかけて、数十メートル動かすのが、やっと!
とても何キロも先まで運べません。
そこで、コロを使って動かす方法も提唱されましたが、今度は、コロを移動
させるのに大勢の人が必要ですし、大量の木材も必要になるため、決め手に
欠きました。
(コロ → モアイの下に丸太をたくさん並べ、モアイを滑らせて運ぶ方法)
ところが、島にはモアイの運搬について、信じ難い伝承が残っています。
それは、まさに、超能力のような方法だと、島の伝承に詳しい人は語ります。
“ラパ・ヌイの伝承では、モアイはマナの力を得て自分で歩いたと伝えられて
いるのです”
マナの力で… モアイが自分で歩いた?
この突拍子もない伝承を真剣に検証した研究者が、アメリカ合衆国にいます。
アリゾナ大学イースター島研究の権威の教授です。
“私たちは、イースター島のモアイ、900体以上を調査しつくしました”
“すると、特に倒れているモアイには、ある共通する特性がある事に気付いた
のです”
ヒントを得たのは、ラノララクから運び出す途中で放置された、モアイです。
その寝ころび方に、興味深い共通点を見つけたのです。
これは、うつ伏せで倒れていた、モアイ。
その頭は、必ず、ラノララクと反対方向を向いています。
イースター島博物館の考古学者は、言う
“こうした目をはめ込むと、モアイに命が宿りました”
“するとモアイ。 すなわち祖先とコミュニケーションがとれるようになるのです”
黒目の部分は、赤い火山岩… 岩滓 (がんさい) 。
白目の部分のサンゴは、丁寧に磨かれたのか、ピカピカです。
ラパ・ヌイたちが、モアイの目を、どれほど大事にしたかが、うかがえます。
目をはめ込み、土台 アフ の上に設置された、モアイ。
その視線の先に、必ず、部族の村があります。
村人は、常に、モアイの目から出る、マナを浴びようとしました。
モアイは、先祖代々の首長をしのぶとともに、生命の力、マナを部族の暮らし
全てに及ぼし、子々孫々まで幸せに導く存在だったのです。
島を訪れる観光客にとって、1番、人気の高いお土産は、やはり、モアイの
ミニチュア! こちらでは、お土産用のモアイを、島の石で作っています。
石工の男性は、鉄製の斧を使って、器用にモアイを削り出します。
1体、作るのに、僅か1時間! 1日で、6体ほど作るそうです。
“売れるかどうか、決め手になるのは、石の色だね!”
“お客さんは、本物のモアイに似た色のものを欲しがるから…”
実は、本物のモアイで使っている石は、今では採掘禁止になっています。
特別な石で、島で採れる場所は、ただ1カ所しか、ないそうです。
その貴重な石が採れる場所とは、島の東側にある火山ラノララクの斜面です。
麓の草原では、黒く細長い塊が、たくさん、無造作に転がっています。
これらは全て、作りかけのモアイ! まるで巨人たちのピクニックです!
山の中腹には、岩肌に人物像を彫ったものの、まだ切り出していないモアイも
数多くあります。
ここラノララクには、イースター島で、なぜ、1000体ものモアイの大量生産が
可能だったのか? その秘密が隠されていました。
イースター島とモアイの謎 その⑬なぜ巨大なモアイを大量生産できたのか?
モアイ大量生産の秘密。 それは、このラノララクの石の特殊な性質に理由が
あります。
地元の歴史家は、言う。 “これも、作りかけのモアイです”
“モアイは、ほぼ全てが、ここラノララクで作られました”
“ここの石は、巨大な石像を作るのに、適しているのです”
ラノララクの岩は、降り積もった火山灰が固まった、凝灰岩でできています。
いわば、灰の塊。 従って、軟らかく、切ったり削ったりしやすい性質です。
ラパ・ヌイたちは、鉄の道具を持っていませんでしたが、島の西部で採れる
黒曜石や玄武岩等、凝灰岩より硬い石器を使ってモアイを削り出したのです。
モアイを作るには、まず、岩肌に下絵を彫り、そして、手前から、くり抜くように
立体的に削り、奥へと掘り進んで行きます。
最後に、岩肌とつながった背中を切り離し、移動させれば、出来上がりです!
“削りやすいといっても、モアイは巨大です”
“特に大きいものは、1年半くらい掛かったでしょう”
さまざまな性質の石を使い分けながら、地道な作業を続ける事が、モアイの
大量生産を支えていたのです。
イースター島とモアイの謎 その⑭ モアイを、どうやって運んだのか?
ラノララクで作られ、それぞれの集落へと運ばれたモアイ。
大きなものでは、重さ50トンにも及びます。
最も遠くにあるモアイは、ラノララクから、実に、15キロも離れています。
車輪もクレーンもない時代。一体どうやって、この巨像を運んだのでしょうか?
1956年、ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールは、この謎を解き明か
そうと実験に挑みました。 モアイを木製のソリにのせ、引っ張る方法です。
ところが、180人もの人手をかけて、数十メートル動かすのが、やっと!
とても何キロも先まで運べません。
そこで、コロを使って動かす方法も提唱されましたが、今度は、コロを移動
させるのに大勢の人が必要ですし、大量の木材も必要になるため、決め手に
欠きました。
(コロ → モアイの下に丸太をたくさん並べ、モアイを滑らせて運ぶ方法)
ところが、島にはモアイの運搬について、信じ難い伝承が残っています。
それは、まさに、超能力のような方法だと、島の伝承に詳しい人は語ります。
“ラパ・ヌイの伝承では、モアイはマナの力を得て自分で歩いたと伝えられて
いるのです”
マナの力で… モアイが自分で歩いた?
この突拍子もない伝承を真剣に検証した研究者が、アメリカ合衆国にいます。
アリゾナ大学イースター島研究の権威の教授です。
“私たちは、イースター島のモアイ、900体以上を調査しつくしました”
“すると、特に倒れているモアイには、ある共通する特性がある事に気付いた
のです”
ヒントを得たのは、ラノララクから運び出す途中で放置された、モアイです。
その寝ころび方に、興味深い共通点を見つけたのです。
これは、うつ伏せで倒れていた、モアイ。
その頭は、必ず、ラノララクと反対方向を向いています。
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