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大空を舞う鳥たちの驚きに満ちた不思議な能力と鳥の言葉とは?
2024年02月12日 (月) | 編集 |
第2296回「なんて言われようと譲れないことは?」
大空を舞う鳥たち。近年、鳥類の研究者は、多くの新技術を発見しています。
鳥は、想像以上に驚きに満ちた生き物だったのです。 しかし、残念な事実も
明らかになりました。

北アメリカでは、過去50年の間に鳥の数が、30億以上も減っているのです。
鳥たちの真の姿に迫ります。 まずは、鳥類の起源へと、さかのぼりましょう。
彼らの先祖についても、興味深い発見がなされています。

ドイツ南部・バイエルン州・アイヒシュテット近郊にある石切り場です。 ここの
石灰岩は、1億5000万年前、恐竜や初期の哺乳類が、繁栄していた時代の
ものです。 ここでは、長年、化石の発掘が行われています。

近年、特に興味深い発見がありました。 その化石は、かつて発掘された、
ある生き物に似ていました。 それは、始祖鳥(しそちょう)の名で知られる
アーケオプテリクスです。

その始祖鳥と同様に、鳥のような特徴を持った恐竜が、新たに発見された
のです。 翼には爪がありました。 木を登るのに使ったのでしょう。
翼を広げてグライダーのように滑空し、捕食者から逃れていたと思われます。

現代の鳥のように、羽ばたいて自由自在に飛ぶことは、まだ、できなかったの
です。 そのためには、さらに進化する必要がありました。 やがて、空気の
流れを受けて、押し上げるように働く力、揚力を生む翼に進化します。
これによって鳥は、初めて大空を自由に舞うようになったのです。

ドイツ・ヘッセン州のメッセル。 保存状態のよい化石が見つかることで有名
です。 およそ、4800万年前には、この場所は、暖かく湿った亜熱帯の森
でした。 ここでは状態の良い鳥の化石も見つかり、現在、ゼンケンベルク
自然史博物館が保管して研究を行っています。

この小さな鳥には、長いくちばしがあり、現代のタイヨウチョウに似ています。
胃の内容物から花粉が見つかり、花の蜜を吸っていたことが分かりました。
花の蜜を吸う鳥の化石としては、最古のものです。

また、別の小さな鳥も発見されています。 昆虫を食べていたようです。
翼の細長い形状から、素早く飛び回ることができたと考えられます。
4800万年前には現代の鳥の様な翼が出来あがっていたという事になります。

鳥類の翼の進化を最も感じさせる、最速の生物がいます。 ハヤブサです。
ハヤブサの最高時速は、390 キロメートル。 まるで、羽毛のある ジェット
戦闘機です。

ハヤブサの翼は細長く、後方に傾いていて、本当にジェット機のようです。
方向転換が素早くできるので、獲物となる他の鳥を空中で捕らえるのも
得意です。 このハヤブサと、よく似た進化を遂げた鳥がいます。 しばしば、
ハヤブサの獲物となる鳥、ハトです。

狩るハヤブサと、狩られるハトの生存競争は、両者を、より力強く、より速く
飛ぶよう促しました。 飛行能力の進化は、獲物を捕らえることだけでなく、
獲物にならないことが目的でもあるのです。 羽ばたいて飛ぶのは疲れます。

その点、カコウは、エネルギーを節約するのが得意です。 ヨーロッパと
アフリカを往復する渡り鳥であり、繁殖はヨーロッパで行います。 その時、
卵を他の鳥の巣に産み、ヒナの子育ても、その鳥に任せてしまうのです。

近年の研究で、カッコウは、渡りをする際にサハラ砂漠を通っていることが
分かりました。 暑く不毛な砂漠の上を、ノンストップで飛ぶ過酷な旅を、
どう乗り切っているのでしょうか?

英国鳥類学協会のチームが、イギリスのウスターシャーで、その謎を解こうと
しています。 まず、カッコウを捕まえて発信機をつけます。 近くにオスの
カッコウがいると思われる場所に来ました。

数日前に、ここで鳴き声がしたのです。 オスはメスの気を引くために鳴き
ます。 メスの返事も聞こえるかも知れません。 ここはカッコウが、よく、その
巣に卵を産みつける鳥、ヨシキリの繁殖地。

カッコウがいる事が期待できます。 捕まえるのに、ちょうど良さそうな場所に
網を設置しました。そして、おとりとしてメスのカッコウのレプリカを置きました。
夜明け前。 まだ月が出ている時間にチームは網を仕掛けた場所へと戻って
きました。 鳴き声が出る装置のスイッチを入れます。 あとは待つだけです。

夜が明けました。 1羽のカッコウが網に掛かりました。 車に運んで発信機を
つけます。 このカッコウは、8月にアフリカのコンゴ周辺へ向かうはずです。
どのような旅路を、たどるのか? 発信機が明らかにしてくれるでしょう。

英国鳥類学協会は、以前からカッコウに発信機をつけて、渡りの時期と
ルートを研究してきました。 中には、アフリカとヨーロッパを7回往復した
個体も確認されています。

発信機にはセンサーがあり、周囲の気温も記録します。 そして気温から
カッコウが飛んでいる、高度も推定できるのです。 その結果、標高5000
メートル付近を飛んでいることが分かりました。

気温が低く、風速の速い場所です。 飛行機と同様に強い追い風に乗る事で
時間とエネルギーを節約できます。 体の小さなカッコウが、広大なサハラ
砂漠を越えられる裏には、そんな秘密があったのです。

しかし、体の重い鳥にとっては、はるか高くまで上昇するのは困難です。
そこで体重が15キロにもなるアンデスコンドルは、別の方法を使うようになり
ました。 自分のエネルギーではなく、地球のエネルギーを利用するのです。
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空気が暖められて生じる上昇気流に乗って舞い上がります。 時には1秒で
およそ6メートルも急上昇し、何時間も空中に、とどまります。 山の岩肌が
熱を帯びると、暖められた空気が上昇気流となります。 それが、この大きな
鳥の体重も支えるのです。

こうしてコンドルは、アンデス山脈を中心に、広大な範囲を飛び回ります。
1日に300キロメートル、移動することも可能です。 コンドルが羽ばたくのは
飛行時間のうち、わずか1%ほどです。

それ以外は、気流を利用しています。 それを可能にしているのは、暖かい
上昇気流を作り出す、アンデスの山々です。 より広い範囲を移動する大型の
鳥は、集団で隊列を整えて羽ばたきます。

実は、これには大きな利点があるのです。 ハイイロガンの群れを見てみま
しょう。羽ばたくたびに翼の先端が目には見えない空気の渦を生じさせます。
後に続く仲間は、前のガンが残した空気の渦に乗ります。

それにより後方のガンは、羽ばたくのに使うエネルギーを20%以上、節約
できるのです。 鳥たちは空を飛びながら、巧みにコミュニケーションを取って
います。 このムクドリも、そうです。

冬の日暮れ時、何千羽ものムクドリが集まり、見事なパフォーマンスを披露
します。 ねぐらへ向かう大群が一斉に旋回するのです。 圧巻の光景です。
群れに対し、旋回しようというメッセージを発するのは、端のほうにいる、
ほんの数羽だけです。

そのメッセージは、秒速40メートルもの速さで、群れの皆に伝達されます。
400羽の群れが、そろって向きを変えるのにかかる時間は、0.5秒ほどです。
これほど素早く方向転換を続けながら、ムクドリ同士は、なぜ、ぶつからない
のでしょうか? 鳥たちのコミュニケーションについて、更に探ってみましょう。

オーストリアにある、マックス・プランク生物知能研究所。 鳥類の研究施設と
しては世界最大級で、この分野をリードする存在です。研究所のエンジニアが
生態調査に使う小型マイクを製作しています。 マイクの重さは1グラム未満。

これならば、小さな鳥にも装着でき、個々の鳴き声を収録できます。 この
小型マイクを使って、鳥たちが群れの中で、どうコミュニケーションを取って
いるか調べるのです。

このキンカチョウたちの背中にはマイクがつけられています。実験を行うため
人工的に風を発生させる、風洞という装置の中に入れます。 キンカチョウ
たちが、風洞の中を飛び続けるよう、止まり木は外し、棒を振ります。

そして、個々の鳥の鳴き声と、群れの動きを記録します。 実験から分かった
ことは、興味深いものでした。 キンカチョウは、鳴き声によって自分の位置を
仲間に知らせ、互いに、ぶつからないように、していたのです。

翼がぶつかれば、致命的なケガを負う可能性があるからです。 鳥たちの
コミュニケーションは私たちが思うより、はるかに高度なようです。 クジャクの
コミュニケーションは、どうでしょうか?

オスは全身を使ってメスに、そして競争相手のオスに存在をアピールします。
何より特徴的なのは長い飾り羽です。 目玉のような模様が、きらめきます。
さらにオスは尾羽を震わせて、極めて低い音を出します。 この音は人間には
あまり聞こえませんが、クジャクには聞こえています。

視覚と聴覚、2つを駆使するのが、クジャクの求愛のコミュニケーションなの
です。 鳥の世界では鮮やかな色が、重要なコミュニケーションの手段となり
ます。 その顔の彩りから、海の道化師とも呼ばれる、ニシツノメドリ。

北アメリカや西ヨーロッパの沿岸部に生息しています。 カラフルなくちばしは
求愛のアピールに使われます。 しかし夏の終わり、繁殖期が終わると、
色鮮やかな部分は、脱皮するように取れてしまいます。

大西洋のニシツノメドリは、1年の3分の2を海で過ごし、繁殖の時期だけ
陸に上がります。 繁殖期を迎えたカップルは、互いのくちばしを打ちつけ
合います。 この行動は、ビリングと呼ばれます。 これによってカップルは、
強い絆を保ちます。 絆を確かめ合ったカップルは、さっそく子育ての準備へ。

以前に作った巣穴を、また使うこともあれば、新しく掘ることもあります。
ニシツノメドリは、オスとメスで、外見に大きな違いはありません。 しかし、
鳥の中には同じ種でも、異なる姿をしているものもいます。

再び、マックス・プランク生物知能研究所へ。 ここでは、エリマキシギという
多様な色の羽を持った鳥の研究が行われています。 メスは小柄で目を引く
特徴はありません。 面白いのはオスです。

まるで、エリマキのような長い羽毛が生えています。 しかも、個体によって
色や形が、かなり異なります。 この外見の多様性は、実は、彼らの繁殖の
戦略と関わっているのです。

エリマキシギには、超遺伝子と呼ばれる特殊な遺伝子が、全部で3種類あり
ます。 そのうち、どれを持つかによって、オスは外見も求愛行動の仕方も
異なるのです。 1つ目は、体が大きくて黒っぽい色のタイプ。 縄張りを
積極的に守り、闘争心が強く、縄張り型と呼ばれます。

2つ目はエリマキの色が白っぽいタイプ。 縄張りを持たず争う事もしません。
衛星型と呼ばれ、縄張り型に子分のように付き従います。 縄張り型は、
衛星型を引き連れて歩き、その見事な羽をアピールします。 なるべく多くの
メスを引き寄せたいのです。 そして、縄張りを守ろうと他のオスと闘います。
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しかし、そんな争いには興味のなさそうなものもいます。 第3のタイプは
非常に数の少ない、ニセメス型です。 彼らは、なんと、メスとそっくりな姿を
しているのです。 まるで変装しているかのように。

時には、縄張り型や衛星型であるオスが、ニセメス型をメスだと思い込み、
交尾しようとすることさえあります。 しかし、このメスにそっくりの姿が、
ニセメス型にとって、有利に働くこともあるのです。

オス同士の争いに巻き込まれることなく自由に動けることです。 縄張り型が
交尾や縄張り争いに、かまけている間に、ニセメス型はメスを探します。
そして実際、ニセメス型を好ましく思うメスもいるのです。

見た目の華やかさだけが、繁殖に有利なわけではないようです。 鳥類の
繁殖行動には他にも驚きの発見がありました。 ここドイツのバイエルン州の
森では、アオガラの研究が行われています。

アオガラに発信機を取り付け、巣箱に出入りするたびに、その動きが分かる
ようにしました。 この森にいる繁殖期のペアは、およそ100組。 その行動を
24時間、1年を通して調査したのです。

すると、アオガラたちが産卵を開始する時期、1週間ほどの間、奇妙な行動が
確認されました。 これまでアオガラのつがいは、絆が深いと思われていま
したが、実は、そうでもなかったのです。

朝、早起きしたメスが隣の巣箱へ入って行きます。 そして別のオスと交尾を
するのです。 アオガラは、両親そろって子育てをします。 なのでメスが他の
オスと交尾をすると、パートナーであるオスは、自分の子供ではないヒナの
世話をすることになりかねません。

しかし、パートナー意外と交尾をするのは、実はオスも同じでした。 研究者は
本来のパートナー以外との間に生まれた、アオガラのヒナの割合を調べて
います。 すべてのヒナの血液サンプルを採取し、親子関係を調べました。

そもそもアオガラは、一体、何のために、このような行動を取るのでしょうか?
オスの場合は、自分の子孫を増やすためと説明できます。 しかし、メスは
交尾の相手を増やしたからといって、卵の数が増えるわけではありません。

可能性として考えられるのは、パートナーが、いなくなった場合の備えです。
万が一の時に、一緒に子育てをする別のオスを、確保しているのかもしれま
せん。 追跡調査の技術が進むにつれて、こうしたケースは、アオガラに
限らないことが分かってきました。

オスもメスも、複数の相手と交尾する鳥のほうが、実は、ずっと多いのです。
鳥類についての研究では、人間が鳥に与える影響の大きさも明らかになって
います。 ドイツ北部・北海に浮かぶ、ヘルゴラント島。

1991年、この島でカツオドリの繁殖が、初めて確認されました。 それから、
およそ30年が経った、2022年の繁殖期。 崖の上には、なんと、1500組の
カツオドリのつがいがいました。 原因は、近年の海水温の上昇です。

もっと南にいたニシンやサバなどの魚が、暑さを避けて北のヘルゴラント島の
方に、移動しているのです。 カツオドリは好物である、これらの魚を追って
ヘルゴラント島へ、やって来たのです。

一方で以前から、この島にいたフルマカモメとミツユビカモメは、数が激減して
います。 彼らの好む小魚が、温暖化のために姿を消したからです。 さらに、
カモメたちが巣を作る岩肌は、日中の温度が50度以上にも達するようになり
ました。 子育てをするには、過酷な環境になっているのです。

鳥たちは気候変動によって、さまざまな影響を被っています。 農業の在り方も
鳥たちに影響を及ぼしています。 ヒバリの美しい、さえずりは、北半球の広い
範囲で、古くから親しまれてきました。

この小さな鳥は、草原や農地に巣を作ってヒナを育てます。 しかし、農業は
大規模化し、作物が密集して植えられ、トラクターも通るようになりました。
トラクターが通った跡に作った巣は、捕食者に見つかりやすくなります。

巣が、作りにくくなっているのです。 また、農薬や殺虫剤によって、ヒバリが
食料とする昆虫が激減しています。 ヨーロッパでは、1980年以降、ヒバリの
数が、7000万羽近く減少したともいわれています。

環境破壊や地球温暖化は、世界中で鳥たちを脅かしています。 アメリカでは
1970年代以降、野生の鳥の生息数が30億も減少し、かつての3分の2
ほどになりました。 数を減らしているのは一部の鳥たちだけではありません。

身近な鳥たちにも危機が迫っています。 原因の一つは、音です。 鳥たちは
さえずりによって縄張りを守り、異性を引き寄せます。 風の音などに負けずに
鳴き声を届けるため、鳥たちは音の大きさや長さ、音程、鳴く時間帯を工夫
します。 しかし、人間が都市化を進めたことで、騒がしい場所が増えました。

車などの騒音によって、幼い鳥は、さえずり方の学習を妨げられています。
多くの種において、ヒナが鳴き方を覚える期間は、数カ月ほど。 この時期を
騒音で邪魔されれば、異性を引き寄せられず、繁殖に失敗しかねません。

騒音は鳥に慢性的なストレスを与え、免疫力を低下させ、寿命を縮める原因
にもなります。 音だけでなく光も鳥の邪魔をします。 夜間に渡りを行う鳥が
光に引き寄せられ、建物にぶつかって死んでしまうことが、よくあるのです。

渡り鳥は都市化の影響を特に大きく受けています。 アメリカ・ニューヨーク州
にあるコーネル大学の鳥類学研究所です。 ここの脊椎動物植物館は、鳥の
標本を大量に所蔵しています。

この中に、夜間の移動中に命を落とした鳥が、多く含まれているのを研究者
たちは発見しました。 今、そうした鳥の命を救う方法が、検討されています。
アメリカだけでなく、世界中の鳥たちに関わる問題です。
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これは、気象観測用のレーダーです。 アメリカ全土で、155カ所に設置され、
主に雨の予報に使われています。 コーネル大学の研究者たちは、この
レーダーを使って、鳥の動きを探知することを考えました。

空気中を移動する質量の密度を検出する機能を利用します。 アメリカ全土の
鳥の群れの移動を追跡し、その種までは特定できないものの、地図上に表示
することができます。

緑の点がレーダーで、色が付いている部分が、渡り鳥の分布を表します。
画面を横切る赤い線は、日が沈む地点を表しています。 そして、暗くなった
地域に明るい色が表示され始めます。

これは、何百万羽もの移動する鳥たちです。 バード・キャストと呼ばれる
このシステムで、夜間の鳥の移動を予測できる様になりました。 レーダーが
これまで集めてきた気象のデータと、過去20年分の鳥の移動のデータを
あわせると、どのような気象の時に、鳥が移動するか予測できるのです。

研究者は、この情報を使って、鳥を過剰な光による害から、守ろうと考えて
います。 夜、渡り鳥の群れが、いつどこに現れるか予測できれば、その鳥が
通過する場所の人々に、明かりを消すよう呼び掛けることができます。

照明のスイッチを切るだけで、何百万羽もの鳥が、窓ガラスに衝突するのを
防げるのです。 大西洋に浮かぶスペイン領・カナリア諸島の一つ、
テネリフェ島です。

ここで、オウムやインコの知性と協調性についての研究が行われています。
オウムやインコの知能は、類人猿やイルカに匹敵するといわれています。
指示を実行するように訓練することもできます。

インコの一種であるヨウムに、丸いチップを人間に渡せば、エサをもらえる事を
教えました。 ここで、片方のヨウムの穴だけ塞いでしまったら、どうなるで
しょうか? チップを与えられますが、エサと交換することはできなくなります。

隣の、もう1羽のヨウムの方は、穴は開いていますが、チップがありません。
すると、穴を塞がれたヨウムは、隣のヨウムにチップを渡しました。 このように
他者の利益のために行動することは、これまで、人間と類人猿にしか見られ
ませんでした。 大発見です。 他者を助けるというのは、複雑な行為です。

まず、相手が助けを必要としていることを、認識できなければなりません。
では、人間に渡すための穴を両方塞ぐと、どうなるでしょうか? なんとチップを
持っているヨウムは、それを隣のヨウムに譲るのをやめました。

無駄だと分かっているのです。 このような知能の高い鳥であれば、急速な
地球環境の変化にも適応して、繁栄を続けるかも知れません。

ホンセイインコは、南アジアやアフリカの鳥でしたが、今では、ヨーロッパの
新しい住人になりました。 そしてロンドンでは、インコの数が増えたことが
ハヤブサの数に影響を与えています。 ここはロンドン南部にある教会です。

この塔には、ハヤブサが巣を作っており、最近、4羽のヒナが巣立って行った
ばかりです。 繁殖期が終わったのを見計らい、研究者はハヤブサの巣から
彼らが何を食べていたのかを調べています。

たくさん散らばっている灰色と白の羽は、ハトのものです。 ハトはハヤブサの
定番の獲物です。 しかし最近、ハヤブサの献立にインコが加わりました。
成長の早いハヤブサのヒナのエサとして、インコは格好の獲物のようです。

インコはハヤブサの食料として、どれほど割合を増やしているのでしょうか?
それを解く手がかりになるのがインコの、くちばしです。 大きなオレンジ色の
くちばしは、とても硬く、消化されずに残るからです。

ホンセイインコが、どのようにしてロンドンにやって来たのかは、分かっていま
せん。 おそらく、ペットだったものが逃げ出したのでしょう。 最初に繁殖が
確認されたのは、1969年ですが、90年代半ばに急増。

2000年までに、その数は20倍となり、現在、イギリス全体で、およそ
8600組の、つがいが暮らしています。 教会のハヤブサの巣に残っていた
インコのくちばしを集めたところ、なんと91個もありました。

ロンドンに数多く生息するようになったインコは、繁殖期のハヤブサの獲物
としても、ハトに次ぐ、重要な主食となっているようです。 ハヤブサは、
1950年代の後半に激減しました。 原因は、DDTという殺虫剤の普及です。

農作物に散布して昆虫を殺す化学物質で、その毒は、食物連鎖によって
鳥たちにも影響を与えました。 生まれる卵の殻が薄くなり、親鳥が抱く際に
割れてしまうようになったのです。

1980年代に、ようやくDDTが禁止され、ハヤブサの数は世界中で回復して
いきました。 イギリスでは、およそ1700組のつがいが確認され、DDT普及
前の2倍以上となりました。

もともとの生息地である沿岸部が、飽和状態となった結果、都市の環境にも
適応するようになったのです。 人間が問題に対処すれば、鳥は、すぐに
数を回復できます。

この先、インコがロンドンで増えるにつれて、その近くでハヤブサも、また、
増えていくと考えられます。 変化する世界に、見事に適応していくインコと
ハヤブサは、すべての生き物にとっての希望となり得ます。

鳥類について、さまざまな新事実が発見されています。 同時に人間の活動が
彼らに大きな影響を及ぼしていることも分かりました。 人間との共存に適応
している種もありますが、そうではない種も多いのです。

私たちは自然との関わり方を見つめ直さなければなりません。 未来の人々も
鳥たちの声や、美しさを楽しめるように。
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今回は、鳥たちの言葉を学ぶ、鳥語講座のお時間です。 明日から、すぐに
使える便利な表現満載で、お届けします。 では、始めて行きましょう!

ちょっと、待った! いや~、鳥に言葉なんて無いでしょう?

それが、あるのですよ!  最新の研究から、これまで、ただ鳴いているだけ
だと思われて来た鳥の声に、なんと、私たち人間の言葉と同じように単語や、
文章まである事が分かって来たのです。

え~? 本当ですか? こんなにカワイイ鳥たちに、そんな能力があるなんて
ちょっと信じられませんけど~?  更に今回は、研究の最前線にも密着!

鳥の子供たちが言葉を学ぶ学校がある事や、森の動物たちが鳥の言葉を、
ちゃっかり利用している事も分かって来たのです。 では、早速、鳥語講座、
レッスン開始です!
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第1章 楽しく学ぼう!鳥語講座基礎編
冬の長野県・軽井沢です。森に入ると早速、鳥たちの声が聞こえて来ました。
ほら、小鳥の群れが移動して行きますよ。 こちらは、シジュウカラ。
胸のネクタイ模様が特徴の、スズメほどの大きさの小鳥です。

近くに他の鳥の姿も。 ヤマガラです。 鮮やかなオレンジ色がキレイですね。
こちらは、コガラ。 黒い帽子をかぶったような模様が特徴です。 これらは、
カラ類と呼ばれる、日本各地の森に暮らす野鳥たち。

秋から冬の間、こうして複数の種が集まり、混群(こんぐん)という大きな群れを
作る事があります。 カラ類の混群は、いろいろな種の群れが集まったもの。
それぞれ同じ種だけの群れを持ちながら、生息域の重なる場所で混群となり
行動を共にするのです。

メンバーは、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラなどのカラ類を中心に、
生息域が近いゴジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラなども加わり、30羽以上の
大きな群れになる事もあります。

最近この混群の鳥たちが言葉を使って綿密なコミュニケーションを取っている
事が分かって来たのです。

確かに、観察していると… 常に、色んな声を出しています。 でも、ただ鳴いて
いるだけにしか見えませんよね? そこで、この方の出番です!

京都大学白眉センターの博士。 15年以上、鳥の声に耳を傾け続け、その
言葉の意味を次々に解明して来ました。 その研究の成果は中学校の国語の
教科書にまで掲載されるほど。 世界も大注目の鳥語博士なのです!

“本当に色んな声を鳥たちは持っている。 その1つ1つに意味がちゃんとある。
それを研究して解き明かして行く事で、鳥の言葉が分かるようになる”

Q: 私たちにも分かりますか?   A: はい、分かります。

①鳥語講座の基礎単語編
まずは、混群で最もよく耳にする言葉から、学んで行きましょう!

“今、こっちに来たのがコガラという鳥で、 ディーディーディーと鳴きました”

* レッスン-1 *  コガラの言葉、ディーディーディー
どういう意味なのか? 使い方を、見てみましょう。  ディーディーディー。

コガラが移動して行きます。 すると、シジュウカラも。 そして、ヤマガラも。
コガラのディーディーディーを聞いて、その後を追いかけて行きます。
コガラがやって来たのは、松の木。 松ぼっくりの中のタネを食べています。

他の鳥たちも、コガラを追って松の木に。 皆、タネを食べ始めました。
コガラのディーディーディーを合図に、皆、同じ場所で食事を開始。
つまり、この、ディーディーディーの意味は?

“集まれという意味で、エサを見つけた時に、仲間のコガラ・シジュウカラ・ヤマ
ガラなどを呼ぶ時の声です”  そう、ディーディーディーの意味は、集まれ!
混群では、こうして誰かが食べ物を見つけると、皆で、知らせ合うのです。
コガラのディーディーディー。 では、練習してみましょう!

はい! …え? ちょっと待った! いや、ディーディーディーが集まれという
意味なのは分かりましたよ。 でも、なんで混群の鳥たちは、わざわざ他の
鳥たちと群れるのですか?

実は冬は、色んな種が集まった方が、何かと便利なのですよ! どういう事?
冬は、森の食べ物が少なくなる季節。 鳥たちが食べ物を探すのは、簡単では
ありません。 でも混群だと、高い木の上で暮らすものや地面近くで暮らすもの
など、異なる場所で食べ物を探す鳥たちが一緒になります。

そうした、得意分野が違う鳥たちと、食べ物の場所を教え合えば、効率的に
見つけられるのです。 それに、木々の葉が落ちる冬は、天敵からも見つかり
やすくなります。

そんな時、色んな場所に別の種の仲間がいれば、天敵にも早く気付く事が
出来ます。 混群は、厳しい冬を生き抜くための小鳥たちの作戦なのですよ!
混群の中での情報交換に欠かせないのが言葉なのですが、実は、鳥たちに
共通の言葉があるわけではありません。

例えば、集まれという言葉、シジュウカラでは… ヂヂヂヂ で、集まれという
意味になります。 ヤマガラだと、ニーニーニー。 ゴシュウカラだと、フィフィフィ。
種が違うもの同士、お互いの鳴き声の意味を理解し合う事で、混群の中で
会話が成り立っているのですよ!

人間で例えるなら色んな国の人が集まり、それぞれの言葉で話すけれど、皆
お互いの言葉を理解している、そんな状況なのです。 なるほど! 混群の鳥
たちはバイリンガルどころか、鳥だけにトリリンガル以上て、事なのですな!

②鳥語講座の基礎単語編
さあ、続いての基礎単語です。こちらも、小鳥たちの混群の必須表現を、ぜひ
マスターして下さい。

* レッスン-2 *  シジュウカラの言葉、ヒーヒーヒー
どういう意味なのか? 使い方を、見てみましょう。  ヒーヒーヒー。

木の周りに鳥たちが集まっています。そこへ、シジュウカラの声が響きました。
すると鳥たちが何やら慌ただしく飛び回っています。 もう1度、見てみましょう。
よく見ると、ヒーヒーヒーを聞いた鳥たちが、木立の裏に逃げ込んでいます。
この、ヒーヒーヒーの意味は、 カタが来た!

天敵のタカの襲来を伝える言葉だったのです。 このヒーヒーヒーには、絶大な
力があります。 群れの誰かが、この言葉を発すると… 周りの仲間たちも、
即座に同じ意味を持つ声で反応します。

こうして、群れ全体で鳴き交わし、互いにタカの存在を知らせ合うのです。
タカの仲間は、森の小鳥たちにとって、最も怖い天敵!

その為この声を聞いた鳥達は大慌て! 地面にいたものは近くの藪の中へ!
木の幹にいるものは動きを止め、上空を確認! 皆が安全を確保するのです。
更に、博士の研究から、このタカが来た!という言葉には、種を超えた共通点
がある事が分かって来ました。 3種の鳥たちの声を、聞き比べてみましょう。

シジュウカラのヒーヒーヒー!  コガラのヒヒヒヒ!  ヤマガラのスィスィスィ!
実は、皆、似た周波数帯の声を使っているのです。

“タカなどに聞き取りにくい、7キロヘルツくらいの周波数帯で鳴くのです。
けれども、小鳥たちには、お互いに聞こえる”

言葉を使うだけではなく、緊急事態には敵に聞こえないよう工夫するなんて、
鳥の鳴き声に、こんな秘密があったとは驚きです!
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③鳥語講座の文章編
続いては、少しレベルが上がって、文章編です。実は、鳥の言葉には、単語を
組み合わせる文章もあります。

文章を操る事は、人間以外には見つかっていない高度な能力だといいます。
一体、どんな文章なのか? 博士と、実験で見て行きましょう!

用意したのは、モズ(鳥)のはく製。 モズは、小鳥を襲う事もある危険な相手
です。 はく製を群れの近くに置いて、小鳥たちの反応を見ます。

すぐに、けたたましい声を上げて、シジュウカラが、やって来ました。
ピーツピ ヂヂヂヂ。  この鳴き声こそ、文章なのです。 警戒しろ!という
意味のピーツピと、集まれ!という意味のヂヂヂヂ。

2つの単語が組み合わさっています。 これで、警戒しながら、集まれ!という
意味を伝えているのです。 シジュウカラが鳴き声を上げた直後。

キョロキョロと警戒しながら、別のシジュウカラがやって来ました。 更に、ヤマ
ガラやコガラなど、混群の仲間も集まって来ました。

そして、モズに接近! 羽を素早く動かす事で俊敏さを見せつけ、追っても
捕まらないぞ!と、アピールしているのです。

混群の総力を結集し、モズに威嚇を繰り返します。 こうした行動は、単語では
なく、文章で伝えないと出来ません。

集まれと言うだけだと、天敵に気が付かず、襲われてしまうかも知れません。
逆に、警戒しろ!だけだと、団結するために集まる事は出来ません。

文章を使い、警戒と協力を同時に促す事で、1羽では、かなわない敵にも、
立ち向かう事が出来るというわけです。 鳥たちの泣き声に、こんなに色んな
意味があったとは鳥を見る目が変わってしまいそうですね!

次は、鉄の結束を誇っていた混群に、争い勃発? 最新研究から見えてきた
言葉の意外な使い方と、種を超えたつながり。 鳥語講座応用編です!

ぼく、シジュウカラの子供。 巣立ったばかりで、今、言葉を勉強中なんだ。
ここからは、ぼくと一緒に学んで行こうね!

④鳥語講座の子供編
それぞれの言葉を持ちながら、互いに理解し合う、カラ類の混群。

今回、そのコミュニケーションの起源に迫る、大きな発見がありました。
調査を行ったのは、初夏。 この時期、巣立った子供たちは、1カ月ほど親鳥と
過ごし、生きる術を学んで行きます。

博士は、この季節に合わせ、ある実験を行う事にしました。置いたのは天敵の
ヘビのはく製です。 すぐに、シジュウカラの子供が、やって来ました。
立木の上から、ヘビを見ています。 親鳥も、やって来ました。

突然、親鳥が鳴き始めました。 このジャージャーは、シジュウカラのヘビだ!
という言葉です。 不思議な事に、親鳥は、天敵のヘビから逃げようともせず、
しきりに鳴き続けます。

一方の子供たちも、親鳥の声を聞きながら、熱心にヘビを観察しています。
そして… ジャージャー! 子供たちも、ヘビだ!という言葉を発し始めました。
こうして、親から子へと、言葉が伝わって行くのだと、博士は言います。

実験を続けて行くと、更に興味深い事が起きました。 博士にとっても、予想
外の出来事です。 シジュウカラの親子が言葉を学んでいるところに、突然、
ゴジュウカラの子供が現れたのです。 こちらには、ヒガラの子供も。
近くにいた混群の子供たちが、続々と集まって来たのです。

博士によると、シジュウカラの言葉を学ぶために、やって来たのだといいます。
更に、集まった子供たちは、思わぬ事を始めました。  デュデュデュ。
この、デュデュデュは、ヒガラの言葉で、ヘビだ!という意味です。
その声を聞いて、シジュウカラの子供も応えます。  ジャージャー。

これは、母国語の違う子供たちが、ヘビを見ながら、お互いの言葉を言い合う
事で、相手の言葉を理解するようなものです。 こうした行動は、言葉を学ぶ
のに効果的。いわば、学校だと博士は言います。

“幼い頃に、日本人であっても英語に触れていれば、バイリンガルになれる。
鳥においても、言葉を学習するのに適した時期というのがあって、ちょうど、
その時期に言語学校みたないものを作って、その中で、お互いの言葉を学習
している事が分かった。 大きな発見だったと考えています”

動物が、種を超えて言葉を教え合う様子が観察されたのは、これが初めてだ
といいます。 鳥たちの言葉の解明に、また一歩、近付きました。
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第2章 聞いてビックリ! 鳥語講座応用編
再び、冬の長野県・軽井沢の森です。 博士は、鳥たちの言葉を更に研究する
ため、一時的にエサ台を設置しました。 (研究のため許可を得て行っています)
近くから、じっくり観察すると、言葉の意外な使い方が見えて来るといいます。

早速、ディーディーディーと、コガラの声が聞こえて来ました。 集まれ!と呼び
かけて、食べ物がある事を仲間に教えているのです。

シジュウカラが来ました。 あらら… 体の小さなコガラが追い払われてしまい
ましたよ? せっかく教えてあげたのに、コガラは、おあずけです。

そこに、ヤマガラも、やって来ました。 あ、今度はシジュウカラが追い払われ
てしまいました。 でも、シジュウカラは、簡単には諦めません。

体格が似ている両者、なかなか譲りません。 そんな争いの中、最後にやって
来たのが、1回り大きなゴジュウカラです。

後から来たのに… くちばしでアタック! 先にいた仲間を蹴散らして行きます。
我が物顔で独り占めです。 混群の鳥たちを大きさ順に並べるとこうなります。
1番大きいのが、ゴジュウカラ。 小さなコガラは、立場がとっても弱いのです。

そのためコガラは、自分より強い仲間がいる時は、なかなか食べ物にありつく
事が出来ません。 脇に落ちた、おこぼれをつつくのが、精一杯なんて時も。

いやいや、ちょっと待った! せっかく1番乗りしたのに、これでは小柄なコガラ
がかわいそう!  でも、大丈夫なのです!

実はコガラも、ただ黙っているわけではないのです。 ある言葉を使った驚きの
裏ワザがあるのです。 では、みなさんも、ご一緒に!

⑤鳥語講座・言葉の裏ワザ編
ピンクの足輪が付いた、こちらのコガラに、ご注目!

エサ場は相変わらず、強い鳥たちに占拠されています。 一向に譲ってくれる
様子は、ありません。 その時です! ピンクのコガラが、ヒヒヒヒと叫びました。
これ、タカが来た!という意味なのです。  えぇ? 緊急事態発生ですか?

この声を聞くと、みんな、一目散に逃げ出します。  こりゃ、大変だ!
あら…? こんな時に、1羽、降りて来ましたよ?  あれ? ピンクのコガラ?
タカが来たのに、大丈夫なの?  そう、思いますよね?

でも、上空にタカなんて、いないのです。 どういう事? 実は、これが言葉の
裏ワザ! さっきのヒヒヒヒは、ピンクのコガラがついたウソだったのです。
タカが来た!と叫び、仲間をダマして、まんまと食べ物を取り戻したのです。

コガラのように小さい種は、大きな仲間に力では、かないません。 そこで、
ピンクのコガラの様に知恵を絞り、言葉で騙す行動を取るものもいるのです。
でも、このウソも、万能ではないのですよ! 見ていて下さい。  ヒヒヒヒ!

あれ? 声を聞いても、ちっとも、どいてくれない?  うん? 今度は?
あぁー、追い払われた。 これではウソの意味がありませんねぇ~。
そう、やり過ぎると信用を失いウソがバレてしまうのです。 何だか人間と同じ。

博士の詳細な観察で、こうした言葉を巧みに使った鳥たちの駆け引きまで、
見えて来たのです。 いや~、鳥がウソをつくとは意外でした。

鳥語講座は以上で終了です。 鳥の会話が一通り分かるようになりましたね!
これで皆さんも、鳥語マスターの仲間入りですよ! 博士の研究は、更に、
次の段階へ進んでいます。 ところ変わって、北海道の帯広です。

ここで博士は、鳥たちと、ある意外な動物とのつながりに注目しています。
“あそこにリスがいるのですが、こっちでシジュウカラがヒーヒーヒーと鳴いて、
今、警戒してます”  その動物とは、エゾリスです。

驚いた事に、リスが、鳥たちの言葉を理解していると、いうのです。
確かに、観察すると、混群のすぐ近くで、エゾリスは暮らしています。

その時です。 ヒーヒーヒー! シジュウカラのタカが来た!という言葉でリスが
逃げ出しました。 博士によると、タカの仲間は、リスにっとも恐ろしい天敵。
そのためリスは、自分より視力が良く、敵に早く気が付く鳥たちの言葉を、
生きるために学習しているのだといいます。

“動物は無意識に鳴き声を出しているだけ、騒いでいるだけくらいに思われて
いたけれど、詳細に観察して行くと、鳴き声を使って集まれ!と協力を促したり
他の鳥をダマすためにウソをつく事まである”

“それを、色んな動物が理解して、生きる上で役立てている。 彼らには、
ひょっとしたら人間と同じような意図や意識があって、豊かな思考の中で
言葉を発しているのではないかと思います”

明らかになって来た、鳥たちの言葉の秘密。 彼らの言葉に、よ~く、耳を
傾ければ、その豊かな心にも、出会えるのかも知れません。