fc2ブログ

平和な田舎暮らしに美容・健康など自由気ままに綴っています!
新大陸を発見したコロンブスは貿易風を利用して海を渡った?
2020年11月25日 (水) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ 「金縛りにあったことある?」
月の光が、湿った空気に反射して出来る、夜の虹!

それは、島の人たちにとっても、神秘に満ちた現象です。

‘こっちを満月が照らし、もう一方には雨、私は、その間にいたんだ’

‘ナイトレインボーは、雨の恵みによって、もたらされます’

‘奇跡的な素晴らしい出来事の兆候です’

‘ナイトレインボーは、大いなる祝福なのです’

ナイトレインボー発生の仕組みは、昼に見る虹と同じ。

日光に代わって、月光が雨粒を通過し、7色の光となるのです。

ただし… 月の光は、太陽に比べると、45万分の1。

そのため、ナイトレインボーは、満月の前後にしか現れません。

しかも、月に雲がかかれば、一巻の終わり!

十分な光量がある、満月の夜の、雨と晴れの境目にしか現れない、貴重な
風景なのです!  ナイトレインボーの撮影日。

ガイドの男性が、この日の月は、特別なものだと教えてくれました。

“今日は、1年うちで、月と地球が1番近い夜です”

“なので、月が普通より14%大きい。 そして、普通より33%明るい”

1年で、満月が最も輝く、絶好の日!

でも、雨をもたらす風の様子は、どうでしょう?

番組ディレクターは、言う。

‘典型的な貿易風の風が、観測されてますね。 結構、強くなって来ましたね’

カウアイ島には強い貿易風が吹きつけ、雨雲が、次々にやって来ていました。

雨の中で光り輝く月を求め、島中を回ります。

“月が海面に当たって、キレイですよ”

これで、雨が降っていれば、チャンス到来なのですが…。

既に、雨雲が消え去った後でした。   “さっきのは、いい雨だったよなぁ…”

引き続き、雨が降っている場所を探します。

“降ってるかな… ちょっと降り出したように見える…”

今度は、満月が雲に隠れてしまいました。

これでは、ナイトレインボーに出会う事はできません。 そして、明け方近く。

“月は出ているよね”   ‘もう、バッチリ出てます’

“あっ! 何か、丸く見えている感じがする”   ‘あっ!出てる!出てる!’

これが、カウアイ島の大地にかかる、ナイトレインボーです。
(映像はNHKのグレートネイチャーを4Kでどうぞ!)

貿易風が、満月の光と出合い、夜の虹を出現させました。

交響曲第6番、田園の第4楽章、雷雨・嵐。

この音楽は、L.V.ベートーベン(1770-1827) 。

嵐が忍び寄り、去って行く様子を表現しているのです。

ベートーベンのように人間は風を芸術によって表現したり生活に生かしたりと
古くから風と共に生きて来たのです。

カナリア諸島のお話しで、貿易風を紹介してくれた気象学者の男性に、風と
人類の歴史について聞いてみましょう。

人間は長い歴史の中で、風と、どのように関わって来たのでしょうか?

“地中海世界、ギリシャ文明では、風は、神として描かれています”

“ギリシャ神話には、アイオロスという風神が出て来ます”

“この風神が、オデュッセウスに、航海の手助けをする風の袋を渡すという
物語が残されています”

日本にも、風神がいますよね!

しかも、同じように、確か、風が入った袋を持っている。

雷神と一対で、風雨がもたらす、恵みの神といわれています。

“それは興味深いですね。 そして、いよいよ風は、15世紀に始まった大航海
時代に、重要な役割を果たします”

“大西洋を渡って、新大陸を発見したクリストファー・コロンブス”

“実は、その航路は、貿易風の流れと一致しているのですね!”

あっ、貿易風を利用して、海を渡ったのですか?

“その通り。 更に、インド洋に目を移すと、季節によって向きを変える季節風
モンスーンがあります”

“そこでは2000年も前に、この風を利用してインドからコショウなどの香辛料を
中東やローマなどに運ぶ貿易が始まったのです”

“そして、季節風を使った貿易は、今も続いているのです”

風って、人と人、世界の文明をつなぐ原動力でもあったのですね!

地球を巡る風といえば、もう1つ、あるのですが、分かりますか?

あっ、聞いた事ありますよ! 偏西風ですか?   そう!

西から東に吹く風、これが偏西風。

さっき貿易風は、熱帯で上昇した風が、30度付近で降りて来ると言っていま
したよね。

実はその風の一部は、更に高緯度へ流れて、地球の自転の影響で風向きを
真東に変えるのです。 それが偏西風。

貿易風の北、地球を一周している風なのです。

あっ、地球を一周しているのですか? それは知らなかったです。

更に偏西風には、もう1つ、特徴があります。

さあ、まずは、地上を吹く風を見てみましょう。 こちらは、高度1500メートル。

更に、3000メートル。 上空へ行くにしたがって、強くなっています。

そして、これが、およそ1万メートル。 すごい勢いで吹いています。

1万メートル付近の風は、ジェット気流と呼ばれています。

時速、およそ300キロ。 なんと、新幹線並みの速さで吹いている。