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南極の分厚い氷は一体、どうやって出来るのだろうか?
2020年09月30日 (水) | 編集 |
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北極、そして南極。

地球上にある2つの氷の世界は、凍てついた何もない場所に見えます。

しかし、氷や海、永久凍土の中を探すと…  “マンモスの牙だ!”

今とは全く異なる極地の姿が見えて来ます。

北極は、かつて… 温暖な沼地でした。  一方、南極は… 恐竜の世界。

更に、地球が氷の塊だった時代も…。 シリーズ極地大冒険。

北極・南極を冒険し、知られざる地球史を読み解きます。

今回の主人公は、スミソニアン国立自然史博物館の館長。

博物館を飛び出し、冒険の旅へと漕ぎ出します。

時に急流を下り、危険な洞窟へと潜入。   “こいつは、たまげた!”

かつて起こった気候変動の姿が、見えて来ます。

壮大なスケールで、地球の過去と未来に迫ります。

地球は、水の惑星です。 水が、豊かな生命と生態系を育み…。

更に、私たちの文明を育みました。

しかしそんな地球の中で、水が液体としての状態を保てない場所があります。

極地、北極と南極です。 今回、極地の冒険に挑むのは、博物館の館長。

古代の植物が専門の研究者で、スミソニアン国立自然史博物館の館長です。

“私は今、北極圏の海にいる”

“こんな氷が漂う海で、カヤックを漕いでるなんて、まるで夢を見ているようだ”

“ひょっとすると、これは本当に夢かも知れない…”

“見てくれ! 素晴らしい氷山だ! 博物館に持って帰りたいね!”

ここは、北極圏に位置するグリーンランド・イルリサットの海です。

“よ~し! あの氷山まで漕ぐぞ! ついてこい!”

氷河から切り離された、巨大な氷山。

一体、いつ、どのように出来たのでしょうか?

“ああ… 夢から覚めちゃうよ!”  体を張ったフィールド調査が得意な館長。

実は、古代植物の世界的な権威です。ちょっと癖はありますが、いざ極地へ!

地球の南の果てに広がる、南極大陸。 日本の面積の、およそ36倍。

1400万平方キロメートルの広さがあります。

スミソニアン国立自然史博物館の館長は、言う。

“南極大陸を文字で表すなら、氷の1文字に尽きる”

“大陸全体が、分厚い氷で覆われているんだ!”

これまでに記録した最も低い気温は、マイナス98度。

地球上で、最も気温の低い大陸です。

夏でも 0 度を上回る事は、滅多にありません。

大陸を覆う氷の厚さは、最大で4800メートルにも及びます。

地球上にある氷の90%が、ここ南極に存在しているとさえ、いわれます。

“この分厚い氷は、一体、どうやって出来るのだろうか?”

“氷の層が形成される様子を、観察してみる事にした”

“ロープをつけ、アドバイスを受けながら、慎重に下りて行く”

“氷につるされながら、氷が、どう出来たか考えるなんて全く物好きな話しだ”

南極では、毎年、冬になると雪が降りますが、その雪は、夏になっても、とけ
ません。 そのため、残った雪の上に、また雪が降ります。

“雪が、夏の間も、とけない。 翌年も、その翌年も…”

冬が来るたびに、雪の山は高く重くなり、雪が圧縮され、氷になります。

“こうして雪が積み上がり、分厚い氷になっていたんだ”

南極の氷は、降り積もった雪で出来ていたのです。

南極は、ずっと氷の世界のままだったのか?

それを調べるために向かったのは、南極大陸の先端です。

チリの南極調査隊と共に、化石を探します。

ここは南極の中でも、氷に覆われていない数少ないエリアです。

‘1週間、調査したのですが、化石は見つかりませんでした’

‘でも、海岸で穴を掘ったら、いい地層が見つかったのです’

“幸運だったな! 今日も見つかるはずさ!”   ‘そうですね!’

目的地に到着しました。   ‘やっぱり、南極ってのは寒いわな…’

地層が見えているのは、引き潮の時だけ。 急いで調査を開始します。

“あまり状態は良くないけれど、間違いなく化石がありそうだ”

こんな岩だらけの浜辺で、一体、何が見つかるのでしょうか?

“南極に、木は、ほとんど生えていない”

“もし植物の化石が出てくれば、今の南極とは全く異なる景色が広がっていた
事になる…  発見したぞ!”

見つかったのは、太古のブナの葉です。

“今のブナに似ているぞ。 ちょうど同じ大きさだな!”

“とても大きい葉だ。 葉脈が、よく見える。 大きさは10センチくらい”

“真っ直ぐ横に伸びる葉脈は、典型的なブナの特徴だ”

ブナといえば、日本でもお馴染みの落葉広葉樹ですよね!

北半球を中心とした温帯の森に分布し、日本では、鹿児島から北海道まで、
全国各地の森で見られます。

“ブナが南極のすぐそばで見つかるなんてな…”

‘おい、こっちも見てくれ! すごいぞ!’  “葉っぱが、たくさん見つかった”

“まるで落ち葉を集めたかのようだ”

“私たちがいる、この場所に、かつて森があったんだ”