2020年11月22日 (日) | 編集 |
FC2トラックバックテーマ 「金縛りにあったことある?」
これが、竜巻の同時多発。
次々と竜巻が発生するため、被害は広範囲に及びます。
一説には、地球温暖化の影響で引き起こされるという、竜巻の同時多発。
その研究は、まだ始まったばかり。
出会うのは、極めて難しい現象とされています。
そこで、竜巻の同時多発を熟知した、助っ人の力を借りる事にしました。
竜巻を撮影する事20年、嵐を追う男。
ストームチェイサーと呼ばれ命懸けの映像は多くの人を魅了しているのです。
この迫力の映像も、嵐を追う男によるもの。
その彼でさえも、同時に起こる竜巻には、滅多に出会えないといいます。
“同時多発の竜巻は、滅多に見られない”
“20年のストームチェイス人生で、数回しか出会っていない”
5月の終わり。 竜巻の同時多発が起きそうな気象条件が整いました。
“今日は、寒暖差の大きい風がぶつかり、今シーズンで最も水蒸気が多い”
“複数の竜巻が現れるかも知れない”
この日の、アメリカを流れる風の動きです。
トルネードアレーで南のメキシコ湾から来る暖かい風が、北からの冷たい風に
ぶつかっています。 近くには、大きな積乱雲らしきものが…。
竜巻同時多発の追跡が始まりました。 走ること2時間。
ひときわ成長した、スーパーセルに遭遇しました。 幅は、なんと30キロ!
巨大なスーパーセルです。 嵐を追う男が、雲の様子の変化に気付きました。
“今すぐ東に向かうぞ!” この時の雲を捉えた衛星画像。
スーパーセルの幅は、40キロへ。 短時間で、10キロも巨大化しています。
嵐を追う男は、長年の勘から、この南東側に竜巻が起こると感じていました。
“竜巻警報が出たぞ! 我々は、竜巻警報の、ど真ん中にいる!”
その時でした。 “出るぞ!” ‘2つ見える?’ “あぁ、あれもつながるぞ!”
2カ所から、土ぼこりが上がっています。
スーパーセルから、風の渦が降りてきているようです。
“おぉ! でかいぞ! ダブルだ! 1つはあそこにあって、2つ出ている!”
“急速に回転している! 竜巻だ! 2つだ!”
同時に現れた、2つの竜巻。 荒れ狂う、風の姿です。
‘巻き上がっているようです… かなり近付いています…’
なんと、右側の竜巻の内部には、更に細長い渦が…。
2重構造の珍しい竜巻です。
この日、2つの風に引き起こされた竜巻は、15を数えました。
北米トルネードアレーから、南米ベネズエラに目を移すと…。
海からの風が、内陸の湖へ入って行く様子が、捉えられています。
この風が、大地と出合うと、驚くべき姿に変貌するのです。
ベネズエラ北西にあるマラカイボ湖。 周囲はアンデス山脈に囲まれています。
広さは、琵琶湖の、なんと20倍! 南米最大の湖です。
湖の玄関口、マラカイボは、ベネズエラ第2の都市。
スペイン統治時代からコーヒーや砂糖の積み出し港として発展して来ました。
この地域で、風が生み出す自然現象。 それは、雷。
マラカイボ湖一帯は、年間200日以上、雷が発生する、世界一の雷多発地帯
なのです。
町の人たちは、言う。 ‘マラカイボ湖の雷は、独特なのです’
‘その現象は、今、国際的にも注目されているのですよ!’
‘とても不思議な稲妻なんだよ!’
‘地面から、天に向かって伸びて行くんだよ! 本当にスゴイもんだよ!’
どうやら、不思議な雷が発生するようですね。
その場所は、町から400キロ。 湖の南端。
車窓には、マラカイボ湖を囲む、アンデス山脈が見えて来ました。
案内してくれるのは、湖畔でロッジを営む男性です。
“今日の空のコンディションは、いいよ! 昨夜も、良い雷が出たよ!”
男性が、2種類の雷が見られる場所に、案内してくれました。
“最初は、あちらの湿原側で始まります。 夜の7時・8時は、湿原側です”
“その後、深夜1時過ぎたら、湖側で見られます”
‘2方向に見えるのですか?’
“ええ、湿原側と湖側で、違う時間に雷が起きるのです”
マラカイボ湖の南に位置する、カタトゥンボ地区。
湖の隣には、湿原が広がっています。
撮影を行うのは、その間にある砂州(さす)。
湖と湿原で起こる、2つの雷が見られる、絶好のポイントです。
午後7時。 まずは、湿原側の雷を待ちます。
‘今、光った’ ‘え? 光った? もう?’ ‘今、向こうで光りました’
確かに一瞬、空が光りましたね! ‘お~! すごい! すごい! すごい!’
風は上昇気流となり、積乱雲が発生。 雷は、ここから起こります。
積乱雲の中の水分は、やがて、大小さまざまな氷の粒となり、それがぶつかり
合う事で、電気が発生。
その際、マイナスの電気は下にたまる性質があり、大地に向けて放電を起こす
のが落雷です。 ガイドの予告通り、夕方、湿原の奥に雷が…。
“赤く見えるのは、とても遠くで光っているからです”
“朝日や夕日が赤いのと、同じ原理ですよ”
遠くで起きているため、音もなく、まるで、夕日のように真っ赤に輝きながら
瞬きます。
これが、竜巻の同時多発。
次々と竜巻が発生するため、被害は広範囲に及びます。
一説には、地球温暖化の影響で引き起こされるという、竜巻の同時多発。
その研究は、まだ始まったばかり。
出会うのは、極めて難しい現象とされています。
そこで、竜巻の同時多発を熟知した、助っ人の力を借りる事にしました。
竜巻を撮影する事20年、嵐を追う男。
ストームチェイサーと呼ばれ命懸けの映像は多くの人を魅了しているのです。
この迫力の映像も、嵐を追う男によるもの。
その彼でさえも、同時に起こる竜巻には、滅多に出会えないといいます。
“同時多発の竜巻は、滅多に見られない”
“20年のストームチェイス人生で、数回しか出会っていない”
5月の終わり。 竜巻の同時多発が起きそうな気象条件が整いました。
“今日は、寒暖差の大きい風がぶつかり、今シーズンで最も水蒸気が多い”
“複数の竜巻が現れるかも知れない”
この日の、アメリカを流れる風の動きです。
トルネードアレーで南のメキシコ湾から来る暖かい風が、北からの冷たい風に
ぶつかっています。 近くには、大きな積乱雲らしきものが…。
竜巻同時多発の追跡が始まりました。 走ること2時間。
ひときわ成長した、スーパーセルに遭遇しました。 幅は、なんと30キロ!
巨大なスーパーセルです。 嵐を追う男が、雲の様子の変化に気付きました。
“今すぐ東に向かうぞ!” この時の雲を捉えた衛星画像。
スーパーセルの幅は、40キロへ。 短時間で、10キロも巨大化しています。
嵐を追う男は、長年の勘から、この南東側に竜巻が起こると感じていました。
“竜巻警報が出たぞ! 我々は、竜巻警報の、ど真ん中にいる!”
その時でした。 “出るぞ!” ‘2つ見える?’ “あぁ、あれもつながるぞ!”
2カ所から、土ぼこりが上がっています。
スーパーセルから、風の渦が降りてきているようです。
“おぉ! でかいぞ! ダブルだ! 1つはあそこにあって、2つ出ている!”
“急速に回転している! 竜巻だ! 2つだ!”
同時に現れた、2つの竜巻。 荒れ狂う、風の姿です。
‘巻き上がっているようです… かなり近付いています…’
なんと、右側の竜巻の内部には、更に細長い渦が…。
2重構造の珍しい竜巻です。
この日、2つの風に引き起こされた竜巻は、15を数えました。
北米トルネードアレーから、南米ベネズエラに目を移すと…。
海からの風が、内陸の湖へ入って行く様子が、捉えられています。
この風が、大地と出合うと、驚くべき姿に変貌するのです。
ベネズエラ北西にあるマラカイボ湖。 周囲はアンデス山脈に囲まれています。
広さは、琵琶湖の、なんと20倍! 南米最大の湖です。
湖の玄関口、マラカイボは、ベネズエラ第2の都市。
スペイン統治時代からコーヒーや砂糖の積み出し港として発展して来ました。
この地域で、風が生み出す自然現象。 それは、雷。
マラカイボ湖一帯は、年間200日以上、雷が発生する、世界一の雷多発地帯
なのです。
町の人たちは、言う。 ‘マラカイボ湖の雷は、独特なのです’
‘その現象は、今、国際的にも注目されているのですよ!’
‘とても不思議な稲妻なんだよ!’
‘地面から、天に向かって伸びて行くんだよ! 本当にスゴイもんだよ!’
どうやら、不思議な雷が発生するようですね。
その場所は、町から400キロ。 湖の南端。
車窓には、マラカイボ湖を囲む、アンデス山脈が見えて来ました。
案内してくれるのは、湖畔でロッジを営む男性です。
“今日の空のコンディションは、いいよ! 昨夜も、良い雷が出たよ!”
男性が、2種類の雷が見られる場所に、案内してくれました。
“最初は、あちらの湿原側で始まります。 夜の7時・8時は、湿原側です”
“その後、深夜1時過ぎたら、湖側で見られます”
‘2方向に見えるのですか?’
“ええ、湿原側と湖側で、違う時間に雷が起きるのです”
マラカイボ湖の南に位置する、カタトゥンボ地区。
湖の隣には、湿原が広がっています。
撮影を行うのは、その間にある砂州(さす)。
湖と湿原で起こる、2つの雷が見られる、絶好のポイントです。
午後7時。 まずは、湿原側の雷を待ちます。
‘今、光った’ ‘え? 光った? もう?’ ‘今、向こうで光りました’
確かに一瞬、空が光りましたね! ‘お~! すごい! すごい! すごい!’
風は上昇気流となり、積乱雲が発生。 雷は、ここから起こります。
積乱雲の中の水分は、やがて、大小さまざまな氷の粒となり、それがぶつかり
合う事で、電気が発生。
その際、マイナスの電気は下にたまる性質があり、大地に向けて放電を起こす
のが落雷です。 ガイドの予告通り、夕方、湿原の奥に雷が…。
“赤く見えるのは、とても遠くで光っているからです”
“朝日や夕日が赤いのと、同じ原理ですよ”
遠くで起きているため、音もなく、まるで、夕日のように真っ赤に輝きながら
瞬きます。
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