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貿易風が生む神秘の現象を見る事ができる場所とは?
2020年11月24日 (火) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ 「金縛りにあったことある?」
これまで海から吹く風が引き起こす現象を見て来たわけですが、今度は地球
規模で吹く風の現象を見ていきましょう!  まずは、貿易風。

赤道の南北で、地球を一巡りして吹いている風なのです。

赤道の南北で、太い風の帯が流れているのが見えますね。

この貿易風の中でも、まず初めに注目するのは、アフリカ大陸の北西沖、
大小7つの島が浮かぶ、スペイン領のカナリア諸島。

島に吹きつけているのが、貿易風ですか?  その通り。

カナリア諸島では、貿易風が生む、神秘の現象を見る事ができるのです。

そして、もう1カ所が、こちら。 ハワイのカウアイ島。

ここでは貿易風は、さまざまな虹をつくり出している。

しかも、夜空に浮かぶ虹まで見られるのです!

え? 夜空の虹? 見てみたいです!

貿易風を求めて向かったのは、スペイン本土から南に1000キロ。

大西洋に浮かぶ、カナリア諸島。 その中の1つ、フエルテベントゥーラ島です。

日本の小笠原諸島と、ほぼ同じ、北緯28度に位置する、南洋の島。

2月。 寒いヨーロッパの国々からやって来た観光客で、にぎわいます。

お目当ては、温暖な気候と、白浜のビーチ。 でも、かなり風が強そう。

実は、島の名前のフエルテベントゥーラとは、スペイン語で、強い風を意味する
言葉。 その名の通り、風を利用したスポーツが盛んなようです。

吹き寄せる風の強さを、体感できる場所がありました。

案内役は、気象学者の男性です。 小さな丘の尾根を進んで行くと…。

“貿易風だ! 風速25m/s!”     これが、地球を巡る風、貿易風。

貿易風は、1年中、北東方向から、海を渡って吹きつけて来る冷たい風。

それは、このようにして生まれます。

赤道の付近の強い日ざしを受けて暖められた空気は上昇気流となり、上空で
南と北に分かれ、高緯度方向へと流れて行きます。

ところが、緯度が高くなると冷やされて、30度付近で下降。

今度は、海面をはうように、再び、低緯度方向へ。

地球の自転の影響を受け、北半球では、北東の風となって、赤道付近へと
向かうのです。

北緯28度のカナリア諸島は、貿易風の源流に近い島なのですね。

遮るものがない、洋上の島に吹きすさぶ、強い風。 大木も、ご覧の通り。

風で、90度に曲げられています。 (映像はNHKのグレートネイチャーで!)

実は、この貿易風、ある絶景へと、姿を変えるというのです。

その舞台は、ラ・パルマ島。 協力してくれるのは、写真家の男性です。

“ちょっと写真を探してみようか…”  男性の、とっておきの1枚。

それは、風の姿を捉えた写真です。  “これは、貿易風が生んだ、風の滝”

実は、この風の滝、貿易風が、何日も吹き続けないと現れない、珍しい絶景
なのです。 ポッコリと、大きく口を開けた地形が特徴のラ・パルマ島。

貿易風は、画面の上、北東方向から吹いて来ます。

風の滝が見られるのは、屏風のようにそびえ立つ、尾根の辺り。

標高1500メートル付近の高さです。

海を渡って来た貿易風は山の斜面に吹き上がり尾根の辺りで雲を作ります。

その雲は、上空の高気圧に押さえつけられ、貿易風の雲は滞留。

雲海となります。

その後も、何日にもわたり貿易風が吹き続けると、雲は押し出されるように
尾根を越え、風の滝となって、斜面を一気に流れ下るのです。

風の滝が出ていると知らせが届いたのは、それから2週間後の朝でした。

天気は、晴れ! 強い北東の風が吹き、海から雲が集まって来ています。

写真家の男性。 とっておきの撮影ポイントに向かいます。

まず、案内してくれたのは、標高1000メートル。

あの尾根を見上げるポイントです。 太陽の光を浴びて、ひときわ白く輝く雲。

水平の稜線(りょうせん)を越えて、流れ下ります。 まるで、生き物のよう。

まさに、風の滝。 カメラが捉えた、貿易風の姿です。

尾根を見下ろす、標高1800メートル。     “すごい場所だろう”

滝の幅は、なんと5000メートル! (映像はNHKのグレートネイチャーで!)

“この島で暮らしているなんて、とても幸せ。カナリア諸島には大自然がある”

大西洋の海原を吹き渡る貿易風がつくり出した、荘厳なる絶景です。

太陽の熱と、地球の自転により生まれる風、貿易風。

カナリア諸島から、北緯22度に位置する、ハワイへ。

ここに吹き込む貿易風は、7色の絶景へと姿を変えるのです。

日本から飛行機を乗り継いで、8時間。

やって来たのは、ハワイ諸島の中で最も北にある島、カウアイ島。

ここは、貿易風が形づくる、虹の島なのです。

ここは、世界で最も多く雨が降る場所。 雨の日は、1年で350日!

貿易風が運んで来る海からの水分がスクリーンとなり、カウアイ島の空に虹を
浮かび上がらせるのです。 この日、出会った虹は、特別なもの。

2重にかかる虹、ダブルレインボーです!

島の至る所に現れる虹、まさに虹の島!

上空では遮るものがないため、時に円い虹、サークルレインボーが現れます。

実は虹の島カウアイ島には、更に珍しい絶景が…。

満月の夜に姿を現す、ナイトレインボー!