2020年07月19日 (日) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「おうち時間が増えてから変わったこと」
ターゲットマーカーがなくても、目的地周辺の岩石を、目印にするという作戦
です。 しかし、この方法で着陸するためには、大前提がありました。
ベンヌの地形を、細かく正確に把握する事です。
岩や石の形は、よく似ています。 それを、1つ1つ見分けなければなりません。
“ベンヌの表面全体をモデリングするのは、困難を極めました”
“ベンヌの高解像度の画像を、たくさん集めなくてはいけませんでした”
“オシリスを、高さ500メートル、250メートルと低空飛行させ、撮影を繰り返した
のです”
この作戦で役に立ったのが、ポリカムをはじめとした、高性能なカメラでした。
ベンヌの地形を数センチの単位で、完璧に把握する事ができました。
これで、いよいよ着陸かと思いきや、さらなる問題が…それは岩石の影です。
影があると、違う石と間違える可能性が出て来たのです。
“影は、大きな問題です”
“影を予測するには、岩の高さを計測する必要があります”
“大きな岩の上空を飛び、さまざまな角度から撮影しました”
“岩の形状を正確に把握できれば、影を推測できるのです”
岩は、太陽の位置によって、影のでき方が変わります。
この影を把握できれば、岩を間違える事がなくなるのです。
ブルズアイ・チームは地形と影の情報をすり合わせて着陸のシミュレーションを
繰り返しています。
“数カ月かけてシミュレーションした結果、大きな進歩が見られ、能力も向上
して来ました。 着陸の成功率は、80%から90%までになっています”
“今後も、みんなと協力しながら、ベンヌへの着陸を成功へと導きたいです”
そして、2019年12月。
この日、4つの候補地から、着陸する場所が発表されたのです。
‘では、チームが選んだのは、どこですか?’
“オシリスがサンプルを採る場所は… ナイチンゲールです!”
着陸場所は、ナイチンゲール。
最も北にあり、温度が低いため、表面の物質の保存状態がいい事が決め手
となりました。
プロジェクトを率いているアリゾナ大学の主任研究員は、言う。
“ブルズアイのシミュレーションは、すでに何百万回もしました”
“ベンヌからサンプルを採ってみせますよ!”
ついに、サンプルを採取する場所が決定!
後は、ここを目指すだけとなりました。
一方、はやぶさ2は探査を終えて、2019年11月に、リュウグウを出発。
2020年の末頃、地球にカプセルを届ける予定です。
日米の探査レースは、はやぶさ2が、ずっと先行し続けると思われて来ました。
ところが、オシリスの研究論文が、先に出されようとしていたのです。
これには、はやぶさ2の担当者も…。
“彼らよりも、後に論文が出るという事は、あり得ない!”
“これは、まずい事になったな…”
予想だにしなかった、オシリス・チームの追い上げ。
一体、何が起きていたのでしょうか?
☆宇宙の街紀行☆
今回、訪ねたのは、鳥取県三朝町にある、三朝(みささ)温泉です。
平安時代から親しまれて来た、温泉街なのだそうですが…。
この町に、惑星物質研究所があります。 (岡山大学)
なぜ、ここにあるかというと… 地下から湧き出る温泉には、さまざまな成分が
含まれていますよね!
当初は、そうした温泉の成分を分析する研究所でした。
それが、時とともに、地球の内部、さらには宇宙から来た物質を研究する施設
に変わって来たのです。 現在は、世界各国の研究者が集まっています。
その中に、オシリス・レックス・プロジェクトのメンバーがいます。
“ここには、レーザー光を、物質に当てる装置があります”
“これを使えば、鉱物・有機物・氷などの成分が分かります”
なんと、ここで、オシリスが持ち帰る小惑星のサンプルを分析する予定なの
です。 でも、それは、少し先の話し!
今、彼は、別の重要なテーマについて研究しています。
実はNASAは、小惑星ベンヌが、地球に衝突する可能性があると発表して
います。 その運命の日は… 2135年9月22日?
彼は、本当に衝突するのかどうか? その鍵を握る事実を突き止めました!
“これは、オシリスが測定したベンヌの自転の速さ、自転率をグラフにしたもの
です。 分析したところ、ベンヌの自転率が上昇していたのです”
ベンヌを調べたところ、自転するスピードが加速している事が分かりました。
自転が加速すると、軌道は少しずつズレて行きます。
このズレを正確に計算できれば、地球に衝突する確率を、割り出せるという
のです。
“私は、全ての宇宙機関には、地球を守る事に対して、責任があると思って
います”
“小惑星を研究するのは、地球に衝突するかどうか調べ、いざという時に何が
出来るかを考えるためでもあるのです”
オシリスは、地球を守るという、大切な役割も担っていたのですね!
温泉の成分分析から、宇宙の最先端研究へ!
鳥取県の三朝温泉。 地球防衛の最前線です!
ターゲットマーカーがなくても、目的地周辺の岩石を、目印にするという作戦
です。 しかし、この方法で着陸するためには、大前提がありました。
ベンヌの地形を、細かく正確に把握する事です。
岩や石の形は、よく似ています。 それを、1つ1つ見分けなければなりません。
“ベンヌの表面全体をモデリングするのは、困難を極めました”
“ベンヌの高解像度の画像を、たくさん集めなくてはいけませんでした”
“オシリスを、高さ500メートル、250メートルと低空飛行させ、撮影を繰り返した
のです”
この作戦で役に立ったのが、ポリカムをはじめとした、高性能なカメラでした。
ベンヌの地形を数センチの単位で、完璧に把握する事ができました。
これで、いよいよ着陸かと思いきや、さらなる問題が…それは岩石の影です。
影があると、違う石と間違える可能性が出て来たのです。
“影は、大きな問題です”
“影を予測するには、岩の高さを計測する必要があります”
“大きな岩の上空を飛び、さまざまな角度から撮影しました”
“岩の形状を正確に把握できれば、影を推測できるのです”
岩は、太陽の位置によって、影のでき方が変わります。
この影を把握できれば、岩を間違える事がなくなるのです。
ブルズアイ・チームは地形と影の情報をすり合わせて着陸のシミュレーションを
繰り返しています。
“数カ月かけてシミュレーションした結果、大きな進歩が見られ、能力も向上
して来ました。 着陸の成功率は、80%から90%までになっています”
“今後も、みんなと協力しながら、ベンヌへの着陸を成功へと導きたいです”
そして、2019年12月。
この日、4つの候補地から、着陸する場所が発表されたのです。
‘では、チームが選んだのは、どこですか?’
“オシリスがサンプルを採る場所は… ナイチンゲールです!”
着陸場所は、ナイチンゲール。
最も北にあり、温度が低いため、表面の物質の保存状態がいい事が決め手
となりました。
プロジェクトを率いているアリゾナ大学の主任研究員は、言う。
“ブルズアイのシミュレーションは、すでに何百万回もしました”
“ベンヌからサンプルを採ってみせますよ!”
ついに、サンプルを採取する場所が決定!
後は、ここを目指すだけとなりました。
一方、はやぶさ2は探査を終えて、2019年11月に、リュウグウを出発。
2020年の末頃、地球にカプセルを届ける予定です。
日米の探査レースは、はやぶさ2が、ずっと先行し続けると思われて来ました。
ところが、オシリスの研究論文が、先に出されようとしていたのです。
これには、はやぶさ2の担当者も…。
“彼らよりも、後に論文が出るという事は、あり得ない!”
“これは、まずい事になったな…”
予想だにしなかった、オシリス・チームの追い上げ。
一体、何が起きていたのでしょうか?
☆宇宙の街紀行☆
今回、訪ねたのは、鳥取県三朝町にある、三朝(みささ)温泉です。
平安時代から親しまれて来た、温泉街なのだそうですが…。
この町に、惑星物質研究所があります。 (岡山大学)
なぜ、ここにあるかというと… 地下から湧き出る温泉には、さまざまな成分が
含まれていますよね!
当初は、そうした温泉の成分を分析する研究所でした。
それが、時とともに、地球の内部、さらには宇宙から来た物質を研究する施設
に変わって来たのです。 現在は、世界各国の研究者が集まっています。
その中に、オシリス・レックス・プロジェクトのメンバーがいます。
“ここには、レーザー光を、物質に当てる装置があります”
“これを使えば、鉱物・有機物・氷などの成分が分かります”
なんと、ここで、オシリスが持ち帰る小惑星のサンプルを分析する予定なの
です。 でも、それは、少し先の話し!
今、彼は、別の重要なテーマについて研究しています。
実はNASAは、小惑星ベンヌが、地球に衝突する可能性があると発表して
います。 その運命の日は… 2135年9月22日?
彼は、本当に衝突するのかどうか? その鍵を握る事実を突き止めました!
“これは、オシリスが測定したベンヌの自転の速さ、自転率をグラフにしたもの
です。 分析したところ、ベンヌの自転率が上昇していたのです”
ベンヌを調べたところ、自転するスピードが加速している事が分かりました。
自転が加速すると、軌道は少しずつズレて行きます。
このズレを正確に計算できれば、地球に衝突する確率を、割り出せるという
のです。
“私は、全ての宇宙機関には、地球を守る事に対して、責任があると思って
います”
“小惑星を研究するのは、地球に衝突するかどうか調べ、いざという時に何が
出来るかを考えるためでもあるのです”
オシリスは、地球を守るという、大切な役割も担っていたのですね!
温泉の成分分析から、宇宙の最先端研究へ!
鳥取県の三朝温泉。 地球防衛の最前線です!
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