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環境DNAで迫るネッシー伝説の正体や神の領域ゲノム編集の未来
2024年05月13日 (月) | 編集 |
FC2 トラックバックテーマ:「夜中に目が覚めてしまった時」
‘スコットランドのネス湖では、巨大な怪物の目撃情報が、これまでに
1000件以上報告されている。 未知の生物の存在を示す科学的な証拠は
見つかっていない。 今のところは…’

人生の大半を、ここで過ごしてきましたが、ネス湖は実に奇妙な湖です。全く
説明がつかない不可解なものを見た人が、あまりにもたくさんいるのです。
作家のG・K・チェスタントが、こんな言葉を残しています。
‘多くの人は、ネス湖の怪獣の証拠より少ない根拠で、絞首刑にされてきた’

荒涼とした景色が広がるスコットランド。 数々の神話と伝説に彩られた地域
です。 水辺に関するものだけでも、オオウミヘビやウォーターホースといった
怪物の物語が、1000年余りにわたって語り継がれてきました。

ハイランドと呼ばれる北部の高地にある深くて暗い湖、ネス湖。 伝説の怪獣
ネッシーが住む湖として世界的に有名です。 ネッシーに関する最古の記録は
西暦565年まで、さかのぼります。

村人を湖に引きずり込んだ水中の獣を、アイルランドの修道士・聖コルンバが
追い払ったと伝えられています。 しかし、私たちが知るネッシーの物語が
生まれたのは、20世紀になってからです。

現代のネッシー現象が始まったのは、1933年。 ネス湖の水上監視官であり
地元紙インバネス・クーリエの特派員でもあった人物が書いた1つの記事が
キッカケでした。ネス湖の奇観と題された、その記事は地元のホテル経営者の
‘我々は再び、何かを見た’という報告が元になっていました。

再びというのは、以前から伝説の生き物の目撃談が、記事になっていたから
です。 その時の編集者が‘驚くほど大きいなら怪獣に違いない’と言ったのが
決め手となりました。 全国紙や海外でも話題になり‘ネス湖の怪獣’が誕生
したというわけです。

郷土史研究家の彼はネス湖の怪獣の目撃情報を集め記録に残しています。
これはもともと、イングランドの収集家が所有していたものです。 ネス湖の
怪獣を捉えた最初の写真で、当時の新聞に掲載されました。

撮影したヒュー・グレイによると、体長は9メートルほどでした。 ウナギの
ようなものが湖を横切っています。デイリースケッチ紙の1933年12月6日の
記事です。でも一般的には、次にお見せする写真が最初の1枚だと思われて
います。 とても貴重なもので、ご覧の通り、かなり、もろくなっています。

1934年4月21日付け、デイリーメール紙の一面。 通称‘外科医の写真’
として知られている、ネス湖の怪獣の象徴的なイメージです。 この写真が
ネス湖の怪獣のイメージを変えました。

真贋論争がつきまとう写真ですが、関係者が亡くなっているので、本物か
どうかは、誰にも分かりません。

‘頭と首と巨大な体を見ました。 全長は9メートル’ ‘どれくらいの距離で?’
‘9メートル以内でした’ ‘何に似ていましたか?’ ‘背中のコブと皮膚は、
ゾウにソックリで硬そうでした’ ‘見間違いの可能性は? 幼い頃から怪獣を
信じてきたせいでは?’ ‘とんでもない。 実際に、この目で見たのです。
1カ所だけでなく、ネス湖のさまざまな水域で見ました’

私はネッシー・ハンターで、29年間、ここネス湖の湖畔に住んで、謎を解こうと
見守り続けてきました。 初めて来たのは家族旅行でした。 1970年、私は
7歳でネス湖の謎と可能性の虜になったのです。その後、20代の終わり頃の
ことです。

当時、あまり好きでもない仕事に就いていた私は年をとって人生を振り返った
時、やり残したと後悔するとしたら、どんな事についてだろうと、考えるように
なりました。 それで思いついたのが、ネス湖の怪獣を見つけることだった
のです。

やりたい事は、これしかないと気付いた私は、全てを売り払い、仕事も辞めて
今、住んでいる、この元移動図書館のワゴンを手に入れました。 そうして、
我が人生最大の冒険に出発したのです。

‘やったぞ! ついに帰ってきた! 僕にとって長年の夢の集大成。 ついに
フルタイムのモンスターハンターになった。 あそこには解明されていない
謎がある。 その答えを探し出すことが、僕の仕事だ。 人生を懸けて…’

ネス湖には、首長竜のプリシオサウルスが生息していると、子供のころから
100%信じていました。モンスターハンターとして、ここに来た時も、この辺りを
泳いでいる首長竜を見つけるのが目的でした。

当時は本当に、この謎は、すぐに解けるだろうと信じていました。 これほど、
捕らえどころがない生き物だったとはね。

ネス湖は全長36キロの細長い湖で、イングランドとウェールズの全ての湖と
川を合わせたより、多くの淡水をたたえています。 氷河に削られてできた
湖の水深は最大で230メートル。 この水深では、視界はゼロです。

もし先史以前の生物が数百万年もの長きにわたって生き延びていたとしたら
それは、ネス湖のような場所にいるだろうと想像できます。

3月の朝、湖畔の道をドライブしていました。 スコットランド特有の肌寒く、
どんよりした天気でした。 この辺を通るドライバーは、みんな、そうだと
思いますが、私も、いつものように湖を見ていました。

湖は、とても穏やかでした。 ふと、水面で何かが動いた気がしたので、車を
止めて、大急ぎでシャッターを切りました。気付いたら10枚も撮っていました。

専門家が、その写真を見て距離を算出したところ、私が見たものは水面から
1メートルほど体が出ていたと言うのです。 ほら、ここにハッキリ写っている
でしょ。
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ネス湖の怪獣を追いかけている人たちと違って私は、さほど気に留めていま
せんでした。 地元の経済にとって素晴らしい存在だとは思っていましたが。
グレートグレン渓谷の反対側で育った私は、1990年代の初めに、この辺りに
引越ししてきてから、ネス湖の謎に興味を持ったのです。

1996年のこと、この近くに座っていたら、水から何かが出てくるのが目に入り
ました。 ほんの数秒、黒いコブが現れて水の中に、サッと戻りました。 きっと
目の錯覚だと思っていたら、また、現れたのです。 小さいクジラみたいだった
という表現が、いちばん近いですね。

この100年の間に数え切れないほどの調査隊が、網やカメラ・潜水艦、そして
水中音波探査機を駆使して、ネッシーの愛称で知られる怪獣を見つけようと
してきました。いずれの調査も決定的な証拠をつかむ事はできませんでした。
しかし近年、新しい技術が注目を集めています。

ある地域を調査して、そこに、どんな生物が生息しているかを正確に把握する
技術です。 適切な人物の手にかかれば世界最大のモンスターミステリーが
解き明かされるかもしれません。

空路のニュージーランドからやって来たのは遺伝子学者の教授。 環境DNA
という最先端分野のパイオニアです。 彼は、必ず答えを見つけ出すと心に
決めています。

長いフライトでした。 2週間滞在してネス湖周辺の、さまざまな場所、さま
ざまな水深でサンプルを採取して、この湖の生物学的多様性を示すデータを
手に入れたいと思っています。

私は怪獣がいるとは思っていませんが信じている人が大勢います。懐疑派の
私に対して信じる彼ら、どちらが正しいか、誰も知りたがっています。

調査には、科学者たちの国際チームも参加。 現地在住のネス湖の専門家も
チームの一員です。 今回の調査は最終的かつ、決定的な捜索だといわれて
います。 ここは、ネス湖センターの研究所です。

1990年代、私はここに、ネス湖プロジェクトを創設しました。 ネス湖に関する
あらゆる種類の調査に後方支援基地を提供するためです。その結果、ネス湖
周辺の種の、約30年分のリストや、その他もろもろのデータが集まりました。

今までのデータを環境DNAという新しい手法のプロジェクトに活用することを
楽しみにしています。 機材の準備が整ったところでチームは調査の第1段階に
備えます。 水のサンプルを15個、集めます。

独立したサンプル5つ、あと、複製を3つです。 これらのサンプルに含まれる
DNAは湖に生息する魚から、バクテリア、無脊椎動物まで多岐にわたります。
それだけでなく、まだ生物学的に解明されていない、何かのDNAが含まれて
いる可能性もあります。

全ての生物は、周囲の環境にDNAの痕跡を残しています。 皮膚やウロコ・
骨・排泄物などから溶け出したものです。 環境DNAの調査は、ネス湖の
淡水のような環境からサンプルを抜き取る、プロセスの積み重ねです。

それを調べるには、まず、サンプルを濾過し、有機物質を取り除きます。
そこからDNAを抽出し、動植物や微生物の国際的なデータベースと照らし
合わせ、塩基配列を解析するのです。

今回の目的はネス湖の水中と周辺にすむ生物を解析し、リストアップする事。
そして最終的にネッシーが、いかなる生物なのか? 本当に存在するのかを
解明することです。

ネッシーの正体を巡っては、恐竜・アザラシ・魚・幽霊・異次元への入り口、
エイリアン等、あらゆる説を聞いたことがあります。 ネッシーは子供にとっては
楽しいですよね。 本や、おもちゃが山ほど出ています。 地域社会にとっては
観光資源です。

怪獣を見に来て下さい。 ぬいぐるみも、ありますよ。 2~3日、ゆっくりして
いってください!とね。 科学者にとっては、引退間近でもない限り、手を出せ
ない領域です。 キャリアに傷がつきますから。

しかし世界には未知の動物を研究する人たちもいます。 ネッシーハンターや
ビッグフットハンターなど、真剣に研究に打ち込んでいる人たちのことですが、
コミュニティーは極めて小さいですね。

ネッシーの説明として、科学的に検証できる仮説が、4つあります。 中でも
とっぴなのは、ジュラ紀の爬虫類、プレシオサウルスが、ネス湖に閉じ込め
られているという説です。

プレシオサウルスのDNAが、どういう塩基配列になっているか、正確には
分かりませんが、合理的な推測はできます。 恐竜の現代の子孫は、鳥で、
太古の親類の1つは、クロコダイルです。

DNA配列から見れば、プレシオサウルスは鳥とワニの中間に位置していると
予想されます。 もし、それが見つかったら、私は本当に驚くでしょうし…
かなり有名になるかも。

2つ目は、ネス湖の怪獣が、巨大な魚かも知れないという説です。 実際、
目撃記録のいくつかは、巨大なチョウザメで説明がつくかもしれません。

そして、3つ目が興味深いのですが、ネス湖に巨大なナマズがいるかもしれ
ないという説です。 巨大なウナギだという説もあります。 ただ残念ながら、
DNAで 種類は分かっても、その大きさまでは分からないのです。

私がニュージーランドのラジオに出たのを、彼は聞いてくれただろうか?
地元の実業家は、ネス湖のPRで世界中を飛び回っています。

ネス湖一帯の野生生物といえば、マツテン・キタリス・アナグマ・ノロジカ・
アカシカなどがいます。 魚では、サケやシートラウト。 そして氷河期の生き
残りといわれる、ホッキョクイワナもいます。 ウナギの仲間や、ヤツメウナギ・
トゲウオもいます。
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ネス湖周辺では在来種ではないネコ科の動物クーガーやヒョウも、しょっ中、
目撃されています。 自然愛好家の観点からすると、ここは怪獣がいなくても
訪れる価値があります。

しかし、観光という観点からすると、ネス湖の怪獣の存在は間違いなく、地元
経済に多大な貢献をしています。 年間140万人がネス湖を訪れるのです。
地域の人口が5000人に満たないことを考えると、ものすごい人数です。
世界には、怪獣がいるのも悪くないな、という湖は多いですよ。

私自身や先人たちは50年以上、ネス湖の怪獣を見つけられずにきたわけで
疑問を呈したくもなりますよね。 ネス湖という限定された環境で長年探しても
見つからないのは、我々が全くの役立たずか、もしくは、そもそも怪獣が
いないのかも知れません。

1987年、我々は船団を組んで、ディープ・スキャン作戦を行いました。 クルー
120人でね。

‘計画に数年かけたディープ・スキャン作戦が始動。 リーダーから最後の
メッセージです’ ‘中傷されてきた目撃者たちの汚名をそそぎましょう’
‘それぞれの船に水中音波探査機を搭載。 水深100メートル以上でも、
10センチの魚を検出できます。 昨日、未確認物体を検知した水域です。
今日、何も見つからなければ、物体が泳いで移動した可能性も浮上。 同じ
水域で物体を検知しましたが、位置が変っていて、確認に向かった時には
消えていました’

一列に並んだ船団が、水中音波探知機をカーテンのように降ろして、湖を
徹底的に探索。 ネス湖の端から端まで行って、また戻ってきました。

‘結果を待つ報道陣… 水深180メートル付近に、かすかな線が見えます。
目標探知強度という観点で判断すると、ネス湖に生息する、どの魚より大きい
です’

調査では、我々が理解できない物体が、3つ検出されました。 理解できない
というのは、ただ単に分からないというだけのことでネッシーとは限りません。
それは、目撃情報も同じです。 ネス湖で、何か、よく分からないものを見た
からといって、それが怪獣だとは限りません。 怪獣だと思ったとしてもね。

ネッシーは、チョウザメなんじゃないかと言う人もいます。 それも、ここに生息
するチョウザメではなく、外からやって来て、繁殖し、また出て行くチョウザメ
です。 長年考えた私の最有力候補は、ヨーロッパオオナマズ。 世界で
2番目に大きい淡水魚です。 背中は非常に滑らかで、寿命は100年ほど。

ヴィクトリア朝時代に釣りを楽しむためにイングランドの2つの湖にヨーロッパ
オオナマズが放たれた、という話しが伝えられています。 ひょっとすると、
ヴィクトリア朝時代に、十数匹のヨーロッパオオナマズの稚魚が、ここに放流
されたのかも知れません。 成長すると体長4メートルにもなる大きい魚です。

水面が静かな凪の日に、ヨーロッパオオナマズが、ほかの魚を追いかけて、
湖面に背中を出すことがあります。 普段は深いところにいるので、背中が
見えるのは珍しいことです。 今の私には首長竜よりも、こっちの方が多くの
条件を満たしているように思えます。

観察を続けて30年になりますが、活動資金を賄うため、こういうネッシーの
土産物を作って売っています。 買ってくれた客にはネッシーが、こんな姿じゃ
ないと証明できたら、持ってくれば代金を返すと言ってあります。 まだ、証明
できた人はいないので、今のところ、これが正しいということです。

私が妥当だと思うのは大型のウナギだという説です。 15年ほど前、釣り人が
全長5メートルほどの船で釣りをしていたら、船よりも長いウナギが、水面を
泳いで行くのが見えたと報告しています。

これは1933年の絵はがきです。描かれているのは当時の人々が抱いていた
ネス湖の怪獣のイメージ。 キバが生えていて、大きな耳がついています。
こちらにも、キバと大きな耳。 これなんか羊をくわえていますね。 こっちにも
耳がついています。 でも、時が経つにつれて…。

僅か1年後の1934年でも、例の外科医の写真に似てきます。 貴重なものを
お見せしましょう。 私は、この1枚しか見たことがありません。 これは、
ヒトラーがネス湖の怪獣だったという絵はがきです。 当時、ヒトラーはモンス
ターだといわれていたので、ネス湖の怪獣と結び付けられたのでしょうね。

ネッシー探しは時間のムダ。 ホームレスに食事を配るとか、もっと役に立つ
ことをしろ。 バカだな、ノルディックシャークの見間違いだろ。 これ、グリーン
ランドシャークの事だろうね。 そうだね。 淡水には入ってこないのに。

グリーンランドシャークは速くは泳げない。 じっと潜んで待ち伏せするタイプの
捕食者だ。 チョウザメも捕まえるのは難しいよね? ヨーロッパオオナマズは
驚異的な生き物だ。 大きさは? 車の半分くらい。

今のところフランスとイタリアで捕獲されたものが最大級で重さ200キロ前後、
体長4~5メートル。 巨大だな。 船に乗っていて水面近くに、これの頭が
見えたら、どうする? 口の大きさは、このテーブルと同じくらいだ。

怪物だよ。震え上がるよね。 自分なら絶対に泳がないね。 バケモノだね。
まさにモンスターだ。

さまざまな種が、さまざまな水深に生息するネス湖。ディープ・スキャン作戦が
そうだった様に何かが潜んでいる可能性が高いのは水深の深いところです。
彼らは、水深200メートルより深い所でも安全にサンプルを採取できる装置を
考案中です。

順調ですよ。届かないんじゃないかと心配だった機材も、そろったところです。
中国から届いたばかりのロープです。 280メートルの特注品なので、水深
230メートルのネス湖の湖底まで、楽々、届きます。

このロープは、外側が織物状になっているので扱いやすく、中芯は強靭な
ポリエチレン繊維です。 鋼鉄製のケーブルよりも強い素材です。 ロープの
先に取り付けるのは… この採水器です。
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これは実質、口の開いたチューブですが、特定の深さで口を閉じます。特殊な
オモリを下に降ろすと、それが当たって、閉じる仕組みです。

今のところ、教授からの連絡は一切ありません。 我々は同じものの正体を
解明しようとしているのに、ちょっとガッカリです。私が取り組んでいるネッシー
ハンティングから、距離を置こうとしているのでしょうか。 彼はネス湖の食物
連鎖全体、湖の全ての生物について調べようとしているのかも知れません。

全体像を、より科学的に捉えようとしているのかもしれませんが… ただ、
ネッシーが調査のオマケという事はないはずです。ネッシーが目的でないなら
なぜ、ほかの湖に行かなかったのでしょう?

彼はネッシーがいる可能性があるからこそ、ネス湖にやって来た。 それが、
教授が、ほかでもない、ここに自分の研究を持ってきた理由です。 この
ジグソーパズルに、我々が知らない何かを付け足してくれるといいですね。

彼は間違いなくカワウソのDNAを見つけるでしょう。ネス湖に生息しています
からね。 あとは、犬や人間も。 ワイルドな人たちが、よく泳いでいますから。
見かけるたびに、心を奪われる生き物がいます。 アザラシの類いです。

ネス湖に生息しているわけではなく、たまにしか見かけませんけどね。 彼が
どんな発表をするのか楽しみです。

こういう質問は避けられませんよね? もし認識できないものが見つかったら
どうするのか? というのも、すでに膨大な数の種のDNA情報の目録が、
作成されているからです。 少なくとも、我々が追っているものが爬虫類か?
哺乳類か? 両生類か? 魚類か? というような事は分かると思います。

そして、もし爬虫類なら…それは誰もが期待するところですが、例えばカメに
近いのか? ワニに近いのか? 判別できるかもしれません。

水中にあるDNAはもろく、数日たつと検出できなくなります。なるべく短時間で
多くの場所でサンプルを採取しないと、湖の生き物が検知されずにすり抜けて
しまう恐れがあります。

このプロジェクトを、やると決めたのは、私の子供と、その友達がワクワクして
いたからです。 私自身も内心、ワクワクしていました。 人間は本質的に
探索を好むものです。 だから、山を登り、海に潜るのです。

そこに何があるのか知りたいし、自分たちの世界を理解したい。知らない事を
より良い方法で説明したいのです。幼い頃ベッドの下の怪物が怖かったのと
同じですよ。

頭から布団をかぶって、やり過ごすことも多かったけれど、電気をつけて
ベッドの下を確かめたこともあります。 何がいるのか? 確かに怖いけれど
知りたい気持ちもあるのです。

この地域は、ある意味、両極端です。 自分や父親や、おじいさんがネス湖で
大きな動物を見ていたなら、ネス湖の怪獣を信じるでしょう。 一方、ここで
生まれ育っても、自分の父親も、おじいさんも何も見なかったら懐疑的になる
のも、うなずけます。

一般市民は、可能性を楽しんでいます。 科学は、まだ全てに答えを出しては
いない。 まだ、大発見のチャンスがあるという希望を持っているのです。

謎解きは求めています。 我々は未知のものを愛しているのです。 ここネス湖
には、世界一の探偵や科学者にも解明できない、とびきり、すばらしい物語が
あるのです。

人間は実際、モンスターを信じたいのです。 全ての文化に民間伝承があり
ます。モンスターやドラゴンが存在するためには失われた世界、近づきがたい
世界が必要ですが、ネス湖には、その世界を提供する膨大な水や暗さがあり
ます。 ここは、ドラゴンの国なのです。

1933年の目撃談は地元紙の一面に掲載されました。 といっても今のように
怪獣という文字が躍る、写真入りの大々的な扱いではなく、小さい記事に、
ネス湖の奇観と見出しがついていただけです。

では、なぜ世界中のメディアに取り上げられたのか? それは、この記事が
出る少し前に、映画のキングコングが公開され、世界中で大絶賛されたから
です。 その後、宇宙戦争や恐竜の島が公開され、奇妙な生き物が話題に
なりました。

そしてネス湖に本当に怪獣がいるかもしれないということが国際的なニュース
になるや否や、モンスターハンターが姿を見せるようになったのです。

数週間にわたるサンプル採取が終了。 科学者たちの国際チームはスコット
ランドを後にし、世界各地の研究所でDNAの塩基配列を解析しました。
データの分析と議論を経て、ついに結論に達したのです。今、学者は、再び
スコットランドに戻り、結果を発表しようとしています。

帰国後、ネス湖のサンプルから数週間かけてDNAを抽出。 塩基配列の
決定は、世界各地の研究メンバーのもとで行われました。 それぞれの持つ
最高のコンピューターツールで解析し、答えを導き出しました。

全てのデータを集め、分析し、必要な場合は再検査。 発見と思われることに
ついて議論して、それを学術論文の形にまとめ上げるのに1年近くかかり
ました。

記録に残る目撃情報だけで1000件を超えるネッシ-。地球上に未知のものが
まだ存在すると信じる人々にとって永遠の偶像であり続けています。間もなく
科学的な調査結果が発表され、世界最大のモンスターミステリーに終止符が
打たれるかもしれません。

私は、ずっと、ネス湖の物語と共に生きてきました。 彼が何と言おうが動じま
せんよ。 映画のセリフにあるように、真実は、そこにあるのです。
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‘おはようございます。 本日再び、ネス湖センターに、オタゴ大学の教授を
お招きしています。 昨年の調査の結果を発表していただきます’

‘約250の水のサンプルを採取・処理しました。 それらを解析し、今のところ
ネス湖に生息する3000種を検出しています。 では、本題に入ります。
ネス湖に、プレシオサウルスはいません。 サンプルの中に爬虫類のDNAは
皆無でした。 よってネス湖には、巨大な爬虫類はいないでしょう。’

ネス湖にプレシオサウルスは、いない。 ビックリですね。 我々も本気で、
いると考えた事はありません。ネス湖の水は爬虫類には冷たすぎますから。

‘巨大な魚説も検証しました。 ヨーロッパオオナマズです。 1800年代、
イギリスの一部に持ち込まれましたが、今回は全く検出されませんでした’

プレシオサウルスは分かった。 ナマズも、まぁ、いいでしょう。

‘プロジェクト創設者たちの見解では、ネス湖に時々やって来るチョウザメが
いるのではないかと。 しかしチョウザメも見つかりませんでした’

これは賛成できません。 我々は、チョウザメは海から湖に入ってきて、また、
海に出ていくという仮説を立てています。

ネス湖にいることが分かっているアザラシ・カワウソ・カワアイサ・ウなどの
DNAが、この調査では検出されていません。 種の密度が非常に低い場合は
検出されない可能性がありますし、また、候補の種が移動性で海から湖に
入ってくる場合は、言うまでもなく、全く検出されません。

‘しかし確たる証拠はないものの、妥当と思われる説があります。 ネス湖の
水系に大量に見られるウナギのDNAです。 どのサンプリング地点にも、
ほぼ漏れなく存在し、その膨大な量に驚くほどでした’

Q: では、巨大なウナギが目撃された可能性は?

ウナギだって? バカ言っちゃいけない。 そんなことを言うために、地球の
反対側まで来るなんて、わざわざ御苦労さんなこった。 ネス湖で釣りをする
人なら、12歳の少年でもウナギがいることぐらい知っていますよ。 

そんなの、ネス湖には魚がいると断言できる、と言っているようなものです。
こんなことのために、世界中のメディアが集まったとは。

‘実は、巨大なウナギの可能性は当初から指摘されていました。1930年代の
目撃談に対して、すでに提示されていたのです。我々も、そこに落ち着きつつ
あります。 ウナギがいることが確かなら、巨大なウナギも存在しうるという
ことです。 以上!’

Q: アザラシのDNAが出なかったのは?
‘我々の検査方法が一因かと。アザラシでもニュージーランドの種に反応する
ようにしていたので…’

アザラシは大きな動物です。 DNAを全く見つけられなかったと言うが、私は、
ネス湖で山ほど撮影しています。彼がアザラシのDNAを見つけられなかった
から、私の映像は偽物だという事になるのでしょうか?彼は、全てを見つける
ことはできないと言っています。 カワウソは…。

‘カワウソの塩基配列は、見つかりませんでした’
Q: 棲んでるだろ! プレシオサウルスのDNAは?
‘絶滅しましたが、爬虫類なのでワニ類と鳥類の間に位置するはずです。
しかし、該当する物はありませんでした’
Q: 鳥類も見つからなかった? カモは?
‘カモとキジは大量に見つかったって言いましたよね’

彼らは湖の水の、ごく少量のサンプルしか採取していません。 DNAが水中に
残っている時間は限られていますし、アザラシやカワウソのDNAが一切、
見つからなかったことを考えると、ネッシーの謎の解明など問題外です。
DNAの20%は、解明されていないのです。

‘サンプルの20%は未解明です。 サンプリングとシーケンシングのエラーが
考えられます。 つまり、DNAが破損して配列が決定できなかったり、塩基
配列が短すぎて判断がつかないということです’

彼は会見で、私たちが知っていることの確認をしたにすぎません。 私に寄せ
られた写真や目撃談と同じで、ネス湖には説明のつかない何かがいる。
それは何だろうと。

‘サンプリングの量が少なすぎたとか、時期が適切でなかった可能性もあり
ます。 ネッシーは休暇で留守だったと信じる人もいるでしょう。 タイム・
トラベラーという説もありますよね’

ネッシーが、プレシオサウルスじゃなかったことで、困惑している人たちもいる
でしょう。 でも大丈夫、そのうち立ち直りますよ。 私のキャリアに傷がついた
とは思いませんが、なぜ、こんなことを? と、聞かれることはあります。

簡単に言うと、科学を伝える新しいプラットフォームが、ここにあるからで、
それを私の子供も、その友達も素晴らしと思っています。 科学を大衆化する
という、我々の試みを理解できない同僚がいるとしたら、残念ですが仕方あり
ませんね。

Q:教授のDNA分析の結果には、あいまいな部分がありますよね。 ネス湖に
巨大な未知の生物は、いないという確信はありますか?

確信のなさは常に、ついて回ります。 今回の調査では首長竜の生き残りとか
巨大なナマズやチョウザメがいるという証拠は、一切、得られませんでした。
だからといって、それらがネス湖に存在しないとは言い切れません。科学とは
そういうものなのです。

科学は、存在を証明するのは得意ですが、ないものを証明するのは、非常に
困難なのです。 存在しないものを証明できる根拠は? もし、ここに怪物が
いないとして、何回調査すれば、いないと言えるのでしょう。

いないと証明していないのだから、絶対にいないとは言い切れません。だから
こういう疑いの要素は常に、つきまとうのです。 何というか… 宗教に似て
いますよね。 神が存在するという証拠はありませんが、多くの人が信じて
います。 証拠という大きな重みは、人々が、ここを訪れ、何か特別なものを
見たいと願うことを、阻んでは来なかったのです。



天才ピアノ少女。 コンクールでは、いつも賞を総なめ。 でも、その才能は、
ゲノム編集でつくられたものだった…。

‘お母さんは、才能なくて諦めちゃったけど、あなたが夢を叶えて’
“うん…私は、そうやって作られた。私の夢は、ママの夢”

何で、こんな話をするのかというと今、実際にゲノム編集という技術が食品や
医療など、あらゆる分野にイノベーションを起こしていて、近い将来、人間の
ありようを一変させてしまうかも…? という、スゴイ話なのです!

いきなりですけど、ちょっと、これ見て。 マッチョなキン肉マンに、鯛の顔?
これは肉厚マダイ。 マッチョだね~。 実はこれ、2021年に、世界で初めて
販売された、動物性のゲノム編集食品。

マダイの遺伝子を操作する事で、食べられる部分を、通常の1.6倍に増やした
というものです。 他にも、成長速度が1.9倍のトラフグなんてものも。 これを
可能にしたのが、クリスパー・キャスナインといわれるゲノム編集技術。

何万年かけ、自然界で偶然起こる進化を、僅か数時間で、人の手で、狙い
通りに起こす事が出来てしまうという、ノーベル化学賞を受賞した、驚異的な
技術なのです。

今や医療分野でも研究が進んでいて、テキサス大学などのチームは、筋ジス
トロフィーの犬を治療する事に成功。

更にゲノム編集でマラリアを媒介する蚊を激減させるプロジェクトや、ネズミの
臓器をヒト化させて新薬の開発に役立てる研究、ジュラシック・パークみたいに
マンモスを復活させる計画も進行中で、その裾野は広がり続けている。

世界が注目する、この技術は、2028年には市場規模は2.5兆円に達すると
予測されているそうです。

一方で、アメリカのユーチューバーがゲノム編集による人体実験をライブ配信
したり、中国の研究者がデザイナーベビーを誕生させたりと、すごすぎるけど、
ちょっとヤバそうな、ゲノム編集の世界。

実際、安全なの?倫理的な問題は?知りたい事は、いっぱいありますよね?
でも、この技術を知れば、人体の神秘に気付けちゃったり、諦めていた病気に
希望を見い出せちゃったり、とにかく世界の見え方が変わってしまうという話。

え?それって今からでも見た目や能力を変えられるって事?まぁ、ゲノム編集
なら、できちゃうかも? なんですよ! 実は、このゲノム編集、ものすごーく
難しいから、これだけは知っておいてほしいという話を、させてもらいます。

生物は、無数の細胞からできていて、1つ1つの細胞の中にDNAが入っている
のです。 そこには遺伝情報が刻まれていて、その1つ1つが、僕らの容姿や
能力・性格などを決定しているのです。

その遺伝情報の総体をゲノムと呼び、ピンポイントで改変してしまうのが、
ゲノム編集。 人間の場合、30億もの遺伝情報があるというのだから、めちゃ
くちゃミクロな世界の話だよね!

この世界で革命を起こした1人が、フランス人の微生物学者。30代の時、無名
の微生物学者だった彼女は研究室を転々とする冴えない生活を送っていた。

そんなある日。 細菌の免疫システムを研究していた彼女は、細胞の中に、
あるものを発見する。 それはトレイサーRNA。 これが後の革新的な技術に
つながって行くのですが、これが、どれだけスゴイ事なのか!

細菌の免疫システムを、マフィアと警察の攻防という設定で、お伝えします。
ここは細菌シティ。常にウイルスという色んなマフィアたちから狙われている。

でもマフィアたちが来たら、警察も応戦。 血で血を洗う泥沼の戦いが続いて
いた。 警察側で、唯一、殺しのライセンスを持っていたのが、キャス。

この暴れん坊刑事が、マフィアをズタズタに切り裂き、体の一部を回収。
クリスパーと呼ばれる保管庫に、ファイリングしているのです。 このファイルの
分析官が、クリスパーRNA。

次にマフィアが侵入して来た時には、彼が保管庫のファイルから、マフィアが
何者か特定。 キャスを呼びつけ、現場に向かおうとするのです。 ところが、
気難しいキャスは、パトカーに乗ってくれない。

そこで登場するのが、トレイサーRNA。 彼は、キャスとクリスパーRNAを
パトカーに押し込み、3人で現場に急行。

そのマフィアを発見すると、キャスがズタズタにして、排除するというワケ。
これまではキャスが、どうやって標的まで向かうのか分かっていなかったが、
微生物学者がトレイサーRNAを発見した事で、この仕組みが解明されたのです。

この免疫システムに気付いた時、彼女は、1つの仮説を立てた。 この細菌の
習性を、人や動物にも応用できるのではないか?と。

つまり、ガイド役のクリスパーRNAの持つファイルに、切り取りたい遺伝子の
情報を人工的に書き込めば、あらゆる生物の遺伝子をカットして、見た目や
能力を変える事ができるかも知れないと、考えたワケ。

その後、彼女は、アメリカの構造生物学者と共同研究を開始すると、僅か、
1年半で、この仮説を証明。

更に、クリスパーRNAとトレイサーRNAを一体化させた、ガイドRNAを作成し、
より正確に、早くゲノム編集ができるシステムを開発した。

クリスパー・キャスナイン(CRISPR-Cas9)と名付けられた、この技術は、
これまで数年かけて行われていたゲノム編集を、僅か数週間で誰でもできる
汎用性の高い技術に激変させたのです。

2020年に、彼女たちは、見事、ノーベル化学賞を受賞。 この技術は、我々、
人類の進化を大きく変えるだろうと、高い評価を受けた。

実際、クリスパー・キャスナインは、医療や農業・エネルギーなど、あらゆる
分野で応用され始めている。 中でも私たちに身近なのが、ゲノム編集食品。

2021年9月。 日本のベンチャー企業が、世界で初めて、動物性ゲノム編集
食品の販売を開始。

どこがスゴイかというと、受精卵の段階で、ミオスタチンという筋肉細菌の
成長を抑える働きがあるDNAをカットするのです。 すると、通常の8割程度の
餌で、最大1.6倍も大きく育つ、マッチョなマダイになったのです。
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こんな風にゲノム編集を使えば、資源を節約できるから、環境に優しいし、
大きくて成長が早いから、食糧不足の解決にも役立つと期待されている。

それ以外に農作物では、トマトをゲノム編集し、血圧の上昇を抑えるGABAと
いう成分を、通常の5倍から6倍含ませ、販売している。

ゲノム編集は、健康促進にも役立つというワケ。 でも、安全性は、どうなの?
と思いますよね? それを理解するため、従来の品種改良・遺伝子組み換え・
ゲノム編集。 この3つの食品改良の方法を比較してみると…。

まずは、従来の品種改良。 これは、農家の人がやっているような手法で、
例えば、イチゴを交配させて、その年に採れた1番、美味しいものだけを選び、
人工的に繁殖させる、やり方。

続いて、遺伝子組み換え。 本来、その生物が持っていない遺伝子を外から
組み込んで、食品を改良するというもの。

そして、ゲノム編集食品。 これは、もともと、その生物が持っている遺伝子を
ピンポイントでカットし、変異を起こすというもの。

日本では厚生労働省に届け出を出せば、安全性検査は必要なく、表示義務
もないそうです。 実際、どうなのでしょう? 教授に聞いてみました。

“ゲノム編集は、遺伝子組み換えのように、外から遺伝子を組み込むのでは
なくて、たくさんの遺伝子の中から、狙った遺伝子だけに変異を起こす。
ある意味、従来の品種改良で作られて来たような作物よりも、より安全性が
高いといえるかも知れません。ただ、ごくまれに、狙った遺伝子以外を傷つけ
てしまう事がある。そういった意味からも、消費者の知る権利を守るうえで、
表示義務が必要だという意見もある”

慎重な対応を求める声もあるのですね。 世界に目を向けると、その対応は、
さまざま。 EUは、ゲノム編集食品を厳しく規制しているし、アメリカも農作物は
OKだけど、家畜など動物性の食品に関しては、FDAが厳しい審査が必要だと
している。 でもゲノム編集への期待は高く、意外な分野でも活用されている。

その1つが、感染症対策だ。 例えばアフリカでは、マラリアを撲滅させるプロ
ジェクトが進んでいる。 マラリアは世界で年間2億人以上が感染し、60万人
以上が死亡しているという、世界最強レベルの感染症。

最近、厄介な事に、マラリアを媒介する蚊が、殺虫剤の耐性を持ち始めて、
手に負えなくなって来たそう。 そこで使う技術というのが、遺伝子ドライブ。

どうやるのかというと、まず蚊の性発達に関係するダブルセックスと呼ばれる
遺伝子を改変し、生殖能力の低い蚊を作った。

生物は両親からDNAを半分ずつ受け継ぐから、通常、その変異が子孫に伝わ
る確率は、50%。 世代を経るごとに、変異は、どんどん薄まって行くよね。

でも遺伝子ドライブを使えば生殖能力の低い遺伝子が100%子孫に伝わって
行くというワケ。 そうやって、激減させてしまおうという事です。

地域社会などから理解されれば、将来的に実現する可能性があるそうです。
スゴすぎるでしょ? でも、まだ驚いちゃダメ! ゲノム編集なら、生物を復活
させる事も出来てしまう?

2021年9月。 ハーバード大学の教授が率いるベンチャー企業が、マンモスを
復活させて、北極のツンドラ地域に放つという計画を発表。

アジアゾウのDNA配列が99.6%、マンモスと一致している事から、残り0.4%を
書き換えて復活させるそう。 遅くとも5年から10年以内には、マンモスを見る
事ができるだろうというのだから、ビックリだよね!

一方で、遺伝子ドライブやマンモス復活計画には批判の声も。 人間のエゴで
生物を激減させていいのか?とか生態系に悪影響を及ぼすのではないか?
とか、いろんな意見がある。

そんな中、ゲノム編集技術は医療にも応用され始めている。 アメリカのペン
シルベニア大学の博士は、ある患者のがん細胞を50%縮小する事に成功。

更に研究が進めばゲノム編集で、がんを根治できるのではないか?と、期待
されています。 でも、ちょっと信じられない話もあります。 それは今、アメリカ
を中心に広まっている、DIYバイオ。

大腸菌などをゲノム編集する遺伝子工作キットを使って自宅で手軽に実験を
行う人が増えているというのです。

遺伝子工作キットを販売する会社のCEOが、自分の体にクリスパー・キャス
ナインを注射し、筋肉量を増やすという人体実験をユーチューブでライブ配信。
これをマネして、映像をアップする人が続出。

その状況にFDAが、安全性が確認できないとして、警告する事態にまで発展
したのです。 (FDA→アメリカ食品医薬品局)

もっと信じられない話もあって中国では、ある科学者が受精卵をゲノム編集。
エイズウイルスに感染しにくいように遺伝子を改変した、デザイナーベイビーを
誕生させた(双子で)。 ちょっと待って! それって、やっていいの?

そのデザイナーベイビーを発表した中国人科学者には、世界中から非難が
殺到。 不法な医療行為を理由に、懲役3年の実刑判決が下った。

今のところ、世界の共通認識は、たとえ治療目的であっても受精卵や精子の
ゲノム編集は許されないというもの。でも、何で治療目的でもいけないのか?
その理由について、また、教授に聞いてみた。

“万が一、オフターゲットのような変異が起きてしまうと、その変異はその後の
子孫にも伝わるという事になります。また、生まれてくる子供には意思がない
ので、治療を選べません。更に問題なのは、差別や格差など社会的な分断を
生む可能性がある。治療を受けられる人と受けられない人がいるというような
不平等な社会にならないように、今後、注意して行く必要があります”

こうして見てくると、僕らの未来にとってゲノム編集とは、ものすごい可能性を
秘めた技術だけど、使い方を間違えれば、人権問題や、社会の分断を招いて
しまう、危険な技術にもなりうるという事は、忘れてはいけないね!

これまで、夢の技術と考えられて来たゲノム編集。 見た目や能力を自在に
改変し、生死までをも操れるようになった時、人類は、その欲望を抑える事が
できるのだろうか? いや、待てよ… その人間の欲深い遺伝子を、ゲノム
編集でカットしたら… そんな世界って、ユートピア? ディストピア?