2020年11月21日 (土) | 編集 |
第2121回「去年の今頃は何をしていましたか?」
アメリカ中央部、グレートプレーンズ。
ロッキー山脈から吹き降ろす風と、メキシコ湾からの海風が出合い、恐るべき
現象を生み出します。 大西洋、アフリカ沖に浮かぶ、カナリア諸島。
地球を巡る風、貿易風が生み出す… 風の滝です。
その風が、常夏の島ハワイに吹きつけ、出現させたのは、夜空にかかる虹。
更に、南米ベネズエラ。 海からの風は、やがてクモの巣のような稲妻に。
局地風 ・ 季節風 ・ 偏西風 。
大気は風となって、地球の隅々にまで循環しています。
10年間で、世界52カ国、驚異の地球の営みをカメラに収めて来ました。
今回は、風の絶景に注目!
不可思議な風の姿を追い求め、世界6カ所を訪ねます。
変幻自在、姿を変える風の神秘に迫ります。
今回のテーマは、地球の隅々まで吹き渡る風です。
画像に映し出されているのは、世界各地で観測された気圧や風速などの
データ全てを、スーパーコンピューターで計算して、目に見えない風の動きを
可視化したものです。 風の動きが見えるなんて、すごいですね!
これは、夏の日本のある日で、地上に吹く風を表したものなのです。
日本の南にあるのは、台風ですね! その通り!
でも、こうやって見ると風って、渦を巻いたり、つながったり、ぶつかり合ったり
色んな動きをしてますね。
そう、風は、各地で、さまざまな現象を起こしているのです。
初めに、風が衝突する現場に注目してみましょう!
舞台は、アメリカの中央部。 グレートプレーンズと呼ばれる大平原地帯。
ここでは、5月、山からの北風と、海からの南風が出合う事で、驚異の自然
現象が生み出されているのです。 へえ~、何だか、すごそうですね!
アメリカ中央部に広がるグレートプレーンズ。
北西はロッキー山脈、南はメキシコ湾に挟まれた、大草原地帯です。
“すごい… 真っ平らですね… 地平線まで草原が続いていますね…”
この大平原で、驚きの光景に出会いました。
“ここの家、屋根がないですね… 屋根が飛んでしまっています…”
“周りには、おそらく屋根だった緑色のものが散乱しています…”
“これは… 車のトレーラーですかね… 完全にペチャンコになっています…”
地球で最も危険な自然現象の1つ、竜巻。
ここは、その多発地帯、トルネードアレー。
世界で起こる竜巻の、実に8割が、ここで発生しているのです。
‘とても怖かったわ… ものすごいスピードで通り過ぎて行ったわ…’
‘怖がる暇がないくらい、一瞬の出来事だったわ…’
家の中は、家財道具が散乱。 屋根も、風で吹き飛ばされています。
その時の映像です。 風速は、なんと、毎秒69メートル。
‘牛だ! 牛が舞っている!’ えっ? 牛が飛ばされた?
この激烈な竜巻は、どのうよにして生まれるのでしょうか?
オクラホマ大学、竜巻研究の第1人者の教授に、竜巻の発生現場を案内して
もらいます。
“この辺りに向かうよ。 オクラホマの南西から雲が出て来るはずだ”
“この辺で、何か起きるかも知れないね!”
竜巻は、いつ、どこに現れるのか?
それを探るために用意したのは、レーダー搭載の観測車。
雲に電波を照射して、竜巻の発生を予測します。
近くで、竜巻の元となる、積乱雲が発生していました。
“データによると、かなり広範囲が嵐に覆われそうだ…”
走ること2時間。 レーダー車が止まりました。
“小さな雲のカケラが、たくさん出て来た。 いいね、大きくなっている”
積乱雲を生み出す風。 それは春の終わり、5月にやって来ます。
この季節、気温は30度ほど。
メキシコ湾から、暖かく湿った季節風が、広大な平原へと吹き寄せます。
南からの暖かい風は、北方ロッキー山脈から流れ込んで来る、寒気と出合い
ます。
すると冷たい山からの空気は沈み込み、暖かく湿った海からの空気が上昇。
竜巻を生み出す、巨大な積乱雲が発生するのです。
2つの風が出合い、雲をつくり始めました。
激しい上昇気流が、積乱雲を成長させて行きます。
“雲が、どんどん成長している。 真上に竜巻が生まれるかも知れない”
その後、風は、雲を円盤のような形に変えて行きました。
“スーパーセルになった” スーパーセルとは、巨大な積乱雲。
回転しながら、長時間にわたって成長を続けます。
このスーパーセルから発生する竜巻の仕組みを、教授は、こう考えています。
スーパーセルの中で、気流は渦を巻きながら昇り、成層圏に達すると、勢い
よく下降して行きます。 この時、雲の下部に、無数の小さな渦が発生。
これが上昇気流の渦とつながり、竜巻を発生させるというのです。
これは、竜巻を間近で捉える事に成功した、貴重な映像です。
その距離、僅か200メートル。 ‘どんどん行け! まだまだ近付ける!’
なんてすさまじい風の柱! 近年、ある特殊な竜巻が注目を集めています。
“竜巻の同時多発だ。 1つの嵐が、多数の竜巻を生み出し続ける現象だ”
“2016年には、1日に13もの竜巻が発生した。 ここでは2つ同時に見えるね”
アメリカ中央部、グレートプレーンズ。
ロッキー山脈から吹き降ろす風と、メキシコ湾からの海風が出合い、恐るべき
現象を生み出します。 大西洋、アフリカ沖に浮かぶ、カナリア諸島。
地球を巡る風、貿易風が生み出す… 風の滝です。
その風が、常夏の島ハワイに吹きつけ、出現させたのは、夜空にかかる虹。
更に、南米ベネズエラ。 海からの風は、やがてクモの巣のような稲妻に。
局地風 ・ 季節風 ・ 偏西風 。
大気は風となって、地球の隅々にまで循環しています。
10年間で、世界52カ国、驚異の地球の営みをカメラに収めて来ました。
今回は、風の絶景に注目!
不可思議な風の姿を追い求め、世界6カ所を訪ねます。
変幻自在、姿を変える風の神秘に迫ります。
今回のテーマは、地球の隅々まで吹き渡る風です。
画像に映し出されているのは、世界各地で観測された気圧や風速などの
データ全てを、スーパーコンピューターで計算して、目に見えない風の動きを
可視化したものです。 風の動きが見えるなんて、すごいですね!
これは、夏の日本のある日で、地上に吹く風を表したものなのです。
日本の南にあるのは、台風ですね! その通り!
でも、こうやって見ると風って、渦を巻いたり、つながったり、ぶつかり合ったり
色んな動きをしてますね。
そう、風は、各地で、さまざまな現象を起こしているのです。
初めに、風が衝突する現場に注目してみましょう!
舞台は、アメリカの中央部。 グレートプレーンズと呼ばれる大平原地帯。
ここでは、5月、山からの北風と、海からの南風が出合う事で、驚異の自然
現象が生み出されているのです。 へえ~、何だか、すごそうですね!
アメリカ中央部に広がるグレートプレーンズ。
北西はロッキー山脈、南はメキシコ湾に挟まれた、大草原地帯です。
“すごい… 真っ平らですね… 地平線まで草原が続いていますね…”
この大平原で、驚きの光景に出会いました。
“ここの家、屋根がないですね… 屋根が飛んでしまっています…”
“周りには、おそらく屋根だった緑色のものが散乱しています…”
“これは… 車のトレーラーですかね… 完全にペチャンコになっています…”
地球で最も危険な自然現象の1つ、竜巻。
ここは、その多発地帯、トルネードアレー。
世界で起こる竜巻の、実に8割が、ここで発生しているのです。
‘とても怖かったわ… ものすごいスピードで通り過ぎて行ったわ…’
‘怖がる暇がないくらい、一瞬の出来事だったわ…’
家の中は、家財道具が散乱。 屋根も、風で吹き飛ばされています。
その時の映像です。 風速は、なんと、毎秒69メートル。
‘牛だ! 牛が舞っている!’ えっ? 牛が飛ばされた?
この激烈な竜巻は、どのうよにして生まれるのでしょうか?
オクラホマ大学、竜巻研究の第1人者の教授に、竜巻の発生現場を案内して
もらいます。
“この辺りに向かうよ。 オクラホマの南西から雲が出て来るはずだ”
“この辺で、何か起きるかも知れないね!”
竜巻は、いつ、どこに現れるのか?
それを探るために用意したのは、レーダー搭載の観測車。
雲に電波を照射して、竜巻の発生を予測します。
近くで、竜巻の元となる、積乱雲が発生していました。
“データによると、かなり広範囲が嵐に覆われそうだ…”
走ること2時間。 レーダー車が止まりました。
“小さな雲のカケラが、たくさん出て来た。 いいね、大きくなっている”
積乱雲を生み出す風。 それは春の終わり、5月にやって来ます。
この季節、気温は30度ほど。
メキシコ湾から、暖かく湿った季節風が、広大な平原へと吹き寄せます。
南からの暖かい風は、北方ロッキー山脈から流れ込んで来る、寒気と出合い
ます。
すると冷たい山からの空気は沈み込み、暖かく湿った海からの空気が上昇。
竜巻を生み出す、巨大な積乱雲が発生するのです。
2つの風が出合い、雲をつくり始めました。
激しい上昇気流が、積乱雲を成長させて行きます。
“雲が、どんどん成長している。 真上に竜巻が生まれるかも知れない”
その後、風は、雲を円盤のような形に変えて行きました。
“スーパーセルになった” スーパーセルとは、巨大な積乱雲。
回転しながら、長時間にわたって成長を続けます。
このスーパーセルから発生する竜巻の仕組みを、教授は、こう考えています。
スーパーセルの中で、気流は渦を巻きながら昇り、成層圏に達すると、勢い
よく下降して行きます。 この時、雲の下部に、無数の小さな渦が発生。
これが上昇気流の渦とつながり、竜巻を発生させるというのです。
これは、竜巻を間近で捉える事に成功した、貴重な映像です。
その距離、僅か200メートル。 ‘どんどん行け! まだまだ近付ける!’
なんてすさまじい風の柱! 近年、ある特殊な竜巻が注目を集めています。
“竜巻の同時多発だ。 1つの嵐が、多数の竜巻を生み出し続ける現象だ”
“2016年には、1日に13もの竜巻が発生した。 ここでは2つ同時に見えるね”
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