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科学者としての見解を粘り強く伝えたホーキング博士
2020年06月24日 (水) | 編集 |
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博士は、科学的に考えた結果、神が宇宙の誕生に関わる余地はないと結論
づけたのです。 この時、宗教界からは、強い反発がありました。

ホーキング博士の弟子は、言う。

“スティーブンが、神はいないと言う時、それは信仰や宗教についての見解
ではなく、科学の本質についての言葉なのです”

“私たちが、宇宙を生み出した物理的な条件を理解し、観測結果を全て説明
できるなら、科学の世界に宗教の入り込む余地はない”

“科学と宗教は、扱う世界が違うのです”

しかしその後、意外な事にローマ法王から、宇宙論について講演をしてほしい
と依頼が届きます。

科学者としての見解を、粘り強く伝えた博士の誠実さが、対話の道を開いたの
です。 40歳の時、博士は、一般向けの本を出版する決意をします。

執筆は、全て自分で行い、ようやく形になった時には、6年が経っていました。

“私は、本のために、かなり努力しました”

“子供たちの学費と、私の介護費用の足しにしたかったのです”

“しかし、1番の理由は、楽しかったからでした”

“宇宙論では、科学者が自分の研究を説明する事が重要だと思ったのです”

本のタイトルは、 ホーキング、宇宙を語る。

出版社は、難しすぎて売れないのではないかと、心配していました。

ところが、出版されたとたん、世界中で爆発的な反響を呼びます。

発行部数1000万を超えるベストセラーとなり、ギネス世界記録に登録され
ました。

博士のもとには、ホワイトハウス、NASAなど、あらゆる所から講演の依頼が
舞い込むようになったのです。

博士は、求められれば、世界中、どこへでも講演に行きました。

科学を、もっと広く、人々に伝えたい!

博士は、コメディーやアニメにも、積極的に協力するようになります。

全米で大ヒットしたドラマにも、たびたび出演しました。(ビッグバン☆セオリー)

中でも、多くの人を虜にしたのが、世界的な人気を誇る、このアニメです。
ザ・シンプソンズ (30年以上続く人気アニメで世界60カ国で放送)

博士は、自らをバカにするようなキャラクターを、むしろ気に入っていたといい
ます。

収録の度に、イギリスからハリウッドへ飛び、自らセリフを吹き込んだのです。

アニメ・シンプソンズのプロデューサーは、言う。

“彼は、自分自身さえ、笑い飛ばそうとしました”

“多くの人に、自分のしている事を、分かってもらおうとしたのです”

“自らアニメのキャラクターになる事で、普通の人と科学界のエリートの垣根を
取り除こうとしたのです”

本業の物理の話しをする時も、ユーモアを交える事を忘れませんでした。

Q: タイムトラベルは、実現可能なのでしょうか?

“私は、タイムトラベルが不可能だと、実験で確かめている”

“タイムトラベラーのために、パーティーを開きました”

“未来に招待状を送る方法は、分かりませんでした”

“今も、待っていますが、誰1人、現れません”

長年、秘書を務めた、ジュディス・クロスデルさんです。

ユーモアに富み、誰に対しても偉ぶらない博士を、尊敬して来ました。

“博士は、人生にユーモアは不可欠だと考えていました”

“なぜ、好んでコメディに出演するのか?と聞くと、決まって、ユーモアは人を
選ばないからと、答えました”

“例え大統領でも芸能人でも、うぬぼれたり、偉そうな人は、笑われて当然だ
というのです。 彼は、典型的な有名人とは違いました”

“大きな車イスに乗った、謙虚で平凡な教授でいたかったのです”

博士は、講演で、人間が持つ可能性について、たびたび語りました。

“私は、境界や限界など信じません”

“ただの素粒子の集まりにすぎない私たちが、この世界を支配する法則や
宇宙を、ここまで理解するようになった事は、偉大なる勝利です”

“ですから、下を向かず、星空を見上げる事を、忘れないでください”

“好奇心を持ってください”

“人生がどんなに困難に見えても、必ず、何かを成し遂げられます”

“諦めさえしなければ”



☆宇宙の街紀行☆

凍てつく冬の北海道。 澄み切った夜空に、満天の星空が広がります。

人々は、この星々のきらめきに、ささやかな願いを託して来ました。

札幌市時計台。 1878年に建設された歴史ある建造物です。

時計盤の下に目を移すと、赤い、かわいらしい星が付いています。

こうした星が見られるのは、時計台だけではありません。

この屋根にも赤い星。 星形のくりぬきも施されています。

札幌の歴史的な建物に残された謎の星印。 (清華亭/1880年明治13年建築)

一体、どんな思いが、赤い星に込められているのでしょうか?
(北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎))

その答えを求めて訪れたのは、札幌で創業したビールメーカーの博物館。
(サッポロビール博物館)

このビールメーカーは、1876年、明治政府の官営工場として始まりました。

サッポロビール博物館の館長は、言う。

“こちらが、140年前、1878年当時のサッポロビールのラベルです”

“この赤い星が、開拓のシンボルだった五稜星(ごりょうせい)なのです”

青地に赤い五稜星。 この旗は当初、開拓使の船の旗印として誕生しました。

やがて、開拓使全体の旗印として定着し、様々な建物・製品に使われました。

“あのラベルの赤い星は、開拓使の船が掲げていた北辰旗(ほくしんき)の
五稜星なのですよ!”

“開拓の船が、北の方角を目指す、道しるべとした北極星なのです”

“迷った時はこの星を見ろという、航海の道しるべであっただけではなくて、
開拓者たちの心の道しるべでもあったような気がします”

本州よりも緯度が高い北海道。

北極星は空高く輝き、今も北の大地を見守っています。