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平和な田舎暮らしに美容・健康など自由気ままに綴っています!
誰でも簡単に利用できるネットやSNSで起きている写真や画像の乱用
2024年04月08日 (月) | 編集 |
第2296回「なんて言われようと譲れないことは?」
これからは顔認証ですよ。 すべてがテクノロジーとつながる。 それによって
我々の仕事もずっと楽になる。 私が警察官になった頃、ボディーカメラなんて
なかった。 街じゅうの監視カメラを統合した、リアルタイム犯罪センターも
なかった。

以前は、目撃者や情報を知る人がいなければ、該当車両や容疑者の特徴・
性別すら分からなかった。 このセンターは、いわばマイアミ市警の中枢です。
ここで街じゅうの防犯カメラをチェックし人の顔やナンバープレートの識別など
パトロール警官の任務を補助する、あらゆることを行っています。

監視カメラの数は、今、575台。 さらに増え続けています。 これは市内の
大きなホテルの上に設置されたカメラです。 どこまでズームできるか、見て
みましょう。 この映像を見てください。 小さなコンビニの隣でキャンディー
みたいに、何かを売っています。 ドラッグです。

この取り引きの様子を拡大して、細かい部分まで監視できます。 ポリ袋や
売っているものまで、全て。 実に多くのことを把握できます。 昨日は車の
強奪事件がありました。 犯人は盗んだ車で所有車を引き、そのまま逃走。
所有者は亡くなりました。 それなら、センターでも把握しているはずだ。

昨日の殺人も、クリアビューAIで、容疑者を特定していたのか。 クリアビュー
AIは、人工知能が顔写真から瞬時に人物を特定するシステムです。 数百億
もの画像データベースから同一人物を選び出します。 使い方は簡単です。

ある人物の顔画像データをコンピューターにかけると似た人たちを洗い出して
くれるのです。 SNSに写真が載っていれば、以前なら何週間もかかった
人物の特定が、数日か、早ければ数分で済んでしまうことさえあります。

何種類ものSNSから、顔の画像が収集されています。 クリアビューAIは、
世界で2番目に正確な顔認証システムです。 1番は中国共産党のシステム
ですが、そこまでは必要ありません。

中国では、顔認証システムを利用してリアルタイムに国民を監視し、反対派を
抑圧しているとも、いわれています。 マイアミ市警は、殺人から万引きに至る
まで、あらゆる事件でクリアビューAIを活用していますが、使用するのは、
あくまでも犯罪が起きてからです。

クリアビューAIの使用料は、年間4万7000ドル。 アメリカでは捜査機関が
顔認証技術を使うことに、ほとんど規制がありません。 クリアビューAIを開発
した会社は、2017年にニューヨークで設立されました。

世界最大の顔認証データベースを保有していると、うたい、今後、1000億の
顔画像を集める計画まで発表しています。 人類、一人一人に対し、10枚
以上の写真を持つ計算です。

クリアビューAIの主な顧客は、アメリカの捜査機関です。 ロシアのウクライナ
侵攻後は、ウクライナ政府に、その技術を無償で提供。 軍事的な分野でも
利用されています。 主な用途は、遺体の身元確認とスパイの洗い出しです。

ロシア兵が、ウクライナ兵の軍服で偽装する問題が起きていました。 しかし、
今ではウクライナ兵がスマホを取り出し、お前は、リヴィウのユーリじゃない。
ウラジオストクのディミトリだ、という具合に偽装を見破っています。 顔認証
ソフトを利用して、身元確認ができるのです。

彼は、この分野の専門家で、テロ対策の担当者として3人の大統領に仕えて
来ました。 その後、民間に転じ、クリアビューAIの顧問も務めています。

会社が倫理に反することをしないようにするのが、私たちの役目です。
取り引きの相手国や、使用目的次第では販売しないよう、指導する場合も
あります。

クリアビューAI社のCEOは、ベトナム系オーストラリア人です。 19歳の時に
サンフランシスコに移住し、今はニューヨーク在住。 2021年の夏、私たちは
彼に初めてのインタビューを行いました。

子供のころから、いつもプログラミングに夢中。 学校から帰るとアメリカの
大学の教授が、プログラミングを教えるビデオを、ネットで見ていました。
だから、若いうちにシリコンバレーに移住したのです。 一流のプログラマー
なら、誰でも憧れる場所ですから。

あなたの顔で、デモを行っても構いませんか? どうぞ。 では、笑って。
ネット上の写真を検索して、あなたを捜しています。 この写真は、どこから?
これですか? 集合写真ですね… インスタグラムの。 驚きました。

あなたですよね? 見たこともない写真です。 AIは全く知らない人が載せた
私の写真を、ネット上から見つけ出してきました。 このシステムは、無数の
顔画像のサンプルを学習した、AIで動いています。

従来は、目と鼻と口の距離を測定するシステムでしたが、タイプの違う膨大な
写真を学習している今は、光の具合や角度、年齢やメガネや髭が変わっても
その人物を識別できます。

使用している画像は、ネット上で一般公開されているものです。 ニュース
サイトやSNSなどに載っているもので、プライベートなものは含まれません。

一般公開された写真の収集はアメリカでは合法ですが、クリアビューAIが、
人々の画像を集めていることは知られていませんでした。

私は、政府監視計画というNGOの上級研究員で、特に警察の監視テクノロ
ジーについて研究しています。 プロジェクトの一環で顔認証技術に関する
公文書について、多くの情報公開を請求し、そこでクリアビューAIの存在を
知りました。
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クリアビューAIはSNSから写真を集めている点で、他のサービスとは一線を
画している事が、彼の調査で明らかになりました。クリアビューAIの弁護士が
作成した文書には、人々は自分の画像について何の権利も所有しておらず、
クリアビューAIは、それらを収集して販売できると書かれています。

クリアビューAIは個人の情報ファイルを勝手に作り上げている様なものです。
私は、ニューヨーク・タイムズに連絡を取り、この事実を伝えました。

2020年1月、ニューヨーク・タイムズに、大きな記事が掲載されました。
クリアビューAIは、どのアメリカ企業もやろうとしなかった事に手を出しました。
SNSやニュースサイト、企業のホームページなど、インターネットのあらゆる
場所から、何十億人もの写真を収集したのです。

あまりに問題があり、悪用の恐れもあります。 画像は巨大なデータベースに
蓄積されますが、同意をしたわけではないので、誰も自分の写真が、そこに
あることを知りません。

イリノイ州の生体情報とプライバシーに関する法律に違反したとして、アメリカ
自由人権協会は、クリアビューAIを提訴しました。 CEOはテレビで持論を
展開しますが、批判は収まりませんでした。

クリアビューAIは、アメリカ以外の警察にも技術を提供していました。 監視
システムの会社であるクリアビューAIは、トランプ大統領の時代に誕生しま
した。 CEOの彼は、2016年の共和党全国党大会に参加し、トランプ氏の
大統領候補指名を祝いました。

ここで彼は、IT業界の大物と接近します。 業界の大物は、クリアビューAIに
元手となる資金を与えました。

業界の大物は、1990年代にイーロン・マスクと共に、電子決済大手の
ペイパルを創業しました。 その後、脚光を浴び続けたマスクと比べると、
業界の大物は目立たない存在です。

同時多発テロ事件は、アメリカの大規模監視時代の幕開けとなりました。
事件の6週間後、テロ対策のため、新たな法律が可決されます。 国家安全
保障局などの捜査機関が、一般人を監視することを、容易にするものでした。

業界の大物は、監視社会が広がる中で大きな役割を果たしました。 2003年、
彼はビッグデータを解析する会社パランティアを設立。 アメリカの情報機関も
その顧客でした。

国家安全保障局は、全世界を対象とした、監視網を立ち上げました。 その
データ量が、あまりにも膨大なため、それを解析する新しいソフトウエアが
必要となり、パランティアに頼りました。

パランティアの技術は、ジョージ・オーウェルの小説、1984年に出てくる、
ビッグブラザーのような存在です。 業界の大物は、クリアビューAIの顔認証
技術に対して投資をしました。

クリアビューAIの技術は、最高の監視テクノロジーを作るのにピッタリ。
業界の大物にとって非常に魅力的でした。 シリコンバレーの右派といわれる
彼は、選挙制度に懐疑的です。

政治よりも、アルゴリズムを重視しているようです。 自由と民主主義は両立
しないと主張。 彼の社会観は、一般の人々を羊のように捉えています。

群れには牧羊犬をつけて、羊を従わせる。 そして、自分たちはピラミッドの
1番上にいて、牧羊犬に指示を与えるのです。 それが、統治に関する彼の
基本的な考え方です。

業界の大物は、私たちのインタビューに応じませんでした。 トランプが大統領
となったアメリカで、クリアビューAIは飛躍を遂げる事になります。 自国民の
写真を収集されていることを知ったヨーロッパの国々も、クリアビューAIに、
警戒の目を向けるようになりました。

本人の同意なしに顔写真などのデータを集める事はアメリカでは合法ですが
EUでは禁じられています。 私が、クリアビューAIについて初めて知ったのは
2020年1月のニューヨーク・タイムズの記事でした。

注意を引かれたのは、顔認証システムの会社が独自のデータベースを構築
していると知ったからです。 フランスの弁護士の彼女は、同意なしに集めた
写真で、データベースを作るクリアビューAIの手法はヨーロッパでは違法だと
確信しました。

ネット上で、自動的に情報を集めるスクレイピングという技術によって、世界中
から大々的に画像が収集されてきました。 フェイスブック・ツイッター・インス
タグラムなどのSNSに載せた写真は、全てクリアビューAIによって集められ、
保存されています。

その写真を削除しても、すでにコピーが作られているので、手遅れ。 それが
彼らのやり方です。 そんなことが、巨大な規模で行われているのです。
私たちフランス人をはじめ、ヨーロッパの人々も、個人的なデータや写真を
クリアビューAIによって、収集されているのではないかと、疑い始めました。

それを確認するため、弁護士は自分自身を実験台にしました。EUの法律では
個人は自分自身のデータを請求する権利を持っています。彼女がクリアビュー
AIにデータを請求すると、4枚の写真が送られてきました。

2枚目の写真は以前インターネット上に載せていたもので、もう削除したのに
クリアビューAIは、それをデータベースに保存していました。 ニュース記事の
写真等、私が存在すら知らない写真も含まれていることが分かり、フランスの
当局に通報しました。

CNIL (クニール)は、フランスのデータ保護機関です。 EUのデータ保護法が
順守されているか監視しています。 顔や体の特徴を示すデータは、非常に
デリケートで個人的なものです。 そのため特別な規制があり、基本的には
取り扱いが禁止されています。
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つまり、ごく一部の例外を除き、そのようなデータを勝手に収集するのは、
違法だということです。 CNILは、本人の同意なしにネットから市民の写真を
集める行為は、EUのデータ保護規則に違反していると結論。

クリアビューAIに、画像の削除を求めましたが、返答はありませんでした。
クリアビューAIは、ヨーロッパを拠点としておらず、ヨーロッパでの販売事業も
行っていないため、規則の対象にならないと主張しています。 彼らとは、
いまだに、建設的な話し合いができていません。

フランス国民の顔写真を違法に収集し、商品化したかどで、CNILは、クリア
ビューAIに対し2000万ユーロの制裁金を課しました。 ヨーロッパ諸国のほか
カナダ・オーストラリアも司法手続きを始めています。

私から言えるのは、誰でも入手できる公開データにすぎないということです。
SNSのアカウントは全員に公開か、一部に公開かを選べます。全員に公開を
選んだら、それは公開情報です。 これは、公道を歩くのに少し似ています。

誰かが写真を撮り、そこに、あなたが、たまたま写り込んでいても、利用する
ことは可能だということです。 言論の自由とプライバシーを重んじる人々は、
適切な保護措置が整うまで顔認証技術の使用を禁止するよう求めています。

あそこに1つある。 あの建物の下を見ると4つ。 1・2・3・4・5・6・7つ。
建物の上には、もっとある。 アムネスティ・インターナショナルが、市内に
2万5500台あるニューヨーク市警のカメラを、地図にしました。 市警が
顔認証技術を使っていることは分かっています。

また、顔認証システムは、人物を誤認する危険性があることも、証明されて
います。 こうした 誤認逮捕では、古い技術が使われています。 それに誤認
逮捕の数は、解決した事件の数と比べたら、微々たるものです。

警察が顔認証を利用することで、自由が制限されると危惧する声もあります。
2020年、アメリカで黒人男性のジョージ・フロイトさんが、警官によって首を
押さえつけられ、死亡する事件が発生。 抗議活動が広がる中、治安当局が
デモの参加者に対し、顔認証技術を使用しました。

クリアビューAIの技術は、乱用されがちです。 警察は、安易な使用を控える
べきです。 たとえデモ活動で、違法行為が行われる可能性があっても、
参加者の身元を特定するために、使うべきものではありません。

参加者が瞬時に身元を特定され、警察に追われる恐れを感じるなら、憲法
によって保障された、抗議する権利を侵害することになるからです。

ニューヨークの活動家も、警察がデモ参加者に対して顔認証技術を使う事を
非難しています。 活動家の彼は、クリアビューAIの技術が、自分に対して
使用されたのではないかと疑っています。

私はニューヨークで、さまざまな抗議活動のリーダーを務めています。 だから
警察は私を黙らせようとしたのでしょう。 クリアビューAIは、警察の武器と化
したのです。 彼は、ここタイムズスクエアで行われたデモに参加しました。

その時に、拡声器を使って警官の耳元で叫んだ疑いで、警察は彼を捕まえ
ようとしました。2020年8月7日、重装備の警官たちが家の前に現れました。
午前7時でした。 およそ30人の警官が、私のアパートを取り囲みました。

ドアを壊す道具が用意され、ドローンが飛んできて、窓にカメラが向けられま
した。 建物の上には狙撃手まで。 外に出たら危険だと思いました。

警察は令状を持っていませんでした。 彼がSNSで状況を知らせると、
活動家たちが支援に集まりました。 圧力を受けて警察は撤退しました。
全ての疑いが晴れ、今は、私が逆に、ニューヨーク市警を訴えています。

ニュース映像を調べると警官の1人が顔認証課と書かれた書類を持っていて
そこに、彼のインスタグラムの写真が載っていることが分かりました。 警察は
監視カメラを使ったのだと思います。

その日のビデオ映像と私を結び付けるために、いろいろな人のSNSも調べた
はず。 それによって、私の住所や居場所も正確に突き止めたのでしょう。
ニューヨーク市警は、彼の件で、顔認証技術を使用したことを認めました。

彼は、クリアビューAIの使用を疑っていますが、警察の情報公開が不十分な
ため、そこまでは明らかになっていません。 ニューヨーク市警はクリアビュー
AIの使用について、口を閉ざしてきました。

しかし2020年に、人権団体がニューヨーク市警とクリアビューAIの間で交わ
されたメールについて、公文書として公開請求。 そこから両者の関係が、
明らかになりました。 メールの多くに、CEOの署名がありました。

顧問の署名があるメールも。 クリアビューAIの共同創業者ですが、あまり
表に出てこない人物です。 顧問はニューヨーク市で、公的な職に就いていた
にもかかわらず、ネット上に、ほとんど痕跡を残していません。

彼は、元市長の側近で、ニューヨークの共和党員の間では、重要人物。
そして、捜査機関とも密接な関係にありました。 元市長は、犯罪を容赦なく
取り締まる政策を進めたことで知られています。

顧問は私たちの取材に応じようとしませんでした。クリアビューAIの創業者は
CEOの私と顧問の彼です。 私たちは、捜査機関の仕事を助けたくて、この
会社を始めたのです。

2016年にニューヨークでトランプ支持派のアートパーティーが開かれました。
そこには極右の活動家などと並び、CEOも出席していました。 この映像は、
現在、ネット上から削除されています。

政治的に賛同を? いや、まさか。 私が、白人至上主義者なわけはない。
そもそも、白人じゃありませんし。 我が社は政治的な企業ではありませんよ。
そうなのですね? はい。
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数日後、私たちはCEOの広報担当者から、インタビューにある極右関連の
部分を放送するのであれば、弁護士を通じた話し合いが必要になると連絡を
受けました。

白人至上主義者がいる場で、何度かCEOに会ったことがあります。 必ず、
白人至上主義者が一緒でした。

その過去を抹消しようとするのも無理はありません。 かつて彼が、過激な
思想に接近していたことを思うと地方の警察など600にも及ぶ機関と契約を
結んでいるのは不安です。 警察は、往々にして秘密主義ですから。

彼は、非営利団体を運営し、民間企業と政府機関の契約における透明性を
追及しています。 2021年7月時点で、クリアビューAIの企業価値は、およそ
1億3000万ドルと報じられました。現在は、その倍近くになっているでしょう。

彼は、FBI連邦捜査局や国防総省・国土安全保障省にも、情報公開を請求
しました。 連邦政府の文書で分かることは、氷山の一角にすぎません。
クリアビューAIが、地方の警察組織に、直接、売り込みを行っていることは
明らかです。 その動きを監視することは、ずっと難しくなっています。

クリアビューAIは、捜査機関に対して、積極的に働きかけています。 ホーム
ページには、多くの取引き先が掲載され、出席するイベントの予定が宣伝
されています。 その1つが、全国から保安官が集まる会議。 会場は、
ワシントンのホテルで、メディアには非公開です。

主な議題の1つは、メキシコと接するアメリカ南部の国境警備についてです。
彼は素性を隠して、関連企業が集まっている場所へ向かいます。クリアビュー
AIのブースは、スタンガンやボディーカメラなどを生産する、企業の横にあり
ました。 クリアビューAIの従業員が、彼の顔をスキャンして正体を暴きます。

彼らは、すぐに僕に対して顔認証を行い、何者かを言い当てました。 いとも
簡単に人物が特定されることに不安を感じます。 正直、保安官の会議で
正体を知られたくはありませんでした。 彼らと話しただけで、自分が丸裸に
されたような気分でした。

クリアビューAIは、移民税関捜査局と高額の契約を結んでいます。移民税関
捜査局は、その技術を、不法移民を捕らえ、送還するために利用しています。

クリアビューAIは、世界中のSNSから画像を集めているので、アメリカへ
入国してくる人の写真が1枚でもあれば当局は、それが誰なのかを特定する
ことができるでしょう。 そして、好ましくないと分かれば強制送還されます。

彼が、公文書の開示請求で入手した契約書には、サインした職員の言葉が
残されていました。 ‘ヒツジは牧羊犬を、うるさがる。 オオカミの群れに
囲まれるまでは’  ヒツジや牧羊犬、オオカミといった言葉は、アメリカの
保守派の間で、よく使われます。

人は、移民税関捜査局やクリアビューAIを批判したがるが、オオカミ、つまり、
犯罪者に襲われれば牧羊犬に助けを求めてすがってくると言いたいのです。
不法移民と呼ばれながら育つという事は、どの様に生き延び、お金を工面し、
大学へ行き、仕事をして、ここでの生活を手に入れるか…。

その方法を模索し続けることを意味しています。 私は、29歳の企業経営者
です。彼女は6歳の時に母親とメキシコからやって来ました。カリフォルニアで
レストランを経営している彼女は、クリアビューAIに対する訴訟の原告です。

10代の頃から、移民の権利のために闘って来ました。 これは、2013年、
オバマ政権下で行われた強制送還に対するデモの映像です。 カリフォルニア
州の法律は、警察に顔認証技術の使用を禁じていますが、移民税関捜査局
のような連邦機関は使用できます。

フェイスブックはやめ、インスタグラムも、出す情報を絞っています。 ツイッ
ターも、もう使っていません。 クリアビューAIの存在を知ってから私の人生は
色々な面で変わりました。 彼女が参加している訴訟ではクリアビューAIが
デモの参加者やマイノリティーを監視するのに使われていると訴えています。

このような形で活動家に恐怖を感じさせるのは社会を支配し操る上で、とても
効果的な方法です。 クリアビューAIは、私たちを怖がらせたいのです。
そして、支配的な力を行使できる人間に、データを売りたいのです。

2022年、ニューヨークで開かれた監視技術に関する展示会ではビデオカメラ
による監視と顔認証技術が、大々的に紹介されていました。 彼女はワインを
見て、掴みました。 ほら、バッグに入れた。 こんな事件は数秒で解決です。
すごいでしょ? クリアビューAIも、いました。

こんにちは。 調子は、どうですか? 上々ですよ。 今、御社のデータベース
にある画像は? 300億です。 300億? どれも公開されていたものです。
世界中の、あらゆる人の顔写真を集める計画は?

これらの写真は犯罪解決の手掛かりになりますが、ここでは取材に応じて
いないので、すみません。何を怒っているのですか? カメラを止めて下さい。
なぜ、怒っているのか教えてください。 これは取材なのですから…。

クリアビューAIは海外にも複数の顧客がいます。 アラブ首長国連邦UAEも
その1つ。 クリアビューAIの弁護士がロンドンの法廷で、この事実を認めて
います。 UAEの人口は、1000万弱。 国民は、そのうちの10%ほどで、
あとは外国籍です。

中東でも有数の富裕国でムハンマド大統領のもと、西側寄りの路線を取って
います。 独裁的な体制で、国内の反政府運動は抑えつけられています。

UAEは、強権的で抑圧的な政府だと言われがちです。 行ったことがない
人にまで、そう言われます。 確かにUAEは民主主義国家ではありませんが
全ての国が、民主主義国家である必要はないのです。
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UAEは国の評判を高めるため、アメリカで毎年、何千万ドルも使っています。
外国人の学者を不法に拘束しているなど、国内で人権侵害が起きている事を
知られたくないのです。 エミレーツ航空やUAEの光の部分だけを見て
ほしいのでしょう。

UAEは、安定と平和、進歩の見本。 それ以外の何ものでもないと思います。
石油や天然ガスの収入に支えられたUAEは、その富をハイテク兵器の購入に
充てています。 アブダビで開かれた国際的な兵器の展示会を見ると、
ハイテク兵器の世界を、うかがい知ることができます。

そこには、多くのイスラエル企業も参加していました。 UAEは、2020年に、
イスラエルと国交を正常化しています。 国内の兵器産業を発展させている
UAEは、顔認証技術のパイオニアでもあります。

‘顔認証技術を使えば、どこからでも、あなたを捜すことができます’ 顔認証
技術は、以前にも増してUAEの日常生活の一部となりつつあります。

国内の、あらゆることを管理しようとするUAEは、独裁国家かもしれません。
私は、黄金の鳥かご、と呼んでいます。 体制批判をする人は、収監されるか
国を出るしかありません。 人権活動家の彼も、それを経験しました。

UAEでは至る所に監視カメラがあり、あらゆる人間の動きを把握しています。
そうすることで、人々に恐怖を広めるのが目的です。 システムの名は、
ファルコン・アイ。 国内にいる全ての人間を追跡できます。

国じゅうの道路や建物に設置された監視カメラを使って、UAE当局は、常に
人々の動きを捉えています。 交通違反の監視は全て自動化されていて、
携帯電話に瞬時にメッセージが届きます。

スピードの出し過ぎですとか。 運転中に電話をしないで下さいとか。
警察の取り締まりを強めるためではなく、市民にとっても、その方が暮らし
やすくなるはずです。

この広報映像でも分かるように、ドバイ警察は、ハイテク機器に強い関心を
持っています。 顔認証技術の使用について、取材を申し込みましたが、
返答はありませんでした。

クリアビューAIがUAEで技術を販売してもいいと思います。アメリカの警察が
使っているのと同じ様に、ドバイの警察が顔認証を使っても問題ないでしょう。

クリアビューAI顧問の意見は、必ずしも、客観的なものとは言えません。
彼自身は否定していますがUAE当局に近い人物だと見られているからです。

顧問は、UAEで監視システムの構築などを請け負う会社の創業者です。
海外でUAEの影響力を強める工作活動を行っているのではと疑っています。

顧問が創業したのは、サイバーセキュリティーのコンサルティング会社。
主にアメリカの民間を相手にしており、政治的な団体ではないと彼は主張して
います。 しかしロイター通信は、2008年から10年にかけ、UAEが秘密の
スパイ組織を立ち上げるのを、彼が手助けしたと報じました。

組織の目的はテロ対策とうたっていましたが、実際の標的は人権活動家や
ジャーナリスト、反体制派だったと伝えています。 彼は同時多発テロ事件の
当時、ホワイトハウスでテロ対策を担当する、補佐官を務めていました。

その後、民間相手の方がカネになると考え、UAEに出向き、アメリカと同じ
様なシステムを作り上げたのです。中国人でしか普及していないと考えられて
いた大量監視システムが、UAEにも広まっていました。

ムハンマド大統領は、AIの熱心な支持者です。 彼は、テクノロジーを使って
全てを知り、全てを支配しようとするでしょう。2011年、アラブの春と呼ばれる
民主化運動が広がりました。 するとUAEのサイバー部隊は監視技術をテロ
対策よりも、むしろ、国の内外における反対派の弾圧に使うようになりました。

クリアビューAIのCEOは、かつて、次のようなツイートをしています。
‘民主主義は機能しない。 機能するのは独裁だけだ’
欧米諸国では、AIが悪用される可能性について、不安が広がっています。

私たちは黙らないし、歩みを止めません。 彼らが勝手に、個人の画像を売り
続けることを、許すわけにはいきません。 アメリカでは、キリスト教ナショナ
リズムが台頭しています。

中絶などの女性の自己決定権が脅かされ、その道具として顔認証技術が
利用されるのを恐れる声もあります。 顔認証と監視カメラが、女性を管理
するのに使われる可能性があります。

病院を訪れる女性は、マスクなどをしても身元を特定されるかもしれないと、
おびえています。 テクノロジーの進歩は恐ろしいものです。 オーウェルの
1984年は? 少しだけ読みました。 でも今の社会は、あの小説とは、だいぶ
違うと思いますよ。

アメリカ自由人権協会が、新たな文書を公開しました。 FBIと国防総省が
監視カメラとドローンを使い、リアルタイムで人々を追跡するシステムを開発
しているという内容です。

顔認証技術の乱用に、大きな懸念を抱いてきましたが、これこそ悪夢です。
今、世界に新たな全体主義が生まれつつあるようです。 犯罪と無縁な人は
何も心配する必要はありません。

クリアビューAIは、アメリカ自由人権協会との和解に応じ、ほとんどの民間
企業に、サービスを販売することが禁じられました。 他にも多くの訴訟を
抱えています。 ニュージャージー州などでは警察での使用も禁じられました。
議論を広げていくべきです。

クリアビューAIのCEOは、ウクライナ事務所の開設を検討中だと述べて
います。 クリアビューAIには、まだ多くの謎があります。 例えば、CIA、
中央情報局は使用しているのか? 私たちは取材を申請しました。 間もなく
電話がありました。 ‘機密に関することで、ご協力はできかねます… …’