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メキシコの古代文明は、どのように宇宙と向き合って来たのか?
2020年10月12日 (月) | 編集 |
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今回は、星と宇宙がテーマの特別な旅に、皆さんを、お連れします!

舞台は、古代文明の宝庫メキシコ。 太陽と情熱の国と呼ばれています。

高度な暦の知識を持っていた古代メキシコの人々は、雨季の到来を正しく予言
する太陽に、強い憧れを持っていました。 今も、太陽と共に暮らすメキシコ。

実は、知られざる天文大国です。

ナビゲーターが向かったのは、普通の旅では行く事のない、最先端の現場。

標高4600メートルの高地では、メキシコの天文学者が、宇宙の神秘に挑んで
いました。 陽気なラテンの国で、どんな出会いが待っているのか?

旅する宇宙へ、ようこそ! (NHKのコズミックフロントを、4Kで観て下さい!)

2020年2月中旬。 日本から飛行機で12時間余り。

一体、どんな旅になるのでしょうか?

ナビゲーターが降り立ったのは、首都のメキシコシティ。

東西に大通りが貫いています。 沖縄よりも南にあるため、日差しは強烈!

日中は、シャツ1枚で、いいくらい。

ただ、標高2000メートルを超す高地なので、暑すぎる事もなく、年間を通じて
過ごしやすいのです。

“何か、すごく都会的な感じがして、ビックリしています”

民芸品を扱う市場に入ってみた。 そこには、記憶の中のメキシコがあった。

みんな、とても気さくで、目が合うと、必ず、挨拶をしてくれる。

何気なく立ち寄った店で、珍しいお酒を見せてもらった。

‘例えば、これは… サソリ入りよ!’

“うわ~! 本当だ! サソリが、そのままの形で入っている! すごい!”

“アルコール度数は、どれくらいですか?”  ‘度数は… 38度ですね!’

メスカルという、テキーラとよく似た、庶民的なお酒らしい。

“う~ん、美味しい! すごい、お酒の度数は、結構あるのですが、ものすごい
口当たりが良くて、サッパリしていますね! とっても美味しい!”

昼間から、こんな強いお酒なんて、普段は、あり得ないだろう…。

でも、この国では、素直に許せてしまった。

そんなメキシコから、純粋な目で、宇宙を見つめてみたい。

最初に訪ねたのは、メキシコ国立人類学博物館。

いにしえの、お宝が集結する、世界有数の博物館だ。

メキシコの人々は、どのように宇宙と向き合って来たのだろうか?

私は、マヤ文明の部屋に足を向けた。

これは、7世紀に栄華を誇った、パカル王のヒスイの仮面。

うわ~! 見事なヒスイ! 当時、緑は、世界の中心を意味していたという。

高度な文明を築き上げた、謎めいた人々に、私は魅了された。

マヤ文明を特徴づけるのは、暦への強いこだわりです。

王朝の歴史を記す、文の冒頭に刻まれているのは、マヤの太陽暦を表す
特別な文字。 5を表す縦棒が2本で、10。 隣は、月の名前で、モル。

1文字で、モル月の10日という日付を、表しています。

独自の暦を生み出したマヤ文明は、ジャングルが広がるメキシコ南部の
ユカタン半島を中心に栄えました。

東西南北に、4つの入り口を持つ、円筒状の建物では、暦の基礎となる天体
観測が行なわれたと考えられています。

天体の中で、最も重要視されていたのが、太陽でした。

マヤの人々は、太陽の位置を、毎日、観測し、記録する事で、正確な1年の
周期を割り出していました。

暦の知識は、主食のトウモロコシの農耕に、欠かせないものでした。

雨季の到来を正しく予測して、種をまかないと、目を出す事なく枯れてしまう
からです。 古代マヤでは、正確な太陽観測が、文明を支えていたのです。

次は15世紀に栄えたアステカの部屋。メキシコシティを中心に栄えた文明だ。

ここで、不思議な彫刻に目が留まった。 外向きの、とがった模様を持つ円盤。

どれも、太陽を表しているという。 中でも圧巻なのが、こちら。

1つの石から作られた、巨大なモニュメントだ。

直径3.6メートル、重さ25トンの巨大な石が、アステカの暦と世界観を表して
います。

円を描くように刻まれているのは、風・家・トカゲ・ヘビ・死・シカ・ウサギなど。

それぞれが、暦の単位となる 1日 を表しています。

中央に刻まれているのは、暦をつかさどる太陽の神。

血に飢えているのか、ナイフのような舌を出しています。

中央の太陽を取り囲むのは、滅んだ太陽の象徴です。

アステカの人々は、太陽は、過去に4度滅び、今は、5つ目の太陽の時代だと
考えていたのです。

私が1番ショックを受けたのが、人を形どった等身大の彫刻チャック・モール。

一見、顔は無表情。 でも、お腹に抱えているのは、なんと家畜や人の心臓を
入れるための容器。心臓は、神である太陽へのささげものと、いわれている。

古代メキシコでは、太陽が滅びる事のないようにと、いけにえが、さざけられて
いた。

日本で子供時代を過ごした私にとって太陽は、見上げれば、いつもそこにいる
とても身近な存在だった。

その太陽を研究しているメキシコ人の方がいると聞いて会いに行く事にした。

迎えてくれたのは、太陽を観測する天文学者です。

この日は、日曜日。 親戚たちを交えて、昼食の準備の真っ最中でした。

山盛りの皮をむいたサボテン。

こちらはチレと呼ばれる、唐辛子が入った、手作りのソース。

メキシコならではの食材が、目に飛び込んで来ます。