2020年08月17日 (月) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「ザ・絶妙な返事!」
キレイですね! 何だと思いますか?
2つの銀河が、今、まさに衝突しようとしている様子です。
いずれ合体して、1つの銀河になってしまうのですって!
こちらは、ハートのネックレスのように見えますけど…。
実は、銀河同士が衝突している、真っ最中!
激しい衝突で、銀河の形が崩れているのです。
宇宙では、銀河が衝突を繰り返し、大きく成長して行きます。
私たちの天の川銀河も、例外ではありません。
衝突・合体を繰り返しながら、130億年かけて成長して来ました。
いまや、銀河の円盤の直径は、およそ10万光年。
太陽のような星の数は、1000億個を超えるといわれています。
しかし、天の川銀河で、かつて、どのような衝突・合体があったのか?
謎に包まれていました。
訪れたのは、仙台市にある、東北大学の天文学教室です。
銀河考古学が専門の教授です。
星の観測から、銀河の歴史に迫る研究を、長年、続けて来ました。
一体、どうしたら、天の川銀河で起きた衝突を、突き止める事ができるので
しょうか?
“100億年以上経っても残っているような衝突の痕跡というのは、実は銀河系
の中にある古い星の運動などを調べるとあります”
教授は、星を、あるものに例えてくれました。 鳥の大群です。
私たちが見てる星空は、こんな感じ。
飛んでいる鳥の大群が、静止画のように、動きが止まって見えています。
一見すると、よく分かりませんが、鳥の動きを見てみると…。
他とは違う動きをしている群れを、見つける事ができます。
銀河でも、違う動きをしている星の群れがあれば、それが、銀河が衝突した
痕跡の候補になると教授は考えています。
そして教授は、実際の星空に天の川銀河の大衝突につながる群れを捉えて
いました。
その群れは、ハローと呼ばれる、銀河の円盤の外側の領域にありました。
ハローの直径は、天の川銀河の円盤の10倍以上です。
教授は、ヨーロッパ宇宙機関のヒッパルコス衛星のデータに注目。
それを地上から観測したデータと組み合わせて、分析しました。
範囲は、地球から、およそ8100光年。
一部ですが、ハローの星の位置や速度を、調べる事ができました。
そしてその中に、他と違った動きをする、星の群れを見つけたのです。
その群れは、天の川銀河が回転している方向と、逆に動いていました。
“まさに、過去に、ある銀河が落ちて来た名残が、ここに残っていると考えられ
ます”
“銀河系の過去を知るうえでは、非常に重要な発見というか、手掛かりでは
ないかと思います”
これが、天の川銀河に、別の銀河が衝突した時の痕跡ではないかと考えた
のです。
結局、痕跡かどうかは特定できませんでしたが、教授の研究は、大衝突の
謎に迫る、第1歩となりました。
そして、2013年12月19日、フランス領ギアナ。
画期的な観測衛星が打ち上げられました。
ヨーロッパ宇宙機関が中心となって開発した、 位置天文衛星ガイア です。
高性能な望遠鏡2台を回転させながら、天の川銀河にある星の位置と速度を
正確に調べます。 観測範囲は、飛躍的に広がりました。
それまでの、およそ8倍。 最大で、6万5000光年です。
天の川銀河の外側にあるハローの領域にある星を、数多く調べる事ができる
ようになりました。
☆宇宙博物記☆
夜空に、虹がかかったように見える、こちらの画像。
天の川銀河が、今も成長している証拠なのです。
東北大学の銀河考古学が専門の教授に、その理由を教えてもらいました。
“小さな銀河が落ちて来た時の名残が、この星のストリームという構造で見え
ているのです”
ストリームと呼ばれるのは、夜空に星が、川の流れのように観測できるから。
でも、ストリームって、どうして出来るのでしょうか?
天の川銀河の周りには、およそ30個、小さな銀河があります。
その小さな銀河が天の川銀河に近付くと重力によって引き伸ばされ、やがて
のみ込まれます。 その痕跡がストリームです。
実際、いて座矮(わい)小銀河は、天の川銀河を取り巻くように、ストリームを
描いています。 リボンのように見えますね。
ストリームは、数億年をかけて、小さな銀河が、大きな銀河にのみ込まれる
星の流れなのです。
こうしたストリームは、他にもたくさんあると、教授は言います。
“あと、ここに、オルファンストリームって、細い…”
“あと、ここにもストリームがありますし…”
この画像には、ストリームが3つ写っていました。
天の川銀河には、今まで確認されているものだけでも10個以上のストリーム
があります。
天の川銀河は、いくつも小さな銀河をのみ込みながら成長してきたのですね。
キレイですね! 何だと思いますか?
2つの銀河が、今、まさに衝突しようとしている様子です。
いずれ合体して、1つの銀河になってしまうのですって!
こちらは、ハートのネックレスのように見えますけど…。
実は、銀河同士が衝突している、真っ最中!
激しい衝突で、銀河の形が崩れているのです。
宇宙では、銀河が衝突を繰り返し、大きく成長して行きます。
私たちの天の川銀河も、例外ではありません。
衝突・合体を繰り返しながら、130億年かけて成長して来ました。
いまや、銀河の円盤の直径は、およそ10万光年。
太陽のような星の数は、1000億個を超えるといわれています。
しかし、天の川銀河で、かつて、どのような衝突・合体があったのか?
謎に包まれていました。
訪れたのは、仙台市にある、東北大学の天文学教室です。
銀河考古学が専門の教授です。
星の観測から、銀河の歴史に迫る研究を、長年、続けて来ました。
一体、どうしたら、天の川銀河で起きた衝突を、突き止める事ができるので
しょうか?
“100億年以上経っても残っているような衝突の痕跡というのは、実は銀河系
の中にある古い星の運動などを調べるとあります”
教授は、星を、あるものに例えてくれました。 鳥の大群です。
私たちが見てる星空は、こんな感じ。
飛んでいる鳥の大群が、静止画のように、動きが止まって見えています。
一見すると、よく分かりませんが、鳥の動きを見てみると…。
他とは違う動きをしている群れを、見つける事ができます。
銀河でも、違う動きをしている星の群れがあれば、それが、銀河が衝突した
痕跡の候補になると教授は考えています。
そして教授は、実際の星空に天の川銀河の大衝突につながる群れを捉えて
いました。
その群れは、ハローと呼ばれる、銀河の円盤の外側の領域にありました。
ハローの直径は、天の川銀河の円盤の10倍以上です。
教授は、ヨーロッパ宇宙機関のヒッパルコス衛星のデータに注目。
それを地上から観測したデータと組み合わせて、分析しました。
範囲は、地球から、およそ8100光年。
一部ですが、ハローの星の位置や速度を、調べる事ができました。
そしてその中に、他と違った動きをする、星の群れを見つけたのです。
その群れは、天の川銀河が回転している方向と、逆に動いていました。
“まさに、過去に、ある銀河が落ちて来た名残が、ここに残っていると考えられ
ます”
“銀河系の過去を知るうえでは、非常に重要な発見というか、手掛かりでは
ないかと思います”
これが、天の川銀河に、別の銀河が衝突した時の痕跡ではないかと考えた
のです。
結局、痕跡かどうかは特定できませんでしたが、教授の研究は、大衝突の
謎に迫る、第1歩となりました。
そして、2013年12月19日、フランス領ギアナ。
画期的な観測衛星が打ち上げられました。
ヨーロッパ宇宙機関が中心となって開発した、 位置天文衛星ガイア です。
高性能な望遠鏡2台を回転させながら、天の川銀河にある星の位置と速度を
正確に調べます。 観測範囲は、飛躍的に広がりました。
それまでの、およそ8倍。 最大で、6万5000光年です。
天の川銀河の外側にあるハローの領域にある星を、数多く調べる事ができる
ようになりました。
☆宇宙博物記☆
夜空に、虹がかかったように見える、こちらの画像。
天の川銀河が、今も成長している証拠なのです。
東北大学の銀河考古学が専門の教授に、その理由を教えてもらいました。
“小さな銀河が落ちて来た時の名残が、この星のストリームという構造で見え
ているのです”
ストリームと呼ばれるのは、夜空に星が、川の流れのように観測できるから。
でも、ストリームって、どうして出来るのでしょうか?
天の川銀河の周りには、およそ30個、小さな銀河があります。
その小さな銀河が天の川銀河に近付くと重力によって引き伸ばされ、やがて
のみ込まれます。 その痕跡がストリームです。
実際、いて座矮(わい)小銀河は、天の川銀河を取り巻くように、ストリームを
描いています。 リボンのように見えますね。
ストリームは、数億年をかけて、小さな銀河が、大きな銀河にのみ込まれる
星の流れなのです。
こうしたストリームは、他にもたくさんあると、教授は言います。
“あと、ここに、オルファンストリームって、細い…”
“あと、ここにもストリームがありますし…”
この画像には、ストリームが3つ写っていました。
天の川銀河には、今まで確認されているものだけでも10個以上のストリーム
があります。
天の川銀河は、いくつも小さな銀河をのみ込みながら成長してきたのですね。
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