2020年11月17日 (火) | 編集 |
第2121回「去年の今頃は何をしていましたか?」
2018年、NASAは系外惑星を探査するため、新たな探査衛星TESSを打ち
上げました。
マサチューセッツ工科大学の教授は、TESSの観測データから、地球外生命を
探し出そうとしています。
“遠く離れた惑星の大気を調べる事は、生命体の兆候を見つける最適な方法
です。 地球でも、生命体が作り出すガスは、大気に影響を与えます”
“別の惑星でも、同じ事が起きている可能性があるのです”
“TESSは、地球から近い距離にある系外惑星を探しています”
“更に大気を分析する事で、より詳細な情報が得られるのです”
“このカメラには星の光を捉える7つのレンズがあり、広大なエリアを観測する
事ができます”
“空を球体と見立て上半分を1年かけて観測し、その後、下半分を観測します”
“2年間で、全天を、くまなく観測する事が目標です”
地球の隣にある惑星、火星。
地球外生命の本格的な探査は、ここから始まりました。
火星探査の第1人者コーネル大学の教授は学生時代から火星に魅了されて
来ました。
“大学の研究室に火星部屋と呼ばれる一室があって、そこには火星の写真が
たくさん保管してありました”
“最初、何が写っているのか、よく分かりませんでしたが、よく見ると、水に
よって削られたような、小さな谷があったのです”
“生涯を懸けて、火星の謎を解き明かそうと決心したのです”
2004年、コーネル大学の教授は、NASAのチームを率い、探査車スピリットと
オポチュニティを火星に着陸させました。
“太陽系での探査は、生命体を探す事に重点を置いて来ました”
“他の恒星系に行っても、基本的には、生命体の探査が大きな目標になると
思います”
(アルテミス) 2157年12月8日。 地球出発から17日目。
(ロボット) 予定通り、火星を通過します。
(アルテミス) 火星の表面に見える明かりは、移住者のコロニーだ。
(アルテミス) 90年前からあり、人口は1536。
(アルテミス) コロニーの人々は、旅の幸運を願ってくれているだろう。
(アルテミス) 目的地まで45兆キロの距離を進むには、綿密な計算が必要と
なり、この後、木星でスイングバイを行い、ミネルバ恒星系に向かう。
(アルテミス) 生命探査を行うミネルバBの軌道周期は、39日。
(アルテミス) ハビタブル・ゾーンにある。
(アルテミス) これまでの分析では、水・二酸化炭素・オゾン・メタンを含む、
地球と似た濃度の大気が存在する事が分かっている。
(アルテミス) この環境が確かならば、生命存在の可能性が、極めて高い。
(アルテミス) 地球出発から21日目。 (ロボット) 木星を通過します。
(アルテミス) 予定通り、木星の重力を利用して加速。 スイングバイ。
(ロボット) 了解。 スピードを、光の速度の20%まで上昇。
(ロボット) 時速2億6600万キロに到達しました。
(ロボット) 探査機ボイジャー2号を追い越します。
(アルテミス) これより、48年6カ月をかけ、系外惑星ミネルバBへ向かう。
(ロボット) 通信アンテナを格納し、恒星間移動モードに入ります。
(アルテミス) 了解。 恒星間移動を開始する。
今回の目的地、惑星ミネルバB(架空の惑星)は、地球から4.7光年。
はるか45兆キロもの距離があります。
この果てしない距離を移動するためには、どんな推進システムが必要となる
のでしょうか?
現在、推進システムのほとんどは、アポロ計画でも使用されていた燃料ロケット
です。 およそ3日で、月に到達するスピードでした。
しかし人間の一生のうちに別の恒星系に到達しようとすると、光の速さの20%
僅か7秒で月に到達する速さが必要です。
現在の科学技術では、友人宇宙船での恒星間移動は、極めて難しいと考え
られています。
宇宙船の中では、スピードの速いボイジャー2号でも、太陽系の端に到達する
のに、40年かかりました。
4.7光年離れた惑星へは、8万年以上かかる計算です。
恒星間移動を実現するには、新たな推進システムを開発しなくてはなりません。
NASAマーシャル宇宙飛行センターの博士は、恒星間移動の具体的な原理に
ついて、長年、研究して来ました。
“人類は、太陽系のさまざまな惑星に、探査機を送りました”
“しかし別の恒星系に行くためには、より多くのエネルギーが必要となります”
“SF作品の中には、反物質を使って瞬間移動を行う装置が登場する事もあり
ます。 もちろん、科学的な空想ですが、反物質そのものは実在します”
“物質と反物質が、互いに接触すると消滅しますが、その時、瞬間的にエネル
ギーが放出されます。 しかし、大きな問題があります”
“現在、人類が世界で作る事が出来る反物質の量は、ナノグラムの単位しか
ありません。 宇宙船を動かすには、恐らく、1トンの反物質が必要です”
“それに、もしあったとしても、私は御免です”
“なぜなら、簡単にコントロールできるものではありませんからね!”
反物質を利用した推進システムの実用化は、すぐには難しいようです。
しかし、現在、ある物質を利用した技術が注目されています。
2018年、NASAは系外惑星を探査するため、新たな探査衛星TESSを打ち
上げました。
マサチューセッツ工科大学の教授は、TESSの観測データから、地球外生命を
探し出そうとしています。
“遠く離れた惑星の大気を調べる事は、生命体の兆候を見つける最適な方法
です。 地球でも、生命体が作り出すガスは、大気に影響を与えます”
“別の惑星でも、同じ事が起きている可能性があるのです”
“TESSは、地球から近い距離にある系外惑星を探しています”
“更に大気を分析する事で、より詳細な情報が得られるのです”
“このカメラには星の光を捉える7つのレンズがあり、広大なエリアを観測する
事ができます”
“空を球体と見立て上半分を1年かけて観測し、その後、下半分を観測します”
“2年間で、全天を、くまなく観測する事が目標です”
地球の隣にある惑星、火星。
地球外生命の本格的な探査は、ここから始まりました。
火星探査の第1人者コーネル大学の教授は学生時代から火星に魅了されて
来ました。
“大学の研究室に火星部屋と呼ばれる一室があって、そこには火星の写真が
たくさん保管してありました”
“最初、何が写っているのか、よく分かりませんでしたが、よく見ると、水に
よって削られたような、小さな谷があったのです”
“生涯を懸けて、火星の謎を解き明かそうと決心したのです”
2004年、コーネル大学の教授は、NASAのチームを率い、探査車スピリットと
オポチュニティを火星に着陸させました。
“太陽系での探査は、生命体を探す事に重点を置いて来ました”
“他の恒星系に行っても、基本的には、生命体の探査が大きな目標になると
思います”
(アルテミス) 2157年12月8日。 地球出発から17日目。
(ロボット) 予定通り、火星を通過します。
(アルテミス) 火星の表面に見える明かりは、移住者のコロニーだ。
(アルテミス) 90年前からあり、人口は1536。
(アルテミス) コロニーの人々は、旅の幸運を願ってくれているだろう。
(アルテミス) 目的地まで45兆キロの距離を進むには、綿密な計算が必要と
なり、この後、木星でスイングバイを行い、ミネルバ恒星系に向かう。
(アルテミス) 生命探査を行うミネルバBの軌道周期は、39日。
(アルテミス) ハビタブル・ゾーンにある。
(アルテミス) これまでの分析では、水・二酸化炭素・オゾン・メタンを含む、
地球と似た濃度の大気が存在する事が分かっている。
(アルテミス) この環境が確かならば、生命存在の可能性が、極めて高い。
(アルテミス) 地球出発から21日目。 (ロボット) 木星を通過します。
(アルテミス) 予定通り、木星の重力を利用して加速。 スイングバイ。
(ロボット) 了解。 スピードを、光の速度の20%まで上昇。
(ロボット) 時速2億6600万キロに到達しました。
(ロボット) 探査機ボイジャー2号を追い越します。
(アルテミス) これより、48年6カ月をかけ、系外惑星ミネルバBへ向かう。
(ロボット) 通信アンテナを格納し、恒星間移動モードに入ります。
(アルテミス) 了解。 恒星間移動を開始する。
今回の目的地、惑星ミネルバB(架空の惑星)は、地球から4.7光年。
はるか45兆キロもの距離があります。
この果てしない距離を移動するためには、どんな推進システムが必要となる
のでしょうか?
現在、推進システムのほとんどは、アポロ計画でも使用されていた燃料ロケット
です。 およそ3日で、月に到達するスピードでした。
しかし人間の一生のうちに別の恒星系に到達しようとすると、光の速さの20%
僅か7秒で月に到達する速さが必要です。
現在の科学技術では、友人宇宙船での恒星間移動は、極めて難しいと考え
られています。
宇宙船の中では、スピードの速いボイジャー2号でも、太陽系の端に到達する
のに、40年かかりました。
4.7光年離れた惑星へは、8万年以上かかる計算です。
恒星間移動を実現するには、新たな推進システムを開発しなくてはなりません。
NASAマーシャル宇宙飛行センターの博士は、恒星間移動の具体的な原理に
ついて、長年、研究して来ました。
“人類は、太陽系のさまざまな惑星に、探査機を送りました”
“しかし別の恒星系に行くためには、より多くのエネルギーが必要となります”
“SF作品の中には、反物質を使って瞬間移動を行う装置が登場する事もあり
ます。 もちろん、科学的な空想ですが、反物質そのものは実在します”
“物質と反物質が、互いに接触すると消滅しますが、その時、瞬間的にエネル
ギーが放出されます。 しかし、大きな問題があります”
“現在、人類が世界で作る事が出来る反物質の量は、ナノグラムの単位しか
ありません。 宇宙船を動かすには、恐らく、1トンの反物質が必要です”
“それに、もしあったとしても、私は御免です”
“なぜなら、簡単にコントロールできるものではありませんからね!”
反物質を利用した推進システムの実用化は、すぐには難しいようです。
しかし、現在、ある物質を利用した技術が注目されています。
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