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現役世代でもサプリメントや健康食品で多剤服用のリスクがある?
2020年05月09日 (土) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「思わず買ってしまった!ムダなもの、変なもの」
複数の薬を飲んでいる皆さん。 決して、他人事ではありません!

高血圧や糖尿病などの基礎疾患の薬以外にも、胃薬や花粉症の薬などでも
ごく普通に飲まれている薬でも、副作用が起き得るのです。

また、この多剤服用のリスクというのは、処方される薬だけではないのです。

サプリメントや健康食品にも、注意が必要です。

いわば、隠れ多剤服用とも言える、医療者が把握できず、本人も気付きにくい
問題なのです。

Q: あなは、現在、サプリメントを飲んでいますか?

50代の女性は、言う。  “1、2、3… 6種類ですかね…”

30代の女性は、言う。

“ビタミン系が3種類で、亜鉛とアルファリポ酸で5種類です…”

Q: サプリメントを薬と併用していますか?

30代の女性は、言う。  “あぁ… してますね…”

Q: それは、何の薬ですか?  “頭痛薬とか、風邪薬とか、胃薬とか…”

50代の男性は、言う。

“血圧の薬を飲んでいるので、1個だとさみしいからサプリをいっぱい飲んで、
いっぱい薬を飲んでいるみたいな感じ…”

“サプリは、基本的に、毒ではないと思うので、薬でもないから、別に、特に、
そんな事は気にしていないです…”

サプリメントを、複数飲んでいる人の割合は、年齢とともに増えて行きます。

20代では3割ほどですが、50代を超えると、およそ半数に上ります。

専門家は、薬だけでなくサプリメントも、その種類が増える程リスクは高まると
指摘します。

“健康食品は、薬ほどは作用は強くないのですが、やはり何かしら、人の
健康に影響する、影響を及ぼす成分が入っているので、そういうものを多量に
とるとか、複数とる事によって体に何かしらの影響が出て来る可能性がある”

去年、発表された高齢者の多剤服用に関する、国の指針です。

その中でも、サプリメントを含む、健康食品と薬を併用すると、重大な影響が
あると指摘されています。

高血圧の薬と合わせて、多くのサプリメントを飲んでいると話してくれた、
先ほどの50代の男性。

健康が気になり始めた30代から飲み始め、年齢とともに種類が増えて行き
ました。 サプリメントだけで、なんと、14種類もありました。

“まぁ、普段から、毎日、お酒も飲むし、太って来ているので、せめて、こういう
ものを飲んで、ごまかしている…”

“自分の気持ちを、ごまかしているみたいなものですね…”

男性の飲み方をチェックするため、今回、薬のサプリメントに詳しい薬剤師の
力を借りました。

薬剤師が、特に注意する必要があると指摘したのは、薬とサプリメントの飲み
合わせ。 血圧の薬と、飲み合わせの悪いサプリメントを見つけました。

薬剤師は、言う。

“医薬品と健康食品を見ると、確かに健康食品の方が、かなり弱い作用では
あるのですが、足す事によって医薬品の効果が出過ぎてしまう事があるので
こういうのは控えた方がいいですね”

50代の男性は、高血圧でかかっている医師に、サプリメントを使っている事を
伝えていませんでした。

“血圧の薬を飲んでいるものに対して、悪い作用が起きるのは、これは、
ちょっと問題… とりあえず、医者へ持って行って、みてもらいます…”

薬とサプリメントの飲み合わせについて、相談を受け付けているサプリメント
メーカーもあります。 およそ150種類のサプリメントを取り扱う、この会社。

飲み合わせについての電話相談は、年間2万5000件に上っています。

相談を受けるオペレーターは、薬とサプリメントをパソコンにそれぞれ入力し、
飲み合わせが悪い場合、サプリの摂取を控えるようアドバイスしています。

相談受付窓口の担当者は、言う。

“今、サプリメントを飲んでいる方というのが、50代60代の方が多くいるので、
そういった方は、薬を飲み始める年代と、ちょうど重複する年代でもあるので
お客様に、きちんと情報を提供するという事を優先して行っています”

薬とサプリメントの多剤服用。

減らす時、どんな事に気を付ければいいのでしょうか?

サプリメントを飲んでいる事を医師に伝えていないという人の割合というのが
実に、7割にも上るという調査もあるのです。

実際に、取材をした中にも、高血圧を治療中の女性が、医師に相談をせずに
血圧が高めの方にというサプリメントを多くとって急激に血圧が下がってしまう
というケースもありました。

処方された薬に加えて、何種類ものサプリメントをとってしまう。

これには、一体、どんなリスクがあるのでしょうか?

何種類も、特に10種類も飲んでいるような方の場合には、やはり多剤服用と
同じような問題というのが起きうるでしょう。

しかも、処方薬も一緒に飲まれている為、そういうものと合算すると、かなりの
数になるという事を考えると、やはりリスクというものを自覚して頂く必要は
あると思います。

サプリメントを飲む場合は、医師や薬剤師に相談した方が良いのですか?

はい。厚生労働省の指針でも、サプリメントなどを含めて注意しましょうという
ことを出しているので、薬剤師に相談し、チェックする必要があるでしょう。

その一方で、特に高齢者で、栄養状態などに問題がある方の場合は、必要な
サプリメントというのもありますので、サプリメントは無用であるという事では
なくて、医師や薬剤師によく相談をした上で使って頂きたいです。

今、とっている薬だとか、あるいは、サプリメントの種類を自分にとって適切な
量に減らしたいと思った場合には、どうしたらよいのでしょうか?

ポイントは2つあり、まず1つ目は、自己判断で薬を減らさない、やめないという
事です。

2つ目は、病院にかかる時は、お薬手帳に薬の情報だけではなく、飲んでいる
サプリメントについても書いて、医師と、きちんと情報共有をする事が大事に
なって来ます。

お薬手帳に、自分でサプリメントを記入しても、いいのですか?

もちろん。お薬手帳は、シールを貼る事が多いのですが、それ以外のところは
ただの手帳ですので、手書きで書いて頂くといいと思いますし、できたら、
サプリメントを買った時に付いている説明書などを切り取って、貼って頂くのも
よいと思います。

その方が、名前の間違いもなく調べやすいので、正確な情報という意味では
そういうものを、うまく使って頂くと良いかなと思います。