2020年11月03日 (火) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「プレゼントで貰った少し変わったものを教えてください」
ダークマターは、光を曲げるほど、強い重力を持っていましたよね?
銀河の中で、星団がゆっくり動くという事は、ダークマターの重力が弱い。
つまり、量が少ないという事になります。
イェール大学の教授は、ハッブル宇宙望遠鏡でこの銀河を詳しく調べました。
いくつか見えるのは、銀河の中にある星団です。
その速度を分析した結果、ダークマターが、ほとんど存在しない事が分かった
のです。
“この発見から、全ての銀河に、ダークマターがある訳ではないという事が
分かりました”
“ダークマターは銀河の他のものと切り分ける事ができる物質だったのです”
“更に観測を続ければ、ダークマターの正体が突き止められるはずです”
ダークマターは、銀河を構成する物質とは、異なる振る舞いをする。
その正体に迫る、大きな手掛かりです。
天文学者の創意工夫がダークマターの正体を少しずつ解き明かしています。
ドラゴンフライ望遠鏡は、更なる性能アップを目指していました。
共同研究者でトロント大学の教授は、言う。
“私たちは、いつも夢を見ています”
イェール大学の教授は、言う。
“ええ。 始めた時から私たちにはレンズ500本で作るドラゴンフライ望遠鏡の
構想があるのです”
共同研究者でトロント大学の教授は、言う。 “もちろん、覚えているさ!”
イェール大学の教授は、言う。 “さぁ、次に、何をすべきか考えましょう!”
レンズの本数が増える度に、2人の夢は広がり続けています。
国立天文台に程近い、深大寺(じんだいじ)。
HSC開発チームの事務をつとめた女性です。
担当が変わった今でも、HSCのために、お守りを買いに来ています。
“本当に先生方は、出せるものを、知識も全部出し切って、みんなで協力して
作ってらっしゃるのだなというのを感じました…”
HSCが観測した画像は、これまで2万枚を超えます。
その側には、いつも、彼女のお守りがありました。
プロジェクトリーダーで国立天文台の日本人の博士は、言う。
“その観測が、ずっと、うまく行くようにと、やはり、お札を送って頂きまして、
このように、所願成就のお札も、この私たちが使っている観測のコンソールの
横に置いてある訳です”
願うのは、HSCの観測が、無事に続く事です。
“ダークマターの地図を作って、宇宙が過去から現在にわたってどういう風に
暗黒物質の塊が増えて来たのかとか…”
“もっともっと、1000晩、2000晩も、つぎ込んで観測を続けて、その加速膨張を
一体全体、何が引き起こしているか?という事を知るまでやりたいのです”
“もう、それが知れれば、もう思い残す事はない…”
“そこが、本当のゴールなのです”
自ら観測装置を作り、ダークマターに挑む天文学者たち。
それを支えるのは、まだ誰も見た事のない宇宙を知りたいという情熱でした。
宇宙の謎に挑む観測は、今日も続けられています。
☆宇宙博物記☆
謎の物質、ダークマター。 未発見の素粒子や暗い天体など、さまざまな説が
唱えられていますが、正体は不明のままです。
その正体を求めて、やって来たのは、イギリス・ロンドン。
番組スタッフに、1通の招待状が届きました。
2018年に亡くなった、スティーブン・ホーキング博士の追悼セレモニーです。
(1942-2018/76歳)
世界中から、博士のファンがやって来ました。 (ウェストミンスター寺院)
“ありがとう! ホーキング博士!”
万有引力を発見したニュートンや、進化論を提唱したダーウィンの隣に埋葬
された、ホーキング博士。
実は、生前に研究した、あの天体が、ダークマターの候補だというのです。
参列者の人々は、言う。
“ブラックホールの彼の予想が正しかったと、近い将来、分かるはずです”
“ブラックホールを考えるって、素晴らしい事だと思いませんか?”
ホーキング博士が予言したダークマターの候補は、そう、ブラックホール!
ホーキング博士の弟子の1人、ロンドン大学の博士です。
1970年代、ケンブリッジ大学で、2人はブラックホールを研究していました。
“あの頃、既に車イス生活だったホーキング博士は、自分の声で話す事は
出来ても、その声をハッキリと聞き取るのは難しかったです”
“でもホーキング博士は、とても頭脳明せきですから、彼と数分話すだけで、
他の人の数カ月分の話しが出来ると、私は思っていました”
2人が提唱したのは、宇宙誕生の直後に、小さな原始ブラックホールが満ち
溢れたというアイデアでした。
“原始ブラックホールが、もし、この1ポンド硬貨の大きさだったら…”
“その質量は、地球ほどにもなるのです”
原始ブラックホールとは、大きな重力を持ち、光を放たない天体です。
ダークマターの特長と、ソックリですよね?
“私たちが、原始ブラックホールについて考え始めた40年前…”
“ブラックホールが蒸発して無くなる、ホーキング放射の発見がありました”
“その結果から、10の15乗グラム以上の原始ブラックホールは、蒸発せずに
ダークマターとなった可能性があるのです…”
蒸発しなかった、原始ブラックホールこそ、ダークマターではないか?
というのです。
ロンドン大学の博士は、近い将来、原始ブラックホールが、観測から見つかる
可能性があると考えています。
Q: 観測できたら? “もちろん、シャンパンを開けて乾杯するでしょう”
“ホーキング博士が、一緒でないのは悲しい事ですが、きっと彼も、天国で
お酒で乾杯するでしょう”
ダークマターは、光を曲げるほど、強い重力を持っていましたよね?
銀河の中で、星団がゆっくり動くという事は、ダークマターの重力が弱い。
つまり、量が少ないという事になります。
イェール大学の教授は、ハッブル宇宙望遠鏡でこの銀河を詳しく調べました。
いくつか見えるのは、銀河の中にある星団です。
その速度を分析した結果、ダークマターが、ほとんど存在しない事が分かった
のです。
“この発見から、全ての銀河に、ダークマターがある訳ではないという事が
分かりました”
“ダークマターは銀河の他のものと切り分ける事ができる物質だったのです”
“更に観測を続ければ、ダークマターの正体が突き止められるはずです”
ダークマターは、銀河を構成する物質とは、異なる振る舞いをする。
その正体に迫る、大きな手掛かりです。
天文学者の創意工夫がダークマターの正体を少しずつ解き明かしています。
ドラゴンフライ望遠鏡は、更なる性能アップを目指していました。
共同研究者でトロント大学の教授は、言う。
“私たちは、いつも夢を見ています”
イェール大学の教授は、言う。
“ええ。 始めた時から私たちにはレンズ500本で作るドラゴンフライ望遠鏡の
構想があるのです”
共同研究者でトロント大学の教授は、言う。 “もちろん、覚えているさ!”
イェール大学の教授は、言う。 “さぁ、次に、何をすべきか考えましょう!”
レンズの本数が増える度に、2人の夢は広がり続けています。
国立天文台に程近い、深大寺(じんだいじ)。
HSC開発チームの事務をつとめた女性です。
担当が変わった今でも、HSCのために、お守りを買いに来ています。
“本当に先生方は、出せるものを、知識も全部出し切って、みんなで協力して
作ってらっしゃるのだなというのを感じました…”
HSCが観測した画像は、これまで2万枚を超えます。
その側には、いつも、彼女のお守りがありました。
プロジェクトリーダーで国立天文台の日本人の博士は、言う。
“その観測が、ずっと、うまく行くようにと、やはり、お札を送って頂きまして、
このように、所願成就のお札も、この私たちが使っている観測のコンソールの
横に置いてある訳です”
願うのは、HSCの観測が、無事に続く事です。
“ダークマターの地図を作って、宇宙が過去から現在にわたってどういう風に
暗黒物質の塊が増えて来たのかとか…”
“もっともっと、1000晩、2000晩も、つぎ込んで観測を続けて、その加速膨張を
一体全体、何が引き起こしているか?という事を知るまでやりたいのです”
“もう、それが知れれば、もう思い残す事はない…”
“そこが、本当のゴールなのです”
自ら観測装置を作り、ダークマターに挑む天文学者たち。
それを支えるのは、まだ誰も見た事のない宇宙を知りたいという情熱でした。
宇宙の謎に挑む観測は、今日も続けられています。
☆宇宙博物記☆
謎の物質、ダークマター。 未発見の素粒子や暗い天体など、さまざまな説が
唱えられていますが、正体は不明のままです。
その正体を求めて、やって来たのは、イギリス・ロンドン。
番組スタッフに、1通の招待状が届きました。
2018年に亡くなった、スティーブン・ホーキング博士の追悼セレモニーです。
(1942-2018/76歳)
世界中から、博士のファンがやって来ました。 (ウェストミンスター寺院)
“ありがとう! ホーキング博士!”
万有引力を発見したニュートンや、進化論を提唱したダーウィンの隣に埋葬
された、ホーキング博士。
実は、生前に研究した、あの天体が、ダークマターの候補だというのです。
参列者の人々は、言う。
“ブラックホールの彼の予想が正しかったと、近い将来、分かるはずです”
“ブラックホールを考えるって、素晴らしい事だと思いませんか?”
ホーキング博士が予言したダークマターの候補は、そう、ブラックホール!
ホーキング博士の弟子の1人、ロンドン大学の博士です。
1970年代、ケンブリッジ大学で、2人はブラックホールを研究していました。
“あの頃、既に車イス生活だったホーキング博士は、自分の声で話す事は
出来ても、その声をハッキリと聞き取るのは難しかったです”
“でもホーキング博士は、とても頭脳明せきですから、彼と数分話すだけで、
他の人の数カ月分の話しが出来ると、私は思っていました”
2人が提唱したのは、宇宙誕生の直後に、小さな原始ブラックホールが満ち
溢れたというアイデアでした。
“原始ブラックホールが、もし、この1ポンド硬貨の大きさだったら…”
“その質量は、地球ほどにもなるのです”
原始ブラックホールとは、大きな重力を持ち、光を放たない天体です。
ダークマターの特長と、ソックリですよね?
“私たちが、原始ブラックホールについて考え始めた40年前…”
“ブラックホールが蒸発して無くなる、ホーキング放射の発見がありました”
“その結果から、10の15乗グラム以上の原始ブラックホールは、蒸発せずに
ダークマターとなった可能性があるのです…”
蒸発しなかった、原始ブラックホールこそ、ダークマターではないか?
というのです。
ロンドン大学の博士は、近い将来、原始ブラックホールが、観測から見つかる
可能性があると考えています。
Q: 観測できたら? “もちろん、シャンパンを開けて乾杯するでしょう”
“ホーキング博士が、一緒でないのは悲しい事ですが、きっと彼も、天国で
お酒で乾杯するでしょう”
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