fc2ブログ

平和な田舎暮らしに美容・健康など自由気ままに綴っています!
高級食パンが売れるための工夫とは?
2020年03月24日 (火) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「連休の過ごし方」


更に、食品以外の業界から参戦したのが… こちらの食パン専門店!

もともと、何のお店かというと、実はここ、都内で60年以上続く、新聞販売店!

何で、新聞屋さんが食パンを? という事で、社長に聞いてみました!

“ネット社会が発展して来て、新聞が売れなくなったのです”

“生き残るために、食パンを始めたのです!”

そう!今、新聞の発行部数は、どんどん減っており、新聞販売だけではやって
行けないと判断した社長が、従業員用の食堂スペースを改装し、2019年6月
食パン専門店をオープン! すると、今では行列のできる人気店に!

でも、ここまで、試行錯誤を重ねてきたようで、食パン販売開始直後には…。

“新聞屋の特性を生かしたサービスを始めました!”

“新聞と同じように、朝食の前に、食パンをお届けするサービスです”

なるほど~! 朝、家に焼きたての食パンが届くのですね!

さすが、社長! いいところに目を付けましたね!

“これは、やった!と思ったのですが、残念ながら、落とし穴があったのです”

え! うまく行かなかった? 一体、なぜですか?

“食パンは、新聞と違って食品なので、手渡しを基本に考えていました”

“ただ、朝が早いと、身だしなみが整っていない人が多く、直接、受け取るのを
嫌がる人が多かったのです!”

なるぼど! それは、気付かなかったですね!

そう! 思ったより申し込みが少ない事に、首をかしげた社長さんが、近所の
主婦たちに聞き込みをした結果…。

すっぴん・寝ぐせにパジャマのまま、配達員さんと会うのは恥ずかしいという
回答が続出!

確かに、身だしなみのために早起きするのもツライですね…。

けど、それで、経営は大丈夫なのですか?

“店頭で、多い時は1日200本、売れているので大丈夫です!”

“配達も、希望がある高齢者や老人ホームなどへ配達をしています”

“現在は、まだ、販売方法を模索中です…”

みんな食パンブームにうまく乗っかろうと色々と試行錯誤しているのですね!

続いては、コンビニでも大ヒットの高級食パンのヒミツに迫ります!

高級食パンブームの波は、今や、コンビニまで!

こちらの食パンは、4枚入りで、お値段… 297円!

通常の食パンのおよそ2倍の値段にもかかわらず、2013年の発売後、半年で
2500万袋を売り上げる、超人気食パンに!

ええ? でも、コンビニって、全国にたくさんありますよね?

専門店と違って、毎日、いっぱい作らないといけないのでは?

そう! コンビニの高級食パン!

そこには、大量生産のための、さまざまな工夫が…。

と、いう事で、やって来たのは、こちらのパン工場!

なんと、1日に、4万袋を生産!

ここで作った食パンを、東北・関東・甲信越エリアの約10600店舗に出荷!

工場の中は機械だらけで、巨大な機械で生地がこねられています!

こちらは、焼き上がったパンが、大量に流れています!

どうやって美味しい食パンを大量生産しているのか、工場長に聞きました!

“まず、最初のヒミツは、発酵室です!”

“普通の食パンは4時間の発酵ですが、ここでは12時間の発酵をしています”

そう!高級食パンには欠かせない、しっとりとした柔らかさと、甘みを引き出す
ためには、発酵時間を延ばす必要があったそうで…。

“発酵室の広さも、通常の3倍にしてしまったのです”

しっとり柔らかな高級食パンを作る為に、発酵時間と発酵室の広さを3倍に!

これにより、食パンの美味しさと柔らかさをアップさせつつ、生産スピードを
維持する事に成功!

こうして、発酵させたパン生地は、1斤ずつ丁寧に切り分けられ、形を整えて
専用の容器に入れた後、遠赤外線の専用オーブンで、じっくり焼き上げます!

そして、この後、食パンを冷ますのですが…。

“1時間あたり、2200本製造できますが、食パン専門店と違って、ちゃんと
冷ましてから配送しないといけないのです!”

そう!焼きたてを渡す専門店とは違い、袋詰めをして配送しなくてはいけない
コンビニ食パン!

もし、温かいまま袋に詰めると、蒸気がこもり、品質が劣化する可能性が…。

そのため、しっかりと冷ます必要があるのですが…。 ここに、最大の工夫が!

“その2200本のパンを、スペースを取らずに、同時に大量に冷ます方法が
あるのです!”

“それは、クーリング・タワーと言って、4400本の食パンを、同時に冷やせる
タワーです”

そう! こちらは、高さ15メートル、直径5メートルの巨大冷却装置!

全長1.2キロを、2時間かけて移動する食パンを、じっくりと冷却する装置!

従来の冷まし方は、横に伸びたベルトコンベアで、流して冷却していました。

しかし工場には、ベルトコンベアを、これ以上、伸ばすスペースがなかった!

そこで冷却スペースを縦に伸ばす事で、効率よく大量に冷ます事が可能に!

こちらの工場には、3本のクーリング・タワーがあり、その総額… 数億円!

こうして出来上がった食パンが出荷され皆さんの食卓に並んでいるのです!

コンビニの美味しい高級食パン、その裏には色んな工夫があったのですね!