2020年07月15日 (水) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「おうち時間が増えてから変わったこと」
衝突の勢いで、地下の物質が飛び出して行きます。
クレーターよりも、ずっと外まで降り積もる事が分かりました。
クレーターの周囲を探すと、着陸できそうな場所が、2カ所ある事が分かりました。
広くて平らな南側のエリアと、クレーターに近いものの、岩が多そうに見える
北側のエリアです。 どちらを目指すべきか?
チームの古株、航法誘導制御担当者は、言う。
“南側の広い方が、着陸という意味では、リスクが少ないという事だったので”
“やはり、誘導制御の責任を持つ立場としては、広い方に降りるという方を、
選択しました”
メンバーのほとんどが、安全な南側を支持する中、プロジェクト・エンジニアは
1人、北側に降りる事を主張します。
“こんなミッションを… じゃあ例えば、もう1回、出来ますか?というと、それは
なかなか難しいですよねという…”
“これは、もう、いわゆる、本当に、それこそ千載一遇のチャンスという風に
私は思っていたので…”
“私は、一応、自分の言いたい事は言っておこうと思って、北側がいいのでは
ないかという風には言いました”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“ここが、私、非常に迷いました!南に行くというのは、地形が安全なのです”
“なので、タッチダウン1もやった後なので、もう、すでに貴重なサンプルが
はやぶさ2の中に入ってる状態で、2回目はリスクを冒したくないという思いが
ありました”
結局、クレーターからは遠い、南側を選択する事になりました。
2019年5月16日、ターゲットマーカー投下予定日。
より安全な着陸を選んだプロジェクト。
この日、着陸の目印、ターゲットマーカーを、南側のエリアに投下します。
狙いを定めるため、地表スレスレまで接近する計画です。
高度50メートルにさしかかった、その時…。 またもアボート。 緊急上昇です。
しかしこの時、思わぬ幸運がもたらされます。
これは、上昇の途中で撮影された画像です。
なんと、クレーターの北側のエリアが、鮮明に写っています。
実は、偶然にも、避難する途中に、クレーターの横を通過。
至近距離から、写真が撮れていたのです。
光学航法カメラ担当の東京大学教授は、言う。
“アボートがかかった場合、上昇中のところでカメラをオンにしてシャッターを
切れるところで、一定の時間をかけて撮って行きましょうというプログラムを
入れてあったという事ですね”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“まさに、我々が、あんまり見た事がなかったクレーターの北側の、非常に
詳細な画像が撮れているのです”
“撮れてて、しかも、そこが結構、平らに見える場所があったのです”
“これなら、北を狙えるのではないかという風に、その時、思いました”
プロジェクト・エンジニアは、言う。
“にわかに、みんな、こっち行けるのではないか?という気持ちにはなって
来ましたね。 本当に、私は、もう、これはプレゼントだと思いましたね”
周到な準備によって、ピンチをチャンスに変える事ができました。
着陸は、プロジェクト・エンジニアの主張した、北側で挑む事になったのです。
2019年7月11日、着陸2回目。
いよいよ地下物質を採るためのミッションが始まります。
“これ、本当に、失敗が許されないという、プレッシャーというのは、本当に
1回目の比ではないぐらい感じていました”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“1回目は、本当に、純粋なチャレンジのプレッシャーでした”
“2回目というのは、それもあったのですが、それに加えて、探査機の安全に
責任を持たなければいけないというプレッシャーですね”
‘はい、じゃあ、GOを送信しますよ!プロマネいいですか?’ “じゃあGOで!”
クレーターの先の着陸地点に近付いて行きます。
今回はやぶさ2の中には、1回目に採取した貴重なサンプルが入っています。
失敗は、絶対に許されません。
見事に着陸! サンプルの採取も成功しました!
10年越しのミッションが、ついに完了しました!
プロジェクト・エンジニアは、言う。
“まず、上がって来た時点で、うわ~、やった!これ!よかった!と、ホッと
しましたね! 本当に…”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“正直、まずは安心しました。達成した喜びよりも、本当に重圧というか、肩の
荷が下りたという気持ちが大きかったですが…”
“いや、これは、もう… 安堵感も達成感も、100倍という感じですかね…”
2019年11月13日、リュウグウ出発。
全ての探査を終え、はやぶさ2は、リュウグウを後にしました。
遠ざかるリュウグウ…。
プロジェクト・エンジニアは、言う。
“みんなでやって来て、積み上げて来たものが、もう本当に花開いたというか
本当に良かったなという風に思いましたね…”
光学航法カメラ担当の東京大学教授は、言う。
“ひと言で言えば、たぶん、もう2度とやりたくないし、やれないと思いますけど
こんな面白い事はなかったと思いますね…”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“1つの目標に向かって、色んな立場の人たちが、それぞれに努力して、
それぞれ助け合って、挑戦を成し遂げる。 挑戦そのものだと思うのです…”
今、はやぶさ2は、地球に向かっています。 帰って来るのは、2020年末です。
宝物の入ったカプセルは、上空で切り離され、大気圏に突入します。
6年に及ぶ、はやぶさ2の大冒険。
そのカプセルが開かれた時、驚きの事実が見つかるに違いありません。
衝突の勢いで、地下の物質が飛び出して行きます。
クレーターよりも、ずっと外まで降り積もる事が分かりました。
クレーターの周囲を探すと、着陸できそうな場所が、2カ所ある事が分かりました。
広くて平らな南側のエリアと、クレーターに近いものの、岩が多そうに見える
北側のエリアです。 どちらを目指すべきか?
チームの古株、航法誘導制御担当者は、言う。
“南側の広い方が、着陸という意味では、リスクが少ないという事だったので”
“やはり、誘導制御の責任を持つ立場としては、広い方に降りるという方を、
選択しました”
メンバーのほとんどが、安全な南側を支持する中、プロジェクト・エンジニアは
1人、北側に降りる事を主張します。
“こんなミッションを… じゃあ例えば、もう1回、出来ますか?というと、それは
なかなか難しいですよねという…”
“これは、もう、いわゆる、本当に、それこそ千載一遇のチャンスという風に
私は思っていたので…”
“私は、一応、自分の言いたい事は言っておこうと思って、北側がいいのでは
ないかという風には言いました”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“ここが、私、非常に迷いました!南に行くというのは、地形が安全なのです”
“なので、タッチダウン1もやった後なので、もう、すでに貴重なサンプルが
はやぶさ2の中に入ってる状態で、2回目はリスクを冒したくないという思いが
ありました”
結局、クレーターからは遠い、南側を選択する事になりました。
2019年5月16日、ターゲットマーカー投下予定日。
より安全な着陸を選んだプロジェクト。
この日、着陸の目印、ターゲットマーカーを、南側のエリアに投下します。
狙いを定めるため、地表スレスレまで接近する計画です。
高度50メートルにさしかかった、その時…。 またもアボート。 緊急上昇です。
しかしこの時、思わぬ幸運がもたらされます。
これは、上昇の途中で撮影された画像です。
なんと、クレーターの北側のエリアが、鮮明に写っています。
実は、偶然にも、避難する途中に、クレーターの横を通過。
至近距離から、写真が撮れていたのです。
光学航法カメラ担当の東京大学教授は、言う。
“アボートがかかった場合、上昇中のところでカメラをオンにしてシャッターを
切れるところで、一定の時間をかけて撮って行きましょうというプログラムを
入れてあったという事ですね”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“まさに、我々が、あんまり見た事がなかったクレーターの北側の、非常に
詳細な画像が撮れているのです”
“撮れてて、しかも、そこが結構、平らに見える場所があったのです”
“これなら、北を狙えるのではないかという風に、その時、思いました”
プロジェクト・エンジニアは、言う。
“にわかに、みんな、こっち行けるのではないか?という気持ちにはなって
来ましたね。 本当に、私は、もう、これはプレゼントだと思いましたね”
周到な準備によって、ピンチをチャンスに変える事ができました。
着陸は、プロジェクト・エンジニアの主張した、北側で挑む事になったのです。
2019年7月11日、着陸2回目。
いよいよ地下物質を採るためのミッションが始まります。
“これ、本当に、失敗が許されないという、プレッシャーというのは、本当に
1回目の比ではないぐらい感じていました”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“1回目は、本当に、純粋なチャレンジのプレッシャーでした”
“2回目というのは、それもあったのですが、それに加えて、探査機の安全に
責任を持たなければいけないというプレッシャーですね”
‘はい、じゃあ、GOを送信しますよ!プロマネいいですか?’ “じゃあGOで!”
クレーターの先の着陸地点に近付いて行きます。
今回はやぶさ2の中には、1回目に採取した貴重なサンプルが入っています。
失敗は、絶対に許されません。
見事に着陸! サンプルの採取も成功しました!
10年越しのミッションが、ついに完了しました!
プロジェクト・エンジニアは、言う。
“まず、上がって来た時点で、うわ~、やった!これ!よかった!と、ホッと
しましたね! 本当に…”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“正直、まずは安心しました。達成した喜びよりも、本当に重圧というか、肩の
荷が下りたという気持ちが大きかったですが…”
“いや、これは、もう… 安堵感も達成感も、100倍という感じですかね…”
2019年11月13日、リュウグウ出発。
全ての探査を終え、はやぶさ2は、リュウグウを後にしました。
遠ざかるリュウグウ…。
プロジェクト・エンジニアは、言う。
“みんなでやって来て、積み上げて来たものが、もう本当に花開いたというか
本当に良かったなという風に思いましたね…”
光学航法カメラ担当の東京大学教授は、言う。
“ひと言で言えば、たぶん、もう2度とやりたくないし、やれないと思いますけど
こんな面白い事はなかったと思いますね…”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“1つの目標に向かって、色んな立場の人たちが、それぞれに努力して、
それぞれ助け合って、挑戦を成し遂げる。 挑戦そのものだと思うのです…”
今、はやぶさ2は、地球に向かっています。 帰って来るのは、2020年末です。
宝物の入ったカプセルは、上空で切り離され、大気圏に突入します。
6年に及ぶ、はやぶさ2の大冒険。
そのカプセルが開かれた時、驚きの事実が見つかるに違いありません。
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