2020年09月11日 (金) | 編集 |
第2118回「FC2ブログを始めてどれくらい経ちますか?」
第5の大量絶滅を生き延びた、私たち哺乳類の祖先。
その後、地球上の至る場所で、多様な進化を遂げました。
今、その数は、数千種にも及んでいます。
でも、どうして哺乳類は、大繁栄する事ができたのでしょうか?
こちらは、カナダ西部にある、ロイヤル・ティレル古生物学博物館です。
恐竜や大型哺乳類などの化石の収蔵数で、世界屈指を誇ります。
博物館の学芸員は、長年、哺乳類の進化について、研究を行っています。
“私は、古生物学者というより、古生物の歯医者ですね”
“毎日、歯ばかり見ているからです。 哺乳類の化石の多くは、歯の化石です”
“もちろん、アゴや頭蓋骨も見つかりますが、ほとんどが歯の化石なのです”
硬いエナメル質で覆われ、劣化しにくい歯は、多くの情報を与えてくれると
いいます。
“この動物が食べていたのは、歯の形から見て、恐らく硬い体を持った生き物
です。 例えば、昆虫やカタツムリなどではないかと、推測できます”
“それだけではないですよ!”
“ハリネズミやトガリネズミの仲間と、生態が近い事も分かるのです”
哺乳類が繁栄した秘密を探る為、歯の化石を詳細に調べると、ある共通点が
見つかりました。 それは、体の大型化です。
“こちらは、パントドンタの仲間の頭蓋骨です”
“恐竜が絶滅した後の時代に、生息していました”
“この犬歯を見ると、一見、肉食動物のように思えますが、実は草食動物なの
です”
“奥歯の形を見てみると、植物をすりつぶして食べていた事が分かります”
“恐竜の絶滅後、一部の哺乳類は、大型化しました”
“牛のような大きさのパントドンタも、出現したのです”
“化石から分かるのは、大量絶滅後の2000万年の間に、哺乳類の平均的な
サイズが、小型のウサギから、カバほどの大きさにまでなった事です”
“そして、更に1000万年後には、なんと、サイやゾウと同じくらいにまで大型化
したのです”
哺乳類が繁栄した秘密。 それは、急速に起こった… 大型化だったのです。
更に、もう1つ、哺乳類が繁栄した理由があります。
第5の大量絶滅後の地球では、植物が繁栄し、陸地を覆って行きました。
生き延びた哺乳類の多くは、植物を糧として、種を増やして行きました。
例えば、木の実の種類が増えるにつれ、それを食べ物にする動物も、種を
増やして行ったと考えられています。
つまり、植物の多様化とともに、哺乳類も多様化したのです。
更に、草食動物が増える事で、さまざまな肉食動物も登場しました。
多様化こそが、哺乳類の繁栄の大きな原動力となったのです。
そして、700万年前… 後ろ足で立ち上がった霊長類が、現れました。
道具を作る能力を獲得し、急速に進化を遂げて行きます。
そして、20万年前に登場した、私たちホモ・サピエンス。
大型哺乳類を、次々と制圧して行きました。
私たちは、生態系を超越する存在となったのです。
そして、高度な文明が発展した現在。
世界の人口は、爆発的に増加し、70億を超えています。
しかし、人類の繁栄と引き換えに、さまざまな問題が、世界各地で起こって
います。
森林伐採等の開発や工業化によって、野生動物が絶滅の危機に瀕している
のです。 更に、今、大きな問題となっているのが… 気候変動です。
この100年間で、世界の平均気温は、上昇し続けています。
人類によって、急激な異変が、地球規模で起こっているのです。
このまま行くと… 第6の大量絶滅が引き起こされるのではないか?
そう危惧する研究者もいます。
長年、哺乳類の進化について研究を行っている博物館の学芸員は、言う。
“今、多くの生き物が、次々に絶滅しています”
“私が恐れているのは、大量絶滅の始まりに気付かず手遅れになる事です”
現在、起きている絶滅は、過去の大量絶滅を上回るスピードになっています。
一体、どんな未来が待っているのでしょうか?
大量絶滅の歴史を調べて来た研究者たち。
生命には、計り知れない可能性があるといいます。
古生物学者のウィット・ウォーターズランド大学の教授は、言う。
“どんな異変が起きても、数百万年経てば、生命は再生します”
“しかし、そのドラマの主役は、誰にも分かりません”
大量絶滅を生き残って来たのは、私たち哺乳類だけではありません。
さまざまな生き物たちが、絶滅の危機を乗り越えて来ました。
その誰もが、次の時代の主役となる、可能性を秘めているのです。
進化論を提唱したチャールズ・ダーウィンは、こう記しています。(1809-1882)
生命の樹は、枯れ落ちた枝で、地面を満たしながら、常に新しい芽を出し、
美しく茂っていくと、私は信じる。
この先、生命の樹は、一体、どんな枝を生い茂らせて行くのでしょうか?
第5の大量絶滅を生き延びた、私たち哺乳類の祖先。
その後、地球上の至る場所で、多様な進化を遂げました。
今、その数は、数千種にも及んでいます。
でも、どうして哺乳類は、大繁栄する事ができたのでしょうか?
こちらは、カナダ西部にある、ロイヤル・ティレル古生物学博物館です。
恐竜や大型哺乳類などの化石の収蔵数で、世界屈指を誇ります。
博物館の学芸員は、長年、哺乳類の進化について、研究を行っています。
“私は、古生物学者というより、古生物の歯医者ですね”
“毎日、歯ばかり見ているからです。 哺乳類の化石の多くは、歯の化石です”
“もちろん、アゴや頭蓋骨も見つかりますが、ほとんどが歯の化石なのです”
硬いエナメル質で覆われ、劣化しにくい歯は、多くの情報を与えてくれると
いいます。
“この動物が食べていたのは、歯の形から見て、恐らく硬い体を持った生き物
です。 例えば、昆虫やカタツムリなどではないかと、推測できます”
“それだけではないですよ!”
“ハリネズミやトガリネズミの仲間と、生態が近い事も分かるのです”
哺乳類が繁栄した秘密を探る為、歯の化石を詳細に調べると、ある共通点が
見つかりました。 それは、体の大型化です。
“こちらは、パントドンタの仲間の頭蓋骨です”
“恐竜が絶滅した後の時代に、生息していました”
“この犬歯を見ると、一見、肉食動物のように思えますが、実は草食動物なの
です”
“奥歯の形を見てみると、植物をすりつぶして食べていた事が分かります”
“恐竜の絶滅後、一部の哺乳類は、大型化しました”
“牛のような大きさのパントドンタも、出現したのです”
“化石から分かるのは、大量絶滅後の2000万年の間に、哺乳類の平均的な
サイズが、小型のウサギから、カバほどの大きさにまでなった事です”
“そして、更に1000万年後には、なんと、サイやゾウと同じくらいにまで大型化
したのです”
哺乳類が繁栄した秘密。 それは、急速に起こった… 大型化だったのです。
更に、もう1つ、哺乳類が繁栄した理由があります。
第5の大量絶滅後の地球では、植物が繁栄し、陸地を覆って行きました。
生き延びた哺乳類の多くは、植物を糧として、種を増やして行きました。
例えば、木の実の種類が増えるにつれ、それを食べ物にする動物も、種を
増やして行ったと考えられています。
つまり、植物の多様化とともに、哺乳類も多様化したのです。
更に、草食動物が増える事で、さまざまな肉食動物も登場しました。
多様化こそが、哺乳類の繁栄の大きな原動力となったのです。
そして、700万年前… 後ろ足で立ち上がった霊長類が、現れました。
道具を作る能力を獲得し、急速に進化を遂げて行きます。
そして、20万年前に登場した、私たちホモ・サピエンス。
大型哺乳類を、次々と制圧して行きました。
私たちは、生態系を超越する存在となったのです。
そして、高度な文明が発展した現在。
世界の人口は、爆発的に増加し、70億を超えています。
しかし、人類の繁栄と引き換えに、さまざまな問題が、世界各地で起こって
います。
森林伐採等の開発や工業化によって、野生動物が絶滅の危機に瀕している
のです。 更に、今、大きな問題となっているのが… 気候変動です。
この100年間で、世界の平均気温は、上昇し続けています。
人類によって、急激な異変が、地球規模で起こっているのです。
このまま行くと… 第6の大量絶滅が引き起こされるのではないか?
そう危惧する研究者もいます。
長年、哺乳類の進化について研究を行っている博物館の学芸員は、言う。
“今、多くの生き物が、次々に絶滅しています”
“私が恐れているのは、大量絶滅の始まりに気付かず手遅れになる事です”
現在、起きている絶滅は、過去の大量絶滅を上回るスピードになっています。
一体、どんな未来が待っているのでしょうか?
大量絶滅の歴史を調べて来た研究者たち。
生命には、計り知れない可能性があるといいます。
古生物学者のウィット・ウォーターズランド大学の教授は、言う。
“どんな異変が起きても、数百万年経てば、生命は再生します”
“しかし、そのドラマの主役は、誰にも分かりません”
大量絶滅を生き残って来たのは、私たち哺乳類だけではありません。
さまざまな生き物たちが、絶滅の危機を乗り越えて来ました。
その誰もが、次の時代の主役となる、可能性を秘めているのです。
進化論を提唱したチャールズ・ダーウィンは、こう記しています。(1809-1882)
生命の樹は、枯れ落ちた枝で、地面を満たしながら、常に新しい芽を出し、
美しく茂っていくと、私は信じる。
この先、生命の樹は、一体、どんな枝を生い茂らせて行くのでしょうか?
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