2020年07月13日 (月) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「おうち時間が増えてから変わったこと」
リュウグウは、7時間で自転しているため、出発時間が遅れると、着陸地点に
降りられません。
今すぐ、着陸を中止すべきか? 総責任者は、決断を迫られます。
“プロジェクトが、ずっと心がけて来た事で、常に答えを… 選択肢を2つ以上
持つという事を、チームメンバーと共有していました”
“1番、簡単な選択肢は、降下をやめる。その日の着陸をやめるという事です”
“でも一方で、まだ時間的余裕はあったので、やめないとしたら、どういう
やり方があるか?これを考えようと”
実は、降下速度を2倍にすれば、5時間後に出発しても間に合う事を、以前、
訓練していたのです。
チームの古株、航法誘導制御担当者は、言う。
“幸いだったのか、不幸中の幸いだったのか、似たようなケースを訓練で
やっていたのです”
“やはり、タッチダウンの直前に不具合が起こって、タッチダウンでくなくなって
計画を全部作り直すっていう、もっともっと難しい状況での訓練をやっていた”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“5時間遅らせた上で、あの時やった手順のようにやればきっとうまくいくから
それを用意しろという風に決断できた… 判断できたのですね…”
5時間の間に、コンピューターのプログラムを修正し、計画の倍の速さで、
リュウグウを目指します。
その日の夕方には、遅れを取り戻す事に成功しました。
2019年2月22日、着陸当日。 リュウグウまで、あと500メートルとなりました。
ここで、着陸を決行するかどうか、最後の判断を行います。
着陸で、1番重要な局面です。
“この GO コマンドを送った後は、もう、探査機に全てを任せる”
“地上からの支援は送らずに、事前に設定したプログラムに従って、探査機が
自分で判断して、着陸場所を見つけて着陸するという事を行います”
“なので、もう、後は… GOコマンドを送った後は、後は任せたという気持ち
でした…”
ここからは、はやぶさ2が自分で判断し、飛行します。
ターゲットマーカーを見つけました。 その真上まで、急降下を行います。
高度8.5mで、横方向に移動するため、一旦、止まります。
もし、時間内に静止できなければ、危険と判断し、アボートしてしまいます。
チームの古株、航法誘導制御担当者は、言う。
“今、どういう状態だな… 今、だから、ちょうど高度40mから8.5mまで降りて
ホバリング中で、ターゲットマーカーの直上に移動してるなとか…”
“それは、当然、ある時間以内に進まないと、もうアボートしてしまうのです”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“もう、ここまで行ったらアボートしてくれるなという風に祈りながら見てました”
はやぶさ2は、横方向に移動を開始しました。
細かくジェットを噴いて、着陸地点の上空を目指します。
“1番、不安なところというか、探査機にとっては未知の領域ですよね”
“私の中では、もう、心配で心配で、見てられなかった状態です”
着陸地点に向けて、最後の降下が始まりました。 そして、7時29分。
はやぶさ2は、ついに、リュウグウに舞い降りました! (拍手喝采)
“わ~!って、なってしまったのですが、僕は、ちょっと… ちょっと不安で”
“何点か見て、上昇が確実だとみない限り、探査機が変に転がってしまったり
という事もあり得るので、ちょっと不安が…”
“みんなが喜んでいる時は、まだ、ちょっと不安が残っていました”
“だけど、まあ、どうでしょうね。 10秒とか… 数十秒遅れてですかね…”
“データが、もう、たくさん来て、どれもが上昇を示してるって分かって”
“よっしゃ! いったんだ! という風に思いました”
“もう、嬉しかったですね。 その時は…”
これは、着陸時の実際の映像です。
着地した瞬間に舞い上がる、大量の岩のカケラ。
サンプルの採取に成功した、決定的な証拠です。
しかし、この成功は、その後、総責任者たちに難しい判断を突きつけることに
なります。
☆宇宙博物記☆
はやぶさ2の探査に熱い視線を送る人が、イギリスにもいます。
その人とは… 伝説のロックバンド、クイーンのギタリストです。
音楽活動のかたわら、リュウグウの画像を使って、立体に見える写真を作り
ました。
“リュウグウが自転する間に撮った、たくさんの写真を使うと、3次元で見る
ことができます。 見てみますか?”
(取材者) おお! 岩が飛び出して見えますね! “素晴らしいでしょう!”
クイーンとしてデビューする前、大学で天文学の研究もしていました。
研究成果は世界的な科学雑誌ネイチャー(1972年)にも掲載されたほどです。
どうして、そこまで、宇宙が好きなのですか?
“私が幼かった頃、夜空は真っ暗でした”
“小さな町に住んでいたので、天の川を見る事が出来ました”
“私は、ただ圧倒され、何を見ているのだろう?と興味をかきたてられました”
“そして、天文学こそ、自分のやりたい事だと思いました”
“しかし、もう1つのやりたい事がありました。 それが音楽です”
“周りからは、天文学者とミュージシャンは両立できないと言われましたが、
そんな事はありません!科学とアートは切っても切り離せないものなのです”
リュウグウは、7時間で自転しているため、出発時間が遅れると、着陸地点に
降りられません。
今すぐ、着陸を中止すべきか? 総責任者は、決断を迫られます。
“プロジェクトが、ずっと心がけて来た事で、常に答えを… 選択肢を2つ以上
持つという事を、チームメンバーと共有していました”
“1番、簡単な選択肢は、降下をやめる。その日の着陸をやめるという事です”
“でも一方で、まだ時間的余裕はあったので、やめないとしたら、どういう
やり方があるか?これを考えようと”
実は、降下速度を2倍にすれば、5時間後に出発しても間に合う事を、以前、
訓練していたのです。
チームの古株、航法誘導制御担当者は、言う。
“幸いだったのか、不幸中の幸いだったのか、似たようなケースを訓練で
やっていたのです”
“やはり、タッチダウンの直前に不具合が起こって、タッチダウンでくなくなって
計画を全部作り直すっていう、もっともっと難しい状況での訓練をやっていた”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“5時間遅らせた上で、あの時やった手順のようにやればきっとうまくいくから
それを用意しろという風に決断できた… 判断できたのですね…”
5時間の間に、コンピューターのプログラムを修正し、計画の倍の速さで、
リュウグウを目指します。
その日の夕方には、遅れを取り戻す事に成功しました。
2019年2月22日、着陸当日。 リュウグウまで、あと500メートルとなりました。
ここで、着陸を決行するかどうか、最後の判断を行います。
着陸で、1番重要な局面です。
“この GO コマンドを送った後は、もう、探査機に全てを任せる”
“地上からの支援は送らずに、事前に設定したプログラムに従って、探査機が
自分で判断して、着陸場所を見つけて着陸するという事を行います”
“なので、もう、後は… GOコマンドを送った後は、後は任せたという気持ち
でした…”
ここからは、はやぶさ2が自分で判断し、飛行します。
ターゲットマーカーを見つけました。 その真上まで、急降下を行います。
高度8.5mで、横方向に移動するため、一旦、止まります。
もし、時間内に静止できなければ、危険と判断し、アボートしてしまいます。
チームの古株、航法誘導制御担当者は、言う。
“今、どういう状態だな… 今、だから、ちょうど高度40mから8.5mまで降りて
ホバリング中で、ターゲットマーカーの直上に移動してるなとか…”
“それは、当然、ある時間以内に進まないと、もうアボートしてしまうのです”
総責任者のプロジェクトマネージャーは、言う。
“もう、ここまで行ったらアボートしてくれるなという風に祈りながら見てました”
はやぶさ2は、横方向に移動を開始しました。
細かくジェットを噴いて、着陸地点の上空を目指します。
“1番、不安なところというか、探査機にとっては未知の領域ですよね”
“私の中では、もう、心配で心配で、見てられなかった状態です”
着陸地点に向けて、最後の降下が始まりました。 そして、7時29分。
はやぶさ2は、ついに、リュウグウに舞い降りました! (拍手喝采)
“わ~!って、なってしまったのですが、僕は、ちょっと… ちょっと不安で”
“何点か見て、上昇が確実だとみない限り、探査機が変に転がってしまったり
という事もあり得るので、ちょっと不安が…”
“みんなが喜んでいる時は、まだ、ちょっと不安が残っていました”
“だけど、まあ、どうでしょうね。 10秒とか… 数十秒遅れてですかね…”
“データが、もう、たくさん来て、どれもが上昇を示してるって分かって”
“よっしゃ! いったんだ! という風に思いました”
“もう、嬉しかったですね。 その時は…”
これは、着陸時の実際の映像です。
着地した瞬間に舞い上がる、大量の岩のカケラ。
サンプルの採取に成功した、決定的な証拠です。
しかし、この成功は、その後、総責任者たちに難しい判断を突きつけることに
なります。
☆宇宙博物記☆
はやぶさ2の探査に熱い視線を送る人が、イギリスにもいます。
その人とは… 伝説のロックバンド、クイーンのギタリストです。
音楽活動のかたわら、リュウグウの画像を使って、立体に見える写真を作り
ました。
“リュウグウが自転する間に撮った、たくさんの写真を使うと、3次元で見る
ことができます。 見てみますか?”
(取材者) おお! 岩が飛び出して見えますね! “素晴らしいでしょう!”
クイーンとしてデビューする前、大学で天文学の研究もしていました。
研究成果は世界的な科学雑誌ネイチャー(1972年)にも掲載されたほどです。
どうして、そこまで、宇宙が好きなのですか?
“私が幼かった頃、夜空は真っ暗でした”
“小さな町に住んでいたので、天の川を見る事が出来ました”
“私は、ただ圧倒され、何を見ているのだろう?と興味をかきたてられました”
“そして、天文学こそ、自分のやりたい事だと思いました”
“しかし、もう1つのやりたい事がありました。 それが音楽です”
“周りからは、天文学者とミュージシャンは両立できないと言われましたが、
そんな事はありません!科学とアートは切っても切り離せないものなのです”
| ホーム |