2020年05月23日 (土) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「あなたのブログで注目してほしいポイントは?」
星についての理解を深めていた彼らは、新たな土地で生き延びる為の知恵を
星の神話にして、後世に語り継いで行きました。
夜空を見上げれば、いつでも目にする星は生きる為の教科書だったのです。
アーネムランドから、南東に3000キロ離れたクーリンガイにも、星にまつわる
神話が伝わっていました。
これが、星の神話を描いた絵だというのですが…。 長い首に、長い脚。
星じゃなくて、オーストラリアにいる、鳥のエミューじゃないですか?
グリフィス大学の教授は、言う。
“アボリジニには、天の川の黒い部分はエミューだという言い伝えがあります”
夜空に広がる天の川。
その黒い部分を、彼らは、エミューの姿と重ね合わせていました。
そうこの絵は、地上の鳥ではなく、天の川にいるエミューの神話を描いたもの
だったのです。
そしてその神話にも、太古から伝わる知恵が込められていました。
“エミューの神話には、生活に密着した知恵があるのです”
“太古の人々は、狩猟採取民族だったので、食べ物を求めて移動しなければ
なりません。 夏には夏の果物を求め、冬は、また別の場所に移動する”
“そうした生活での知恵が、神話として語られていたのです”
天の川のエミューの神話には、食べ物が取れる時期が記されています。
エミューが交尾を行う5月頃、天の川を見てみるとエミューは立った状態です。
しかし8月になると、エミューは横倒しになり、まるで、巣と卵のような形に。
この頃が、エミューの産卵の時期です。
人類の祖先たちは、天の川のエミューの姿を見て卵が取れる時期を見極めて
いました。
アボリジニの人たちは、太古の時代から、生きるための知恵を神話にして
来ました。 それを、星に託していたのです。
さまざまな知恵を蓄積しながら、星と共に旅を続けて来たと考えられる太古の
人類。 彼らは、現代の私たちにも通じる概念を持っていました。
信仰の概念です。 オーストラリアへの出発点、インドネシア・スラウェシ島に、
その痕跡を残す洞窟があります。
インドネシア大学の教授は、言う。
“ブル・シポン洞窟です。 地面が平らなところを住居にして、太古の人類は、
暮らしていたのだと思います”
洞窟には、上へ登る狭い穴がありました。 登った先にあったのが…。
舟の壁画です。 描かれていたのは、舟だけではありません。
すぐ隣に、手形の壁画もありました。
“この手形には、厄除けの意味が、あったと考えています”
“航海が安全に行えるように、という意味です”
手形の壁画には、航海の安全への願いが込められていました。
太古の人類は、信仰の気持ちを抱いていたのです。
“手形の壁画は、洞窟の1番高いところにあります”
“高いところに描かれていたのは、信仰と関係があったからです”
“人々の願いを表す信仰です”
“およそ4万年前から彼らはアニミズムという信仰を持っていたと思われます”
“自然の全ての事柄には不思議な力があり、その力が、彼らを助けてくれると
信じていたのです”
アニミズムとは、動物や植物、山や岩、海など、全てのものに精霊が宿って
いると考える、自然信仰のこと。
4万年前、既に、原始的な信仰の概念まで持っていたのです。
自然に祈りを捧げながら、危険な航海に挑んだ、太古の人類。
その原動力は、何だったのでしょうか?
“太古の人類には、ある場所にたどり着くと、また新しい場所を探そうとする
習性がありました”
“そうした、フロンティアスピリットを持っていたからこそ、人類は、ここまで発展
できたのです”
フロンティアスピリットを原動力として、大海原に漕ぎ出した人類。
旅の中で、様々な知恵を星から授かり、蓄積して行ったと考えられています。
南山大学の教授は、言う。
“こういう知識や技術というのは、相乗効果があると思っているのです”
“それが1つの知能のビッグバンと言っていいかどうか分かりませんが、ある
ところで、それが総合化されて、今だったらビッグサイエンスとかビッグデータと言い
ますが、あるところから急にボンと、跳ね上がるような時期があるのかなと”
星と共に旅する中で、爆発的な知性の進化を遂げた人類。
そうした知性を、私たちは受け継いでいるのです。
グリフィス大学の教授は、言う。
“オーストラリアに渡った最初の人類は、現代の私たちと、ほとんど変わりません”
“脳の大きさも、今と同じです”
“同じような想像力と、生きるための知恵を備えていました”
“私たちの祖先が高度な知性を持つ事で、過酷な環境を生き抜く事ができた
からこそ、今日の私たちがあるのです”
およそ6万年前から始まった人類の大移動を追う事で私たちの祖先の新たな
一面が見えて来ました。
彼らは危険を顧みず、新天地を目指す、フロンティアスピリットを持ち…。
航海術に天体の動きを利用する知性を備え、知恵を後世に伝える神話を生み
出す創造力を見に付けて来ました。
人類が、こうした能力を獲得できたのは、星との出会いがあったからです。
そして、これからも、人類は、新たな星と出会う事になるでしょう。
星についての理解を深めていた彼らは、新たな土地で生き延びる為の知恵を
星の神話にして、後世に語り継いで行きました。
夜空を見上げれば、いつでも目にする星は生きる為の教科書だったのです。
アーネムランドから、南東に3000キロ離れたクーリンガイにも、星にまつわる
神話が伝わっていました。
これが、星の神話を描いた絵だというのですが…。 長い首に、長い脚。
星じゃなくて、オーストラリアにいる、鳥のエミューじゃないですか?
グリフィス大学の教授は、言う。
“アボリジニには、天の川の黒い部分はエミューだという言い伝えがあります”
夜空に広がる天の川。
その黒い部分を、彼らは、エミューの姿と重ね合わせていました。
そうこの絵は、地上の鳥ではなく、天の川にいるエミューの神話を描いたもの
だったのです。
そしてその神話にも、太古から伝わる知恵が込められていました。
“エミューの神話には、生活に密着した知恵があるのです”
“太古の人々は、狩猟採取民族だったので、食べ物を求めて移動しなければ
なりません。 夏には夏の果物を求め、冬は、また別の場所に移動する”
“そうした生活での知恵が、神話として語られていたのです”
天の川のエミューの神話には、食べ物が取れる時期が記されています。
エミューが交尾を行う5月頃、天の川を見てみるとエミューは立った状態です。
しかし8月になると、エミューは横倒しになり、まるで、巣と卵のような形に。
この頃が、エミューの産卵の時期です。
人類の祖先たちは、天の川のエミューの姿を見て卵が取れる時期を見極めて
いました。
アボリジニの人たちは、太古の時代から、生きるための知恵を神話にして
来ました。 それを、星に託していたのです。
さまざまな知恵を蓄積しながら、星と共に旅を続けて来たと考えられる太古の
人類。 彼らは、現代の私たちにも通じる概念を持っていました。
信仰の概念です。 オーストラリアへの出発点、インドネシア・スラウェシ島に、
その痕跡を残す洞窟があります。
インドネシア大学の教授は、言う。
“ブル・シポン洞窟です。 地面が平らなところを住居にして、太古の人類は、
暮らしていたのだと思います”
洞窟には、上へ登る狭い穴がありました。 登った先にあったのが…。
舟の壁画です。 描かれていたのは、舟だけではありません。
すぐ隣に、手形の壁画もありました。
“この手形には、厄除けの意味が、あったと考えています”
“航海が安全に行えるように、という意味です”
手形の壁画には、航海の安全への願いが込められていました。
太古の人類は、信仰の気持ちを抱いていたのです。
“手形の壁画は、洞窟の1番高いところにあります”
“高いところに描かれていたのは、信仰と関係があったからです”
“人々の願いを表す信仰です”
“およそ4万年前から彼らはアニミズムという信仰を持っていたと思われます”
“自然の全ての事柄には不思議な力があり、その力が、彼らを助けてくれると
信じていたのです”
アニミズムとは、動物や植物、山や岩、海など、全てのものに精霊が宿って
いると考える、自然信仰のこと。
4万年前、既に、原始的な信仰の概念まで持っていたのです。
自然に祈りを捧げながら、危険な航海に挑んだ、太古の人類。
その原動力は、何だったのでしょうか?
“太古の人類には、ある場所にたどり着くと、また新しい場所を探そうとする
習性がありました”
“そうした、フロンティアスピリットを持っていたからこそ、人類は、ここまで発展
できたのです”
フロンティアスピリットを原動力として、大海原に漕ぎ出した人類。
旅の中で、様々な知恵を星から授かり、蓄積して行ったと考えられています。
南山大学の教授は、言う。
“こういう知識や技術というのは、相乗効果があると思っているのです”
“それが1つの知能のビッグバンと言っていいかどうか分かりませんが、ある
ところで、それが総合化されて、今だったらビッグサイエンスとかビッグデータと言い
ますが、あるところから急にボンと、跳ね上がるような時期があるのかなと”
星と共に旅する中で、爆発的な知性の進化を遂げた人類。
そうした知性を、私たちは受け継いでいるのです。
グリフィス大学の教授は、言う。
“オーストラリアに渡った最初の人類は、現代の私たちと、ほとんど変わりません”
“脳の大きさも、今と同じです”
“同じような想像力と、生きるための知恵を備えていました”
“私たちの祖先が高度な知性を持つ事で、過酷な環境を生き抜く事ができた
からこそ、今日の私たちがあるのです”
およそ6万年前から始まった人類の大移動を追う事で私たちの祖先の新たな
一面が見えて来ました。
彼らは危険を顧みず、新天地を目指す、フロンティアスピリットを持ち…。
航海術に天体の動きを利用する知性を備え、知恵を後世に伝える神話を生み
出す創造力を見に付けて来ました。
人類が、こうした能力を獲得できたのは、星との出会いがあったからです。
そして、これからも、人類は、新たな星と出会う事になるでしょう。
| ホーム |