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地球は今よりずっと暖かく現在は気温の低い期間に相当している?
2020年10月03日 (土) | 編集 |
第2121回「去年の今頃は何をしていましたか?」
極地大冒険。 見えて来たのは、氷の世界、南極を、かつては恐竜が闊歩
していた事実。 更に北極は、植物で覆われた沼地でした。

つまり、地球は、今より、ずっと暖かかったのです。

しかし地球は、ずっと暖かかったわけではありません。

地球と氷の歴史を物語る、ある場所へ向かいました。

ここは、地球で最も気温が高い場所。

アメリカ・カリフォルニア州にある、デスバレーです。

森林警備隊員が、気象観測所を案内してくれました。

‘これは、雨量計です。 しばらくアメリカは雨は降っていません’

‘金属なので、熱いですよ! この中に、水があるかどうかを見てみましょう’

‘何も入っていませんね!’   館長は言う。“砂だけだね!”

‘こちらは温度計です’  “なるほど、日陰の気温を測るんだな”

“気温は… 大体40度くらいか(華氏103度=摂氏40度)”

‘毎日、記録を取っています。 7月から8月にかけては、49度を超えます’

“うわ~! 地球で1番、暑いんじゃないか?”

‘はい。 ここが地球で最も暑い場所です!’

地球で1番、暑い場所デスバレー。これまでも、ずっと暑かったのでしょうか?

砂漠で調査を行っている地質学者と共に、デスバレーの過去を探って行きます。

ここには何と、6億年以上前にまで遡る岩が、あるといいます。

‘6億年以上前の岩に、どうしてこんなに別の石が交ざっていると思います?’

‘これは花崗岩。 ピンク色の泥に囲まれています’

‘ここに、別の珪岩(けいがん)があります。 こっちは、炭酸塩です’

‘石の種類を見れば、どこから来たのか知る事ができます’

館長は言う。 “別の場所から来たんだな!”

これらの岩は、どうやって運ばれて来たのでしょうか?

‘さまざまな場所から岩を拾ってきて、泥の中にドサッと投げるプロセスが必要
になります。 それが可能な手段は1つだけ。 氷河です!’

“私たちは今とても暑いデスバレーにいるけど、この岩が巨大な氷河によって
運ばれて来たって言うんだね?”

‘そうです! 想像力が必要ですよね!’

陸地にある氷河が海に流れ出ると、氷に含まれていた石が、海の底にバラ
まかれ、泥に埋まったのです。

この岩が、私たちに教えてくれているのは、かつてデスバレーの気温が、
今よりも、はるかに低かったということ。

現在は灼熱の砂漠ですが、かつては北極や南極のように、分厚い氷に覆わ
れていたのです。

更に驚くべき事に、氷は、地球の広大な範囲を覆っていたというのです。

‘現在のデスバレーは、赤道から北に35度の場所にあります’

‘しかし6億年以上前デスバレーは、もっと南の赤道に近い場所にあったのです’

地球のプレートは、6億年の間に、大きく移動しています。

当時のデスバレーは、赤道上にあった巨大な陸地の一部でした。

つまり、北と南から広がった氷が、中間地点の赤道上で出合っていたという
事になります。

地球全体が氷に覆われた、スノーボール・アースと呼ばれる状態でした。

“こうした気候変動を気付かせてくれるものが、地層や化石なんだ”

“世界のどの場所でも、岩や化石に隠された証拠から、過去に遡れる”

“そして、地球の気候が驚くべき変化を遂げた事実を、明らかにできるんだ”

“化石を見つけるためには、大量の岩を砕く必要がある”

“掘った岩や、化石の化学組成から、過去の気温も特定できるんだ”

世界中の発掘現場から得たデータが明らかにした、地球の気温変化のグラフ
です。 5億年間の変化を見てみると、あるパターンが見えて来ました。

極地ですら、氷のない温暖な期間、ホットハウスと呼ばれる時期と、北極と
南極のどちらかには氷が残る気温の低い期間、アイスハウスが交互に生じて
いました。

気温が高いホットハウスの方が、気温が低いアイスハウスより、3倍も長い
事が分かります。

…にもかかわらず、現在は、アイスハウスの期間に相当しています。

“現在の地球は、北極と南極の両方に氷がある。 それが常識ですよね?”

“しかし過去5億年のうち、極地に氷がある時期は、僅か4回しかない”

“地球が、現在のような状態だった期間は、僅か25%だったんだ”

過去の地球は、ほとんどの時代が、ホットハウスだったのです。

なぜ、地球は、温暖な時代が、長期にわたり続いていたのか?

手掛かりは、地球から1番近くにある、惑星にありました。



☆宇宙の街紀行☆

極地の空を彩る、オーロラ。

こちらは、日本の南極観測船しらせ の船上で撮影されました。

地球上で、最もオーロラが現れる場所とされているのが、北極圏にある
スバールバル諸島。極夜が訪れる冬。さまざまなオーロラが上空を覆います。

ご覧ください! 360度、全天を覆い尽くすオーロラ! 圧巻ですね!
(NHKのコズミックフロントを、ぜひ、4Kテレビで観て下さい!)

次から次へと、連鎖的に続く現象は、オーロラ爆発と呼ばれています。

極地に暮らしていた恐竜たちも、このオーロラを見上げていたのだろうなぁ。