2020年10月28日 (水) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「プレゼントで貰った少し変わったものを教えてください」
しかし狭い場所に、たくさんのカツオドリが、ひしめき合っているので、ヒナ同士
のケンカが頻発していました。
“今のカツオドリにとって、旧島の周辺は、過密になって来ていて、巣を作る
場所も十分ではなくなって来ている”
“そういうフロンティア精神にあふれた個体が、どんどん外に出て行く事により
カツオドリの集団が拡大できて、この島で大きな機能を発揮して行くと思う”
新しい浜で見つけたカツオドリは、新天地を目指して、果敢に飛び出した姿
だったのです。
ドローンを使って、他にも生き物の進出が始まっているか? 調べます。
海岸から数百メートルも離れた場所が白くなっています。海鳥の排泄物です。
おや? もしかして… カツオドリのヒナが、こんなゴツゴツとした溶岩の上で
たくましく生きていました。 海で魚を食べれば生きて行けるカツオドリ。
溶岩を、ものともせずに、進出し始めているようです。
何羽ものカツオドリが集まっている場所を、見つけました。
植物がない不毛の溶岩の上に、新しい繁殖地を作っているのでしょうか?
近付いて調べてみます。 あっ! カツオドリのヒナを見つけました!
60羽以上も、います。
“周りを見る限りでは巣立ちしたヒナもたくさんいるので、ここに定着している”
厳しい溶岩の大地でも、カツオドリは、命のリレーを、既に始めていたのです。
“カツオドリというのは、もともと、実は植物が生えている所を好んで繁殖地に
使っていました”
“今、この島では、そういう植物のある場所というのは非常に限られている”
“そこでカツオドリたちは、その行動を、ちょっと変えて、植物がない所でも
繁殖するように、今、ちょっと変化しつつあります”
あまりにも厳しい溶岩の新大地。
暑さと乾燥で命を落としたヒナも、たくさん見つかりました。
“だいぶ小さいカツオドリのヒナ…” ところが、死体の下には別の命が。
“カツオブシムシ… 生きていますね…”
鳥の死体を食べて生きる、小さな虫を発見しました。
カツオブシムシと、ハサミムシです。
この虫たちは、旧島で噴火を生き抜いた後、カツオドリを追いかけるように、
新たな環境に乗り出していたのです。
“いるんですね… ゼロじゃなかった…”
“他の生物が少しでも入っていると、虫もやって来れる事が証明されたと思う”
“こんな暑い場所で、よく暮らしているなって感じです…”
研究者も驚く、生命のたくましさです。 “もうちょっと、他にもいないか…”
調査隊は、さらに驚くべきものを発見しました!
“ここ、何となく、土っぽくなってます… 土ができ始めている…”
Q: それは、非常に珍しい事なのですか?
“珍しい事だと思いますね… あまり知られてない事でしょうね…”
溶岩が砕けた砂ではなく、黒く湿った土 土壌 を、見つけたのです。
土壌は、養分と水分を保ち、植物を育む、生き物の土台です。
これまで、枯れた植物が分解されないと、土壌は出来ないと考えられて来ま
した。 もちろん、この場所には、植物が一切ありません!
カツオブシムシたちが、土壌を作ったわけでもないと、いいます。
カツオブシムシたちが死体を食べると、鳥の体を作っていた有機物が、細かく
なります。 しかし、植物が育つ土壌になるには、まだまだ大きすぎます。
では、どうやって土壌が出来たのか? 昆虫班の隊員が声を上げました。
“いるとは思わなかったもんな… ハハハ… あれ?と思って…”
Q: 何がいたのですか?
“トビムシですね… 小さな小さな。 普通は植物が無いといない土壌動物が
トリの死体しか無い所にいる”
トビムシは、体長、僅か1ミリ。
植物がない所には、いないと思われていた虫、トビムシがいたのです!
旧島から鳥に運ばれた可能性があります。
トビムシの発見から、植物なしで土壌が出来た謎が解けて来ました。
カツオブシムシたちが食べて、細かくした鳥の死体。
それを、さらにトビムシが食べて、フンをします。
トビムシのフンの中では、微生物が活発になり、有機物が、更に細かく分解
されます。 その効果で、溶岩の大地に土壌が誕生したと考えられるのです。
“普通は植物が有機物を供給して、土壌が形成されるが、トリの死体があると
有機物が供給されて、昆虫や土壌動物が集まって来る”
“土壌生成のプロセスが始まっているとも捉える事ができると…”
“こんな事例って、あまり無いんじゃないかな…”
“植物が無い所って、あまり世界に無いですからね…”
これから先、何が起こるのか楽しみです。
“これだったら、何か、植物も種子が来たら… 耐えられそうな気がしますね”
“準備が出来ている感じがしますね…”
“何か、あまり人類が観察して来なかっただけで、実は、そういう事が起こって
いるのでしょうね…”
一見すると、生命を寄せ付けない過酷な溶岩の大地。
しかしそこには、新天地に挑む、生き物たちの姿がありました。
地球の大地を変えて行く、知られざる命の営み。
その一端を、西之島が見せてくれたのです。
地球史の名場面に出会う事ができる西之島。
地球に大陸が出来た時。 新たな大地に生き物が、たどり着いた時。
そして、大地に命の鼓動が響く時。
かけがえのない地球の奇跡を、西之島は私たちに教えてくれます。
しかし狭い場所に、たくさんのカツオドリが、ひしめき合っているので、ヒナ同士
のケンカが頻発していました。
“今のカツオドリにとって、旧島の周辺は、過密になって来ていて、巣を作る
場所も十分ではなくなって来ている”
“そういうフロンティア精神にあふれた個体が、どんどん外に出て行く事により
カツオドリの集団が拡大できて、この島で大きな機能を発揮して行くと思う”
新しい浜で見つけたカツオドリは、新天地を目指して、果敢に飛び出した姿
だったのです。
ドローンを使って、他にも生き物の進出が始まっているか? 調べます。
海岸から数百メートルも離れた場所が白くなっています。海鳥の排泄物です。
おや? もしかして… カツオドリのヒナが、こんなゴツゴツとした溶岩の上で
たくましく生きていました。 海で魚を食べれば生きて行けるカツオドリ。
溶岩を、ものともせずに、進出し始めているようです。
何羽ものカツオドリが集まっている場所を、見つけました。
植物がない不毛の溶岩の上に、新しい繁殖地を作っているのでしょうか?
近付いて調べてみます。 あっ! カツオドリのヒナを見つけました!
60羽以上も、います。
“周りを見る限りでは巣立ちしたヒナもたくさんいるので、ここに定着している”
厳しい溶岩の大地でも、カツオドリは、命のリレーを、既に始めていたのです。
“カツオドリというのは、もともと、実は植物が生えている所を好んで繁殖地に
使っていました”
“今、この島では、そういう植物のある場所というのは非常に限られている”
“そこでカツオドリたちは、その行動を、ちょっと変えて、植物がない所でも
繁殖するように、今、ちょっと変化しつつあります”
あまりにも厳しい溶岩の新大地。
暑さと乾燥で命を落としたヒナも、たくさん見つかりました。
“だいぶ小さいカツオドリのヒナ…” ところが、死体の下には別の命が。
“カツオブシムシ… 生きていますね…”
鳥の死体を食べて生きる、小さな虫を発見しました。
カツオブシムシと、ハサミムシです。
この虫たちは、旧島で噴火を生き抜いた後、カツオドリを追いかけるように、
新たな環境に乗り出していたのです。
“いるんですね… ゼロじゃなかった…”
“他の生物が少しでも入っていると、虫もやって来れる事が証明されたと思う”
“こんな暑い場所で、よく暮らしているなって感じです…”
研究者も驚く、生命のたくましさです。 “もうちょっと、他にもいないか…”
調査隊は、さらに驚くべきものを発見しました!
“ここ、何となく、土っぽくなってます… 土ができ始めている…”
Q: それは、非常に珍しい事なのですか?
“珍しい事だと思いますね… あまり知られてない事でしょうね…”
溶岩が砕けた砂ではなく、黒く湿った土 土壌 を、見つけたのです。
土壌は、養分と水分を保ち、植物を育む、生き物の土台です。
これまで、枯れた植物が分解されないと、土壌は出来ないと考えられて来ま
した。 もちろん、この場所には、植物が一切ありません!
カツオブシムシたちが、土壌を作ったわけでもないと、いいます。
カツオブシムシたちが死体を食べると、鳥の体を作っていた有機物が、細かく
なります。 しかし、植物が育つ土壌になるには、まだまだ大きすぎます。
では、どうやって土壌が出来たのか? 昆虫班の隊員が声を上げました。
“いるとは思わなかったもんな… ハハハ… あれ?と思って…”
Q: 何がいたのですか?
“トビムシですね… 小さな小さな。 普通は植物が無いといない土壌動物が
トリの死体しか無い所にいる”
トビムシは、体長、僅か1ミリ。
植物がない所には、いないと思われていた虫、トビムシがいたのです!
旧島から鳥に運ばれた可能性があります。
トビムシの発見から、植物なしで土壌が出来た謎が解けて来ました。
カツオブシムシたちが食べて、細かくした鳥の死体。
それを、さらにトビムシが食べて、フンをします。
トビムシのフンの中では、微生物が活発になり、有機物が、更に細かく分解
されます。 その効果で、溶岩の大地に土壌が誕生したと考えられるのです。
“普通は植物が有機物を供給して、土壌が形成されるが、トリの死体があると
有機物が供給されて、昆虫や土壌動物が集まって来る”
“土壌生成のプロセスが始まっているとも捉える事ができると…”
“こんな事例って、あまり無いんじゃないかな…”
“植物が無い所って、あまり世界に無いですからね…”
これから先、何が起こるのか楽しみです。
“これだったら、何か、植物も種子が来たら… 耐えられそうな気がしますね”
“準備が出来ている感じがしますね…”
“何か、あまり人類が観察して来なかっただけで、実は、そういう事が起こって
いるのでしょうね…”
一見すると、生命を寄せ付けない過酷な溶岩の大地。
しかしそこには、新天地に挑む、生き物たちの姿がありました。
地球の大地を変えて行く、知られざる命の営み。
その一端を、西之島が見せてくれたのです。
地球史の名場面に出会う事ができる西之島。
地球に大陸が出来た時。 新たな大地に生き物が、たどり着いた時。
そして、大地に命の鼓動が響く時。
かけがえのない地球の奇跡を、西之島は私たちに教えてくれます。
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