2020年09月13日 (日) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「修学旅行の思い出は?」
突然ですが、あなたは、地球防衛という言葉を聞いた事がありますか?
実はこの言葉、NASAが行なっているプログラムの名称 Planetary Defense。
宇宙の脅威から、惑星・地球を守る技術です。
宇宙の脅威といえば、星の爆発によって放たれる強力な放射線や、寿命を
終えつつある太陽に地球がのみ込まれる等、様々なケースが考えられます。
でも、地球防衛が想定する脅威は、地球目がけてやって来る小惑星です。
2013年2月15日。 ビルほどの大きさの小惑星が、ロシアに落下。
1000人を超す人が、負傷しました。
あと少し大きければ、死者が出ても、おかしくなかったといいます。
こうした危険を事前に知るため、NASAは毎晩、監視活動を行っています。
ターゲットは、地球に近い軌道を持つ、危険な小惑星。
専用望遠鏡が、20年にわたって観測を続けた結果、これまでに2万個が見つ
かっています。
そして、2018年6月。 地球防衛の活動中に、大事件が起こりました。
ベテラン観測者の目が捉えたのは、猛烈なスピードで動く、かすかな点。
すぐにNASAが計算を行い、地球に衝突する確率が、はじき出されました。
その値は、38%。 3時間半後には、別の望遠鏡も追加観測に成功。
予想衝突地点が絞り込まれます。 その破片を求め大捜索が行われました。
私たちは、いつ来るとも知れない宇宙の脅威に、どの様に立ち向かおうとして
いるのでしょうか? 今回は、地球防衛の最前線に迫ります。
2018年6月2日未明。
NASAが支援するアリゾナの望遠鏡が地球に迫る、ある小惑星を見つけました。
3時間半後、ハワイの望遠鏡も、同じ天体を捉えます。
NASAの新システムが軌道を計算すると、アフリカ南部に衝突するという結果が
はじき出されました。
この小惑星は、本当に、予想通りの場所に落ちたのでしょうか?
すぐに捜索が始まりました。 指揮を執ったのは、SETI研究所の博士で、
NASAの地球防衛プログラムのメンバーの1人です。
博士は日頃、宇宙空間から飛び込んで来る、様々なサイズの天体の観測を
行っています。
特別に見せてくれたのは、20台の監視カメラを組み合わせて作った手作りの
望遠鏡です。
“こうした手作り望遠鏡が、他にもあります”
“それをネットワーク化して、毎晩、膨大な数の画像を集めています”
“こうする事で、天体の速度や向きを、高い精度で割り出す事ができます”
小さな小惑星が地球に飛び込んで来ると火球と呼ばれる現象が起こります。
博士は、この現象を頼りに、小惑星を探そうとしました。
地球に衝突する小惑星が見つかった、6月2日。
博士は、オフィスに駆けつけ、情報収集を行いました。
でも、どうして、僅か数メートルの小惑星の衝突が、地球防衛にとって、重要
なのでしょうか?
博士が、小さなさ小惑星に注目するキッカケは、2013年2月、ロシアに突如
出現した巨大な火球です。 小惑星は、大気中で爆発。
博士も、驚くほどの被害が、もたらされたのです。
この時、地球に落下したのは、直径20メートルほどの小惑星だと考えられて
います。
“20メートルの小惑星でも、大きな被害を、もたらしうるのです”
“今回のような小さな衝突は、より大きな小惑星がやって来た時の、いい準備
になると、私は考えています”
博士は今回NASAが計算した軌道上で実際に小惑星の破片を回収できれば
システムの正しさを検証できると考えました。
しかし、破片を探すには、計算の誤差が、まだ大きすぎました。
“少なめに見積もっても、60キロ かける 30キロもありました”
“広すぎて、破片を探す事は不可能でした”
博士は、自らアフリカに出向いて、調査を行う事にしました。
一方、NASAの地球防衛プログラムと、直接関係ない人々も、この小惑星に
注目していました。
火球観測を行っているアマチュアグループです。
ふだん使うのは、メンバーの自宅に設置された監視カメラです。
自ら撮影した火球の映像から、軌道を予想し、隕石の回収に成功した実績も
あります。
アフリカに小惑星が衝突したらしい…と聞くと、メンバーの1人が、すぐに動き
ました。
南アフリカの大学に連絡し、現地の情報を集めてもらうよう、お願いしたのです。
すると、南アフリカやボツワナで火球を見たという目撃情報が、次々に得られ
ました。 そして、偶然、火球を捉えていた防犯カメラの映像も見つかりました。
こちらが、その映像です。 日没から、1時間余り。
北を向いていたカメラが、地平線すれすれに出現した、巨大な火球を捉えて
いました。
この画像を、アマチュアグループのエキスパートが解析しました。
まず、爆発の瞬間の映像を細かく分析し、地平線にある木のシルエットを探し
出します。
その木の位置を、衛星写真から確認する事で、火球の方向を割り出します。
これを、軌道データと組み合わせる事で、小惑星が突入した位置と速度を導き
出しました。
突然ですが、あなたは、地球防衛という言葉を聞いた事がありますか?
実はこの言葉、NASAが行なっているプログラムの名称 Planetary Defense。
宇宙の脅威から、惑星・地球を守る技術です。
宇宙の脅威といえば、星の爆発によって放たれる強力な放射線や、寿命を
終えつつある太陽に地球がのみ込まれる等、様々なケースが考えられます。
でも、地球防衛が想定する脅威は、地球目がけてやって来る小惑星です。
2013年2月15日。 ビルほどの大きさの小惑星が、ロシアに落下。
1000人を超す人が、負傷しました。
あと少し大きければ、死者が出ても、おかしくなかったといいます。
こうした危険を事前に知るため、NASAは毎晩、監視活動を行っています。
ターゲットは、地球に近い軌道を持つ、危険な小惑星。
専用望遠鏡が、20年にわたって観測を続けた結果、これまでに2万個が見つ
かっています。
そして、2018年6月。 地球防衛の活動中に、大事件が起こりました。
ベテラン観測者の目が捉えたのは、猛烈なスピードで動く、かすかな点。
すぐにNASAが計算を行い、地球に衝突する確率が、はじき出されました。
その値は、38%。 3時間半後には、別の望遠鏡も追加観測に成功。
予想衝突地点が絞り込まれます。 その破片を求め大捜索が行われました。
私たちは、いつ来るとも知れない宇宙の脅威に、どの様に立ち向かおうとして
いるのでしょうか? 今回は、地球防衛の最前線に迫ります。
2018年6月2日未明。
NASAが支援するアリゾナの望遠鏡が地球に迫る、ある小惑星を見つけました。
3時間半後、ハワイの望遠鏡も、同じ天体を捉えます。
NASAの新システムが軌道を計算すると、アフリカ南部に衝突するという結果が
はじき出されました。
この小惑星は、本当に、予想通りの場所に落ちたのでしょうか?
すぐに捜索が始まりました。 指揮を執ったのは、SETI研究所の博士で、
NASAの地球防衛プログラムのメンバーの1人です。
博士は日頃、宇宙空間から飛び込んで来る、様々なサイズの天体の観測を
行っています。
特別に見せてくれたのは、20台の監視カメラを組み合わせて作った手作りの
望遠鏡です。
“こうした手作り望遠鏡が、他にもあります”
“それをネットワーク化して、毎晩、膨大な数の画像を集めています”
“こうする事で、天体の速度や向きを、高い精度で割り出す事ができます”
小さな小惑星が地球に飛び込んで来ると火球と呼ばれる現象が起こります。
博士は、この現象を頼りに、小惑星を探そうとしました。
地球に衝突する小惑星が見つかった、6月2日。
博士は、オフィスに駆けつけ、情報収集を行いました。
でも、どうして、僅か数メートルの小惑星の衝突が、地球防衛にとって、重要
なのでしょうか?
博士が、小さなさ小惑星に注目するキッカケは、2013年2月、ロシアに突如
出現した巨大な火球です。 小惑星は、大気中で爆発。
博士も、驚くほどの被害が、もたらされたのです。
この時、地球に落下したのは、直径20メートルほどの小惑星だと考えられて
います。
“20メートルの小惑星でも、大きな被害を、もたらしうるのです”
“今回のような小さな衝突は、より大きな小惑星がやって来た時の、いい準備
になると、私は考えています”
博士は今回NASAが計算した軌道上で実際に小惑星の破片を回収できれば
システムの正しさを検証できると考えました。
しかし、破片を探すには、計算の誤差が、まだ大きすぎました。
“少なめに見積もっても、60キロ かける 30キロもありました”
“広すぎて、破片を探す事は不可能でした”
博士は、自らアフリカに出向いて、調査を行う事にしました。
一方、NASAの地球防衛プログラムと、直接関係ない人々も、この小惑星に
注目していました。
火球観測を行っているアマチュアグループです。
ふだん使うのは、メンバーの自宅に設置された監視カメラです。
自ら撮影した火球の映像から、軌道を予想し、隕石の回収に成功した実績も
あります。
アフリカに小惑星が衝突したらしい…と聞くと、メンバーの1人が、すぐに動き
ました。
南アフリカの大学に連絡し、現地の情報を集めてもらうよう、お願いしたのです。
すると、南アフリカやボツワナで火球を見たという目撃情報が、次々に得られ
ました。 そして、偶然、火球を捉えていた防犯カメラの映像も見つかりました。
こちらが、その映像です。 日没から、1時間余り。
北を向いていたカメラが、地平線すれすれに出現した、巨大な火球を捉えて
いました。
この画像を、アマチュアグループのエキスパートが解析しました。
まず、爆発の瞬間の映像を細かく分析し、地平線にある木のシルエットを探し
出します。
その木の位置を、衛星写真から確認する事で、火球の方向を割り出します。
これを、軌道データと組み合わせる事で、小惑星が突入した位置と速度を導き
出しました。
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