2020年09月18日 (金) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「FC2ブログを始めてどれくらい経ちますか?」
静寂な世界に見える宇宙。 しかし、時に、荒々しい姿を見せます。
太陽の表面で起きる爆発… 太陽フレア。
巨大な星の最後に起きる… 超新星爆発。
今回、見るのは、それを軽く凌駕(りょうが)する怪物です。
宇宙最大の爆発といわれる… ガンマ線バースト。
宇宙物理学者は、言う。
“ガンマ線バーストは、太陽が100億年かけて出すエネルギーを一瞬で放出
します。 まさに、怪物のような現象です”
突然、現れて、一瞬で消える、この怪物は、神出鬼没!
半世紀にわたり、その真の姿を、つかめずに来ました。
物理学者は、言う。
“それが、どこで起きるのか? いつ、起きるのか? 分からない…”
“あっちこっちで、モグラ叩きみたいな…”
2019年、日本のグループが、ついに怪物の全貌に迫る観測に成功しました。
ガンマ線バーストを捉えたのは、鏡のような、マジック望遠鏡です。
この怪物のエネルギーは、すさまじいものでした。
物理学者は、言う。
“それを見て、シャレにならんと。 これは本当なのかと…”
“これが本当だとしたら、とんでもない事なので…”
更にガンマ線バーストは、私たちにも襲いかかるかも知れないといいます。
天文学者は、言う。
“もし、ガンマ線バーストが地球を襲う事があれば、生命は絶滅の危機に直面
します”
姿を現した宇宙の怪物、ガンマ線バースト。
宇宙最大の爆発、その正体に迫ります。
宇宙のモンスター、ガンマ線バーストを待つ事、15年。
マジック望遠鏡に、ようやく、その時が訪れます。
その日、望遠鏡の観測当番だった東京大学の博士です。
2019年1月14日。 日没から観測当番に入りました。
“シフトを開始して、3週間くらい経ってまして、まぁ、落ち着いた気持ちで平常
通りの運転が、今日も出来るかなという感じでおりました…”
観測を開始して2時間が経った、その時…。
突然、観測室に、ガンマ線バーストの発生を知らせる警報が鳴り響きました。
ガンマ線を監視している観測衛星からガンマ線の検出を知らせる緊急連絡が
届いたのです。
“私に関して言えば、アラートを受けたのは初めてで、非常に驚きました”
ガンマ線バーストの到来は、まず、宇宙で観測衛星が感知します。
即座に、おおよその位置が割り出され、衛星から地上に送られます。
その情報は、世界中の天文台に速報されるのです。 午後8時57分25秒。
ガンマ線バースト発生の情報が、マジック望遠鏡に届きました。
望遠鏡は、直ちにガンマ線バーストの方向に向きを変えます。
追尾を開始して、36秒後にはデータを取り始めました。
空に向けられた2台の望遠鏡が、チェレンコフ光を捉えていました。
その時、博士が見たのは、目を疑うようなデータでした。
“あちらの方に、リアルタイムでの解析… データ解析の結果が表示されます”
“最初に、そちらの画面、望遠鏡をコントロールする画面を見ていたのですが
ふと、そちらを見てみると、もう、非常に明るいシグナルが表示されていまして
これは、ただ事ではないという風に分かりました…”
これは、この時に、マジック望遠鏡が捉えた、チェレンコフ光の強度です。
普段なら、ほとんど変化する事のないグラフのピークが、博士の目の前で、
どんどん上昇を続けていたのです。 黄色は、チェレンコフ光を捉えたところ。
まさに、ガンマ線が、雨のように降り注いでいました。
“そのような事は、今まで見た事もなかったので、非常に驚きました”
“最初はあまりの信号の強さに、これは何かの間違いではないかと、そういう
風に考えました”
博士は、すぐに、その画面をスマホで撮り、教授たちプロジェクトのメンバーに
送りました。
東京大学宇宙線研究所の教授は、言う。
“博士が送ってくれた… 最初は写メで来たのですが、その写メの映像を見て
オンラインでアナリシスした、その結果を見て、 うわ!これは本当だ! と思い
ましたね…”
教授たちの粘り強い観測は、ついに、宇宙の怪物を捉えたのです。
日本では、解析チームが、すぐに動き出しました。
チェレンコフ光から導き出されたガンマ線のエネルギーは驚くべきものでした。
これは、やって来たガンマ線のエネルギーを解析したものです。
これまで知られていたのは、左側のエネルギーの低い山でした。
ところが、今回、その右側に、更にエネルギーの高い、未知の山がある事が
分かったのです。
ガンマ線バーストの知られざる姿が、初めて明かされたのです。
東京大学宇宙線研究所の准教授は、言う。
“エネルギーが低いところのガンマ線を説明する理論だと、今回のガンマ線は
説明できないというのが、確定したというのが1番大きいところですね”
“それを確かめよう、確かめようと思っても、何十年も確かめる事すらできな
かったというものが、ようやく確かめられたというのが大きいと思いますね”
静寂な世界に見える宇宙。 しかし、時に、荒々しい姿を見せます。
太陽の表面で起きる爆発… 太陽フレア。
巨大な星の最後に起きる… 超新星爆発。
今回、見るのは、それを軽く凌駕(りょうが)する怪物です。
宇宙最大の爆発といわれる… ガンマ線バースト。
宇宙物理学者は、言う。
“ガンマ線バーストは、太陽が100億年かけて出すエネルギーを一瞬で放出
します。 まさに、怪物のような現象です”
突然、現れて、一瞬で消える、この怪物は、神出鬼没!
半世紀にわたり、その真の姿を、つかめずに来ました。
物理学者は、言う。
“それが、どこで起きるのか? いつ、起きるのか? 分からない…”
“あっちこっちで、モグラ叩きみたいな…”
2019年、日本のグループが、ついに怪物の全貌に迫る観測に成功しました。
ガンマ線バーストを捉えたのは、鏡のような、マジック望遠鏡です。
この怪物のエネルギーは、すさまじいものでした。
物理学者は、言う。
“それを見て、シャレにならんと。 これは本当なのかと…”
“これが本当だとしたら、とんでもない事なので…”
更にガンマ線バーストは、私たちにも襲いかかるかも知れないといいます。
天文学者は、言う。
“もし、ガンマ線バーストが地球を襲う事があれば、生命は絶滅の危機に直面
します”
姿を現した宇宙の怪物、ガンマ線バースト。
宇宙最大の爆発、その正体に迫ります。
宇宙のモンスター、ガンマ線バーストを待つ事、15年。
マジック望遠鏡に、ようやく、その時が訪れます。
その日、望遠鏡の観測当番だった東京大学の博士です。
2019年1月14日。 日没から観測当番に入りました。
“シフトを開始して、3週間くらい経ってまして、まぁ、落ち着いた気持ちで平常
通りの運転が、今日も出来るかなという感じでおりました…”
観測を開始して2時間が経った、その時…。
突然、観測室に、ガンマ線バーストの発生を知らせる警報が鳴り響きました。
ガンマ線を監視している観測衛星からガンマ線の検出を知らせる緊急連絡が
届いたのです。
“私に関して言えば、アラートを受けたのは初めてで、非常に驚きました”
ガンマ線バーストの到来は、まず、宇宙で観測衛星が感知します。
即座に、おおよその位置が割り出され、衛星から地上に送られます。
その情報は、世界中の天文台に速報されるのです。 午後8時57分25秒。
ガンマ線バースト発生の情報が、マジック望遠鏡に届きました。
望遠鏡は、直ちにガンマ線バーストの方向に向きを変えます。
追尾を開始して、36秒後にはデータを取り始めました。
空に向けられた2台の望遠鏡が、チェレンコフ光を捉えていました。
その時、博士が見たのは、目を疑うようなデータでした。
“あちらの方に、リアルタイムでの解析… データ解析の結果が表示されます”
“最初に、そちらの画面、望遠鏡をコントロールする画面を見ていたのですが
ふと、そちらを見てみると、もう、非常に明るいシグナルが表示されていまして
これは、ただ事ではないという風に分かりました…”
これは、この時に、マジック望遠鏡が捉えた、チェレンコフ光の強度です。
普段なら、ほとんど変化する事のないグラフのピークが、博士の目の前で、
どんどん上昇を続けていたのです。 黄色は、チェレンコフ光を捉えたところ。
まさに、ガンマ線が、雨のように降り注いでいました。
“そのような事は、今まで見た事もなかったので、非常に驚きました”
“最初はあまりの信号の強さに、これは何かの間違いではないかと、そういう
風に考えました”
博士は、すぐに、その画面をスマホで撮り、教授たちプロジェクトのメンバーに
送りました。
東京大学宇宙線研究所の教授は、言う。
“博士が送ってくれた… 最初は写メで来たのですが、その写メの映像を見て
オンラインでアナリシスした、その結果を見て、 うわ!これは本当だ! と思い
ましたね…”
教授たちの粘り強い観測は、ついに、宇宙の怪物を捉えたのです。
日本では、解析チームが、すぐに動き出しました。
チェレンコフ光から導き出されたガンマ線のエネルギーは驚くべきものでした。
これは、やって来たガンマ線のエネルギーを解析したものです。
これまで知られていたのは、左側のエネルギーの低い山でした。
ところが、今回、その右側に、更にエネルギーの高い、未知の山がある事が
分かったのです。
ガンマ線バーストの知られざる姿が、初めて明かされたのです。
東京大学宇宙線研究所の准教授は、言う。
“エネルギーが低いところのガンマ線を説明する理論だと、今回のガンマ線は
説明できないというのが、確定したというのが1番大きいところですね”
“それを確かめよう、確かめようと思っても、何十年も確かめる事すらできな
かったというものが、ようやく確かめられたというのが大きいと思いますね”
| ホーム |