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大繁栄していた恐竜を襲った悲劇は巨大隕石の衝突だった!
2020年09月07日 (月) | 編集 |
第2117回「あなたの一番古い記憶はなんですか?」
人類が誕生する、はるか昔、およそ6600万年前、巨大な隕石が地球を襲い
ました。 当時、繁栄を極めていた恐竜が絶滅したのです。

この異変は、大量絶滅と呼ばれ、全生物の75%以上もの種が、死に絶え
ました。 実は、こうした大量絶滅は、地球の歴史の中で5回、起こっています。

ビッグファイブと呼ばれています。 一見、生命存続の危機に見える大量絶滅。

しかしこの異変は、生命の進化を劇的に進める鍵となって来ました。

古生物学者は、言う。

“大量絶滅に生き残った者が勝者であり、その子孫が次の時代の主役となる
のです”

でも、実際、どのようにして、生き物は大量絶滅を乗り越え、進化を遂げて
行ったのでしょうか?

世界の研究の最前線を巡りながら、その謎に迫ります。

今回、見て行くのは、第4と、第5の大量絶滅です。

2億5000万年前、三畳紀に登場した、恐竜をはじめとする生き物たち。

ところが、大規模な火山噴火によって、第4の大量絶滅が勃発。

生き残った一部の恐竜たちは、ある体の仕組みのおかげで大型化し、繁栄
する事ができました。 更に、翼竜など、は虫類の仲間も大型化。

地球は、恐竜をはじめ、大型動物の天下となったのです。

その繁栄は、1億3000万年以上も続きました。

しかし、そんな彼らを襲った巨大隕石。

その衝撃は、どれほどのものだったのか?

第5の大量絶滅の真相に迫ります。

そして恐竜の絶滅後、主役となったのは哺乳類。

なぜ、史上まれに見る勢いで、繁栄する事ができたのでしょうか?

私たち人類が誕生するまで、連綿と続いて来た、はるかな道のり。

大量絶滅がもたらす、進化の謎に迫ります。

ジュラ紀から白亜紀にかけて、1億3000万年以上も大繁栄していた恐竜。

ところが6600万年前、突如、巨大隕石が地球を襲いました。

第5の大量絶滅が起こったのです。

生命の歴史の中で、最大の事件ともいわれる、恐竜の絶滅。

でも、隕石が大量絶滅を引き起こした真相は、どのようにして明らかになった
のでしょうか?  カナダ・アルバータ州のバッドランド。

恐竜の化石が数多く見つかる場所として、世界的に知られています。

ロイヤル・ティレル古生物学博物館の学芸員は、恐竜絶滅の謎について
研究を行って来ました。

この発掘現場には、恐竜絶滅の痕跡が、ハッキリと残されているといいます。

“この赤い地層が、恐竜時代の終わりと哺乳類時代の始まりを示す境界です”

“下の地層から、恐竜時代末期の植物の花粉が発見されています”

“そしてその上にある、厚さ3センチほどの地層から発見されたのがイリジウム
です。 イリジウムは、隕石に多く含まれる元素です”

“そしてその上の地層は、隕石衝突の時に飛び散って、降り積もった土砂だと
考えられます”

“つまり、この地層は、恐竜絶滅の一部始終を示す証拠なのです”

恐竜絶滅の原因が、隕石の衝突だという説が最初に唱えられたのは、1970
年代の事でした。 その衝突地点は、一体、どこなのか?

研究者たちは、世界各地のクレーターを調べましたが、どれも年代が一致しま
せんでした。 その謎に挑んだのが、カナダの地質学者です。

当時、まだ学生で、地質の研究を始めたばかりでした。

地質学者は、まず、世界中の恐竜絶滅時の地層データを、調べ直しました。

その中で注目したのが、アメリカ・テキサス州で見つかった津波の痕跡です。

“恐竜が絶滅した6600万年前、ここは大陸棚でした”

“水深100メートルほどの海の底です”

“海底では、きめ細かい粘土の層が、何百万年も堆積していました”

“こんな灰色の粘土です。 ところが、ここで、とてつもない事が起きました”

“海底が激しく侵食され、その上を、粒の粗い堆積物が覆っていますよね”

“これは、津波の跡です”

“第1波によって運ばれた大量の土砂が、いったん落ち着いた後に第2 第3の
津波がやって来た証拠も見られます”

地質学者は、この地層から、隕石衝突の際に巨大津波が発生した事を、突き
止めました。

更に、テキサスに加え、カリブ海の島国ハイチでも、調査を行いました。

その結果、津波の発生源、つまり隕石が衝突したのは、メキシコ湾とカリブ海
の周辺だという事が分かったのです。

でも、隕石衝突の決定的証拠となるクレーターは、どこにあるのか?

それを突き止めたのは、当時、石油会社で地質調査を行っていた男性です。

“1970年代の後半になると、性能の良い航空機用の磁気センサーが開発
されました。 それが、油田探しに、とても役立ったのです”

調査員が油田の調査を行っていたのは、メキシコ・ユカタン半島の北部です。

航空機に搭載した磁気センサーで、海底の地形を調べていました。

ある日のこと、計測データに、異変がある事に気付きました。

海底が、急に深くなっている地点が連続していたのです。

その位置を結んで行くと、見た事のない模様が現れました。

それは、2つの半円形です。

大きな半円形の直径は、およそ180キロメートル。

関東平野が、すっぽり入る大きさです。

更に陸地も調べると、模様がつながり、1つの円となりました。

巨大クレーターの発見です!

こうして、隕石が恐竜絶滅を引き起こした事が、実証されたのです。