2020年05月27日 (水) | 編集 |
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ムーン・ラッシュのキッカケとなった、水。
私たちが欠かす事のできない、生命の礎です。
その水が、月に大量に存在している事を突き止めた、研究者がいます。
ハワイ大学の惑星科学者です。
博士が月に注目したキッカケは、日本の月周回衛星 かぐや でした。
月の地形を詳しく探査するかぐやには角度の異なる2つのカメラが搭載されて
います。 それらを使って、月面の同じ場所を同時に撮影して行くと…。
見え方のズレから、立体的な地形が浮かび上がります。
ここから、月面の起伏が、初めて明らかになりました。
詳しく分析すると、どこに光が当たり、どこが当たらないかが分かります。
それによって、場所ごとの日照率が割り出されました。
その結果、月面には、地球にはない、ある特殊な環境がある事が明らかに
なりました。 赤が日照率の高い場所、紫が低い場所です。
地図の中に、真っ黒の場所があります。
永久影領域と呼ばれこれまで直射日光が1度も当たった事がない場所です。
外周が山に囲まれたクレーターの底は、日の光が届かず、永遠に影に閉ざ
されていたのです。
ハワイ大学の惑星科学者は、言う。
“永久影領域は、とても寒く、摂氏マイナス170度です”
“そこに何があるのか見てみたいというのが、最初の動機でした”
博士は、別の観測データが、手掛かりになると考えました。
それをもたらしたのは、インドが2008年に打ち上げた月探査衛星チャンドラ
ヤーン1号です。
月の軌道を、くまなく周回し、月面から反射される光を計測しました。
しかし、他の研究者たちは、必要なデータが取れているはずがないと、考えて
いました。 永久影領域には、直射日光が、一切、射し込まないからです。
“最初は、まともな分析結果が得られるかどうかすら、分かりませんでした”
“同僚に相談すると、そんなの、やるだけ無駄だ!と言われました”
“でも、駄目もとで、とりあえず試してみる事にしたのです”
博士は、クレーターの中で反射する光が、計測できているかも知れないと
考えました。
クレーターのフチに当たった光は、反射してクレーターの底にも届くはずです。
反射を繰り返し、極めて微かになった光が、データに含まれている可能性が
あるのです。
博士は、それまで見過ごされて来た、永久影領域のデータを調べました。
すると、極めて弱いながらも、確かに光が観測されていたのです。
このデータが、驚くべき発見へと、つながって行きます。
反射して来る光の波長に、ある特徴があったのです。
永久影領域になっている、3つのクレーターから反射された光です。
3つとも、よく似たパターンを示していました。
同じ波長の領域で、グラフがヘコんでいます。
実は、地球上に、これと同じパターンを示す物質があります。 氷です。
クレーターの底の暗闇に水が氷の形で存在している事を、博士は突き止めた
のです。
“めちゃくちゃ興奮しました! 何と言ったらいいのか…”
“我が目を疑うくらい、ビックリしましたよ!”
“良い意味で、ショック状態になったくらいです”
“興奮が冷めて、我に戻るまで、2~3カ月もかかったほどです”
この発見に勢いを得た博士は、分析範囲を、他の永久影領域に広げます。
すると、月の北極や南極にあたる極地に、氷が次々と見つかったのです。
“氷の厚みにもよりますが、1億トンくらいの氷が存在したとしても、おかしく
ありません。 大量の氷です”
地球上で例えれば、人口100万人の都市の生活を支える量の水が、氷として
埋蔵されている計算です。
“試さなければ、何も得る事はできません”
“やってみれば、最悪でも、何らかの結果は出ます。 だったら試すべきです”
“データは揃っていたし、解析方法も分かっていました”
“やってみたら、とんでもない結果が出たのです”
ムーン・ラッシュのキッカケとなった、水。
私たちが欠かす事のできない、生命の礎です。
その水が、月に大量に存在している事を突き止めた、研究者がいます。
ハワイ大学の惑星科学者です。
博士が月に注目したキッカケは、日本の月周回衛星 かぐや でした。
月の地形を詳しく探査するかぐやには角度の異なる2つのカメラが搭載されて
います。 それらを使って、月面の同じ場所を同時に撮影して行くと…。
見え方のズレから、立体的な地形が浮かび上がります。
ここから、月面の起伏が、初めて明らかになりました。
詳しく分析すると、どこに光が当たり、どこが当たらないかが分かります。
それによって、場所ごとの日照率が割り出されました。
その結果、月面には、地球にはない、ある特殊な環境がある事が明らかに
なりました。 赤が日照率の高い場所、紫が低い場所です。
地図の中に、真っ黒の場所があります。
永久影領域と呼ばれこれまで直射日光が1度も当たった事がない場所です。
外周が山に囲まれたクレーターの底は、日の光が届かず、永遠に影に閉ざ
されていたのです。
ハワイ大学の惑星科学者は、言う。
“永久影領域は、とても寒く、摂氏マイナス170度です”
“そこに何があるのか見てみたいというのが、最初の動機でした”
博士は、別の観測データが、手掛かりになると考えました。
それをもたらしたのは、インドが2008年に打ち上げた月探査衛星チャンドラ
ヤーン1号です。
月の軌道を、くまなく周回し、月面から反射される光を計測しました。
しかし、他の研究者たちは、必要なデータが取れているはずがないと、考えて
いました。 永久影領域には、直射日光が、一切、射し込まないからです。
“最初は、まともな分析結果が得られるかどうかすら、分かりませんでした”
“同僚に相談すると、そんなの、やるだけ無駄だ!と言われました”
“でも、駄目もとで、とりあえず試してみる事にしたのです”
博士は、クレーターの中で反射する光が、計測できているかも知れないと
考えました。
クレーターのフチに当たった光は、反射してクレーターの底にも届くはずです。
反射を繰り返し、極めて微かになった光が、データに含まれている可能性が
あるのです。
博士は、それまで見過ごされて来た、永久影領域のデータを調べました。
すると、極めて弱いながらも、確かに光が観測されていたのです。
このデータが、驚くべき発見へと、つながって行きます。
反射して来る光の波長に、ある特徴があったのです。
永久影領域になっている、3つのクレーターから反射された光です。
3つとも、よく似たパターンを示していました。
同じ波長の領域で、グラフがヘコんでいます。
実は、地球上に、これと同じパターンを示す物質があります。 氷です。
クレーターの底の暗闇に水が氷の形で存在している事を、博士は突き止めた
のです。
“めちゃくちゃ興奮しました! 何と言ったらいいのか…”
“我が目を疑うくらい、ビックリしましたよ!”
“良い意味で、ショック状態になったくらいです”
“興奮が冷めて、我に戻るまで、2~3カ月もかかったほどです”
この発見に勢いを得た博士は、分析範囲を、他の永久影領域に広げます。
すると、月の北極や南極にあたる極地に、氷が次々と見つかったのです。
“氷の厚みにもよりますが、1億トンくらいの氷が存在したとしても、おかしく
ありません。 大量の氷です”
地球上で例えれば、人口100万人の都市の生活を支える量の水が、氷として
埋蔵されている計算です。
“試さなければ、何も得る事はできません”
“やってみれば、最悪でも、何らかの結果は出ます。 だったら試すべきです”
“データは揃っていたし、解析方法も分かっていました”
“やってみたら、とんでもない結果が出たのです”
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